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積立投資を始めるべき理由とは?今始めるなら要注目の商品も紹介

By Oh!Ya編集部

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積立投資を始めるべき理由とは?今始めるなら要注目の商品も紹介

将来や老後に備えるため、今のうちから貯金もしくは資産形成をしておきたいとお考えの方は多いと思います。すでに正式撤回されたとはいえ、老後に2,000万円が不足することは国も認めるところなので、それまでにできることはやっておきたいと思うのは当然のことでしょう。

そのためには投資の必要性が考えられるわけですが、投資するも何も今はそのお金がないという方に有効なのが、積立投資です。毎月数万円程度のお金を積み立て、それと同時に運用で増やしていくという考え方です。これなら加速度的にお金が貯まっていくはずなので、すでにこの記事を読み始めている皆さんも積立投資に関心をお持ちだと思います。

そこでこの記事では積立投資の有効性やメリット、その一方で留意しておくべきリスク、さらに積立投資を成功させるためのおすすめ商品をご紹介します。

目次

なぜ今、積立投資なのか

もとから積立投資は関心の高い分野ではあるのですが、最近ではその注目度がさらに高くなっているように感じます。それはなぜなのか、なぜ今、積立投資なのかを考察することから始めましょう。

先行き不透明な時代なので資産を持っておきたい

消費税の増税や米中貿易戦争など、日本経済を取り巻く状況は不確実性を増しています。そうなると懸念されるのが景気後退、さらに家計レベルで考えると収入減、そして将来への不安といったように不安の連鎖が続きます。

そんな時に誰もが考えるのが、貯金や資産形成によって自分のことを自分で守るという発想です。そのために貯金が必要であり、資産運用でそれを増やすことへの関心が高まるわけです。

これは至極まっとうな考え方であり、現役世代の方が今の段階でこのことに気づき、危機感を持っていることはある意味で「勝ち組」とも言えます。なぜなら、積立投資で資産形成をするのには時間が必要で、その時間は長ければ長いほど有利になるからです。

今はお金がなくても積立投資なら資産形成ができる

積立投資が持つ最大のメリットは、今はお金がなくても投資を始められて、さらにその結果として資産形成ができることです。投資というと今すぐ数百万円のお金が必要であるかのようなイメージもありますが、それができれば積立を検討することはないでしょう。

今はまだそのお金はないが、毎月の収入は一応ある。その環境をいかして将来に備えて資産形成をしたいという人にとって、積立投資は唯一無二に近い選択肢なのです。

積立をしながらお金を増やすのが基本線

この記事では、積立投資のノウハウを解説していきます。注意したいのは、積立「貯金」ではなく積立「投資」である点です。同じ積立であっても貯金というのは単にお金を貯めていくだけの作業ですが、投資は違います。積立によって投資元本を少しずつ増やしながらそれを少しずつ投資に回していきます。

詳しくは後述しますが、投資には福利効果という素晴らしい概念があります。投資による運用益をさらに次の投資に回し、積立による投資元本の増加に加えて加速度的に元本を増やしていくという概念で、この効果が機能すると資産形成のスピードも加速します。その効果があるとどれだけのメリットがあるのかは次章でご紹介しますので、どうぞご期待ください。

早く始めるほど有利になる

積立投資のメリットは時間を味方につけられることなので、その時間が長ければ長いほど有利になるのは言うまでもありません。毎月5万円ずつ積立をしていったとして、それが5年だと300万円の投資元本となりますが、これが10年だと単純に倍なので600万円です。

しかもその期間は投資によって運用されているため、それが5年と10年とではまるで結果が違います。特に老後に備えたいという目的で積立投資をお考えの方は、少しでも早く始めることが豊かな老後に直結します。

「老後2,000万円不足」に備える最強の対策

金融庁の諮問機関が発表したレポートにあった「老後2,000万円不足説」は衝撃をもって受け止められました。薄々とそうではないかと思っていたことについて、国が改めてそれを認めたのですから、大騒ぎになるのも理解できます。しかし、ただ騒いでこのレポートを叩いたところで、状況が変わるわけではありません。筆者はむしろ、この騒動は資産運用への啓蒙になるとプラスに捉えています。

このレポートでは95歳まで夫婦が生きることを想定しているので、なかなかその通りになる人ばかりではないでしょう。そのため2,000万円という数字は象徴的に出てきただけであり、すべての人に当てはまるわけではありません。しかし、老後に公的年金だけで生活できると思っている人のほうが少ないと思うので、単に貯金をするだけでなくお金を増やすことにも関心を向けましょうという、このレポートでの提言を真摯に受け止めるべきです。

このレポートではさらに、老後に備えるために今できることまで具体的に提示してくれているのですから、とても親切だと思います。その具体的な方法として提案されているのが、積立投資なのです。つみたてNISAやiDeCoなどの非課税優遇制度も利用しつつ、今のうちにできることから始めましょうと説いており、筆者もこれに共感します。

積立投資は老後に不足するであろうお金を準備する手法としても、とても有効であるという前提で、具体的な解説に進んでいきましょう。

積立投資のメリット、資産形成効果

積立投資の目的は資産の形成です。そのために積立投資が持つメリットを生かさない手はないので、ここでは積立投資が持つ資産形成効果について詳しく解説します。

貯金ゼロから資産形成を始められる

今は貯金ゼロという状態の人であっても毎月3万円や5万円といったお金を積み立てながらそのお金を投資で運用することで、将来はそれを老後などにいかすことができる資産になります。

この「貯金ゼロから始められる」というのが大きなポイントです。国の調査によると現役世代のうち3割程度の人が貯金ゼロの状態にあることが明らかになっており、特にこの3割程度の人たちこそ積立投資で貯金ゼロから脱する必要があると考えます。

毎月の収入がなければ積立そのものが不可能ですが、少ないという不満がありながらも毎月の給料など収入がある方であれば、誰でも積立投資を始めることができます。

時間と複利を味方につけられる

積立投資のメリットとして一度にお金を用意できない人でもコツコツ増やしていくことができると述べましたが、積立投資では時間を味方につけることができるため、複利効果も得ることができます。この複利効果がどれだけのものなのか、シミュレーションしてみましょう。新生銀行のシミュレーターを使って、「毎月5万円を20年間積み立てる」というシミュレーションをしてみました。

10年とは120ヶ月なので、単純計算で5万円をかけると20年後には1,200万円になります。これだけだと積立投資ではなく積立貯金なので、次は投資の要素を加味してみましょう。同じ積み立てをしながら年利3%で運用すると、20年後にはどうなっているのでしょうか。

このオレンジ色になっている部分が、運用によって増えた分です。単なる5万円の積立貯金だと1,200万円でしたが、年利3%で運用し続けると1,638万円となり、実に438万円も増えています。この結果で注目していただきたいのは、オレンジ色の運用益が年を追うごとに増えているという事実です。

これは2年目以降、投資元本に運用益を足してそれを新たな投資元本としているため、年々投資元本が増えているためです。これが複利効果と呼ばれているもので、この効果は当然ながら投資期間が長くなるほど大きくなっていきます。積立投資は時間を味方につける投資であり、早く始めるほど有利になるというのはこのためです。

超低金利の時代だからこそ積立投資のメリットが大きくなる

積立貯金と積立投資の違いを、先ほどのシミュレーションでご覧いただきました。1,200万円が貯まっているのと1,638万円が貯まっている20年後のどちらが魅力的かと聞かれて前者と答える人はいないでしょう。超低金利の時代にあって、単に定期預金などに預けているだけだと前者の結果しか生みません。しかし、こんな時代であっても投資にお金を回せば多少のリスクを取ることはあっても1,200万円を優に超える資産が築かれた未来を手に入れることができます。

定期預金の金利が高い時代であればこんな比較は必要ないのですが、超低金利という状況が今後も続くと考えると、自分の資産は自分で築くという発想が必要です。今はお金がなくても将来まとまった資産を作っておきたいとお考えなのであれば、積立投資が威力を発揮してくれます。

ドルコスト平均法によってリスクが軽減される

積立投資を利用する時に得られるメリットに、ドルコスト平均法があります。これは仮に投資に回せるだけの十分なお金がある人であっても実践するべき手法で、投資を複数回に分けて行うことで価格変動リスクを平均化するという考え方です。

積立投資では毎月決まった日に機械的に投資を繰り返していくため、ランダムウォークといわれる投資商品だけに毎回購入価格は変動します。しかしこれを長期間続けているうちに取得価格が平均化され、短期的な価格変動による影響を受けにくくなります。時間軸でのリスク分散とも言われており、積立投資の大きなメリットです。

投資対象の選び方によってリスクが分散される

積立投資では投資信託などを利用することが多く、こうした投資商品は複数の投資商品で運用をするため、本質的にリスク分散効果があります。

積立投資は長期間にわたる投資活動なので、リスク管理はとても重要です。せっかく積み立てたお金を資産の目減りによって元本割れを起こさないようにするためにも、投資対象を幅広く選べるメリットを活用してリスクを軽減しておきたいところです。

つみたてNISA、iDeCoを利用すると非課税メリットがある

主に投資信託を活用した積立投資には、税金面での優遇制度があります。積み立て商品に適用されるのはつみたてNISAとiDeCoで、それぞれ一定の範囲内で運用益に税金がかからないという優遇があるため、約20%になる運用益の税金分も自分の将来資金として活用することができます。

iDeCoは老後資金専用の非課税制度ですが、つみたてNISAは特に使途が決まっていません。「とりあえず積立投資」という人であっても手軽に利用できるので、ぜひ活用してください。つみたてNISAとiDeCoについてはそれぞれ当サイトに詳しい解説記事があるので、そちらも併せてお読みください。

ほぼ放ったらかしで資産運用ができるので手間いらず

株やFXなどで投資をするとなると相場画面に張り付いている時間が必要になりますが、積立投資は決められた日に毎月引き落とされたお金が自動的に投資されるため、投資家は基本的に何もすることがありません。ほぼ放ったらかしで自動的に積立投資が進行していくので、忙しい人や本業がある人にとってはこれもメリットになります。

積立投資のデメリット、リスク、注意点

次に、積立投資のデメリットやリスクについても解説しておきましょう。あらゆるデメリットを排したのが積立投資なのでデメリットはあまりないのですが、敢えて言えば以下の3点になります。

元本保証ではなく資産が減るリスクがある

定期預金の元本保証ではなく、また預金保険の対象でもないので、基本的に積立投資には元本割れのリスクがあります。しかし、このリスクは積立投資でなくても投資全般にあるものであり、価格変動リスクを抑えるためにドルコスト平均法を活用できるのは積立投資のメリットです。

仮に資産の目減りが起きたとしても全額を失ってしまうようなことはまずないので、ご安心ください。筆者はこれまでに株価指数連動型の投資信託やREIT指数連動型の投資信託で積立投資をやったことがありますが、いずれもプラス収支でした。

短期的な大儲けに不向き

積立投資には、価格変動リスクを抑えることで元本割れしにくいという特性があります。この特性をいかすことでリスクを大幅に抑えられていますが、その一方で短期的な大儲けをするには不向きです。そもそも投資を一度に行わず毎月コツコツと増やしていくタイプであるだけに、株やFXのように「普通の主婦がン億円!」といったような一攫千金は不可能です。

そもそも積立投資にそんな一攫千金を期待している人はいないと思うので、敢えて言えばデメリットではありますが、おそらくほとんどの人にとって無関係です。

投資商品によっては手数料が発生する

積立投資では主に投資信託が活用されますが、投資信託はプロのファンドマネージャーに運用を任せることになるため、そのための報酬が発生します。次章では筆者おすすめの積立投資商品をご紹介しますが、その中でもインデックス型投資信託やJ-REITは手数料が極めて安いため、投資コストという意味でもおすすめです。

積立投資に有効な投資商品5選

ここでは、積立投資にぜひ活用したい投資商品を5つご紹介します。これらはすべて積立投資が可能で、基本的に最初に設定をしておけば後は自動的に積立と投資が進行します。

インデックス型投資信託、ETF

株価指数や平均株価といったように、市場の指数と連動するように運用されているのがインデックス型投資信託です。そしてインデックス型投資信託の中でも証券取引所に上場されているものをETFといいます。

株の個別銘柄に投資するとなるとかなりの勉強とリスクを伴いますが、インデックス型投資信託やETFであれば「日本株全体」「アメリカ株全体」といったように指数が示す強弱に投資をすることができます。

筆者はアメリカのS&500という株価指数と連動するETFで5年程度積立投資を行っていますが、すでに資産が倍近くになっており、かなりの好成績を収めています。

J-REIT

運用対象を不動産に限定した投資信託のことをREITといいます。REITは投資家から集めたお金で優良物件を購入し、そこから賃料収入や売却益を投資家に還元する仕組みになっています。

その中でもJ-REITとは日本の証券取引所に上場されているREITのことで、収益のうち90%以上を投資家に還元すると法人税の優遇が受けられるとあって、ほぼすべての銘柄が90%以上の還元をしています。

J-REITはとても人気が高く、価格上昇のために分配金利回りが若干低下傾向にありますが、それは分配金が減ったのではなく取得価格が上昇したためです。今後も好調は続くと見られており、積立投資で手堅く攻めるにはとても有効な選択肢です。

外貨積立預金

ネット銀行などが取り扱っている外貨積立預金も、積立投資向きです。海外には日本と違って金利の高い国もあるため、そういった国の通貨建てで積立預金をする方法です。少し前であればオーストラリアドルやニュージーランドドルが人気でしたが、最近ではトルコリラやメキシコペソといった新興国の通貨建てによる外貨預金もあります。

こういった新興国は経済が脆弱でカントリーリスクもあります。そこにリスクを感じる方は、アメリカドル建ての外貨預金でも日本よりはるかに高金利が得られます。

現在は円高局面ですが、これが将来円安方向に進んだ場合、為替差益が得られます。また日本の経済がインフレに傾いた場合も円安になるため、外貨による資産形成が資産防衛につながります。

財形貯蓄

財形貯蓄とは、一部の企業が従業員の福利厚生として設けている積立貯蓄の制度です。会社が従業員の給料から積立分を天引きして、それを提携している金融機関の口座に入金します。そのお金は該当する従業員の個人資産として積み立てられ、運用されます。

財形貯蓄ではあまり高金利は期待できませんが、企業によっては福利厚生を充実させるために奨励金といって上乗せ金利を提供していることがあります。これが年利数%になることもあるため、実質的に高金利での積み立てが可能になります。

勤務先に財形制度があり、さらに奨励金制度があるのであれば財形貯蓄は積立投資のかなり有望な選択肢になります。

ロボアドバイザー

AIの進出は投資の世界でも目覚ましく、今やAIが自動的に市場を分析して自動的に売買をしてくれるサービスがあります。株やFXの自動売買はすでに先行しているので利用している人も多いのですが、いかんせんこれは短期的な利益を追求するものなので、積立投資向きではありません。

そこで積立投資向けとしておすすめしたいのが、ロボアドバイザーです。すでに「WalthNavi」や「THEO」といった有名なサービスが人気を集めており、毎月一定額を積み立てながらAIによる投資が可能です。これらのサービスのユニークな点は、投資の方針をある程度設定しておくと、後はAIが自動的にその意向に沿った運用をしてくれることです。過去の実績を見るとかなりの好成績を収めているので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

積立投資を成功させるための鉄則5ヶ条

積立投資はとてもリスクが低く、失敗しがちな可能性を排除しているところに強みがあります。しかし、その強みを発揮させるには積立投資の本質を理解して積立投資を成功させるノウハウを身につけておく必要があります。最後に、そのために必要な知識を伝授しましょう。

少額でも良いので今すぐ始める

積立投資は時間を味方につける投資なので、期間が長くなればなるほど有利になります。有利なるというのはお金の増える幅が広くなるということなので、最終的な目的である資産形成には必須です。

そこでおすすめしたいのが、「今すぐ始めること」です。お金がないのであれば、1万円でも構いません。それがないのであれば多くの積立投資は5,000円から可能なので、5,000円でも良いでしょう。その5,000円が将来には大きな資産の一部となるのですから、時間を味方につけるためにもまずは今すぐ始めることが大切です。

一度始めたらとにかくやめない

とにかく今すぐ始めるということが実現できたら、次に重要になるのは「とにかくやめないこと」です。そのため、毎月の積立額は無理のない金額にしておいたほうが良いでしょう。毎月1万円であっても、1年頑張れば12万円になります。それが5年後には60万円、もしくは投資の結果によってはそれ以上になっているはずです。

お金に余裕がない人ほど積立投資をするべきというのは筆者の考えですが、たとえ少額であっても積立投資を続けることで「資産形成をしている」という意識が芽生え、普段の生活でもムダ遣いをなくしてそれを投資に回そうとする意識につながります。これがよく言われる貯金習慣、貯金体質と呼ばれるもので、収入が少ないとお悩みの方であっても日本国内で働いている限り生活苦になる可能性は低いですし、そこから積立投資に回せるだけのお金をねん出することはそれほど難しくはないはずです。

一度でもやめてしまったり、積み立てているお金を引き出して使ってしまうようなことあると逆にモチベーションが下がってしまい、せっかくの貯金習慣や貯金体質も失ってしまうことになります。長い人生を考えるとこれは非常にもったいないことなので、積立投資を通じて意識を変えることができるというメリットもしっかり活用してください。

投資信託の選び方を徹底する

この記事では積立投資に成功しやすい投資商品をいくつかご提案していますが、これらに共通している点が、3つあります。これら3つに該当していることは非常に重要なので、投資信託を選ぶ際には徹底するようにしてください。

①再投資型であること

再投資型の反対語は、分配型です。年に一度の決算で分配金を出している程度であれば問題ありませんが、避けたいのは毎月分配型です。毎月分配金を出せるほど利益を上げることは困難なので、こうした毎月分配型の投資信託はほとんどが投資元本から分配金を出しています。

これはつまり、投資家が出資したお金が少しずつ戻ってきているだけのことです。その証拠に分配金を出すごとに投資信託の純資産残高は減り、その分だけ基準価額が下がります。毎月分配金を出しても基準価額が減らない投資信託があるのは、人気があるがゆえに後から後から資金が流入してくるからというだけで、決して運用益がそれだけ上がっているわけではないことに注意してください。

投資信託を選ぶ時は、基本的に再投資型であること(つまり分配金がないこと)で、その理由は分配金を支払うコストが不要なのでその分投資信託の基準価額が高くなり、結果として投資家の利益が大きくなるからです。

②インデックス型であること

この記事では投資信託選びにおいてインデックス型であることを強く推奨しています。おさらいをするとインデックス型というのは株価指数など市場の指数と連動するように運用されている投資信託のことで、市場全体の強弱によって指数が上下します。

インデックス型のメリットは運用コストが安いことと、最終的に経済は成長しているという原則があるため、それを資産増に反映できること、そして多数の銘柄に分散投資をしているのと同じ効果が得られるため、リスク管理に優れていることです。

積立投資は長期的な付き合いになるため、リスクが低いに越したことはありません。積極的に利益を追求するアクティブ型の投資信託よりも長期的な騰落を見るとインデックス型のほうが儲けが出ているので、短期的な利益を求めないのであれば断然インデックス型をおすすめします。

③信託報酬が安いこと

信託報酬とは投資信託を運用するためにファンドマネージャーに支払うコストですが、これが高いと実質的な利回り低下につながります。信託報酬が安い投資信託となるとほとんどがインデックス型なので、投資コストという意味においてもインデックス型がおすすめということになってしまいます。

価格の上下で一喜一憂せず、放置が基本

投資信託は1日に1回、価格が変動します。その他の投資商品には1秒ごとに価格が変動するものもあります。短期的な利益を求めるのであれば価格変動を強く意識する必要がありますが、積立投資はそういった性格の投資ではありません。長い時間を使ってコツコツと投資元本を増やし、それと同時に運用で資産を増やしていく手法です。

そのため、日々の価格変動で一喜一憂することなく、一度積立投資を始めたら週に一度程度チェックをするくらいの感覚で十分だと思います。筆者は他の投資商品とともにチェックをする必要性から投資信託については毎日チェックをしていますが、少々下がったところで売ろうと思ったことはありません。もし安くなっているのであれば追加で買い付ければ購入価格の平均が下がるわけですし、積立投資は長い時間を使って最終的には誰もが勝ち組になる投資であることをしっかり認識しておきましょう。

しかし、定期的なメンテナンスは必要

一度始めたら一喜一憂することなくデーンと構えておくべきと述べましたが、完全に放置というのもリスクを伴います。定期的にチェックをして、短期的に価格が上昇して利益が大きくなっているのであれば売却も検討するべきでしょうし、あまりにも成績が悪いのであれば積み立ての対象として他の投資商品を組み込むなど、定期的なメンテナンスは必要です。

しかしそれも週単位でする必要はなく、少なくとも月に一度程度チェックをして必要に応じて内訳を入れ替えるなどの対処をしておけば十分です。

まとめ

積立投資についてその必要性や有効性、そして積立投資で最も有利になる立ち回り方について解説してきました。特におすすめの投資商品をご紹介しているので、それを参考に「とにかく今すぐ始める」「一度始めたらとにかくやめない」という2つの「とにかく」を念頭に、まずはできることから始めてみましょう。将来や老後に備えるため、今のうちから貯金もしくは資産形成をしておきたいとお考えの方は多いと思います。すでに正式撤回されたとはいえ、老後に2,000万円が不足することは国も認めるところなので、それまでにできることはやっておきたいと思うのは当然のことでしょう。

そのためには投資の必要性が考えられるわけですが、投資するも何も今はそのお金がないという方に有効なのが、積立投資です。毎月数万円程度のお金を積み立て、それと同時に運用で増やしていくという考え方です。これなら加速度的にお金が貯まっていくはずなので、すでにこの記事を読み始めている皆さんも積立投資に関心をお持ちだと思います。

そこでこの記事では積立投資の有効性やメリット、その一方で留意しておくべきリスク、さらに積立投資を成功させるためのおすすめ商品をご紹介します。

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