今日から投資デビュー!簡単&低リスクで始められる投資3選
By Oh!Ya編集部
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投資や資産運用と聞けば、難しいイメージがありますよね?
しかし、お金持ちや勤勉家だけが投資する時代は終わりを迎えました。いまやネット証券の普及により、手軽に少額から資産運用を始められるのです。
今回は「ほったらかし投資」ともいえる、手軽かつ低リスクな投資方法をご紹介します。
目次
専門家に全ておまかせ!簡単に運用できる投資3選
「お金のことは詳しくないから」といって、資産運用を諦めるのは早いです。
この項では、専門家が投資先の選定・売買を行ってくれる「投資初心者に優しい運用方法」をピックアップしました。
少額積立でコツコツ運用!投資信託とは?
投資信託は「投資の専門家」に運用を任せられる投資方法の1つです。
長い歴史を持っているため信頼性は高く、少額から安心して投資できます。
メリット1:数百円から購入できる!
株式投資や不動産投資など、名の知れた「王道の投資」は初期費用にまとまった金額を求められます。
一方、投資信託は歴史が長く信頼性もありながら、最低必要資金はわずか数百円。家計や財布を圧迫することなく、気軽に始められます。
メリット2:ほったらかし投資ができる!
投資信託は投資の専門家である「ファンドマネージャー」が、実際に投資先の選定・売買を行います。投資信託の購入時点から資産は自動的に運用されるため、投資家は売買以外の手間が必要ありません。
これにより、サラリーマンや主婦など時間の捻出が難しい人も、ほとんど「放置状態」で資産運用ができます。
メリット3:定期的に分配金が還元される!
大多数の投資信託は、運用成績に応じて投資家に「分配金」を還元します。
これは、いわば株式投資の配当金に近いもので、投資信託を保有するだけで受け取れる安定収入。一度に資産が急増するわけではありませんが、じわりじわりと資産額が増えていく様子は「資産運用をしている実感」を与えてくれます。
分配金の再投資で「複利効果」が生まれる!
なお、分配金を再投資に充てれば運用資金が増加し、資産拡大にスピード感が加わります。
これは「複利」と呼ばれる、投資効率を高めるための考え方。利益を運用資金に加えるほど「大きな運用資金」で投資ができるので、さらに大きな利益に繋がる好循環が生まれます。
メリット4:専門家が分散投資してくれる!
ファンドマネージャーに運用を一任するメリットは、手間の削減だけではありません。投資信託を購入すれば、自動的に「分散投資」になることも大きな魅力です。
一般的にリスク管理の観点から、分散投資は投資の基本だとされています。これは、以下の選択肢1のような事態を防ぎ、選択肢2のようにダメージを軽減するためです。
投資先と投資比率 | 投資先Aが破たんしたとき | |
---|---|---|
選択肢1 | 投資先Aに100%投資 | 運用資産に100%のダメージを被る |
選択肢2 | 投資先A,Bに50%ずつ投資 | 運用資産へのダメージは50% |
※横スクロールできます。
投資信託では、ファンドマネージャーがリスクを考慮しつつ、上記よりも複数の投資先へ分散投資を行います。
これを個人投資家がマネしようと思えば、分散させるほど投資先の調査・分析に手間が必要。適切なリスク軽減には「特性の異なる投資先」を選ぶことが欠かせないので、投資初心者には難しいのです。
メリット5:定期積立でコツコツ運用できる!
投資信託は、口座設定による定期積立にも対応しています。そのため、口座残高さえ残しておけば、1度の設定だけで長期的に運用できるのです。
また、分配金も再投資したいと考えている場合、設定により「分配金の自動再投資」を実行できます。現状、ここまで自動化ができるのは投資信託だけなので、できる限り「ほったらかし投資」を追求したい場合は投資信託が最適解になるはずです。
デメリット1:元本割れの可能性がある
投資信託は運用元本が守られる「元本保証」の商品ではありません。利益を得られる可能性と同時に、損失が出る可能性もあるため、元本割れしてしまう危険性は付きまといます。
数ある投資方法のなかでも特に低リスクな運用方法ですが、絶対に損をしないという保証はありません。なお、これは後述するETFやREITにも当てはまるため、共通のデメリットとして覚えておきましょう。
デメリット2:大きな短期利益は期待できない
投資信託は低リスクである反面、低リターンでもあります。つまり、短期間で大損しない反面、短期的に大きな利益を生む可能性も極めて低いのです。
1ヶ月や1年間で、資産規模を2倍,3倍に増やせる運用方法ではないため、短期間で資産拡大を目指す場合には不向きだといえます。
これも元本割れと同様、ETFやREITにも共通するデメリットです。投資においてリスクとリターンは常に比例するため、これら3つは一度に大きく稼げる投資方法ではありません。
スマートフォンから手軽に売買!ETFとは?
ETFは「上場投資信託」と呼ばれることから分かるように、投資信託の派生商品です。投資信託のメリットはいくつか失われていますが、売買の手軽さはETFが一段階上回っています。
メリット1:スマートフォンから手軽に売買できる!
ETFは投資信託を上場させることで、証券取引所でのトレードを可能にしています。これにより、証券取引所が開いている時間帯は、スマートフォンアプリでリアルタイムに売買できるのです。
投資信託の購入は、証券口座のページを経由する必要があり手間がかかりますが、ETFは思い立ったときに素早く注文できるメリットがあります。
メリット2:リアルタイムな価格変動が見られる!
投資信託は、1日1度だけ発表される「基準価額」をもとに売買価格が決まります。
一方で、ETFは上場しておりリアルタイムに売買されるため、短い時間のなかで何度も価格が推移。1日のあいだに値動きが行ったり来たりするため、複数回トレードを繰り返して細かい売買益を狙うことも可能です。
また、経済にマイナスの影響をもたらすニュースが流れたとき、チャートで価格推移を見ながら売却タイミングを判断できます。このように柔軟性のある対処ができるのは、投資信託にはないETFの強みです。
メリット3:信託報酬(運用コスト)が投資信託より安い!
売買手数料は証券会社により割高・割安があるものの、信託報酬は総じて投資信託より安い傾向にあります。
投資信託やETFは長期運用が基本になるため、運用中ずっと必要になる信託報酬は低いほど理想的。運用が長期化するほど、ETFの利益率が勝るケースが多くなります。
デメリット1:投資信託より取扱銘柄数が少ない
ETFは投資信託が上場したものであり、あくまで投資信託の一部という位置付けです。
そのため、投資信託が数千銘柄あるのに対して、ETFは数百銘柄しかありません。
デメリット2:分配金の自動再投資に対応していない
投資信託で利用できる分配金の自動再投資は、手間を省略できるほか購入手数料がかからないというメリットがありました。しかし、ETFは自動再投資に対応しておらず、分配金を再投資しようと思えば手間と手数料が発生します。
信託報酬の安さとトレードオフの関係となっているため、分配金を違う投資先で運用するなら「ETF」、分配金を同じ銘柄に再投資するなら「投資信託」といった使い分けがおすすめです。
デメリット3:上場廃止になる可能性がある
東京証券取引所が発表する「内国ETF・内国商品現物型ETF上場の手引き」を参照すれば、以下のような要素が上場廃止のカギになっていると分かります。
・運用成績・売買量の低下 ・金融商品取引業・登録金融機関業務の登録失効
これら上場廃止基準への抵触を避けるなら、いつも活発にトレードされており、長年にわたって運用実績があるETFをおすすめします。
なお、上場廃止になれば証券取引所で売買できなくなり、上場廃止時点での価格が投資家に払い戻されるため、株式投資のように資産の大部分が失われることはありません。
一瞬で不動産オーナーに!REITとは?
REITは「不動産投資信託」と呼ばれており、いわば投資信託の不動産バージョン。投資信託と同じ手軽さがありつつも、運用内容は大きく異なる派生商品の1つです。
どちらかといえば特徴はETFに近く、REITも分配金の自動再投資には対応していません。
メリット1:運用の手間をかけずに不動産投資ができる!
投資信託やETFは、主な投資先として株式・債券を選びますが、REITは全ての資金が不動産運用に充てられます。そのため、REITの保有者は「間接的な不動産オーナー」だといっても過言ではありません。
不動産投資は多額の初期費用を必要とし、運用に手間がかかることを考えれば、REITは最も手軽に不動産運用を始める方法だといえるでしょう。
メリット2:東京オリンピックで注目の市場に少額投資できる!
2020年に東京オリンピック、2025年に大阪万博が決定したことで、日本国内へ多くの観光客が流入すると見込まれています。特に経済効果の恩恵が期待できるのは、商業施設や観光宿泊施設です。
このような不動産は数億円以上の価格で売買されるため、個人投資家には到底手が出ません。しかし、REITなら大型不動産に数万円から投資できます。
このように時代の流行に合わせて、運用先の不動産を変えられることも大きなメリットなのです。
メリット3:REITは税制の関係により分配金が高還元!
REITには「当期利益9割の分配で法人税免除」という規定があるため、運用利益の大部分が投資家に還元されます。そのため、投資信託の分配金や株式配当金より還元率が高く、より多くのリターンが期待できるのです。
REITは、分散投資による低リスク運用でありながら、利益追求にも向いた優秀な金融商品だといえます。
デメリット1:全体的に投資信託・ETFより高額
数万円から購入できるREITはあるものの、大部分の銘柄は十数万円以上です。そのため、用意できる初期費用が少なければ、選択肢はかなり狭まります。
今回ご紹介した投資のなかでは、やや高額であることがネックです。
デメリット2:上場廃止になる可能性がある
REITは上場している投資信託であるため、規定に抵触すれば上場廃止処分となります。
廃止基準の規定は細かく数が多いですが、注意すべきポイントはおおむねETFと同様です。
・トレードが盛んに行われている ・分配金が安定して還元されている
これら2点を満たす銘柄は、上場廃止基準にある「流動性」や「運用成績」の問題をクリアできるため、上場廃止へと追いやられる危険性は低いです。
3ステップで完了!投資の始め方を解説
各種の投資方法から興味のあるものが見つかれば、早速運用をスタートする準備を進めましょう。
この項では投資信託やETF、REITを始めるために必要な「口座開設」の手順をご説明します。
ステップ1:証券口座を開設
初めて証券口座を利用するなら、国内大手のネット証券である「SBI証券」か「楽天証券」がおすすめです。これらは、売買手数料が安く、口座開設に費用が掛かりません。
また、どちらもユーザー登録数が多いため、システムメンテナンスや不具合への対処がスムーズ。お金を預ける場所なので、信頼性や過去実績が大切です。
ステップ2:必要情報・本人確認書類を送信
口座を開設するネット証券が決まれば、ホームページの登録画面にアクセス。名前や住所などの必要情報、マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類をアップロードします。
なお、このとき以下のような準備物を用意しておけば、口座開設が滞りなく進みます。
口座開設に必要なもの |
---|
メールアドレス |
本人確認書類 |
マイナンバー確認書類 |
印鑑(ゴム印ではないもの) |
銀行の口座番号が分かるもの(預金通帳・キャッシュカード) |
※横スクロールできます。
ステップ3:証券会社からログイン情報が届けば完了
ステップ2が完了すれば、近いうちにログイン情報が封入された書類が届きます。
あとは、証券会社のホームページにログイン情報を入力すれば完了。証券口座に投資資金を振り込めば、すぐにでも買い注文を出せます。
なお、ネット証券によってはログイン情報の書類ではなく、追加情報を要求する書類が届くケースもあります。この時点では口座開設が完了していないので、追加情報を記載のうえ証券会社に再度封筒を送ってください。
低リスクな運用を目指すために
資産運用のリスクを小さくするために、意識しておくべきポイントは以下の3つ。
・いきなり投資資金を全て運用せず「少額から」少しずつ積み上げる ・数ヶ月で結果を求めるのではなく「長期的に」貯金のような感覚で続ける ・変わった方法ではなく、初めこそ「王道の手段で」投資に臨むこと
これらは、どれもリスク管理の観点で重要となるポイントです。
特に投資初心者ほど「変わり種」ともいえる投資に興味を示しますが、当然ながら長い歴史で実績が証明された投資が無難。支持を受け続けていることには、確かな理由があるのです。
まず、投資を始めるときには「少額から・長期的に・王道の手段で」という3つポイントを意識して、低リスク運用を目指してみてください。
まとめ
いまや投資は手軽なものになり、収入や年代を問わず誰もがスタートできる時代になったのです。そのなかでも、特に低リスクかつ少額で始められるのが、今回ご紹介した3つの投資方法でした。
・数百円から定期積立・自動再投資で資産運用するなら「投資信託」
・スマートフォンでとにかく手軽に売買したいなら「ETF」
・不動産市場が盛り上がると予想するなら「REIT」
これらは大きな損失を生む可能性が低く、運用に求められる手間や労力もわずか。サラリーマンや主婦、学生など全ての投資初心者におすすめできる金融商品です。