へそくりを投資するならどれ?6つの方法を徹底比較
By Oh!Ya編集部
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将来のためにも資産を増やしてたい…と考えている人は多いでしょう。その中で、何とか「へそくり」で投資できないか?と考えいる人もいると思います。
そこでこの記事では、へそくりを利用した投資方法を6種類紹介し、それぞれの仕組みやメリット・デメリットを解説していきます。へそくりを利用して投資したい人は参考にしてください。
6つの投資方法を比較
まずは、今回紹介する6つの投資方法について簡単に比較します。
投資方法 | 収益性 | リスク | はじめやすさ | 流動性 |
---|---|---|---|---|
つみたてNISA | △~○ | △~○ | ○ | ○ |
iDeCo | △~○ | △~○ | ○ | × |
ロボアド | △~○ | △~○ | ○ | ○ |
おつりで投資 | △ | △~○ | ◎ | ○ |
国債 | △ | ◎ | ○ | △ |
貯金 | × | ○ | ○ | ○ |
結論からいうと、へそくりは少額なので資産を増やすのは難しく、少しずつしか増えていきません。
そのため、資産を増やしたいなら、へそくりを少しずつ増やして、その後は資産をつくるための投資をした方が良いでしょう。
まずは、上記6つの投資方法を解説し、その後に資産をつくる投資についても簡単に解説します。
つみたてNISA
投資方法 | 収益性 | リスク | はじめやすさ | 流動性 |
---|---|---|---|---|
つみたてNISA | △~○ | △~○ | ○ | ○ |
へそくりで投資する1つ目の方法は、つみたてNISAを活用して投資する方法です。つみたてNISAに関しては以下を知っておきましょう。
- つみたてNISAの仕組み
- 一般NISAとの違いは?
- つみたてNISAのメリット
- つみたてNISAのデメリット
つみたてNISAの仕組み
つみたてNISAとは、少額から長期で積立投資を支援するための制度になります。具体的には、証券会社でつみたてNISAの口座をつくり、その口座で投資信託などを取得するという流れです。
つみたてNISA口座の概要は以下の通りです。
- 毎年40万円までの投資で得た利益に対して非課税
- 最長で20年間
非課税になる仕組み
たとえば、2019年にA社の株を40万円分取得したとします。その株を5年後に売却して10万円の利益を得ても、その取引がつみたてNISAの口座での取引であれば非課税です。
一方、普通の証券口座での取引の場合には、一律20.315%がかかるので20,315円の税金がかかります。
最低取引価格
また、最低取引価格は一般的には月1,000円からで、月100円から可能な証券会社もあります。また、つみたてNISAで取得できる金融商品は、金融庁が定めた基準を満たす投資信託・ETFです。
仮に、へそくりを月3,000円投資するなら、その3,000円で投資信託やETFを取得するという流れになります。
このように、最低取引価格が非常に低い点も、つみたてNISAはへそくりを投資する方法として適しているのです。
一般NISAとの違いは?
NISAはつみたてNISA以外にも一般NISAがあります。つみたてNISAと一般NISAとの違いは、主に非課税枠と年数です。
つみたてNISAの非課税枠が年間40万円までの取引に対して、通常NISAは120万円までです。一方、非課税年数はつみたてNISAが20年なのに対して、通常NISAは5年になっています。
つまり、一般NISAの場合は株などを5年超保有した後に売却益や配当益を得ると、課税されるということです。
仮に、へそくりでの投資額が年間120万円なら通常NISAの方が良いですが、へそくりだけで年間120万円はなかなかいかないでしょう。そのため、つみたてNISAをおすすめしているというわけです。
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAのメリットは以下の点です。
- 非課税期間が20年間
- 商品ラインナップが多すぎない
- 途中解約できる
- 分散投資できる
非課税期間が20年間
やはり、最も大きなメリットは20年間という非課税期間でしょう。非課税期間が20年という長期間なので、へそくりを長期投資に回すことで、将来必要な資金を若いうちから作っておくことができるのです。
商品ラインナップが多すぎない
上述したように、つみたてNISAの投資商品は金融庁が選定した投資信託やETFに限られます。
というのも、つみたてNISAは長期投資を目的としているので、手数料などの関係で長期投資に適している商品を金融庁が厳選しているからです。
つまり、商品ラインナップが多すぎず、かつセレクトした金融商品はいずれも長期投資に向いている商品になります。
途中解約できる
投資商品の中には、途中で解約できない…つまり換金できない投資もあります。一方、つみたてNISAは途中解約可能なので、運用しているへそくりを好きなときに換金することが可能です。
分散投資できる
そもそも投資信託という金融商品は、株式やREITなど色々な金融商品がパッケージ化されている商品です。
つまり、つみたてNISAから投資信託を取得するということは、自動的に分散投資できているというメリットにつながっています。
つみたてNISAのデメリット
一方、つみたてNISAには以下のデメリットがあります。
- 元本は保証されない
- 1人1口座のみ
- 損益通算ができない
元本は保証されない
まず、つみたてNISAは投資信託やETFという金融商品を取得するので、これらは元本保証ではありません。
分散投資していることでリスクヘッジしているものの、せっかく貯めたへそくりが減ってしまうリスクは頭に入れておきましょう。
1人1口座のみ
また、つみたてNISAは1人1口座しか開設できず、一般NISAとの併用はできません。
この点はデメリットというよりも注意点ですが、つみたてNISAにするか一般NISAにするかは、それぞれの違いを理解し、前もって決めておく必要があります。
損益通算ができない
通常の証券口座で取引するのであれば、たとえばA証券会社で10万円利益を出して、B証券会社で10万円損失を出せば、それらは損益通算で相殺されます。
しかし、NISA口座の場合は損益通算ができません。たとえば、つみたてNISAの口座で10万円損失があったとしても、通常の証券口座で取引して得た利益とは相殺できないということです。
iDeCo
投資方法 | 収益性 | リスク | はじめやすさ | 流動性 |
---|---|---|---|---|
iDeCo | △~○ | △~○ | ○ | × |
へそくりで投資する2つ目の方法は、iDeCoで資産運用する方法です。この点については以下を知っておきましょう。
- iDeCoの仕組み
- iDeCoのメリット
- iDeCoのデメリット
iDeCoの仕組み
iDeCoとは私的年金の一種です。まずは証券会社にiDeCoを申し込んで、掛け金(投資金額)を決めます。そして、その掛け金に応じて投資信託などの金融商品を取得して運用するという仕組みです。
そして、その運用資金は原則60歳になったときに受け取るという仕組みになります。また、最低取引金額は最低5,000円からで、1,000円単位で調整可能になっています。
さすがに、月100円から投資できる「つみたてNISA」よりは高くなりますが、それでも十分へそくりで投資できる金額といえるでしょう。
iDeCoのメリット
iDeCoのメリットは以下の点です。
- 掛け金が所得控除できる
- 運用益が非課税
- 受け取り時にも税制優遇がある
iDeCoは、へそくりで投資できるくらいの「最低取引金額」である点はもちろん、上記のように税金面の優遇も大きいです。
掛け金が所得控除できる
iDeCoは掛け金を所得控除することができます。たとえば、掛け金を毎月1.5万円に設定すれば、年間18万円の掛け金です。
仮に、サラリーマンで給与所得が550万円の方は、この550万円から18万円が控除されるので所得が532万円まで下がります。その結果、所得税が節税できるというわけです。
iDeCoではなく、通常の証券口座で投資しても、投資金額は所得控除されません。つまり、iDeCoで投資することによって、へそくりを投資に回すだけでなく、節税につながるというメリットがあります。
運用益が非課税
運用益が非課税というメリットは、上述したつみたてNISAと同じです。iDeCoの場合も、運用中に発生した利益は非課税になるので、効率良く資産運用することができます。
受け取り時にも税制優遇がある
iDeCoは60歳時点で運用したお金を受け取れますが、受け取り方法は以下2通りあります。
- 年金方式(年金のように分割して受け取る)
- 一時金方式(一括で受け取る)
年金方式の場合は公的年金等控除が適用され、一時金方式の場合は退職金所得控除が適用されます。
両方とも控除額が非常に大きくなるため、iDeCoでの運用益を受け取るときも節税につながっています。このように、へそくりをiDeCoでの投資に回すと、資産運用できる上に節税効果も得られるのです。
iDeCoのデメリット
一方、iDeCoのデメリットは以下です。
- 運用状況で資産は増減する
- 原則60歳まで引き出せない
- 手数料は必要
iDeCoはあくまで私的年金の一種です。そのため、へそくりを利用して「老後に備える」という目的でないのであれば、ほかの投資を検討した方が良いでしょう。
運用状況で資産は増減する
まず、iDeCoもつみたてNISAと同じく、投資信託などの金融商品を取得するので元本保証ではありません。そのため、将来受け取れる運用金額が増減する点はデメリットといえます。
原則60歳まで引き出せない
また、iDeCoは年金の一種なので、原則60歳まで資産を引き出すことはできません。そのため、貯めていたへそくりを途中で換金する…という選択肢がない点はデメリットといえるでしょう。
ロボアド
投資方法 | 収益性 | リスク | はじめやすさ | 流動性 |
---|---|---|---|---|
ロボアド | △~○ | △~○ | ○ | ○ |
へそくりで投資する3つ目の方法は、ロボアドを活用した投資方法です。ロボアドに関しては以下を知っておきましょう。
- ロボアドの仕組み
- ロボアドのメリット
- ロボアドのデメリット
ロボアドの仕組み
ロボアドとは、AIを利用したネット上の資産運用サービスのことをいいます。ロボアドにも種類がありますが、多くのロボアドは以下のような質問に答えることで、自分に最適なプランを導き出してくれます。
- 年齢
- 年収
- 年収や資産
- 投資の目的
- 投資スタイル
プランが決まれば、ロボアドが独自のアルゴリズムで金融商品の売買を自動で行ってくれます。
また、最低取引価格はロボアドによっても異なります。月1万円以上を設定しているロボアドが多いですが、最低取引価格が100円のロボアドもあります。
前項までの、つみたてNISAとiDeCoよりは高くなるケースが多いですが、十分へそくりで投資できる範囲といえます。
ロボアドのメリット
ロボアドのメリットは以下の点です。
- 投資の知識がゼロで良い
- 手間がかからない
- 運用コストが低い
- 流動性が高い
投資の知識がゼロで良い
ロボアドは簡単な質問に答えるだけで投資の方向性を導き出してくれ、その後はロボアドが勝手にへそくりを運用してくれます。そのため、つみたてNISAやiDeCo以上に投資の知識は不要です。
手間がかからない
上述した、つみたてNISAやiDeCoも手間がかからない投資ですが、ロボアドはさらに手間がかかりません。
もちろん、運用状況の確認などは必要ですが、スマホで運用状況を簡単に確認できるので、忙しいサラリーマンの方でも問題なく継続できるでしょう。
運用コストが低い
この「運用コスト」はロボアドによって異なりますが、概ね年利1%程度の手数料です。一方、たとえば証券会社から投資信託を取得すると、総じて数%の手数料は必要になります。
へそくりは少額投資になるので、なるべく余計なコストをかけずに投資できるロボアドは最適な投資といえるでしょう。
流動性が高い
ロボアドは、つみたてNISAと同じく、運用に回している資金はすぐに引き出すことができます。
ただし、ロボアドによっては引き出すことができる資金を制限している場合があるので、ロボアドを選定するときに確認しましょう。
ロボアドのデメリット
一方、ロボアドには以下のデメリットがあります。
- 株式投資よりは運用コストが高い
- ノウハウが貯まらない
株式投資よりは運用コストが高い
上述のように、ロボアドは「運用コストが低い」というメリットがありましたが、それは通常の証券口座などで投資信託を購入したときと比べての話です。
一方、ネット証券などから株式投資をするときの手数料と比べると、運用コストはやや高いケースが多いので、株式投資と迷っている方は手数料をきちんと確認しましょう。
ノウハウが貯まらない
ロボアドは資産運用を任せられることがメリットではあり、言い換えるとロボアドを利用していると投資に関する勉強をする必要がないということです。
それはメリットである反面、投資に対してのノウハウが貯まらないというデメリットともいえます。仮に、今後投資をして資産を拡大していきたいのであれば、ロボアドは投資経験が積めないので向いていないでしょう。
おつりで投資
投資方法 | 収益性 | リスク | はじめやすさ | 流動性 |
---|---|---|---|---|
おつりで投資 | △ | △~○ | ◎ | ○ |
へそくりで投資する4つ目の方法は、おつりで投資できるサービスを利用することです。このサービスについては以下を知っておきましょう。
- おつりで投資の仕組み
- おつりで投資のメリット
- おつりで投資のデメリット
おつりで投資の仕組み
おつりで投資とは、その名の通り日々の買い物で発生したおつりを投資に回すことです。へそくりは日々の生活費からコツコツと貯めると思うので、おつりを投資することで「へそくり」を投資していることになるでしょう。
仕組みとしては、提携している家計簿アプリなどで買い物データを抽出し、その買い物によって生じたおつりを自動的に投資に回します。
要は、投資金額を「日々のおつり分」に設定したロボアドのようなイメージです。
おつりは100円・500円・1,000円などで設定でき、たとえば350円の買い物をした場合には、100円の設定なら50円、500円の設定なら150円、1,000円の設定なら650円が投資に回ります。
おつりで投資のメリット
おつりで投資のメリットは以下の点です。
- 少額から気軽に投資できる
- 運用パターンも単純
- 家計簿アプリを活用できる
少額から気軽に投資できる
へそくりを投資するという意味では、おつりで投資は最も適しているといえます。というのも、日々の生活で必ず生じるおつりを勝手に投資に回してくれるからです。
つまり、投資しようと意気込むのではなく、気軽に少しずつ投資に回すことができるので、何もせずとも勝手に投資している状態をつくれるのです。
運用パターンも単純
おつりで投資はロボアドのように勝手に運用してくれますが、以下のように単純なパターンしかありません。
- 安定重視:低リスクの債券などで運用
- バランス重視:債券+比較的リスクの高い株式
- リターン重視:比較的リスクの高い株式中心
このように、単純なパターンからチョイスするだけなので、投資方法に悩む手間がないです。
家計簿アプリを活用できる
おつりで投資は家計簿アプリと連動しており、そのアプリを通じて投資額(おつり)を割り出します。言い換えると、家計簿アプリを活用していないと投資されないということです。
この点はデメリットと感じる人もいるかもしれませんが、家計簿アプリを利用することによって日々の収支管理ができるという副次的なメリットがあるともいえます。
おつりで投資のデメリット
おつりで投資のデメリットは以下の点です。
- 固定コストがかかる
- 投資額が読めない
固定コストがかかる
たとえば、おつりで投資トラノコでは、運用額の0.3%の手数料と月額300円の利用料金がかかります。
0.3%の手数料は低いですが、月額300円という利用料金は固定費用となるので、仮に運用額が低い場合は高い手数料になるでしょう。
たとえば、月の運用額が6,000円であれば、月額300円は5%(300円÷6,000円)のコストになります。
投資額が読めない
おつりで投資は日々のおつりを投資に回すので、毎月支払ったお金に応じて投資額も変動していきます。
そのため、iDeCoなどのように決まった掛け金設定はできませんので、投資額が読めない点はデメリットといえるでしょう。
国債
|投資方法|収益性|リスク|はじめやすさ|流動性| |—|—|—|—|—| |国債|△|◎|○|△|
へそくりで投資する5つ目の方法は、へそくりで国債を取得することです。この点に関しては以下を知っておきましょう。
- 国債の仕組み
- 国債のメリット
- 国債のデメリット
国債の仕組み
国債とは国が発行している債券であり、その債券を購入することで「国にお金を貸している」というようなイメージです。
国債自体が金融商品なので、国債を売買することで利益を得られますが、基本は金利に応じた「受取利子」が収入になります。
つまり、銀行でお金を借りると利子が取られるように、国にお金を貸している(国債を購入している)分、国から利子を徴収するということです。
また、3年・5年・10年と期間があり、その期間が満了すれば元本が返還されるという仕組みです。
国債のメリット
国債のメリットは以下の点です。
- 1万円から取得可能
- 元本保証
1万円から取得可能
国債は1万円から取得可能です。そのため、へそくりをコツコツ貯めて取得することができます。仮に、月1万円以上のへそくりを貯められるのであれば、毎月国債を取得できるということです。
元本保証
国債は国が発行元になっているため国が保証しています。具体的には、満期になって返還される元本と、半年ごとに受け取れる利子が保証されています。
国債のデメリット
一方、国債には以下のデメリットがあります。
- 中途換金には制限がある
- 利回りが低い
中途換金には制限がある
国債は中途換金(≒国債の売却)も可能ですが、基本的に購入後1年以内は中途換金することはできません。
また、期間満了前に中途換金すると「中途換金調整額」という手数料のような費用が差し引かれるので、その点もデメリットといえるでしょう。
利回りが低い
また、国債は元本保証されている安全資産ですが、利回りが低いです。国債の利回りは長期金利に連動し、最低保証金利が0.05%となっています。
金利は財務省のサイトで確認できますが、現在のマイナス金利政策だと最低金利の0.05%の利回りになります。
たとえば、へそくりで毎月1万円(年間12万円)国債を取得しても、金利0.05%なら受取利子はわずか年間60円になります。そのため、リターンは望める投資とはいえず、貯金に近いイメージです。
貯金
投資方法 | 収益性 | リスク | はじめやすさ | 流動性 |
---|---|---|---|---|
貯金 | × | ○ | ○ | ○ |
へそくりで投資する6つ目の方法は貯金です。この点については以下を知っておきましょう。
- 貯金の種類の紹介
- 貯金のメリット
- 貯金のデメリット
貯金の種類の紹介
「貯金」と聞くと投資とは逆の意味に感じるかもしれませんが、貯金も投資の一種といえます。というのも、貯金とは金融機関にお金を預けている…言い換えると銀行にお金を貸しているからです。
そして、貸している対価として「利子」を受け取るので、根本的な仕組みは国債と変わりません。
そもそも貯金(預金)には以下の種類があります。
- 普通預金:日常的に利用する預金
- 定期預金:期間を決める預金
- 貯蓄預金:残高の基準を決める預金
- 大口定期預金:1,000万円などまとまった額を預金
- 積立定期預金:毎月決まった額を積み立てる
この中で、特に定期預金はお金を金融機関に拘束される分、通常の預金より金利が高く設定されます。
貯金のメリット
貯金のメリットは以下の点です。
- ペイオフがある
- 流動性が高い
ペイオフがある
ペイオフとは、仮にお金を預けている金融機関が破綻しても、預金および利子が1,000万円まで保証される制度です。この制度によって、貯金は1,000万円までなら元本保証に近い状態になっています。
流動性が高い
預金の種類にもよりますが、たとえば普通預金ならいつでも引き出すことができます。そのため、へそくりを貯金していても、突発的な支出があったときに対応できます。
貯金のデメリット
一方、貯金のデメリットは以下の点です。
- 金利が低い
- インレフに弱い
- 一定期間引き出せないタイプもある
金利が低い
貯金は金利が低いです。金利は金融機関にもよりますが、たとえば利率が高いSBJ銀行でも、5年定期で0.25%の利率になります。
しかし、0.25%の金利は非常に高い方で、日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行は、300万円以上かつ10年の定期預金でもわずか0.01%という利率になります。
このように、国債より金利が低いのが一般的です。
インレフに弱い
インフレとは、お金の価値が下がって物価が上がる現象です。たとえば、100万円で買えた車が、5年後にインフレ状態になり120万円になるというイメージになります。
仮に、へそくりを投資に回していれば、インフレに連動してお金が増えている可能性があります。一方、預金だと預けているお金の価値は目減りしているので、何もしなくても資産は減っているということです。
一定期間引き出せないタイプもある
また、定期預金の場合は、決められた期間はお金を引き出すことはできません。そのため、きちんと利率を調べて、その期間拘束されるメリットがあるか?を検証してから貯金するかどうかの判断をしましょう。
資産をつくるための投資とは?
前項までで、へそくりで投資する方法を6つ紹介しました。しかし、いずれの方法を選択しても「へそくり」は少額なので、お金を増やすのは中々難しいでしょう。
そのため、へそくりをコツコツ貯めた後は以下のように資産をつくる投資をしなければお金は増えていきません。
- 不動産投資
- REIT
- 株式投資
さいごに、上記3つの投資について簡単に解説していきます。
不動産投資
不動産投資とは、区分(一室)マンションやアパート・マンションなどの不動産を保有し、そこからの家賃収入を得る投資です。
不動産投資は初期費用が100万円単位でかかってきますが、「家賃収入」は変動しにくいので比較的リスクが低く安定している投資といえるでしょう。
また、不動産を取得した後は管理会社に任せることができるので手間がない投資であり、日中忙しいサラリーマンもストレスなく運用できます。
REIT
REITとは投資信託の一種で、イメージとしては「ファンドにお金を預けてそのお金で不動産投資してもらう」というイメージです。
REITは上場されているので株式と同じように取得することができ、REIT自体を株式のように売却して利益を得ることができます。
また、ファンドが不動産を購入して家賃収入を得ているので、その金額の一部を「分配金」として受け取ることも可能です。いずれにしろ、今回紹介した6つ投資法よりもリターンは大きくなりやすいです。
株式投資
株式投資には大きく分けて以下3パターンの投資方法があります。
- 短期:数日以内に株を売買する
- 中期:数週間~1年以内に株を売買する
- 長期:1年以上株を保有する
短期は株の売買益を狙うのでハイリスクです。中期は期間にもよりますが、株の売買益を中心に、定期的にもらえる配当益も狙います。
長期の場合は主に配当益狙いです。いずれにしろ、今回紹介した6つパターンよりもリターンを狙うことができる投資です。
まとめ
このように、へそくりで投資する方法はいくつかありますので、自分に合った投資方法を検討してみましょう。しかし、その前にどのくらい資産をつくりたいか?なぜ資産をつくりたいか?を考えることが重要です。
その結果、ある程度まとまった資金をつくりたいのであれば、へそくりで投資をするだけでなく、不動産投資をはじめとした「資産をつくれる投資」をしなければいけません。