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人生100年時代に備える|初心者が投資を始めるまえに知るべきこと

By Oh!Ya編集部

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人生100年時代に備える|初心者が投資を始めるまえに知るべきこと

「人生100年時代」という考え方が広まり、国民それぞれに資産形成が必要だと認知されつつあります。しかし、これまで投資の経験がない人にとって、資産形成はどこから手を付ければ良いのか分からないものです。

そこで今回は、初心者がどのようにして投資をすれば良いのか、準備段階で必須となる知識をご説明します。

アンケートから見る投資未経験者の割合

以下、三菱UFJファイナンシャル・グループの調査によれば、これまで投資をしたことがない人の割合は実に全体の45%。ほぼ2人に1人が、資産運用について投資未経験だと分かりました。 図 出所:MUFG資産形成研究所「金融リテラシー1万人調査の概要- 男女・年代による金融リテラシーと投資行動の特徴 【若年層編】-

日本は金融の教育基盤が整っておらず、たびたびマネーリテラシーの乏しさに警鐘が鳴らされているものの、実情はほとんど変わっていないことが明らかです。

「貯蓄から投資へ」というスローガンが掲げられてから15年あまり経過した現在、いまだ投資をする人口が少ないのはどうしてでしょうか?

この理由も、同様のアンケートによって明らかにされています。

投資を始めない理由は「特別なこと」だと認識しているから

投資未経験者が投資のスタートを切れないのは、投資が特別な行為だと感じることに起因するようです。アンケート結果を踏まえて、投資のハードルは3つあるのだと指摘されています。 アンケート 出所:MUFG資産形成研究所「金融リテラシー1万人調査の概要-「投資をしている人」と「投資をしていない人」の違いとは-

金銭的な問題、時間的な問題、知識面の問題と分かれていますが、資料にもあるように各問題には対応策があります。

投資の第一歩を踏み出すためには、自身がどの問題を理由として投資を始められないのか認識し、投資を始めやすい環境作りに努めるところから着手すべきでしょう。 図 出所:MUFG資産形成研究所「金融リテラシー1万人調査の概要-「投資をしている人」と「投資をしていない人」の違いとは-

投資初心者はどんな投資を始めれば良いの?

投資 資産形成を始めることは素晴らしいですが、投資先は慎重に選びましょう。投資商品によっては、一瞬で資産を失うほどギャンブル性の高いものもあるからです。

少なくとも投資に慣れるまでの期間は、以下のような特徴を持った投資を選ぶよう心がけてください。

少額から始められる低リスクな投資

投資を始めようと一念発起して、まとまった資金を一度に運用へ充てるのは危険です。

投資のスケールが大きくなるほど、損益の幅も比例して大きくなります。投資額1万円と100万円を比較したとき、前者であれば10%の値下がりは1,000円の損失にとどまりますが、後者であれば10万円の損失になるのです。

初心者期間中に大きな損失を経験して、「投資なんて二度としない」と資産形成から身を引いてしまうケースもあります。一方、ビギナーズラックにより大きな利益を得てしまえば、運を実力と見誤ってしまう可能性も否めません。

どちらにせよ、投資初心者にとっては望ましくない状況です。これらを回避するため、まずは少額から始められて、かつ価格変動の少ない低リスクな投資から始めることをおすすめします。

利益・損失の仕組みが分かりやすい投資

数ある投資を比較したとき、投資には「利益・損失が生まれる仕組み」が単純明快なものと、複雑なものがあることに気が付きます。

たとえば、契約や権利を商品化したデリバティブ商品は、複雑な仕組みをもつ投資商品の代名詞です。円高・円安や権利の期限など、難しい要素が絡み合うため、投資経験が多少ある程度のレベルでも理解に苦しみます。

こういった複雑な投資に手を出せば、なぜ損をしたのかが分からず、その後の資産形成に経験を活かすことができません。結果として、投資家としてレベルアップできないため、いつまでも失敗が減らないのです。

税金の仕組みを味方に付けやすい投資

投資のなかには、国が税制優遇に力を入れているものと、そうではないものがあります。たとえば、株式投資は利益に対して20%程度の税金を課せられますが、非課税制度を利用することで課税額をゼロにできます。

一方、仮想通貨は利益が雑所得に分類されるため、2019年時点では最大45%の税率が適用されるのです。

少ない金額からコツコツ投資をするなら、税負担はできる限り抑えたいところ。そのため、投資初心者は「税金の仕組みを味方に付けられる投資」がおすすめです。

投資初心者におすすめできる投資3選

投資 前述した3つの条件を満たしている、初心者向けの投資は決して多くありません。

そんななかで全ての条件を満たしている、堅実に利益を得られる「3つの投資」をご紹介します。

広範囲の株式市場を対象にした「投資信託」

「少額・シンプルな収益構造・税制が有利」という条件をクリアし、初心者向けの投資として最もおすすめできる商品は投資信託です。

投資信託は、資産運用の専門家であるファンドマネージャーに資金を預けて、実際の資産運用を代わりに行ってもらえる投資商品の1つ。株式市場の調査・売買という一連のプロセスが、パッケージ化された商品ともいえます。

わずか数百円から、1つの投資信託で株式市場へ広く投資できるため、投資初心者にとって重要となる「始めやすさ」は随一です。さらに、投資信託には「NISA」や「iDeCo」など、複数の税制優遇制度を利用できるメリットがあります。

税制優遇制度の「NISA」や「iDeCo」とは?

通常、投資信託の運用で発生した利益には、一律で約20%の税金が課せられます。NISAとiDeCoは、これをゼロにする素晴らしい制度です。

NISAiDeCo
非課税枠年間120万円月1.2~6.8万円
適用期間5年間原則60歳まで
資金引き出しいつでも可能60歳まで不可
運用利益全て非課税全て非課税
所得控除なし積立・拠出時に控除

それぞれ、上記のような条件が設けられており、この範囲であれば税制優遇が期待できます。非課税枠はNISAの方が大きい一方で、iDeCoは積立・拠出(引き出し)時にも税控除が期待できるなど、一長一短あり一概にどちらが優れているとはいえません。

なお、一部の投資信託はNISAの派生制度である「つみたてNISA」が利用できるため、各制度の特徴をチェックしつつ最適なものを選ぶ必要があります。

NISAiDeCo
非課税枠年間40万円
適用期間20年間
資金引き出しいつでも可能
運用利益全て非課税
所得控除なし

類似制度であるNISAとの最大の違いは、20年間と非常に長い非課税期間です。非課税枠は40万円に抑えられたものの、年間120万円もの資金を投資できる世帯は限られるため、つみたてNISAに設定された年間40万円という水準は、むしろ初心者向けだといえます。

投資信託の選び方については「【完全初心者ガイド】投資信託を始めるには?口座開設〜購入まで解説」で解説しているので、あわせてご参照ください。

コツコツとインカムゲインを狙う「株式投資」

投資信託は優れた投資商品ではありますが、基本的にはキャピタルゲイン(売却益)を狙って運用することになります。

そのため、投資をしたからといって毎月の収入が増えることはなく、売却をする数年後、十数年後まで利益は手元に入りません。豊かになっている実感を得られず、投資のモチベーションが続かない可能性があるのです。

そこで、投資による定期的なインカムゲイン(資産収入)を求める場合には、投資信託よりも株主優待や配当金を狙った株式投資をおすすめします。株主優待と配当金は、それぞれ以下のような特徴をもつインカムゲインです。

リターンの種類リターンの内容
株主優待事業利益の一部を株主に「商品・優待券」で還元
配当金事業利益の一部を株主に「配当金(現金)」で還元

どちらも株式を保有しているだけで還元される「不労所得」です。こまめにトレードをする必要がなく、リターンを得るにあたり専門知識が必要になることもないので、投資初心者に適した手段の1つだといえるでしょう。

なお、株式投資は先ほどご紹介したNISAが利用できます。条件は前述したものと同様ですので、株式投資を始める際には同時にNISAの利用申込もしておきましょう。

現金比率を高めて始める「不動産投資」

不動産投資と聞けば、初期費用が高く管理にも専門性を要する「ハードルの高い投資」をイメージします。そんななか、投資初心者に適した不動産投資として、注目を集めている運用方法があります。

それは「現金で購入できる中古物件」を狙った不動産投資です。

中古物件であれば数百万円で購入できるため、数年貯蓄すれば十分にスタートできます。あるいは、いま手持ちにある自己資金と少額の銀行ローンをあわせて、すぐにでも投資を始めることも可能なので、決してスタート地点に立つことは難しくありません。

不動産投資は投資信託・株式投資と性質が異なる

数百円~数万円から運用できる投資信託・株式投資と並べて、まとまった資金を必要とする不動産投資を推奨することには理由があります。

投資信託や株式投資は、多少なりとも収益が金融市場に連動するため、不況時に安定してリターンを獲得するのは困難です。しかし、不動産投資は「人々に住居を提供する」という一種のビジネスであり、事業者の戦略次第で利益率を高められます。

事業であるため銀行融資を受けられるという特徴もあり、1軒目の中古物件運用が軌道に乗ればローンを引いて2軒目、3軒目と投資すれば資産形成にブーストをかけることも可能です。

兼業大家になるまでの方法は、当メディアの「サラリーマン大家を始める前に見るページ」で解説しているので、こちらの記事もぜひご参照ください。

投資初心者が投資で成功するためのマインド3つ

お金 投資先さえ選べば、誰でも資産形成に成功するわけではありません。投資における「やってはいけない行動・思考」を意識的に避けなければ、どこかで大損失を被る可能性は非常に高いです。

そこで、この項では投資初心者にこそ知って欲しい、堅実に利益を重ねるためのマインドについてご説明します。

投資で結果を出すなら「長期運用」が大前提

投資を始めるとき、すぐに結果を求める初心者は少なくありません。特に30代以下の若年層であるほど、短期的な利益を重視する傾向にあるようです。 グラフ 出所:MUFG資産形成研究所「金融リテラシー1万人調査の概要- 男女・年代による金融リテラシーと投資行動の特徴 【若年層編】-

しかし、今回ご紹介したような初心者向けの投資は、どれも長期運用でコツコツと利益を重ねていくタイプの商品です。そのため、短期売買を繰り返しても利益は期待できず、株式投資に至っては手数料分を損してしまう可能性もあります。

短期売買で利益を得続けることは難しいため、投資初心者であれば長期運用が大前提であると覚えておいてください。

すぐに現金化する必要のない「余剰資金」で投資する

投資を始めて、含み益が増えたりリターンを得られたりすれば、もっと投資額を増やしたいと考えてしまうものです。もちろん、投資に熱を注いで資産形成に努めるのは素晴らしいことです。

ただし、投資に注力するあまりに、生活費に手を出すのは禁物。生活費を投じ、直後に不況などの理由で大損失を抱えれば目も当てられません。

資金管理を徹底することが長期運用を続けるコツでもあるので、すぐに現金として使う予定のない完全な余剰資金で資産形成に臨むことをおすすめします。

「受け取ったアドバイス」を全て鵜呑みにするのは危険

投資について調べ始めると、さまざまな情報が手に入ります。また、投資家のオフ会やセミナーに参加すれば、これまで知らなかった投資情報を得られることもあるでしょう。

しかし、誰もが善意で投資情報を提供しているとは限りません。なかには、投資代行をするといって資金を集める詐欺師や、強引に物件を売りつけてくる営業マンがおり、そういった悪徳商法の被害に遭う初心者は大勢います。

オンライン・オフラインを問わず、受け取ったアドバイスや投資話は鵜呑みにせず、内容を精査して怪しいものではないか確認しましょう。

Oh!Yaの記事「投資詐欺の手口と実態を徹底解説!対策と被害に合った時にすべきこと」では、国内で発生件数の多い投資詐欺について解説しています。少しでも怪しいと感じたときは、この記事内容と照らし合わせて詐欺の可能性を疑ってください。

まとめ

人生100年時代になり、多くの世帯は資産形成が必要であるにもかかわらず、まだまだ投資は習慣として浸透していません。基本的に損をすることがない預金に比べて、投資はリスキーなものに思えますが、勉強をして内容を知れば危険なものではないと分かります。

むしろ、労働以外の収入源を確保することは、人生をいま以上に豊かにするきっかけになるのです。今回ご紹介した投資は、いずれも歴史が長く初心者向けの情報が豊富なので、勉強しつつ安心して取り組んでください。

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