【おすすめ6選】初心者向けの売れ筋投資本まとめ
By Oh!Ya編集部
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投資に興味があるけど、何から初めてよいか分からないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、本記事ではこれから投資を始める方や、まだ投資を初めて間もないという方にオススメの本とその選び方をお伝えします。
目次
投資運用初心者の方におすすめする投資本の読み方
投資を始めるにあたって、本を読んで勉強してみたいと思ったら、以下のポイントに気をつけて本を選ぶことおすすめします。
- なぜお金を稼ぐか(投資するか)を考える
- 作者の経歴を見て判断する
- 気に入ったら同じ作者の本を読む
それぞれ詳しく見ていきましょう。
なぜお金を稼ぐか(投資するか)を考えよう
まず、根本的な部分ですがなぜお金を稼ぐか(投資するか)を考えることは大切なことです。
このことは、稼ぎたい額によって投資手法は変わりますし、実際に投資を始めた後、大きな損害を受けるような自体に陥った時に、「引退」という選択をするかどうかにも関わります。
稼ぎたい額によって投資手法が変わる
まず、当然のことではありますが稼ぎたい額によって投資手法は変わります。
例えば、100万円を預けて1年で3〜5%程度、つまり3〜5万円程度は稼ぎたいのであれば、投資信託の分配金や、配当金の高い株式投資など比較的リスクの少ない投資でも実現しやすいです。
一方、20%は稼ぎたいというのであれば、株式投資などで年に何度かは売買を繰り返し、その売買差益を狙う必要があるでしょう。
投資信託の分配金や株式投資の配当金狙いの投資と比べると、結果がマイナスとなるリスクも高くなります。
その他、1,000万円の投資金を用意できるのであれば、1,000万円を自己資金として金融機関から融資を受け、1億円の投資用不動産を購入すれば年間で500万円〜800万円ほどの家賃収入を得ることもできます。
借金をする必要があるため失敗すると大きな損害を被りますが、収入だけで見ると自己資金1,000万円に対して50%〜80%を1年で得られることになります(ただし、ローンの返済額や各種経費が差し引かれます)
基本的に、高い利回りを得ようとすればそれだけ高いリスクを負うことになるため、稼ぎたい額に対して自分がどれだけリスクを負えるか、という視点が大切になります。
本を選ぶ際には自分が稼ぎたい額を稼げる分野の本を選ぶとよいでしょう。
投資は引退したら終わり
投資は、どれだけ上昇傾向にあろうとも、その次の瞬間、価格が上がるか下がるかは誰にも分かりません。
例えば、株式投資では企業の業績を元に株価が形成されてきますが、決算発表の結果がかなりよい結果であろうとも、すでにその結果を株価が織り込んでいたら、よい決算発表の次の日には下がっていることもあります。
そればかりか、業績とは違う部分で、機関投資家による思惑で株価が動くこともあります。
つまり、どんな人でも短期的に見れば大きく得する可能性も、大きく損する可能性もあります。
しかし、どんな損害に遭おうとも投資を続けていれば取り返せる可能性はあります。
もちろん、同じ失敗を繰り返さないよう勉強していく必要があります。
失敗しても勉強し続けていつか成功をつかみ取るために、なぜ投資を始めるのかという理由が大切なのです。
作者の経歴を見てみよう
投資本を選ぶ際に気をつけたい2つ目のポイントは、本を読む時に作者の経歴についても注目しようということです。
とはいえ、最初から「こういう経歴の人の本は読むな」というわけではありません。
あなた自身が、投資に関する本を読んでいく中で「こういう経歴の人の本はしっくりくる」という感覚を見つけていくことが大切です。
気に入ったら同じ作者の他の本を読んでみよう
3つ目は2つ目のポイントにある通り、投資に関する本を読み、その作者の経歴を見ながら、気に入った作者が見つかったら、その作者の他の本を読んでみるということです。
というのも、同じ作者の本は、同じことを違う表現で伝えようとしているものが多いからです。
1回で作者の意図を全て掴み取ってしまうような方であれば、むしろこの方法は無意味かもしれませんが、そうではない人にとっては、同じ作者の本を数冊読んでいく中で、その作者が本当に伝えたいことが見えてくるはずです。
それでは、具体的にどんな本がオススメなのか見ていきましょう。
金持ち父さん貧乏父さん
書籍名:金持ち父さん貧乏父さん
著者:ロバートキヨサキ
世界で3,000万部のベストセラーとなった金持ち父さんシリーズの第1作。
日本において、投資に関する本として一番よく出てくる本といってもよい本で、投資のテクニックなどではなく、投資全般に関する基本的な考え方を学ぶことができます。
「お金のために働くのではなく、自分のためにお金を働かせる」という考え方
「お金のために自分が働くのではなく、自分のためにお金を働かせる」という投資を始めるにあたり身につけておきたい考え方を学ぶことができます。
労働者としての考えかたがしみついているとなかなか受け入れられない部分もあり、特に若い方が読むと得られるものが多いはずです。
ビジネスで成功を収め投資の世界へ
作者のロバートキヨサキさんは日系4世のアメリカ人でアメリカの海兵隊員からビジネスの世界に足を踏み入れた人で、いくつかの会社を起こし、事業を軌道に乗せた後、ビジネス界から引退し投資や執筆活動、講演を行うという経歴を持っています。
実際に起業家、投資家としての経歴を持ちながら、執筆活動や講演で教えることや伝えることに関しても力のある方だと言えるでしょう。
ロバートキヨサキの書いた他の本
金持ち父さんシリーズは現在20冊近くあり、シリーズ第二弾の「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」では「従業員」、「自営業者」、「ビジネスオーナー」、「投資家」4つの生き方についてより詳しく書かれるなど、基本的な考え方を同じとしながら別の視点で描かれています。
全部読む必要はないかと思いますが、気になったタイトルのものについていくつか読んでみるとより理解が深まります。
投資家が「お金」よりも大切にしていること
著者:藤野英人 「投資家が「お金」よりも大切にしていること」は、投資信託のファンドマネージャーである藤野英人さんによる著書です。
投資のテクニックについて書かれたものではなく、主にお金との向き合い方について書かれています。
「 お金を消費することにより経済が成り立っている」という考え方
「お金は稼ぐだけではなく、消費することに意味があり、それによって経済が成り立っている」と書かれているように1人の人間によって経済が動く仕組みについて理解することができます。
日本人は清貧と金悪の2通りしか見ておらず、お金持ちで清い、もしくは貧乏で卑しいという存在が抜けていると書かれるなど、日本人に足りない感覚や考え方について知ることができます。
高いパフォーマンスを発揮するひふみ投資のファンドマネージャー
作者の藤野英人さんは「ひふみ投資」などの投資信託を運用するレオス・キャピタルワークスの代表を務める方です。
ひふみ投資は長年にわたって高いパフォーマンスを発揮しており、そうした実績を買われた形で代表の藤野さんは起業家などを特集する「ガイアの夜明け」にも出演しています。
同じ作者の他の本
藤野英人さんの他の著書には、「さらば、GG資本主義」や「ヤンキーの虎」など日本特有の考え方や経済の形などについて書かれているものや、「いい会社を見極める株式投資入門」など、投資について学べる本まで多数執筆されています。
本書を読んで、その内容を気に入ったらこれらの本も読んでみるとよいでしょう。
お金はいつも正しい
書籍名:お金はいつも正しい
著者:堀江貴文
お金はいつも正しいはホリエモンこと堀江貴文さんによる著書で、投資だけでなく生命保険や借金、ギャンブルなどについてお金について幅広く書かれています。
お金=信用と言う考え方
本書は2012年、堀江貴文さんがライブドア粉飾決算で収監される前に書かれた本で、「お金=信用」と言う考え方を基本に、ネット社会により個人の時代が到来することなどが書かれています。
この辺りのことは、2018年現在には当たり前のことになりつつありますが、当時からそのことを予見していたのは流石と言えるのではないでしょうか。
ライブドアを起業した風雲児
堀江貴文さんは、ライブドアを起業して大きく成長させ、フジテレビ買収やプロ野球参入などで話題になり、その後、ライブドアの粉飾決算により収監されてしまったという経歴を持ちます。
収監中の様子を書籍にしたものも出版されています。
インターネットの普及と共に登場し、歯に衣着せぬ語り口から嫌われている方もいらっしゃる一方で、その内容には一見の価値のあるものも多いです。
同じ作者の他の本
「10年後の仕事図鑑」や「健康に関する結論」、「英語の多動力」、「好きなことだけで生きていく」や「刑務所なう」などさまざまな分野の本を書かれていますが、その根底となる考え方は「お金=信用」など共通しています。
なぜ投資のプロはサルに負けるのか?
著者:藤沢数希
なぜ投資のプロはサルに負けるのか?は、外資系投資銀行出身の作家である藤沢数希さんによる著書で、その経歴に基づいた独特の語り口で投資について語られます。
なお、サブタイトルは「あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方」となっています。
合理的な考え方の元に書かれる投資本
外資系投資銀行出身、理論物理学、コンピューター・シミュレーション分野での博士号取得者ということもあり、「投資は確率の世界である」ことが書かれています。
具体的には、投資を完全に偶然が支配するゲームと仮定すると、プロと素人、もっと言えばプロとサルの成績がほとんど同じであると書かれています。
実際に、プロの運用成績は平均するとインデックス(投資の指標)に負けており、それにも関わらず高い給料を支払わないといけないことから、何もしないサル以下だとも。
最終的には、「販売手数料と信託報酬が安く、インデックスに沿って投資するインデックスファンドを購入し、あとは投資したことを忘れて本業に打ち込むのが一番」と結論しています。
理論物理学者で外資系投資銀行出身の作者が書く投資本
藤沢数希さんは理論物理学者として欧米の研究機関で働いた後に外資系投資銀行に入り、分析やトレーディングに従事したという経歴を持ちます。
元は人気ブログ「金融日記」の管理人として有名になり、その後さまざまな著書を執筆しています。
同じ作者の他の本
藤沢数希さんは本書以外に「外資系金融の終わり」や「反原発の不都合な真実」、「日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門」などの本を書かれています。
知らないと損する 池上彰のお金の学校
著者:池上彰
知らないと損する 池上彰のお金の学校はテレビでも同じみの池上彰さんが書いた本で、資産運用の種類や金利、税金、円高、円安、インフレ、デフレなどお金に関する基本的なことが分かりやすく書かれています。
投資初心者が面白く読むのに最適
池上彰さんはテレビでの姿と同じく、文章になってもやや難しい内容を分かりやすく、面白くか書くのに長けており、お金に関する基礎知識について簡単に勉強したいという方に最適の本となっています。
なお、儲ける方法や投資のテクニックなどについては全く書かれていません。
NHKで記者やキャスターを歴任
池上彰さんはNHKで記者やキャスターなどを歴任した方で、2005年、55歳の時に退職しフリーランスとしてメディアに出演しています。
さまざまなメディアに出演する中、その解説の分かりやすさに注目が集まっていますが、その秘密は毎朝11紙の新聞に目を通し、年間300冊以上の本を読むといった勉強熱心さにあるのだとか。
同じ作者の他の本
池上彰さんは、「はじめてのお金の学校」や「14歳からのお金の話」などのお金に関する本の他、「知らないと恥をかく世界の大問題」や「池上彰の宗教が分かれば世界が見える」といった世界の政治・経済に関する本なども書かれています。
投資をする上において、世界情勢を知っておくことは大切なことなのでこれらの本についても読んでおくと、勉強にはなるでしょう。
(マンガ)インベスターZ
書籍名:インベスターZ
著者:三田紀房
インベスターZは「ドラゴン桜」などを著書に持つ三田起房さんの株式投資を題材としたマンガで、マンガでありながら株式投資初心者の方にとって学べることが多く、注目を集めています。
投資初心者がマンガで株式投資について知れる
投資に興味はあるけれど、投資に関する本を読んでもよく分からないという方でも、インベスターZであればマンガを読んでいくだけで投資に関する基本的な知識を得ることができます。
また、主人公は投資について全く知らない状態から始まり、一つ一つ勉強していく中で「株は法則でやる」や「過去は忘れる」と言ったことを体験を通して学んでいきます。
こうしたことが、実際に投資に取り組んだ際によい教訓となることが少なくありません。
父親の家業を営むビジネスマンの経験を持つマンガ家
三田紀房さんは明治大学政治経済学部を卒業後、百貨店に就職するも家業を営む父親の体調が思わしくなくなり、地元の岩手に戻って家業を継いた後にマンガ家デビューするという経歴を持っています。
家業では多額の借金があり、資金繰りに苦しんだ経験もあるそうです。
こうした経験がインベスターZの持つお金に関する説得力に一役買っているのではないでしょうか。
ドラゴン桜やエンゼルバンクの著者
三田紀房さんは、東大を目指すマンガで、ドラマ化もした「ドラゴン桜」の作者です。
その厳しさを持ちつつもどこか本質をついたような内容は本作も過去の作品でも同じ説得力や魅力を感じます。
その他、起業を題材にした「マネーの拳」や転職をサポートする「エンゼルバンク」なども働くことやお金に関することが書かれており、投資の勉強にもなるでしょう。
まとめ
投資初心者にオススメする本についてお伝えしてきました。
今回は、主に投資やお金、資産運用に関する考え方が学べる本をご紹介しました。
こうしたタイプの本以外にも、投資の初歩的なテクニックが書かれた本などもありますが、投資初心者の方が最初に読む本としては、テクニックより本記事でご紹介したお金や投資について基本的な考え方の学べる本を手に取ると良いでしょう。