老後の生活費はいくら必要?貯蓄と資産運用で今からできる老後準備
By Oh!Ya編集部
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40代、50代など老後を意識し始める方々にとって、老後の生活費はいくら必要なのか?というのは切実な問題であるのに、なかなか明確な答えがないとお感じではないでしょうか。
どうも老後の生活費の話題になると「年金だけでは足りない」「老後破産する」「億のお金が必要」といったように不安を煽るものが多いと感じませんか?
そこでこの記事では、老後の生活費についての的確な答えと、そのために有効な対策をまとめました。
目次
諸説入り乱れる「老後の生活費」について
まだ老後を迎えていない方にとって、老後の生活費というのは未来の話です。未来の話だけに悲観論を目にすると不安になって仕方がないという方は多いと思います。まずは、老後の生活費についてよく語られていることについて整理してみましょう。
3000万円説、5000万円説・・・本当はいくら?
老後の生活費には、実にさまざまな諸説があります。「老後までに3000万円は必要」というものから、それが5000万円になり、1億円を超えたり・・・という諸説が入り乱れているのを見ると、「いったいどれが本当?」となってしまいますね。
これらの金額に対する根拠はそれぞれバラバラで、「毎月これくらい必要」という金額に平均寿命から60を引いた数字を掛けているというのが、実際のところです。それゆえに算出される数字もバラバラになりがちで、老後の生活費に不安を感じている人ほど、こうした大きな数字を見ることでさらに不安を感じてしまうのです。
まずは、こうした諸説をリセットしてみましょう。この記事では最終的にどれくらいの生活費が老後必要になるのかを解説していきますので、そこから自分で算出した数字こそが最も信頼できる数字だと思います。
老後の生活費に諸説が入り乱れる理由
なぜ、このように老後の生活費についての諸説が入り乱れているのでしょうか。その理由は、とても簡単です。こうした大きな金額を出して不安を煽ると本が売れますし、ネット上のサイトにもアクセスが集まります。
また、銀行や証券会社などが長期運用型の投資商品を売る際に老後の生活費に不安を煽れば「今のうちに投資を」とばかりに宣伝をしやすくなるでしょう。
老後への備えがなければ老後破産をしてしまう!という不安は確かにまっとうなものですが、実際に高齢となっている人たちを見てもそれほど破産者が多いわけではなく、つつましやかに生活を営んでいる人が大半です。
老後の生活費を年金でまかなえるか
老後の生活費に不安を感じる方の多くがお持ちの印象として、「年金では足りない」というものがあります。足りないどころか年金制度そのものが破綻してしまうのではないかというのも、これまたよく聞かれる不安説の根拠です。
2019年現在の実数として、サラリーマンなど給与所得者で厚生年金に加入している人は毎月約14万8000円ほどの年金額になります。また、自営業者など国民年金の人は毎月約5万5000円です。これだけを見ると、確かに足りないという印象はもっともです。特に自営業者の方にとっては厳しい老後が待ち構えていると言わざるを得ません。
しかも、年金の支給開始年齢が引き上げられています。2019年現在は65歳ですが、これがどんどん引き上げられていく可能性は高いでしょう。もし支給開始が75歳ともなると、年金を一度も受給することなく生涯を終える人も多くなってくるでしょう。
こう考えると、年金が全くアテにならないというわけではないものの、年金があるから大丈夫、と依存してしまうのも問題があります。
退職金はどこまで期待できるか
では、退職金はどうでしょうか。自営業者の方にはないものですが、サラリーマンや公務員として定年退職まで働いた人には、退職金というまとまった一時所得があります。
国の調査ではおおむね平均値が2500万円くらいとなっているので、少なくとも2000万円を超えるおお金が入ってくると思って良いと思います。これを20年間使っていったとしたら、毎年100万円あります。年金に加えて退職金があれば、少し老後の生活費にメドが立ってくるのではないでしょうか。
自営業者の方は中退共などの積み立てをしている人を除くと、基本的に退職金はありません。それだと老後が大変なのでは、と思ってしまいますが、自営業者の方には定年がありません。本人にその意思と能力があるのであれば、生涯現役ということも可能です。このことを考えると、自分の意思とは無関係に現役世代が終了することがない自営業者は年金も少ないですが、自らの力で老後の生活費を稼ぐことができる環境にあります。
「老後」が長くなると生活費は増大する
日本人の平均寿命は延び続けており、すでに男女ともに80歳以上まで生きるのが全く珍しくないご時世です。体感でも70代はまだ高齢者といっても元気な人が多く、80代になってようやく高齢者という意識の人が多いようにも感じます。
いわゆる「老後」が長くなると、それだけ生活費の総額は多くなります。経済学の世界には、高齢化や長寿をリスクと見なす考え方もあります。確かにお金の問題だけを考えると、「老後」の年数が長くなるほど生活費が増大するのですから、用意していたお金や社会保障の規模を超えてしまう可能性もあります。
長生きすることが幸せなことであると実感するためには、そのための十分な備えが必要だということです。
老後の生活費から老後の必要資金総額を知っておくべき
先ほど3000万円説や5000万円説などを挙げましたが、これらは老後の生活費総額です。トータルでいくら必要なのかという視点は重要なので、これから記事を読み進めていくにあたって、老後の生活費総額がいくらになるのかという全体像をつかみ、それに対して今のうちからどんな手当ができるかという発想が求められます。
そのためには老後の生活費総額を試算する必要があるので、次章からは全体像をつかむ方法を解説していきます。
老後の生活費を試算してみよう
老後が始まってから生涯を閉じるまで、生活費の総額はいくらになるのか?まずはその全体像をつかむための試算方法を解説します。
最低限の老後生活費の平均は22万円
最低限の老後生活費は22万円・・・というひとつの試算があります。これは公益財団法人生命保険文化センターが行った意識調査によるもので、その集計結果を見ると、老後に夫婦だけの世帯が最低限の生活をするための生活費は毎月22万円であると発表しています。
最低限の生活が22万円なら、私たちが思っているような悠々自適の老後を送るには、どれくらいの生活費が必要なのでしょうか。それに対しても調査結果が発表されていて、平均値は34万9000円です。
夫婦2人が老後に必要とする生活費は、最低限の生活で22万円、ある程度のゆとりがある生活をしたいと思うのであれば、生活費は34万9000円というのは目安になります。
生活費から老後資金の総額をシミュレーション
それでは先ほどのデータを根拠に、老後に必要な生活費の総額を求めてみましょう。まずは、最低限の生活から。
最低限の生活費22万円 × 老後年数25年 × 12ヶ月 = 6600万円
次に、ゆとりある老後を送るための生活費の総額です。
ゆとり生活費34万9000円 × 老後年数25年 × 12ヶ月 = 1億470万円
老後年数25年というのは、夫婦平均で85歳まで生きるという想定条件から目安としました。単純に掛け算をしただけなので正確な数値ではありませんが、3000万円説や5000万円説を上回る試算結果となりました。
老後の生活費について全体像を掴んだら
先ほどの計算結果をご覧になって、いかがでしたか?
「そんなにお金を持っていないし、今後も手に入る見込みはない」 「やっぱり老後破産か・・・」
と悲観的な印象を持たれた方も多いことでしょう。本記事ではそれを踏まえた上でいかに老後の資金に対する不安を解消するかに焦点を当てていますので、ご安心ください。
次章では、まず老後の生活費をいかに軽減するかという方法を解説します。その次の章からは貯蓄や運用で老後の生活費を現役世代のうちに備えておく方法について解説していきます。
老後の生活費負担を軽減する方法
先ほど生命保険文化センターの調査結果を根拠に、老後生活費で目安となる金額を挙げました。それに老後年齢をかけると、想像を上回る生活費の総額が出て驚愕された方も多いと思います。この章では、その目安となる毎月の生活費を少なくすることでトータルの老後生活費を圧縮する方法を考えたいと思います。
老後の生活費を節約する
老後の生活費で節約できるものはないか、一度考えてみましょう。考えられる節約項目を、以下に挙げてみました。
- ネット回線、固定電話料金
- 携帯電話料金
これらの固定費は、格安SIM会社に乗り換えたり請求を一元化するなどの工夫で節約が可能です。しかも節約することで不利益になることが特にないのも、大きな魅力です。また、こうした固定費は毎月続くものなので、節約することで効果は大きくなります。その他にも以下のような項目も節約の余地があります。
- 食費
- 被服費
- 交通費
食費は自炊する回数を多くする、被服についても今ではファストファッションといって安くて良いものがたくさんありますし、必要なくなったものはネットオークションなどで売ってしまうと、現金収入にもなります。交通費についても歩けるところは歩く、自転車を活用するなどの工夫をすることで運動不足の解消にもなります。
次に、教養娯楽費です。余暇に使うお金なので根本的にゼロにすべきという考え方もありますが、筆者は心豊かな老後を送るためには必要なお金であると考えます。ただ、無理にお金のかかる趣味ばかりをする必要はないと思います。例えば運動を兼ねてウォーキングやジョギングをするなど、お金を使わずに余暇を楽しむ方法はいくらでもあります。
先ほどの交通費削減のために歩く、自転車を使うといった習慣は趣味の延長線上にあるものですし、それによって健康を増進すれば医療費を節約できるので一石二鳥です。老後は意識して体を動かすようにしないと、どうしても動かずに済ませてしまいがちです。そのため、体を動かす趣味は最低でもひとつは持っておきたいところです。
老後でもできるような仕事をする
今では働き方の多様化により、高齢になってもできる仕事や働き方がたくさんあります。例えば、ネットを使ってできるデータ入力などの作業をすることで、お小遣い程度のお金を稼ぐこともできます。
翻訳やライティング、Web制作などのスキルがある方であれば、クラウドソーシングを活用してそれをやることによって、毎月10万円程度の収入を得ることも十分可能です。
その他にもシルバー人材センターに登録をして駐輪場の管理や清掃など、ある程度の収入が期待できる仕事はたくさんあります。特に現在は人手不足が慢性化しているため、高齢であっても歓迎してくれる職場はとても多く、現役時代のスキルをいかして毎月20万円を超える収入を得ている人もたくさんいます。
さすがにフルタイムで働くとなると体力的にキツいですし、何のために定年退職をしてのんびりした生活を手に入れたのか分からなくなってしまうので、そこはできる範囲で良いと思います。
マイカーから自転車の生活へ
マイカーをお持ちの方は、この機会に免許の返納とマイカーを手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。マイカーを持っていると税金や車検代だけでなく燃料や整備費、保険料など多大な出費を伴います。マイカーがなければ生活ができないような地域では仕方ないかも知れませんが、そうでない場合はマイカーがなくてもできる生活スタイルを模索してみましょう。
それに代わる移動手段としておすすめなのが、電車やバスに加えて自転車です。先ほども何度か自転車の利用をおすすめしていますが、自転車は健康的であるだけでなく、小回りが利くので交通手段としての能力も非常に高いのです。交通事故のリスクは付きまといますが、それはマイカーを利用する時も同じです。
むしろ交通弱者になるので、人をひいてしまったりといった重大事故のリスクが少ないので、自転車のほうがリスク面でも低コストです。
物価の安い地方へ移住、海外へ移住
いきなり実行するのは難しいですが、老後の生活費を圧縮するために物価の安い地方や、はたまた海外に移住するというウルトラC級の方法もあります。
地方都市では人口の減少が続いているところが多く、空家が社会問題化するほど増加しているため、家賃は下落傾向です。地方の県庁所在地など比較的利便性の高い場所であっても大都市圏と比べると驚くほど安い家賃で住める物件が数えきれないほどあります。
例えば、宮崎のこちらの物件。JR宮崎駅前は名実ともに宮崎の中心ですが、3DKで家賃は3万5000円という破格の条件です。
これはほんの一例ですが、このような物件が全国の地方都市には無数にあります。宮崎や鹿児島、高知、沖縄といった温暖な地域に移住する老後生活も悪くないと思います。
その他、さらに飛躍して海外で物価の安い国に移住して老後生活を送るという方法もあります。例えばフィリピンやベトナムであれば毎月の生活費が10万円を超えることがまずないので、日本で年金を受給しながらこうした国で過ごすというライフスタイルを実践している人もいます。
近年ではこうした日本人のリタイア組を誘致するために日本人向けのコンドミニアムなどを開発して呼び込んでいる動きもあるため、こうした選択肢はより現実味を帯びています。
今から貯蓄をして老後の生活費を準備しよう
老後の生活費で苦労しないために、今できることと言えば貯蓄でしょう。しかし貯金といってもなかなか続かない、貯蓄回せるだけのお金を捻出できないという方は多いと思います。そこで、現役世代のうちにできる貯蓄方法の指南です。
なかなか貯金が続かないという方へ
貯金というのは収入の問題というより、むしろ心構えの問題です。「年収300万円時代」と言われて久しい昨今、年収が300万円前後という方はかなり多いと思います。しかしそんな方々の中にはちゃんと貯金があるという人も少なくありません。その一方で年収が500万円、600万円とあるようなひとであっても貯金ゼロということは、これまた少なくありません。
このような差がなぜ出てしまうのでしょうか。そこには貯金の方法がしっかりと身についていないからだという構造的な問題があります。貯金には明確な方法論があって、その方法論に従っていれば自然にお金は貯まるはずなのです。
くれぐれも「自分は意志の弱い人間だから」と決めつけてしまわないようにしましょう。
失敗しない貯金の基本
貯金で失敗しない基本中の基本は、貯金のことを忘れる、もしくは他人のお金だと決めつけてしまえることです。貯金の存在があると、ついつい困ったらそのお金を使えば・・・という思考になりがちですが、それだといつまで経っても貯金に手を付けてしまいます。
次項で具体的な貯金術をご紹介しますが、貯金の存在を意識しなくなった時から、貯金は一気に軌道に乗ります。この基本をまずは、しっかりと押さえておいてください。
おすすめの貯金術
ここでは、3つのおすすめ貯金術をご紹介しましょう。筆者はどの方法も試したことがあります(現在も実践中)が、いずれも成功して目標金額を貯めることができました。
①強制貯金 給料など収入から毎月一定額を強制的に貯金に回し、最初からなかったことにして生活をする方法です。筆者は銀行の口座から自動的に一定額が積立口座に引き落とされるように設定しており、それが10年近く続いているので結構な金額になっています。
最初からそのお金がなかったことにするというのは、前項でも触れたように貯金の存在を意識しないという意味でも有効です。
②つもり貯金 「〇〇をしたつもり」「〇〇を買ったつもり」といったように、何か衝動的な欲求にかられた時に、それをやったこと、買ったことにしてそのお金をつもり貯金に回すという方法です。何か衝動買いをしそうになったら、一旦頭を冷静にして「それは今買うべきものか?」と自問自答します。そしてそのお金を使ったことにして貯金に回してみてはどうか?と自分に提案をしてみて、その結果として貯金を選択したらつもり貯金の完成です。
消費にはモノ消費とコト消費があります。モノ消費は買ったものが手元に残るので、そこまでつもり貯金に固執する必要はないかも知れませんが、問題はコト消費です。「飲みに行く」「パチンコに行く」「競馬に行く」「マッサージ屋に行く」・・・などなど、こうした消費はすべてコト消費です。コト消費はその時こそ満足を得られるのですが、その後になったら何も残りません。そのため、つもり貯金にするべきはコト消費です。先ほど挙げたコト消費はいずれも結構な金額になるものが多く、それを全くやめるのではなく、3回に1回だけにするといったように工夫すると、つもり貯金でどんどんお金が貯まります。
③特定硬貨貯金 100円玉や500円玉など、特定の硬貨が財布の中にあったら、自動的に貯金に回す方法です。当然ながら最も貯金効率が高いのは500円玉ですが、500円玉が財布にある確率はそれほど高くないので、頻繁に貯金を増やしていきたいのであれば100円玉のほうが良いかも知れません。
筆者は、この方法で500円玉を貯金し続けて2年少々で30万円近くの貯金を達成しました。ほぼ30万円分の500円玉がぎっしり入った貯金箱というのは、なかなか壮観でした。
毎月3万円からを目標にしよう
これは主に強制貯金についてのお話ですが、毎月の貯金目標は3万円から始めるのが良いと思います。あまり欲張って貯金額を増やしすぎて生活が苦しくなるのは本末転倒なので、「なかったこと」にできる最初の限度は3万円くらいだと思います。もちろん収入が高い方は5万円、10万円といったように毎月の貯金額を増やすのは大いに結構なことだと思います。
貯金に回すお金を確保する方法
まずは毎月3万円の貯金から始めましょうとご提案をしましたが、この3万円をどうやって捻出するべきかというのは大きな課題です。これまで貯金の習慣がなかった方にとって、同じ生活レベルを維持しながら毎月3万円を「なかったこと」にしなければならないのですから、お金をどうやって捻出するのかという答えが必要です。
そこで提案したいのが、固定費の節約です。固定費とは家賃や電話料金といった毎月出ていくお金のことです。以下のような固定費には、節約の余地があります。
- 住宅ローン(借り換えによって金利ダウン)
- 携帯電話料金(格安SIMへの乗り換え)
- 固定電話、ネット回線(請求一本化、安いプランの活用)
- 生命保険料(見直しによって保険料ダウン)
- 自動車保険(見直しによって保険料ダウン)
こうした節約はすべて、今の生活を変えることなくできるものばかりです。単に乗り換えや借り換えといったように、安い業者に切り替えることで得られる節約メリットです。毎月の固定費はずっと続くものなので節約効果が大きく、ぜひこうした一連の固定費を一度見直してみてください。
貯蓄だけではもったいない、資産運用で豊かな老後に備えよう
前章では貯金の方法について解説をしましたが、その貯金は老後の生活費として貯めているお金です。老後がやって来るまで使う予定がないお金なので、せっかくなので資産運用で増やして、より豊かな老後に備えましょう。
毎月5万円の積み立てをすると老後にどうなる?
40歳の人が毎月5万円を20年間貯金し続けると、全く運用をしなかったとしても60歳時点での貯金額が1200万円になります。こちらは新生銀行の積立シミュレーターを使った試算結果です。
これが毎月10万円になると、ちょうど倍になるということです。これは全く資産運用をしていない前提なので、資産運用をするとこれがさらに大きな金額になります。
毎月5万円の積み立てで運用をすればどうなる?
先ほどは毎月5万円を20年間貯金し続けたシミュレーション結果をご覧いただきました。20年後には1200万円の貯金が出来上がっているというのは、老後の生活費として十分足しにできる金額です。次に、この20年間にただお金を貯めただけではなく、資産運用で増やしたらどうなるのかも見てみましょう。ここでは、年利3%で運用したと仮定して、先ほどのシミュレーターでシミュレーションしてみました。
いかがでしょうか。年利3%で運用し続けると1638万円になることが分かりました。差額である438万円は運用益で、全くの不労所得で400万円以上お金を増やすことに成功しています。これなら一層、老後の生活費が楽になりますね。
年利3%の現実味
先ほど、年利3%という想定で資産運用のシミュレーションをしました。ここでひとつの疑問として、「年利3%の運用なんて実際にできるのか」ということが頭に浮かんだ方は多いことと思います。
何せこの超低金利時代です。銀行の定期預金金利は0.01%が当たり前というご時世で、年利3%というのは夢のような数字です。しかし、資産運用の世界には年利3%程度の運用商品であれば決して少なくありません。
ただし、資産運用の基本は元本保証ではないことです。このことに抵抗を感じる場合は、元本保証の中でも比較的金利が高い(それでも0.05%)部類に入る個人向け国債などが良いと思います。
年利3%以上が期待できるおすすめの資産運用方法
それでは実際に、年利3%以上が期待できる資産運用方法には、どんなものがあるのでしょうか。詳しくは以下の記事をご覧いただくのが良いと思いますが、どれも投資家がすることはほとんどなく、お金を預けっぱなしにしておくだけでお金を増やすことができるので、資産運用向きだと思います。
リスク管理を徹底して安全確実に老後の生活費を確保する
資産運用で年利3%の運用を続けていくと、老後の生活費がずいぶん増えることがお分かりいただけたと思います。しかし、資産運用とは投資です。投資である以上元本保証ではありませんので、元本を減らしてしまうことも考えられます。
そこで重要になるのが、リスク管理です。リスク管理についても先ほどご紹介した記事に記載されているので詳しくはそちらをお読みいただくとして、資産運用には攻めと守りがあるということをご留意ください。
積立による資産運用はそもそも、時間軸でのリスクが分散されています。これを10年、20年と続けていくことで期間が長くなればなるほどリスクが分散されるので、より効果的です。
まとめ
老後の生活費はいったいいくら必要なのか?というところから始まり、そのお金を作る方法、増やす方法へと解説を進めてきました。これをお読みいただくと、老後の生活費は早く準備を始めるほど効果が大きく、より豊かな老後を迎えることができることがお分かりいただけると思います。善は急げ、まずは毎月3万円の貯金習慣から始めてみましょう。