【厳選6冊】不動産投資を始めるあなたが読むべき名作リスト
By Oh!Ya編集部
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書籍による学習は、現役の不動産投資家や専門家の意見を学べるオススメの方法です。できる限り早く有益な情報を身に付けるのであれば、これから目指す運用スタイルに近い内容の書籍が理想的。
しかし書籍は購入するまで内容が分からないため、数多くのタイトルから最適なものを選び取ることは容易ではありません。そこで今回は、ケース別にオススメのタイトルをピックアップ。不動産投資を始めるタイミングで読むべき名作をご紹介します。
初めに読んでおきたい本3選
不動産投資に関する書籍は多くあり、事前情報がない状態ではタイトル選びも一苦労。仮に初めの1冊として難しい書籍を手にしてしまえば、「やはり不動産投資は難しい」と断念してしまいます。
そこで書籍選びに失敗しないよう、不動産投資をスタートする前に読んでおきたい書籍をピックアップしました。この項では、不動産投資の基礎知識を学べる「オススメの3冊」をご紹介します。
不動産投資全体を一通り学ぶなら
不動産投資を始めるのであれば、まずは購入から売却までの全体像を学ぶ必要があります。実践的なノウハウや交渉、時代背景や経済の勉強はその後でも遅くありません。
初めに読む不動産投資の書籍は、専門用語や不動産投資の特徴がやさしく解説されているものをオススメします。
『世界一やさしい 不動産投資の教科書 1年生』
著 者 浅井 佐知子
出版社 ソーテック社
不動産業界で20年以上活動し、超難関とされる「不動産鑑定士」の資格をもつ浅井さんが執筆した書籍です。敷居が高いと思われがちな不動産投資を、図解や簡易ストーリーで分かりやすく解説しています。
特に気になる運用費や利回りなどの現実的な数字も登場し、不動産投資が未経験であってもイメージしやすい構成。コンサルタントの実績も豊富な浅井さんの書籍だからこそ、教科書の名にふさわしい理解が容易な教材となっています。
最低限の基礎知識を身につけたい人にオススメ
不動産投資の基礎知識を取りあつかう書籍のなかには、専門用語が多く理解に時間がかかるタイトルもあります。不動産投資に関心をもったものの、難しそうだからと早々に諦めてはもったいない限り。
そこで、この書籍では著者の浅井さんが「明確な基準と自信をもって実践できる」までの基礎知識を分かりやすく解説。書籍の冒頭に記されているように、不動産投資の「最初の1歩」に最適な書籍です。
不動産を買うまでの流れをざっくり学べる
初心者向けの書籍だからといって、基礎知識の解説で終わらないのが本著の魅力。「選んではいけない投資物件」や「売却までの戦略」といった実践的な内容が、この書籍1冊のなかに詰め込まれています。
不動産投資について幅広く解説されており、かつ初心者の入門書としては相当な情報量。初心者向け書籍を初めて購入する方や、不動産投資の全体像をざっくりと学びたい方にオススメのタイトルです。
成功する人の特徴を知る
不動産投資は決して簡単なものではないですが、不動産投資家として長期にわたって成功を続ける人がいるのは事実。これは成功者が「成功へのプロセス」を確立していたことを裏付ける証拠だと言えます。
つまり成功までの道筋を学ぶのであれば、成功者が実践している運用方法を知ることが近道。まずは成功している不動産投資家の書籍を探し、成功する人の考え方を体得しましょう。
『不動産投資「勝者のセオリー」』
著 者 木下 たかゆき
出版社 ぱる出版
木下たかゆきさんは「ボロ戸建」を中心に安い物件を買い集め、35歳で賃料収入7億円を達成した不動産投資家。本著が出版された2018年時点で70棟を超える投資物件を所有しており、その後もマンションやオフィスビルを買い集めています。
この書籍では不動産投資の成功ノウハウを中心に、メガ大家になるための最短プロセスや交渉術を解説。投資物件の選定から売却にいたるまでの道筋が、詳しく執筆されています。
夢を叶えて人生を変えたい人にオススメ
ゼロから不動産投資をはじめると仮説を立て、著者の戦略基盤でもある「ボロ戸建投資」を紹介しています。問題を抱える物件は安くで手に入るため、再生のノウハウさえ勉強すれば手を出しやすい投資法です。
少ない初期費用ではじめられるボロ戸建投資は、利益率が高くなりやすく運用次第では抜群の高利回りが期待できます。できる限り投資費用をおさえつつ、資産拡大を目指す方にオススメの1冊です。
成功者が持つマインドを学べる
不動産投資家として成功を収めようと考えたとき、重要なのは「成功者のマインド」を理解して実践することです。この書籍では、実際にメガ大家として成功している木下さんが考えた「不動産投資の成功原理・原則」が記されており、成功者目線での不動産投資に対する認識を余すところなく吸収できます。
多くの不動産投資家が失敗する原因が「手に取るようにわかる」とまで言い切る木下さんが、成功までのセオリーを徹底解説した内容となっています。
先輩大家のしくじりから学ぶ
成功までのノウハウを理解することも重要ですが、成功率を高めるためには些細な失敗を減らす必要があります。不動産投資家が遭遇するトラブルは、対策が容易なものからベテラン投資家すら悩ませる問題までさまざま。
難題が降りかかってきたときに焦らず対処できるよう、先輩大家の失敗事例を学ぶことは重要だと言えます。
『失敗事例に学ぶ! 「不動産投資」成功の教科書』
著 者 ふどうさんぽ
出版社 日本実業出版社
1,000人以上が集まる不動産投資コミュニティ「ふどうさんぽ」のメンバーが、購入から売却までのさまざまな失敗エピソードをピックアップ。各メンバーが経験した失敗エピソードの紹介と、解決にいたるまでの手順が解説されています。
内容は不動産会社の倒産や入居率偽装など、実際に遭遇したら困るであろうエピソードが満載。不動産投資の情報収集をする際に、良い面ばかり見えがちだと感じている方に最適な1冊です。
リスクもちゃんと知っておきたい人にオススメ
不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンだと言われますが、しっかりとリスクを把握して対策できなければ大きな損失を招きます。不動産投資に限らず、成功をおさめるためには失敗の要因を極限まで減らすことが基本。
そのためには具体的なリスクと対策について、多くの知識を学ぶ必要があります。本著は不動産投資に魅力を感じたからこそ、リスクも把握しておきたいという方にオススメです。
失敗大家さんによくあるパターンを学べる
ネットで検索すれば、不動産投資に失敗したエピソードは多くあります。しかし失敗の原因や改善方法まで、具体的に分析されているものはごく少数。本書ではそのような悩みを解決するべく、よくある失敗パターンを列挙しています。
不動産会社や入居人はもちろん、売主とのトラブルなど豊富な事例で失敗を解説。たとえ珍しいケースであったしても、不動産投資家にとって「自分には無縁なトラブル」と言えることは何一つありません。
よくある失敗パターンであれば、なおさら把握しておいた方が良いと言えるでしょう。
職業別に不動産投資のポイントがわかる本
不動産投資の基礎知識を学んだあとは、それぞれの職業に最適な運用スタイルを学びましょう。一言で不動産投資といっても、収入や職種によって融資の受けやすさは借入金額は異なります。
投資に利用できる資金量で取るべき行動が変わるため、自身に近い立場を対象として執筆された書籍がオススメです。この項ではサラリーマンや主婦、医師などの富裕層をターゲットにしたタイトルをご紹介します。
サラリーマンのあなたへ
サラリーマンにとっての不動産投資は、節税効果や脱サラのための収入源など多くの意味を持ちます。しかし不動産投資を始めたいと思いながら、最初の1歩を踏み出すことに不安を抱く人も多いです。
そういった方はサラリーマンならではの利点やリスクを学びつつ、セミリタイアや副収入拡大をあつかう「サラリーマン大家」が執筆した書籍をオススメします。
『手取り「年収1000万円」を目指すサラリーマン不動産投資術~絶対地方高利回り主義!』
著 者 中島 亮
出版社 ごま書房新社
中島さんはマイホームを投資物件として貸し出し、地方の一棟物件を買い集めて高利回りを実現したサラリーマン出身の投資家です。中島さんはサラリーマン15年目からアパートの投資をはじめ、その後わずか6年でセミリタイアを達成。本著が販売された2016年時点で賃料収入は約7,000万円、投資物件は15棟168戸を所有していました。
この書籍では、主に地方で高利回り投資を行う方法が取りあつかわれ、「10年以内に脱サラ」という目標までの具体的な道筋が記載されています。地方の高利回り物件が気になりつつも手を出せない、不安を抱える初心者にオススメできる1冊です。
サラリーマンとの兼業のコツを学べる
サラリーマン大家に相性の良い投資手法として、地方の一棟物件をあつかう投資手法の解説を中心に進行していきます。作中には中島さんが購入した投資物件の入居率、利益などの具体的な数字が登場。
サラリーマンとして働くなかで限られた時間・労力を駆使し、堅実に資産を拡大した具体的なプロセスが記載されています。また、中島さんはサラリーマン大家に向けて実践的な講座を行っており、大成功を収めた元サラリーマンのリアルな意見が聞けると高評価。
多くのサラリーマンから支持を集めていることからも、中島さんの書籍が有益なものだと裏付けられています。
主婦のあなたへ
主婦は不動産投資に有利な属性とはいえず、サラリーマン大家に比べると数は少ないです。しかしサラリーマン大家や専業投資家に劣らず、堅実に投資物件を拡大する主婦投資家も存在しています。
サラリーマンの平均年収が少ないとされる現代において、主婦が収入源をもつことは家計にとって心強い要素です。サラリーマンを対象にした書籍では実践できない内容もあるため、自分の属性をターゲットにした書籍をオススメします。
『<最新版>パート主婦、"戸建て大家さん"はじめました! ~貯金300万円、融資なし、初心者でもできる「毎月20万円の副収入」づくり』
著 者 舛添菜穂子
出版社 ごま書房新社
著者の舛添さんは、パート主婦と並行して投資物件の運用を始めた主婦投資家です。決して投資に有利ではない主婦という立場で不動産投資を成功させ、雑誌やテレビなど多くのメディアで話題となりました。
この書籍では、低属性をものともせず家賃収入を伸ばしていく様子と、舛添さんが得意とする戸建物件の選び方やリフォーム術についてまとめられています。
主婦ならではの知恵の活かし方を学べる
所得が少なく多額の融資が期待できない主婦は、不動産投資のスタート段階でつまずくケースが多いです。そこで舛添さんは貯蓄した350万円を投資資金とし、安価で購入できるボロ戸建から不動産投資を始めました。
この書籍では、女性ならではの感性を活かしたボロ戸建のリフォーム過程や、堅実に投資物件を増やしていく際の考え方など「主婦投資家の強み」が紹介されています。
主婦投資家を目指す方だけでなく、低収入・低属性に悩む女性投資家すべてにオススメできる1冊です。
医師のあなたへ
多くの属性が存在するなかでも、医師は特に不動産投資に適した立ち位置です。そのため「平均的な属性」の不動産投資家が選ぶ運用スタイルではなく、医師という職業を活かした投資手法が適していると言えます。
不動産投資の基本を学習したあとは、高収入・高属性に向けて執筆された書籍が教材として最適です。
『なぜ医者は不動産投資に向いているのか』
著 者 大山一也さん
出版社 幻冬舎
医師は高収入・高属性であるため、副業として不動産投資に取り組みやすいと言われる職業です。
さらに大山さんは、医師には投資物件に付加価値を与える能力があるため、医療や介護といった面からアプローチできれば「不動産の価値」そのものを向上させられると考えています。実際に医療施設の再生を成功させた実績があり、医療法人の発足にも携わるほどの有力者なので説得力は十分です。
この書籍では医師という職業がもつ強みを最大限に活かした「医師だから可能な運用方法」を紹介し、10億円もの資産を築き上げるまでの方法が説明されています。
富裕層のための資産運用方法を学べる
平均的な属性をもつ不動産投資のなかには、ボロ戸建・アパートなどの中古物件から投資を始めるケースが多いです。中古物件の購入は投資家同士の競争が激しく、良い投資物件を見つけるまでに時間がかかることが難点。医師が中古物件を運用することは不可能ではないものの、多忙なため現実的ではないとの意見が多いです。
そのため高属性で融資を受けやすい富裕層の投資方法は、平均的な属性をもつ不動産投資家たちとは異なります。医師は融資を受けるうえで最高のポジションであり、レバレッジを活用して大きな投資を行える職業。これが、大きな融資が下りない投資家たちに差をつける決定的な利点と言えます。
潤沢な投資資金を使い、比較的ライバルの少ない高額物件を運用する投資手法。これこそ高属性な不動産投資家のみが選択できる「富裕層のための資産運用」と言えます。
<番外編>本以外の勉強手段もフル活用!
書籍から不動産投資の情報を学ぶのは有効ですが、他にもいくつか有益な情報源があります。この項では書籍以外の勉強手段を3つ厳選し、それぞれのメリットをピックアップしました。
不動産会社からの資料請求
不動産投資を実際に始めたいと感じる方は、不動産会社の資料請求をオススメします。資料請求は大きく2つの利点があり、どちらも不動産投資に対する意識を向上させるものです。
不動産会社とのコネクションが手に入る
不動産会社から資料請求を申し込むと、資料の到着前後に不動産会社から営業の連絡が届きます。電話やメールによる連絡で面談の案内が届き、不動産投資に前向きな場合はそのまま直接面談を取り付けることが可能です。
実際に面談予約を取らない場合でも、電話やメールを介して相談に乗ってもらえるケースもあり、なかなか不動産投資への1歩が踏み出せない場合に背中を押してもらえます。
無料で教材が手に入る
不動産会社の資料はパンフレットだけでなく、書籍やDVDが付属している場合もあります。多くの教材は不動産投資の基礎知識や各社の統計データ、顧客の成功事例などが含まれており見応えがある内容です。
特に顧客の成功事例などは、不動産投資家のリアルな意見が聞ける貴重な資料。ネット検索では事実か分からない事例もありますが、不動産会社の資料は顔や投資物件が記載されている信ぴょう性の高いものが多いです。
たとえ記載内容が自身の理想と異なるものでも、無料であれば損失はありません。不動産会社による無料の資料請求は、少しでも現実的な情報を集めたい方にオススメの方法です。
セミナー
不動産投資セミナーは、専門家の講義を直接聞けるという魅力があります。書籍は能動的に学習しなければ身に付きませんが、セミナーは講師がプレゼンする内容を聞き流すだけでも知識がたくわえられます。
書籍による勉強が合わない人にとって、セミナーは心強い教材の1つです。
その場で講師に質問できる
不動産投資セミナーは、不動産投資やお金に関するプロの話を聞ける貴重な場所です。ネットや書籍でもプロの意見は読めますが、肉声でプロの話を聞ける機会は多くありません。
また書籍だけでは解消できなかった問題に対して、プロが答えてくれる点はセミナーの大きな魅力です。無料・有料セミナーの違いで講師のレベルや講義内容が異なるため、インターネットを利用した事前調査で知識量に応じたセミナーへ参加することをオススメします。
無料セミナーのなかには、セミナー終了後に強引な営業を働きかける会社もあるため、セミナーに対する予備知識は十分に蓄えておきましょう。
ブログ
不動産投資ブログでは、不動産投資家のリアルな日常を閲覧できます。書籍は学習方法として優秀ですがリアルタイム性がないので、不動産投資家が「いまどのような活動をしているのか」までは分かりません。
理想的な運用スタイルの不動産投資ブログが見つかれば、書籍と合わせて学習の情報源とすることをオススメします。
不動産投資をしている人の毎日が分かる
不動産投資ブログは「不動産投資家の生々しい体験」が閲覧できる点がメリットです。不動産投資家から実際に体験談を聞ける機会は限られますが、ブログであればネットを通じて多くの実体験を読めます。
書籍は整った文章で淡々と進行するものが多いですが、ブログは不動産投資家の言葉でリアルな心境が記されていることも特徴。書籍を読んで基礎知識やノウハウを身に付ければ、喜びや葛藤が込められたブログ記事をより深く理解できます。
リフォームの過程やセミナーの様子が投稿されているブログも多いので、画像を交えた教材を求める方にオススメです。
まとめ
今回は不動産投資を始めるうえで読んでおきたい、各ケースに応じた書籍をご紹介しました。特に成功・失敗に関する知識は運用スタイルに関係なく役立つため、不動産投資の基礎を学ぶうえで外せません。失敗パターンは未然に防げるものも多いため、繰り返し学習した方が良いでしょう。
後半で紹介したセミナーや資料請求、ブログ購読などいったものも「リアルな意見」を聞ける教材として優秀です。
これらは、ある程度の基礎知識があると理解が深まるため、いくつかの初心者向け書籍を読んだあとに取り入れることをオススメします。