インデックス投資のメリットと投資するべきインデックス(指数)5選
By Oh!Ya編集部
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この記事をお読みになっている方はおそらく、「インデックス投資」に興味をお持ちだと思います。最初に結論から申し上げますと、その考えは資産運用を成功させるという意味において正解だと思います。理由は後述していきますが、投資信託での資産運用をする場合、インデックス投資が最も良い成績を上げているという事実があります。
投資家として世界にその名を轟かせたウォーレン・バフェットもインデックス投資を推奨し、自身もそれで大きな富を得ました。そんな魅力がいっぱいのインデックス投資について、それがどんなものなのか、どうすればインデックス投資で成功できるのかというノウハウを具体的に解説していきます。
目次
資産運用の大本命、インデックス投資を味方につけよう
ウォーレン・バフェットも推奨するインデックス投資は、投資信託による資産運用の大本命です。まずは最初に、インデックス投資がどんなものなのかを知り、それを味方につける重要性をお伝えします。
インデックス投資とは?
インデックス投資の「インデックス」とは、マーケット全体の平均値を示す指数のことです。例えば日本株であれば東証の「日経平均株価」や「TOPIX」がインデックスであり、こうしたインデックスに対して投資を行うことを、インデックス投資といいます。
インデックス投資を具体的に行うには、投資信託を活用します。日経平均株価への投資をしたい場合は、日経平均株価と連動するように運用されている投資信託を買うといった具合です。日経平均株価は225銘柄の平均値なので、お金に余裕があるのであればこの225銘柄を買えば同じことができますが、インデックス型投資信託があるおかげでそれを少額かつ手軽に実現することができます。
もしこの5年間でインデックス投資をしていたらどうなっていた?
インデックス投資でどれくらいの利益を見込むことができるのか?その疑問にお答えするため、直近5年間にインデックス投資をしていたらどうなっていたのかをご覧いただきたいと思います。ここでシミュレーションに用いるのは、TOPIXとアメリカのS&P500です。
①日本株のインデックス投資をしていた場合
TOPIXは東証の株価指数であり、日本株の強弱を示す重要なインデックスです。世界的に知名度の高いインデックスだけに、TOPIXと連動するように運用されているインデックス型投資信託はたくさんあります。その中のひとつ、「TOPIX連動型上場投資信託」というETFのチャートは、以下の通りです。なお、ETFとは証券取引所に上場しているインデックス型投資信託のことです。
5年前のTOPIXは1,200でしたが、5年後の2019年9月には1,660にまで上昇しています。2018年1月には2,000に迫る上昇を見せているのでそこから若干反落していますが、それでも1,200と比べると500ポイント近い上昇です。もしこのETFを1,000口、5年前に購入して持ち続けていたら、460万円の利益を手にしていたことになります。
②米国株のインデックス投資をしていた場合
日本のTOPIXに続いて、次はさらに上昇が凄まじいアメリカ株の主要500銘柄を集めたS&P500と連動するインデックス型投資信託の投資シミュレーションをしてみましょう。対象とする投資信託は、「SPDR S&P500 ETF」です。名称の通り、こちらも上場しているETFです。
アメリカ株の好調ぶりは日本をはるかに上回っているので、その主要銘柄を集めたS&P500もかなり高い伸びを示しています。5年前は20,000ポイントだったものが32,000ポイントに到達しているため、1.5倍強の成長です。こちらは5年前に100口の投資をしていたとしただけでも、今は120万円の利益が出ていることになります。
伝説の投資家、ウォーレン・バフェットの「遺言」
かの有名な投資家であり、株式市場で数々の伝説を残してきたウォーレン・バフェットは、自身の投資哲学を遺言執行者に託しています。その中に2つほど、インデックス投資に関わるものがあり、これは今も名言として語り継がれています。その2つとは、以下の通りです。
- 資金の90%をS&P500のインデックスに投資せよ
- 助言家に多額の金を支払う必要はない
ウォーレン・バフェット自身がインデックス投資に対してとても好意的であり、それで利益を上げてきたことを物語っています。しかもS&P500という実名を出して推奨していますが、そのS&P500がその後どうなったのかは前項でご覧いただいた通りです。さすが世界的な投資王、先見の明があります。
2つ目の助言家というのは、投資信託を運用するファンドマネージャーへの報酬を指しています。インデックス型投資信託は運用が容易なので信託報酬(投資信託を運用する報酬)が安く、ウォーレン・バフェットはインデックス投資で十分であり、それ以上のコストはムダであると考えるということです。
インデックス投資は億万長者への最短ルートなのか
前述のウォーレン・バフェットは、世界最高レベルの投資家であり、資産家です。そんな彼が推奨するインデックス投資なので、インデックス投資をすれば億万長者になれるかというと、それはさすがに極端です。
あくまでもインデックス投資というのはリスク分散の手法であり、リスク分散を図りながら株式市場や不動産、商品などの成長力を資産増につなげるための方法論です。そのため短期的に大きな利益を生まれるという類のものではなく、コツコツと資産を増やしていく性質のものであるとお考えください。
アクティブ投資よりもインデックス投資をおすすめする理由
インデックス投資の反対語は、アクティブ投資です。アクティブ投資とは株価指数など平均値であるインデックスを上回るように運用することを目指すもので、それが目論見通りになれば資産運用の効果はとても高くなります。
しかし、残念ながらアクティブ型投資信託の多くはアクティブどころかインデックスにも劣る成績しか上げられていないものがとても多く、その一方で信託報酬が高いので魅力に乏しいという現実があります。
本当にアクティブ投資で成功している投資信託があるのであればもちろんそちらを選択するべきですが、それが難しいのであれば、やはりインデックス投資が最もおすすめとなるのです。
安全に資産を増やしたいなら、今すぐインデックス投資を始めよう
短期的な大儲けのチャンスはないとはいえ、安全性を確保しながらコツコツと資産を増やしていくのにインデックス投資は最適です。願わくば元本保証で資産を増やしたいという方がほとんどだと思いますが、それが無理ならせめて安全性の高い方法でしっかり増やしたいとお考えだと思います。そんな方は、ぜひインデックス投資を検討してみてください。
インデックス投資が対象としている主な指標
ここではインデックス投資が対象としている主なインデックス(指標)をご紹介します。日本人投資家が投資をするのに適しているという意味で、11種類を選びました。
日経平均株価(日本株)
日本人投資家であれば誰もが知っている、株価指数の定番です。英語では「Nikkei225」と表記されます。この225というのは組み込み銘柄数のことで、日本の株式市場を代表するような225銘柄が厳選されて、日経平均株価として毎日ニュースで報道されています。
TOPIX(日本株)
日経平均株価と並ぶ、定番の株価指数です。日経平均株価は225銘柄ですが、こちらのTOPIXは東証一部に上場している全銘柄が対象です。2019年の時点ですでに2,000銘柄を超えており、この数値は新規上場があるごとに増えていきます。1968年1月4日の全銘柄時価総額を100として、そこからの対比で指数化されています。すでにTOPIXは1,600台で推移しているのですから、TOPIXそのものは16倍にまで成長しているということです。
ニューヨーク・ダウ平均(米国株)
アメリカの株価指標としてよく聞くのが、ニューヨーク・ダウ平均です。とても有名な指数なのですが、実はたった25銘柄で構成されているという小さなインデックスです。さすがに25銘柄だけでアメリカ株の実力を知るのは難しいということで、現在では後述のS&P500が多く用いられています。
S&P500(米国株)
ニューヨーク・ダウ平均に代わってアメリカ株の株価指数としてよく用いられているのがS&P500です。先ほどもこのS&P500と連動するETFの値動きをご紹介しましたが、この5年で1.5倍以上の成長を見せていることから、アメリカ株の力強さがこのS&P500で改めて示されています。
NASDAQ(米国株)
NASDAQ(ナスダック)というのはアメリカの証券取引所における新興市場です。日本にもかつてジャスダックという新興市場がありましたが、ネーミング的にはこのナスダックが元祖です。ベンチャー企業が多く含まれているため、アメリカ経済の成長余地や成長力が如実に表れるインデックスです。
MSCIコクサイ・インデックス(先進国株)
先進国の株式市場それぞれの指数を組み込んだ総合指数です。ただし先進国の中でも日本だけを除外しているのが特徴で、「日本以外の先進国株」がどうなっているのかを知るのに用いられるインデックスです。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス(新興国株)
前項の先進国インデックスに対して、こちらは新興国の株価指数を組み込んだインデックスです。中国やインド、ブラジルといった新興国に加えて合計25ヶ国の株価指数が組み込まれています。
NOMURA-BPI(日本の債券)
こちらは株ではなく、債券市場のインデックスです。日本国内の国債や社債などを組み込んでいるため、日本の債券市場の強弱を知ることができます。
東証REIT指数(日本のREIT)
REITとは不動産投資信託のことで、その中でも東証に上場している銘柄群のことをJ-REITといいます。そしてそのJ-REIT全銘柄の値動きを指数化したのが東証REIT指数です。現在はREITの好調が続いているため、この東証REIT指数も高値圏で推移、好調さを反映しています。
S&P先進国REIT指数(先進国のREIT)
日本を含む主要先進国26ヶ国のREIT指数を組み込んだのが、S&P先進国REIT指数です。日本からは先述の東証REIT指数が組み込まれています。
S&P GSCI商品指数(主要24品目の商品先物)
株、債券、不動産ときて、こちらは商品先物のインデックスです。資源や農作物などの先物価格が組み込まれているため、インフレになるとこの数値も高くなります。
こんなにあるインデックス投資のメリット
数あるインデックスの種類を知っていただいたところで、こうしたインデックスに投資をすることにはどんなメリットがあるのかを解説します。メリットは6つあり、どれも投資家にとって非常に魅力的なものばかりです。
投資初心者でも不利にならない
インデックス投資はETFを含む投資信託への投資であり、個別銘柄への投資でもないため、投資の難しい部分をあまり知らなくてもできるというメリットがあります。「明日は株が上がりそうだ」という見通しが立っていても、どの銘柄が上がるのかまでを知ろうと思うとかなりの勉強が必要です。しかし、インデックス投資であれば「株」という市場全体への投資が可能なので、「明日は株が上がりそうだ」というだけでも投資が成立します。
しかもあまり勉強をしなくても本格的な投資が可能なので、初心者であっても不利にならないのも魅力です。
少額から始められて積立も可能
投資信託は積立が可能なので、当然ながらインデックス投資も積立による投資が可能です。今はまとまったお金がなくても投資を始めたいという場合、毎月1万円や3万円といった金額をコツコツと積み立てて、それをインデックスに投資していくことができます。
積み立てが可能であるということは、仮にお金がある人であっても一度に投資してしまわずに複数回に分けて投資をすることをおすすめします。それは価格変動のリスクを抑えるためで、異なる価格で何度も買い付けをすれば価格が平均化され、それを続けていくだけリスクが分散されます。
この手法のことをドルコスト平均法といって、お金がある人であっても価格変動を平均化するために広く用いられています。
リスク分散効果があるため安全性が高い
投資にリスクは付き物ですが、インデックス投資はリスク管理にとても優れているという特徴があります。例えばTOPIXであれば2,000を超える東証一部全銘柄に投資をしているのと同じなのですから、仮にその中の1社で大暴落や経営破綻などがあっても、TOPIXへの影響は軽微です。
分散投資はリスク管理の基本ですが、インデックス型投資信託を持っておくことでその分散投資を手軽にできるのです。
投資コストが安い
積極的に利益を狙いに行くアクティブ型と違って、インデックス型は指数と連動するように運用すれば良いだけなのでファンドマネージャーの工数が少なく、その分信託報酬は安く設定されています。特に上場インデックス型投資信託であるETFは流動性が高いことからさらに信託報酬が安く、ほとんどの銘柄が1%を大幅に下回る水準です。
信託報酬は投資信託を持ち続けている間必要になるものなので、投資期間が長くなればなるほど信託報酬の安さが効いてきます。
放置でOK
インデックス投資は長い目で取り組むものなので、目先の価格変動で売った買ったを繰り返すようなことはしません。基本的に買ったら放置で、目標となる金額に到達したら売るという感覚なので、保有している間はほとんど放置の状態です。本業が何かある人や忙しい人は投資と向き合っている時間があまりありませんが、インデックス投資ならそんな人でも無理なく取り組むことができます。
経済の成長力を資産増につなげられる
個々の国では上下があるものの、世界全体の経済は長らく成長が続いています。それなら世界全体の株に投資をすればその成長を自分の資産増につなげられるのでは?と考えることもできますが、インデックス投資ならそれも可能です。世界経済がどのような成長基調にあるのかを示すグラフがありますので、こちらをご覧ください。
一番上の部分が2009年に一度だけ下落しているものの、その後もまた上昇基調を続けています。このように世界経済全体は今後も成長を続けると見られるため、インデックス投資で範囲の広い投資をすれば緩やかな成長が緩やかかつ確実な資産増を実現してくれます。
インデックス投資のリスクも押さえておこう
メリットがとても多いインデックス投資ですが、その裏返しとも言えるデメリットもあります。あまり気にならないレベルのものばかりなので必要以上に気にしすぎる必要はなく、心の片隅に置いておく程度で良いと思います。
安全性は高いが元本保証ではない
リスク分散効果があって価格の乱高下が少ないインデックスへの投資なので安全性は高いのですが、だからといって元本保証になっているわけではありません。投資信託そのものが元本保証ではないので、インデックス型であってもそれは同じです。
とはいえ、投資信託の中でもとりわけインデックス型はリスク管理に優れた商品なので、世界の主要なインデックスに連動している銘柄がいきなり紙切れになってしまうような可能性はほとんどありません。仮にあったとしても元本の一部が毀損する程度なので、長期的に投資を続けていればそのリスクもカバーできる可能性が大いにあります。
リスク分散効果がある一方で短期的な大儲けは期待できない
安全性を重視するか、積極的な大儲けを重視するか。投資の世界でこの2つを両立させることはできません。インデックス投資はこのうち前者である安全性を重視している投資手法なので、どうしても短期間で大儲けという投資にはなりません。
短期的な大儲けを期待してハイリスク投資をするのであればインデックス型に限らず投資信託ではなく、株の個別銘柄やFX、仮想通貨取引などが良いと思います。
投資家のやることがほとんどなく、投資スキルはあまり身につかない
これは果たしてデメリットと呼んで良いのか微妙なところですが、インデックス投資は市場の指数に対する投資なので、投資信託を運用しているファンドマネージャーもほとんど何も考えずに運用をしています。
もちろん投資家も投資をしていることを忘れるほど何も考える必要がないため、投資をすることによって身につくスキルはあまり期待できません。そもそも自分で投資判断をあまりしたくない人が投資信託をするのですから、このことはむしろメリットと言えるかも知れませんが、何年も続けていくうちに物足りなさを感じる人も実際にいます。
投資初心者向け、インデックス投資おすすめランキング
これからインデックス投資を始めてみようと思った方もおられると思いますので、それではどんなインデックスを狙うべきなのか、おすすめのインデックスを5つご紹介します。特定のインデックスに全額を投資するというより、これらをうまく組み合わせてポートフォリオ(資産運用の内訳)を組み立てていくのが良いと思います。なお、ここでご紹介しているインデックスはおすすめ順です。
おすすめ① 東証REIT指数
おすすめの第1位は、何といってもREITです。REITの中でもJ-REITの指数である東証REIT指数が良いでしょう。最大の理由は国内不動産市場の好調で、それがREITにも及んでいるからです。東京オリンピックや大阪万博など日本国内では不動産市場への追い風が続いており、昨今の香港情勢不安定化によって香港や中国からの投資マネーがREIT市場に流入しているという指摘もあります。
東証REIT指数に連動しているインデックス型投資信託やETFへの投資で、この好調な市場な勢いを資産増につなげることができます。ただし2019年9月時点では、少々過熱気味で高値圏にあるため、ここから突っ込んだ投資はあまりせず、少額ずつ積立投資をするほうが安全だと思います。
<主な東証REIT指数連動商品> ・Smart-i Jリートインデックス ・NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(ETF)
おすすめ② S&P500
東証REIT指数に続いておすすめなのが、世界で最も勢いのある株式市場であるアメリカのS&P500です。この記事でもこの5年で1.5倍超の成長をしていると述べたように、アメリカの株式市場は絶好調です。少々バブル気味な一面はありますが、そこは好調な業績が下支えをしているので暴落というリスクはそれほど大きくないと思います。
ただし、アメリカ経済はご存知の通り米中貿易戦争の影響を強く受けます。この行方次第ではアメリカ経済に暗い影を落としかねないので、トランプ大統領の言動や米中貿易問題の推移は注視しておく必要はあると思います。筆者はむしろ、米中問題でアメリカ株が下がった時にS&P500を拾うという売買を繰り返しており、すでにかなりの含み益が出ています。
<主なS&P500連動商品> ・iFree S&P500インデックス ・上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(ETF)
おすすめ③ TOPIX
アメリカ株の次におすすめなのが、日本の株価指数であるTOPIXです。日本の株式市場は日経平均が2万円台を維持しており、株安だった頃と比べると3倍程度の株価を維持しています。これが今後も続くと考えると、ETFなどでTOPIX連動のインデックス型投資信託を持っておくと1%台の分配金も期待できるので、安定的な資産運用が期待できます。
しかも、これはご存知の方ばかりではないと思いますが、日本の株が堅調なのは日本の中央銀行である日銀が買い支えをしているという側面が大いにあります。すでに一部の上場企業では日銀が筆頭株主になっている銘柄あるほど、日銀は巨額の資金を日本株に投入しています。その金額、年間6兆円。しかもそれを日本株のETF購入という形で資金を投入しているため、まさにインデックス投資です。日銀がこの投資を続ける限り、日本株の価格は維持されるため、インデックス投資の安心感につながっているのは確かです。
<主なTOPIX連動商品> ・ニッセイTOPIXインデックスファンド ・上場インデックスファンドTOPIX(ETF)
おすすめ④ MSCI エマージング・マーケット・インデックス
投資信託の名称に「エマージング」とついているのは、新興国を対象にしているという意味です。この「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」という指標は新興国に分類される26ヶ国の大型株と中型株が組み込まれ、全体では約1,200銘柄で構成されています。
このインデックスに含まれている国の内訳は組み込み数の多い順に、中国、韓国、台湾、インド、ブラジル・・・となっています。これをご覧になってもお分かりだと思いますが、大半がアジアの新興国です。特に中国の比率が高いので中国を中心とするアジア新興国全体への投資効果が期待できます。
<主なMSCI エマージング・マーケット・インデックス連動商品> ・上場インデックスファンド海外新興国株式(ETF) ・iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット(海外ETF)
おすすめ⑤ S&P GSCI商品指数
ここまではすべて株式市場のインデックスばかりをご紹介してきましたが、これだけは商品価格の指数です。エネルギー資源や鉱物資源、農産物、畜産物、貴金属などの商品価格が指数化され、それらを組み込んだインデックスです。もちろん株のほうが経済成長や景気動向を反映しやすいのですが、資産保有の多様化やインフレリスクへの対策という意味合いで、あえて商品系のインデックスをご紹介しました。
特にインフレ時には資源価格などが高騰するため、その一方で景気が悪化して株のインデックスが低迷した時にリスクヘッジとなります。
<主なS&P GSCI商品指数連動商品> ・S&P GSCI商品指数エネルギー&メタル・キャップド・コンポーネント35/20 ・iシェアーズ S&P GSCI コモディティ・インデックス・トラスト(海外ETF)
まとめ
あのウォーレン・バフェットも推奨する資産運用の大本命、インデックス投資について基本から今すぐ始めるために必要な知識、最後にはおすすめのインデックスをご紹介しました。それぞれのインデックスに連動する商品を一部ご紹介していますが、ここでご紹介していないものも含めて同じインデックスであってもたくさんの投資信託やETFがあります。積立投資であれば少額から今すぐ始められるので、まずは数万円だけでも始めてみてはいかがでしょうか。