【保存版】資産を増やすコツ13選!安全に年利5%以上稼げる方法とは
By Oh!Ya編集部
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手持ちのお金を増やしたいというのは、誰もが思うことです。しかし超低金利時代の今、安全かつ大きく増やしていく方法なんてないのでは?と思ってしまっていませんか?
この超低金利時代であっても、4%、5%の利回りを稼げる運用方法はたくさんあります。その中でも安全度が高いもの、投資価値が高いものを厳選して8つご紹介します。
番外編でちょっと面白いものも5つご紹介しますので、そちらもご期待ください。
目次
資産を増やす目的とゴールを設定しよう
資産を増やしたいという願望を持っている人は多いのですが、増やしたお金を何に使いたいのか、どんな目標を実現したいのかというところまで考えている人は意外に少ないと思います。その目標やゴールの設定についての重要性を、最初に解説しておきたいと思います。
なぜ、資産を増やす必要があるのか
資産を増やす目的としてよく聞かれるのが、「何かあった時のため」「老後の備え」「将来必要になるお金を用意しておきたい」といったものです。これらに共通している、あることにお気づきでしょうか。
それは、どの目的も今必要なお金の話ではなく、将来に必要になる(必要になるかも知れない)お金についての話です。裏を返すと、今お金に困っているというわけではないものの、将来に困ったことにならないように備えておきたいというわけです。
なぜこのような指摘をしたのかと言いますと、今すぐ必要ではないお金の話なので、資産を増やすだけの時間があるということをお伝えしたかったからです。
資産を増やして何に使う予定ですか?
資産運用が成功すれば、手持ちの資産が増えます。しかし、資産を増やすことは目標ではなく、あくまでも手段に過ぎません。札束を眺めて幸せな気分になるのも良いですが、増やした資産を使って何かやりたいことがあるはずです。それが「老後の備え」だとしたら、老後破産など高齢になってからみじめな思いをしたくないので、それを回避したいというのが目的です。もっと落とし込んでいくと、精神的な安心を得ることが目的と言っても良いかも知れません。
このように資産を増やすために行動を起こす前に、目的や目標を明確にしておきましょう。それに対していくらくらいの資産を築けば良いのかが決まってきますし、そのために毎年どれくらいの資産増が必要なのかも分かってきます。
目標の資産を築き上げるのに、資産運用だけでは足りないかも知れません。その場合は、自分が仕事でどれだけ頑張れば良いのかという目標も立てやすくなると思います。ゴールのないレースをしてもモチベーションが上がらないのは、人情というものです。資産を増やすという手段が目指す最終的なゴールを、最初にしっかり考えてから臨みましょう。
リスクとリターンの関係を知ろう
すでにご存じの方は多いと思いますが、資産運用にはリスクとリターンによる序列のようなものがあります。ハイリスク(リスクが高い)資産運用であれば多くのリターンを期待することができますが、その一方でローリスクの資産運用では安全度こそ高いですが、見込めるリターンも少なくなります。このようにリスクとリターンは表裏一体のもので、比例するものだとお考えください。
ローリスクの資産運用といえば銀行の定期預金や個人向け国債ですが、どちらも年利は1%にも遠く及ばない微々たるものです。その一方で株やFXであれば年利100%以上の利回り(つまり1年で資産が倍以上になる)を見込むこともできますが、その一方で資産の全額を失うリスクと背中合わせです。
その中間的な位置にあるのが、不動産投資や投資信託などといったミドルリスク商品です。資産を増やすことが目的なのでついついハイリスク商品を選びたくなるところですが、資産を増やすどころか失ってしまってもは元も子もないので、リスクとリターンの関係はしっかりと認識しておく必要があります。
できるだけ自分ではなくお金が働く発想を持つ
資産運用の面白いところは、何といっても自分ではなくお金が代わりに働いてお金を稼いでくれることです。今では金利が雀の涙となってしまいましたが、バブル期の頃は銀行の定期預金で5%程度の利息がついていました。1,000万円を預けていれば50万円の利息が手に入ったわけですが、これは自分ではなくお金が働いてくれた結果で、完全なる不労所得です。
このように資産運用は、自分ではなくお金が働くという発想が重要です。自分には本業があってそちらでお金を稼ぐのですから、資産運用のほうではお金に稼いでもらい、両方の稼ぎを積み重ねて資産形成をしていくのが基本です。そうすることで、資産を期待通りの規模にまで増やしていくことができるのです。
サラリーマンの方が留意するべき基本
資産を増やしたいとお考えの方の多くは、サラリーマンなど給与所得者の方々ではないかと思います。自営業者と違って本業で稼ぎだせる金額には限度があるので、勤務先で稼げない分は資産運用や投資で稼ぎたいという心理があるからです。
そこで、サラリーマンの方々が留意しておく資産運用の基本や、おすすめの運用術については、こちらの記事に詳しい解説がありますので、こちらをご紹介したいと思います。この記事はこれ以降、具体的な運用方法について突っ込んだ解説をしていきますので、概要や考え方についてもこちらの記事をご参照ください。
資産を増やす方法5選 初心者・ローリスク編
それでは、ここからは具体的に資産を増やすメソッド(方法論)を解説していきます。リスク&リターン別に分類しましたので、まずは最も安全で初心者向きの運用方法であるローリスク編です。
インデックスファンド、ETF
運用のプロであるファンドマネージャーに投資対象の選定や売買を任せて、その資金を元手に行った運用益を投資家に分配するのが投資信託です。すでに日本国内には5,000本を超える投資信託の銘柄がありますが、その中でもインデックス型と呼ばれる投資信託をご紹介します。
インデックス型とは、株式市場の平均株価や株価指数といった指標と連動するように運用されている投資信託のことです。例えば東証平均株価と連動するインデックスファンドであれば、東証平均が2万円の時に同じく2万円となります。東証にはTOPIXという株価指数もあるので、このTOPIXと連動するように運用されているインデックスファンドといいます。
インデックスファンドの中で、証券取引所に上場されているものをETFといいます。株と同じように売買ができるためとても手軽で、しかも平均株価と連動するようにするだけで良いので運用の手数料である信託報酬も安く、リスクも低いことから初心者向きです。
手数料の安さや手軽さ、そして情報量の豊富さという点から、初心者の方は日経平均株価やTOPIXと連動するETFが良いのではないかと思います。
J-REIT
REITとは不動産専門の投資信託のことです。株や債券などで運用する投資信託とは違い、現物の不動産を購入してそこに入ってくる賃料収入を投資家に分配する仕組みになっています。自分では到底買えないような数十億円もするような物件を購入して回しているのでリスクが低く、安定的に賃料収入が分配されるので、こちらも初心者向きです。
REITの中にも、ETFのように証券取引所に上場されているものがあります。東証に上場されているREITはJ-REITと呼ばれ、こちらも手軽に売買ができるのでおすすめです。しかもJ-REIT全体の平均分配金利回りは4%台なので、超低金利時代においてこれは魅力的です。
ETFと同様、J-REITも証券会社に口座を開設すると株と同じ感覚で売買できます。
インフラファンド
あまり聞きなれない言葉かも知れませんが、投資信託の中に「インフラファンド」というジャンルの投資商品があります。インフラとは社会基盤のことで、社会基盤に対する投資を行う投資信託です。2019年現在、インフラファンドはすべて太陽光発電に関連する銘柄が上場されています。
太陽光発電は国の政策として普及が推進されており、一定期間は固定額で電力を買い取る制度(FIT)があります。インフラファンドはこの制度を活用した投資信託でもあるので、一定期間は安定した利回りを稼げるのが魅力です。
インフラファンドもETFやJ-REITのように上場しているので、証券会社の口座から簡単に購入することができます。
低位株バリュー投資
株式投資は株やチャートの知識に精通していないと難しいと言われていますが、ここでご紹介する「低位株バリュー投資」は初心者にも取り組みやすい一方で大きな夢のある投資です。
低位株とは株価が100円以下で低迷している銘柄のことで、その銘柄の中から大化けする銘柄を探して買っておく投資方法のことをバリュー投資といいます。100円以下の低位株であれば最低売買単位が高くても10万円なので、全額を失ってもそれほど大きなダメージになりません。それでいて大化けすると資産が大きく増える可能性があるため、数ある資産運用の一環として買っておくのが面白いと思います。
貯蓄性生命保険
生命保険の中には貯蓄性の性能を持ったものが販売されており、定期預金などと比べると高利回りのものがたくさんあります。生命保険会社の営業マンに相談をすると、設計書を作成してくれます。最初から解約をして返戻金を受け取ることを前提に、どの時期に解約をすると最も高利回りになるかを設計してもらい、その時期が来たら解約をして資産を増やすという投資術です。
2019年2月に、こうした貯蓄性生命保険の中でも全損や半損といって保険料を損気処理できる保険の販売が税務当局の方針によって中止されることとなりました。それまでは節税メリットが高い保険として人気だったのですが、税務当局がそれを問題視してスキームを封じてしまったので、販売中止以後は利回りメリットだけになってしまいました。それでも銀行の定期預金と比べるとはるかに高利回りなので、資産を増やすという目的には十分使えます。
資産を増やす方法3選 中級者・ミドルリスク編
ローリスク編に続いて、次はミドルリスク商品をご紹介しましょう。ローリスク商品と比べるとリスクはもちろん高くなってしまいますが、その分利回りも高くなります。
海外株ETF
日本株は平均株価が7,000台だった頃を考えるとずいぶん好調になったと感じますが、海外の株式市場はそれを上回る成長力を見せています。株式市場の成長というと途上国などを想像するかも知れませんが、世界を見渡して最も株式市場が好調なのは、アメリカです。今もなお史上最高値を更新するほどの好調ぶりなので、その成長力を資産を増やすのに役立てたいと誰もが思うのは当然です。
そこでおすすめしたいのが、海外株のETFです。すでにETFについての解説はしてきましたが、ETFには日本だけでなく海外の株式市場の株価指数と連動するように運用されているものもあります。しかも海外株のETFが日本の証券取引所に上場されていて、日本株と同じ感覚で購入することができるのですから、とても手軽です。
最もおすすめなのは、やはりアメリカ株のETFです。アメリカの株式市場が今後2倍の規模にまで成長すれば、ETFの価格も2倍になります。GAFAをはじめとするITの巨人たちがけん引するアメリカ市場には、まだまだ成長余地があると思います。
FX外貨スワップ
資産運用をお考えの方であれば、FXの存在やどんなものかはすでにご存じだと思います。外貨の売り買いをして差額を稼ぐものだというイメージをお持ちの方は多いと思いますが、FXには「事実上の外貨預金」として活用する投資術があることをご存じでしょうか。
FXにはスワップといって、異なる2つの通貨間で金利差を調整するために支払われる「利息」があります。日本は超低金利なので、オーストラリアドルやニュージーランドドルなどといった高金利通貨を買っておけば、金利差に応じて毎日スワップポイントが支払われます。これを貯め続けていくと外貨預金と同じ効果が得られるだけでなく、少ない資金で大きな投資ができるレバレッジという仕組みがあるため、高い投資効率でスワップ金利を貯めていくことができます。
少々リスクはありますが、FXで最も高金利なのはトルコリラと南アフリカランドです。トルコリラを1万リラ(日本円で20万円ほど)保有していると、2019年2月現在で毎日100円少々のスワップが入ります。レバレッジを利かせて5倍の投資をすると、わずか5万円の資金で毎日100円の金利収入が発生します。
もっともトルコリラ自体が暴落してしまうとコツコツ貯めたスワップが吹き飛んでしまうリスクがありますが、長期的な視野で取り組むののであれば十分資産を増やす効果が期待できます。
株式配当投資
株式投資というと株価変動で差額を稼ぐというイメージが強いですが、それは本来の株式投資の姿ではありません。本来株式とは資本家が企業に出資をしてその証拠として保有するものです。企業価値が高くなれば株価が上昇し、保有している株が値上がりするので、出資者に利益がもたらされるというわけです。
これともうひとつ、企業は出資者である株主に対して配当という形で利益の還元を行っています。業績が安定している株を保有し続けて毎年の配当を貯めていけば、5%前後の利回りを稼げる株式銘柄もたくさんあります。
もっとも、株の場合は企業の業績が悪くなると配当も少なくなり、ひどい場合はゼロになってしまいます。さらに経営が悪化すると株価の暴落や上場廃止、倒産などのリスクがあります。そのため配当狙いの投資といえどもミドルリスクに分類しました。
このリスクを解消するには、誰がどう見ても経営が悪化しないような企業(トヨタやパナソニックなど)や、高い配当を出し続けている企業(花王など)の株を狙うのが良いと思います。
資産を増やす方法5選 番外編
こちらでは番外編として、ローリスクとミドルリスクには分類できなかった、ちょっと変わった資産運用方法をご紹介します。中にはギャンブルに近いものもあるので、あくまでも自己責任で投資判断をしてください。
番外編にはユニークなものがずらり
番外編としては投資や資産運用と呼ぶには少々抵抗があるものや、まだ誕生したばかりで未知数の部分が多いものなどをまとめました。どれもユニークなものばかりなので「へぇ、こういうのもあるのか」という参考程度にお読みいただければと思います。
中には実際に投資してみようと思えるようなものもあると思いますが、その際は全額を失っても許せるような金額でチャレンジしてください。
バイナリーオプション
FXは通貨レートの変動差をいかして利益を狙っていく投資ですが、バイナリーオプションはFXよりもさらにギャンブル性が高められた投資商品です。投資の勝敗は実に簡単で、ある通貨のレート予想をして予想が的中したら投資金が倍になり、外れたらゼロになるという仕組みになっています。
ドル円相場のバイナリーオプションを仕掛ける場合、1時間後や翌日のレート予想をします。その予想に投資金を入れて的中すれば口座に倍のお金が入金され、外れたら投資したお金はなくなります。もはや「丁半ばくち」と何が違うのかと思ってしまいますが、手軽でなおかつ的中率が50%のシンプルなギャンブルとして楽しんでいる人もいます。
トラノコ
おつり投資というキャッチコピーで人気を集めている投資商品です。本当にお釣りで投資をするわけではありませんが、小銭レベルの金額で投資信託を積み立てていき、気づけば結構な金額の資産形成ができていたということを目指すものです。投資の時間分散効果を狙った投資スタイルなので理にかなっており、コツコツと時間をかけて資産形成をしていきたい方におすすめです。
・トラノコ
仮想通貨売買
ビットコインが100万倍以上の値上がりをしたことで大きく注目を集めたことから、「仮想通貨は儲かる」というイメージをお持ちの方は多いと思います。しかし、ビットコインですら最高値の200万円台から大きく値を下げて40万円程度になっているのをはじめ、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)についても低迷しているものは少なくありません。
しかし、だからといって仮想通貨の存在そのものが不要になったわけではなく、今後はキャッシュレス化や経済のグローバル化が進展することに伴って仮想通貨の時代は高い確率でやってきます。その時に向けて今のうちから買っておくという投資行動は間違っていないと思います。
とはいえ主役のビットコインですら低迷しているのですから、あくまでもチャレンジ精神の一環で運用するようにしましょう。
ソーシャルレンディング
クラウドファンディングといってネット上で資金を集めて社会貢献活動などに活用する仕組みがあります。クラウドファンディング自体は社会貢献のための寄付という意味合いが強いのですが、その仕組みを利用して投資信託のように投資家から資金を集めてファンドを組成する仕組みのことをソーシャルレンディングといいます。
ソーシャルレンディングには不動産投資系のものや金融系といって企業の資金調達のためのもの、その他には新規事業やスタートアップ企業の資金調達を目的としたものなど、実にさまざまです。投資家にとってソーシャルレンディングのメリットは、何と言っても総じて高利回りであることです。このご時世にあって利回りが10%を超えるような案件もあるので、多くの投資家が注目するのは当然でしょう。
しかし、ソーシャルレンディングで資金を調達する側の立場で考えるとリスクを感じざるを得ません。なぜなら、ソーシャルレンディングで資金を募っているのは普通よりも高い金利を支払わないと資金調達ができないような事業者だからです。銀行で資金調達をすれば1%程度で済むものを10%も支払って調達するのですから、当然ながら事業でそれなりの利益を上げなければなりません。
ソーシャルレンディングが登場した当時は多くの投資家が殺到して「募集案件がすぐに埋まってしまって参入できない」とまで言われていたものですが、その後「maneo」や「トラストレンディング」などのソーシャルレンディング業者で起きた大規模な焦げ付きや資金の不正流用などによって、ソーシャルレンディングに懐疑的な印象を持つ人が多くなりました。
今もなお人気を集めているのは事実ですが、焦げ付きや延滞が続出していることを十分認識した上で投資判断をするようにしてください。
日経225mini
日経225とは、日経平均株価のことです。この株価指数は225銘柄で構成されているので、日経225とも呼ばれています。特に海外では「Nikkei 225」という名称で通用しているため、世界的にはこちらの名称のほうがメジャーです。そんな日経225の名前が使われた「日経225mini」とは、株価指数先物に対する投資商品です。
先物についての詳しい解説をすると長くなってしまうので割愛しますが、簡単に言うと日経平均株価そのものに対する投資ができて、miniはその10分の1版で個人投資家向けの商品だとお考えください。
日経225miniは1枚、2枚といったように枚数単位で売買をします。1枚あたりの必要資金は7万5,000円程度で、買いからエントリーすれば日経平均株価が100円上昇すると100円の利益、逆に100円下落すると100円の損失になります。面白いのは、インデックスファンドやETFだと買いからのエントリーしかできませんが、日経225miniは売りからのエントリーもできるということです。
つまり、平均株価が下落すると予想したら、日経225miniの売りでエントリーして、本当に下落したら決済をすることで差額が利益になります。このあたりはFXに似た仕組みなので、FX投資の経験がある方はスムーズに入っていけるかも知れません。
資産を増やすはずが失敗してしまう典型的なパターン
ここまでご紹介した方法はいずれも資産を増やす方法論として有望なものばかりです。番外編には少々トリッキーなものも含まれていますが、うまく活用すれば資産を増やす効果は大きいでしょう。しかし、どの方法も元本保証ではなく、うまくいかなければ資産を減らしてしまいますし、最悪の場合は全額を失ってしまうリスクもあります。資産を増やすはずが失敗してしまっては本末転倒なので、そうならないために典型的な失敗パターンを5つ解説します。
欲をかきすぎる
投資で最も怖いのは、投資商品の暴落など急激な価格変動ではありません。投資をしている本人、人間が実は最大のリスクです。なぜなら、人間は欲を持っている生き物であり、投資ではそれがモロに表に出てくるからです。
株やFXをしたことがある方であれば、「あと〇〇円儲けが大きくなったら豪華な食事ができるし、そこまで待とう」というように、投資と消費行動を結び付けて考えたことはないでしょうか。投資とは戦略通りの行動をとることで1円でも資産を増やすことが目的ですが、この場面では最も恐ろしい人間の欲が投資判断をゆがめてしまっています。
この場面で思惑通り利益が大きくなれば良いですが、そうならずに価格が伸び悩み、結局豪華な食事には至らないところで決済するという展開は十分考えられます。それならまだ良いほうで、儲けを出すつもりが機を逸してしまって逆に損をしてしまったとしたら、目も当てられません。
資産を増やすという目的で投資や運用をするわけですが、資産を増やすという欲望が出すぎると本来の目的を邪魔してしまうことを忘れないでください。
本業に支障をきたす
長期的に取り組む不動産投資や定期預金のような運用であれば起きにくいことだと思いますが、株やFXなどリアルタイムで値動きが続いている投資をしていると、どうしても値動きが気になって仕方なくなってしまいます。FXは24時間市場が動いているので、仕事が終わった後などに相場画面に張り付いていたとしても問題にはなりませんが、株は標準的なサラリーマンの勤務時間と市場オープンの時間帯が重なっているので、勤務中に株価が気になってしょっちゅうチェックするようになってしまうと、これは問題です。
これも人間心理の弱さで、投資がうまくいっている時とうまくいっていない時に最も相場を気にしてしまう傾向があります。資産を増やすも何も、それは本業の収入があってのことです。その本業に支障が出るほどのめり込んでしまうのは本来の姿ではないので、あくまでも「お金に働いてもらう」という原則を忘れないようにしましょう。
ハイリスク投資の本質を理解していない
リスクとリターンの関係についてはこの記事でも何度も述べていますが、この記事だけでなく投資や資産運用の解説をしている本や記事などでも同様のことが書かれているはずです。それだけリスクとリターンの関係、とりわけリスクについての理解が重要だということですが、人間はどうしても大儲けができるというリターンのほうにばかり目が行ってしまいがちです。
仮想通貨で大損をした人が続出していますが、これも大儲けの誘惑にかられて参入し、高値掴みをしてしまった典型的な大損パターンです。仮想通貨売買には高いリスクが付き物であることを理解していれば、避けられた大損のはずです。くれぐれもハイリスク投資をする際には、全額を失ってしまう可能性を常に念頭に置いておいてください。
安易にシェアリングエコノミーに進出する
クラウドファンディングやソーシャルレンディングといった今どきの新しい投資スタイルは、どうしても世の中がもてはやしてしまう傾向があります。そこに潜んでいるリスクについてはこの記事で解説した通りなので、新しいものだから魅力いっぱいというわけではなく、むしろ新しいものだからこそ表に出てきていないリスクが潜んでいるという意識を持ちましょう。
高利回りを謳う投資詐欺に引っかかる
仮想通貨やソーシャルレンディングで大損をした人だけでなく、世の中には高い利回りという誘惑に負けて投資をしたものの、詐欺まがいの悪徳商法に騙されたという事例は山のようにあります。原野商法やマルチ商法などはその典型ですが、うまい話には必ず釣り針がついていることを認識しておきましょう。
資産を増やすといっても年利5%程度をマークできれば上出来なのですから。
まとめ
資産を増やす方法について、主にサラリーマンなど給与所得者の方々が取り組みやすいものという想定で解説をしてきました。具体的な投資商品も解説してきましたので、この中に面白そうだと思えるものがあったら、ぜひ少額から初めてみてください。それが長い人生での大きなターニングポイントになるかも知れません。