沖縄県で始める不動産投資がアツい4つの理由
By Oh!Ya編集部
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日本はこれから長期的に人口減少が続くため、不動産投資を始めるのであれば「場所を問わずリサーチを進める意識」が重要となりつつあります。そして、県外に良いエリアはないだろうかと考える投資家にとって、沖縄県は理想的な投資先になる可能性が高いです。
今回は、沖縄県が持つ不動産投資を後押しするポイントや、把握しておくべき情報をご説明します。
目次
沖縄県で始める不動産投資がアツい4つの理由
日本の最南端に位置する沖縄県は、本州の不動産事情と比較して多くの相違点があります。端的にいえば、沖縄県は独自の性質を持っており、本州にはない不動産投資のチャンスが眠っているのです。
この項では、不動産投資を行うにあたり、沖縄県がどのような優位性を持っているのかご説明します。
沖縄県の人口増加率は東京都に匹敵する
総務省統計局が公表する人口統計によれば、東京に次いで沖縄県の人口増加率は2番目に位置しています。そもそも、人口が増加している都県は7箇所しかなく、そのなかでも増加率が2番目であることから、不動産投資を始める環境として適していることが分かります。
出所:総務省統計局「人口推計(2018年(平成30年)10月1日現在)結果の要約」
また、沖縄県のみ、人口が自然増加かつ社会増加の状態となっており、ほかの都県は社会増加による人口増加となっている点も見逃せません。下図のうち、青グラフが自然増加率を示しており、右端の沖縄県だけが青グラフを上側に伸ばしていると分かります。
出所:総務省統計局「人口推計(2018年(平成30年)10月1日現在)結果の要約」
「自然増加」と「社会増加」は、それぞれ以下のような意味を持つ用語です。
- 自然増加:「出生数>死亡数」となっている人口増加の状態
- 社会増加:「人口流入数>人口流出数」となっている人口増加の状態
要するに、日本国内で唯一、沖縄県のみが少子高齢化と逆行して「若い世代を増やしている」のです。日本各地で人口減少による賃貸需要の低下が懸念されるなか、自然増加により人口が増えている沖縄県は投資対象として魅力的だといえます。
「軍用地投資」という沖縄県特有の不動産投資がある
沖縄県では、米軍が駐留している軍用地への投資が可能です。軍用地の場合、借主が個人ではなく国となり借地料が支払われるため、家賃滞納の懸念がありません。
後半部分でもご紹介する、沖縄で大成功を収めた三浦弘人さんは、実際に軍用地投資で年間2,000万円前後の借地料を得ているとのこと。インタビュー内容は、ハーバー・ビジネス・オンラインの記事「沖縄は不動産投資の穴場!? 転勤からの移住で沖縄不動産王になった男」に掲載されています。
同記事にもあるように、投資リスクが低く借地料が上昇傾向にあることから、投資家間での競争は激しいようです。購入希望者が高倍率となっており、容易に購入できる資産ではないものの、沖縄県での不動産投資を検討しているならチェックすべき投資対象だといえます。
沖縄県の景況感はプラスが続いている
おきぎん経済研究所からリリースされた「県内景況・確報(2019年8月)」によれば、沖縄県内の景況は好調で、あらゆる指標が成長傾向を示しています。
出所:おきぎん経済研究所「県内景況・確報(2019年8月)」
個人消費面では、スーパーや百貨店の売上高、新車の販売台数が前年度より増加。観光客数も、年単位で見れば前年度を上回っています。
企業倒産数も少なく、上記資料によれば2019年8月度の倒産件数は0件です。これらの情報からも、沖縄県の景況は優れた状態にあり、投資先として将来性を感じられます。
全国的に見て持ち家率が低く賃貸需要が高い
沖縄県は、日本国内のなかでも最も「持ち家率」が低いエリアです。全国平均である61.2%に対して、沖縄県の持ち家率は以下の通り44.4%にとどまっています。
沖縄県における不動産関連の指標 | |
---|---|
総住宅数 | 65万3,000戸 |
空き家率 | 10.4% |
持ち家住宅率 | 44.4% |
1住宅あたりの居住室数 | 3.81室 |
1住宅あたりの延べ面積 | 75.31㎡ |
1ヶ月あたりの家賃 | 4万5,560円 |
出所:総務省「平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」
持ち家率が低いということは、マイホームを購入する人が少なく、県内の賃貸需要が全体的に高いということです。1ヶ月あたりの家賃も全国的に見れば高水準であるため、不動産投資家にとって好ましい条件が揃っているといえます。
以下、各指標の全国平均と比較することで、沖縄県の不動産事情が数字から読み取れます。
全国的な不動産関連の指標 | |
---|---|
空き家率 | 13.6% |
持ち家住宅率 | 61.2% |
1住宅あたりの居住室数 | 4.4室 |
1住宅あたりの延べ面積 | 92.06㎡ |
1ヶ月あたりの家賃 | 5万5,695円 |
出所:総務省「平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」
沖縄県で不動産投資を始めるにあたり押さえるべきポイント
沖縄県の特性として存在しているものは、何もポジティブなものばかりではありません。把握していなければ、大きな落とし穴となるポイントもあるのです。
そこで、この項では不動産投資を始めるうえで把握しておきたい、沖縄県特有の傾向について解説していきます。
県内の主な移動手段は自動車
沖縄県内における、主要な移動手段は自動車です。中心地にはモノレールが通っているものの、県内で移動するとき基本的には自動車が不可欠となります。
レンタカー需要の高まりから、現在は低価格なレンタカーサービスが整っていますが、いまだ多くの世帯が自動車を保有しているのです。そのため、賃貸物件を選ぶ際、駐車場があるか否かという点は非常に重視されます。
特に、都市化が進んでいる中心地以外で不動産投資を考えるなら、まずはこの事実を大前提として考えるべきでしょう。
台風被害を抑えるため物件価格は高め
皆さんもご存知の通り、沖縄県は台風被害が多発するエリアです。そのため、木造物件が極めて少なく、RC造の不動産が多くを占めます。
こういった理由により、必然的に物件の取得費用は高くなる傾向にあり、初期投資額はどうしてもまとまった金額が欠かせません。近年、流行しつつある木造の築古戸建を購入し、リノベーションを施して高利回りで貸し出す手法には不向きなエリアです。
その反面、しっかり初期段階で費用をかけて、長期的に物件運用を行うスタイルが適しているといえます。
沖縄県の不動産投資に関するブログ・サイト
各地域ともに特性が異なり、適した不動産投資の手法は変わるため、沖縄県で不動産投資を始めるなら現地の情報を集める必要があります。特に本州に居住している人にとって、沖縄県の情報に触れる機会は少ないので、意識的に情報へ触れることが欠かせません。
こういった定期的な情報収集に適した、沖縄県の不動産投資に関する3つのブログ・サイトをご紹介します。
沖縄かりゆし不動産のスタッフブログ
「沖縄かりゆし不動産」は、沖縄県の不動産を多数扱う不動産会社です。サイト内には、案件掲載だけでなく有益な情報が投稿されており、沖縄県の情勢をあらわすニュース記事やスタッフによる不動産情報、そのほか賃貸経営にまつわるノウハウが発信されています。
情報の更新頻度は緩やかであるものの、地域に密着しているからこそ分かる貴重な情報ソースとして機能しており、県外の不動産投資家が情報収集をするならチェックしておきたいサイトです。
沖縄のセミナー情報サイト「ならゆん」
画像:ならゆん
「ならゆん」は、沖縄県内で開催する講演情報を取り扱った、セミナー掲載に特化しているサイトです。ならゆんの「不動産・住宅」カテゴリーには、沖縄県内で開催される不動産関連のセミナーが掲載されているため、現地に赴いてセミナーに参加するのであれば必見。
本記事の執筆時点では、掲載セミナーのレパートリーが多いとはいえない状態ですが、沖縄県のセミナー情報サイトとしては最大手であるため、定期的に確認しておきたいところです。
健美家不動産コラム
画像:健美家「三浦弘人さん 不動産投資コラム」
不動産情報サイトとして有名な健美家では、多くの現役投資家がコラムニストとして情報発信を行っています。このうち、沖縄でメガ大家として活躍される「三浦弘人さんのコラム」は、特に注目すべき情報源の1つです。
三浦弘人さんは、もともと東京出身であるものの、転勤をきっかけに沖縄で不動産投資をスタート。セミリタイアを目標にして不動産を買い進め、実際にサラリーマンを卒業した脱サラ投資家です。
健美家のプロフィールによれば、45歳で脱サラを果たして以降、6年後には家賃収入が6,500万円/年を突破し、現在はハワイでの不動産投資にも挑戦しているそうです。
三浦弘人さんのコラムでは沖縄情報を主軸にした不動産情報や、既存の価値観にとらわれないビジネス論が閲覧できます。いずれも現地で得た貴重な知見であるため、県外から沖縄県のリサーチを進めるうえで積極的にチェックすべき情報ソースです。
まとめ
人口増加や軍用地を生かした投資の存在、全国的に持ち家率が低いことなど、沖縄県には不動産投資を後押しする多くの要素があります。人口減少による賃貸需要の減少が懸念されるなか、沖縄県は群を抜いて将来性を感じる環境が整っているのです。
もちろん、本州にいながら沖縄県の情報をキャッチアップし、不動産投資を最善の条件でスタートすることは容易ではありません。しかし、後半部分でご紹介した三浦弘人さんを始めとして、他県から沖縄県に訪れて大きな成功を収めたケースがあることは事実です。
不動産投資で資産拡大を目指す人にとっては、いまだ多くのチャンスが眠っている場所として注目しておきたいエリアでしょう。