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【初心者向け】1から解説!資産運用完全ガイド

By Oh!Ya編集部

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【初心者向け】1から解説!資産運用完全ガイド

物価上昇や消費税の引き上げなどを背景に、資産運用の重要性が説かれるようになりました。

しかし現代の日本には、投資や資産運用について教育する仕組みがありません。自分から学ぼうとしなければ、そもそも何をどうしたらいいのか、というところから始める必要があります。

このページでは、そうしたこれから資産運用を始めようと考えている人向けに、資産運用の基本知識をご紹介いたします。

そもそも資産運用とは

虫眼鏡

ひと口に資産運用と言っても、無数の種類があります。その種類の多さから、何をもって資産運用というのか、混乱してしまう人もいるでしょう。

しかし、資産運用の定義はシンプルです。資産運用とは、ズバリ**「資産を増やすことを目的に、手持ちのお金を別の形に代える行為」**のことを指します。

似た言葉に資産形成がありますが、資産形成も資産運用も、ほぼ同じ意味です。いずれの言葉にも、将来的な資金需要に備えて資産を増やす行為、というニュアンスがあります。

わかりやすいところでは、株式投資や投資信託、不動産投資などが挙げられます。また、将来的に値上がりすることを見込んでいるのであれば、絵画や盆栽、金貨などの購入も資産運用と言えるでしょう。

貯蓄と資産運用の違い

ちなみに、貯蓄は資産運用ではありません。

資産運用は、将来的に価値が変化するであろう商品を資産として抱えることです。価値が上がる可能性もあれば、反対に下がる可能性もあります。

貯蓄は、労働の対価として得た賃金を、銀行口座等に蓄えることです。リスクはほぼゼロですが、リターンもほとんどありません。

将来的な資金需要に備えるのであれば、リスクとリターンのバランスを見極め、積極的に資産運用(=お金がお金を増やす仕組み作り)を行っていく必要があります。

資産運用するリスクとしないリスク

天秤

資産運用を行えば100%の確率で資産を増やせるかと言うと、そうとも限りません。努力次第で確率を高めることはできますが、損をする可能性を0にすることはできないでしょう。

では、なぜ資産運用が注目されるのでしょうか。

  • お金を増やせる可能性の方が、損をする可能性より高い。
  • ギャンブルよりよっぽど確実に資産を増やせる。
  • 余剰資金で運用をするから、もし損しても大丈夫。
  • 資産運用の勉強が苦にならないし、結果がお金で返ってくるから楽しい。

上記のように、人によってモチベーションはさまざまでしょう。ただ、ぜひ知っておいて欲しいのが、資産運用をしないでいることのリスクです。

実感が湧きづらいですが、***お金の価値は時代とともに変化***しています。金融商品のように振り幅は大きくありませんが、それでも変化することは間違いありません。

現在の日本は緩やかな物価上昇の過程にあります。物価が上がる、ということは、その分お金の価値が下がるということです。

また、2019年には消費増税が控えていますが、10%は通過点です。将来的には、さらなる増税が見込まれます。

現代の日本は、預金しているだけでは損をしてしまう状況にあるわけです。額面は減らなくとも、相対的に価値が下がってしまう、ということです。

そのため、10年スパン、20年スパンという長期的な目線で資産運用を行い、リスクヘッジをしながら将来的な資金需要に備える人が増えています。

押さえておきたい資産運用のコツ

黒板に書かれたPOINTの文字

資産運用には無数の種類がありますが、どういった形で運用を行うにせよ、押さえておきたいポイントがあります。簡単に見ていきましょう。

貯蓄する目標金額を決める

資産運用を行う前に決めておきたいのが、貯蓄する目標金額です。

どのような資産運用を行うのか、どれくらいの期間を見込むのか、いくらの初期投資するのか、等々、運用を行っていく過程ではさまざまな意思決定をしなければなりません。

目標金額は、そうした***意思決定を行っていく上での指針***となります。たとえば500万円を3倍の1,500万円にしたいと仮定しましょう。年利5%で運用できれば、16年目で目標金額を達成できる計算になります。年利10%なら、9年での達成が見込めます。

このように、目標金額という基準があれば、年利いくらで何年運用すればよいのか、大まかに計算することができるわけです。資産運用を始める際は、ライフプランを踏まえながら、将来的な資金需要がいくら発生するのか、しっかりシミュレーションしておくことが大切です。

目標達成までの期間を決める

目標金額を決めたら、それをもとに目標達成までの期間も決めておきましょう。

教育費や住宅購入費、老後の備えなど、まとまった資金が必要になるタイミングは人それぞれです。必要な時に必要なだけのお金を手に入れられるように、妥当な期間を設定されてみてください。

もちろん厳密なものでなくても構いません。

ただ、短くても5年以上、できれば***10年、20年スパンで検討しておく***ことをおすすめします。どの資産運用方法を選ぶにせよ、時間が利益のカギになることが少なくないからです。

数年で資産を増やそうと考えても、選べる選択肢はリスクの高いものばかりとなってしまいます。リスクとリターンのバランスを考えたら、妥当な利回りで長期間運用する方が、堅実に目標金額を達成できるはずです。

資産運用の方法を決める

目標金額と目標達成までの期間を決めたら、次は資産運用方法の検討です。

まず貯蓄を、急ぎで使う必要のない分(余剰資金)と、日々の生活に必要な分に分けます。この余剰資金を元手に、複数の資産運用方法を組み合わせていくのがセオリーです。

なぜ複数の資産運用を組み合わせるかというと、***リスクを可能な限り小さくするため***です。お金の動きというのは繋がっています。

たとえばドルの価値が上がれば、円の価値が下がります。円の価値が下がると、諸外国は高品質な日本製品を安く買えるようになり、日本企業の業績が向上。日本株式の株価も上がりやすくなります。また、経済が好転するにつれ、不動産価格なども上がってきます。

一方で、世界的な恐慌が発生した場合、投資家が株式を現金化するために株価は急落します。現金化されたお金は、金(ゴールド)など、比較的価値が安定している商品に流れ込み、その価値を底上げします。

こうした大規模なお金の流れを完璧に把握することは、専門家にもできません。そのため、一部の資産の価値が下がったときに損をしないように、複数の投資商材に分散して資産運用をすることが大切になってくるわけです。

資産運用のおもな種類

グラフ

続いて、具体的にどういった資産運用の種類があるのか見ていきましょう。

債券

メリットデメリット
リスクの低い債券が多い。ほかの資産運用に比べ、金利が低い。

※横スクロールできます。

債券とは、国や地方公共団体、企業などが、資金調達のために発行している証券です。発行体ごとに、いくつかの種類に分けられます。

  • 国債…国が発行する債券。
  • 地方債…地方公共団体が発行する債券。
  • 政府保証債…政府が発行する債券。
  • 社債…一般企業が発行する債券。
  • 外国債…諸外国が発行する各種債券。

いずれの債券も、所定の期日まで換金できない代わりに、年金利を受け取ることができます。ちなみに、期日や金利は債券により異なります。

純金積み立て

メリットデメリット
経済動向の影響を受けにくく、リスクが低い。リターンが少なく、年会費や手数料も掛かる。

※横スクロールできます。

純金積み立ては、毎月一定額を積み立てて、運用会社経由で金に投資するという資産運用です。

指定の口座から自動引き落としされるため手間が掛からず、また1,000円単位の少額からスタートできるといったメリットがあります。株式などと比べ価値の変動が小さく、損をしづらいというのも特徴でしょう。

利息は得られませんし、大きな利益を上げられる方法でもありません。ただ、少額を堅実に投資していきたい場合には重宝するはずです。

株式投資

メリットデメリット
場合によっては劇的に資産を増やせるほか、配当金や株主優待も得られる。銘柄選びの手間が掛り、大損するリスクもある。

※横スクロールできます。

株式投資は、株式市場に流通する株券を売買して差益を得る資産運用です。銘柄によって、決算期に配当金が分配されたり、株主だけが得られる優待サービスが用意されていたり、株券を持っているだけでもさまざまなメリットを得ることができます。

株価の変動を追いかけて細かく売買するスタイルや、中・長期的に保持して配当や優待サービスを受けるスタイルなど、その人の性格や資産運用の目的に応じた投資ができるというのも魅力でしょう。

情報収集のためにまとまった時間が取れたり、経済の勉強が苦にならない人におすすめの運用方法と言えます。

投資信託

メリットデメリット
専門家が運用するためリスクが低く、手間もほとんど掛からない。損失が出ても、手数料が掛かる。

※横スクロールできます。

投資信託は、投資の専門家集団に資産運用を代行してもらうという金融商品です。運用会社が得た利益は、投資額に応じて再分配されます。

投資信託は、証券会社や銀行などが窓口となって販売を行い、運用会社が受託会社や信託会社に指示を出して運用する、という形を採ります。

どういった投資商材に投資するかや、得られる配当金の目安などは、運用会社によって違うため、株式と同じように、自身の目的に適った投資信託かどうかを事前にしっかり見極める必要があります。

ただ、いずれにせよ中・長期目線で分散投資されるため、将来の資金需要に備えたい人におすすめです。

ETF(上場投資信託)

メリットデメリット
投資信託より取引の自由度が高い。最低投資金額が投資信託より高い。

※横スクロールできます。

ETFは、Exchange-Traded Fundの略で、日本語では上場投資信託と言います。

株式と投資信託の特徴を併せ持った金融商品で、株式と同じように金融商品取引所で扱われます。投資信託の価格は1日1回算出されるのに対し、ETFの価格はリアルタイムの市場価格を反映。指値/成り行き注文ができ、投資信託よりも柔軟な取引が可能となっています。

手数料となる信託報酬も投資信託より安く、基本的には、投資信託の上位版、と考えて問題ありません。

ただ、投資信託の最低投資金額が500円であるのに対し、ETFは1~2万円です。毎月万単位のお金を積み立てる余裕がある人に向いた資産運用と言えるでしょう。

不動産投資

メリットデメリット
少ない手間で安定収入が見込め、資産としても残せる。初期投資にまとまったお金が必要。

※横スクロールできます。

不動産投資は、文字通り不動産を購入して、それを賃貸して継続収入を得ていく資産運用です。

新築と中古、ワンルームと一棟、シェアハウスなど、購入する物件によってさまざまな種類があります。

空室を埋めるために専門的な知識が必要に思えますが、近年は家賃を全額保証して賃貸管理を請け負ってくれるサービス会社なども登場しており、運用に掛かる手間は大きくありません。

また、安定して相応のリターンが得られるため、分散投資の柱としても魅力的です。まとまった資金が手元にある場合に、ぜひ検討したい資産運用と言えます。

REIT(不動産投資信託)

メリットデメリット
ほかの投資信託に比べて分配金が大きい。不動産市場が悪化すると、損をする可能性がある。

※横スクロールできます。

REITは、Real Estate Invenstment Trustの略で、日本語では不動産投資信託と言います。

投資信託の不動産版で、たくさんの人から集めた資金を元に、運用会社が不動産へ投資。その運用で得た利益を、投資家に還元する、というのが主な仕組みです。

国内の不動産に投資する場合は国内REIT、海外の不動産に投資する場合は海外REITなど、投資の対象となる不動産によってさまざまな種類があります。

ほかの投資信託に比べて分配金が高く、ここ数年注目度を高めている資産運用法です。

FX(外国為替)

メリットデメリット
少ない金額で始められる上、短期間に大きなリターンが見込める。リスクが非常に高い。

※横スクロールできます。

FXは、日本円と米国ドルなど、二国間の通貨を取引してその差益を得る運用方法です。

現在の日本では、元金を担保に25倍までのFX取引を行うことができます。また、通貨の価値は秒単位で刻々と変動しているため、大きな金額を用いて取引をすれば、短期間に大きな利益を得ることも不可能ではありません。

ただ注意したいのが、手軽に大きなお金を動かせる反面、損失が発生した場合のリスクが非常に大きいということ。コツコツ稼いだ利益が一瞬で消し飛び、借金を背負ってしまう人も少なからずいます。

たった一度の損失が、再起不能なほどのダメージになることもあり得るのです。

手軽に始められる資産運用ではありますが、金融に関する知識があまりないうちは、別の資産運用を探されることをおすすめします。

商品先物取引

メリットデメリット
短期的に大きなリターンが見込める。リスクが高い。

※横スクロールできます。

商品先物取引は、東京商品取引所に上場されている各種商品(金、原油、大豆など)を売買する取引です。

ある期間内の商品の値動きを予想し、上がると思えば商品を買い、下がると思えば商品を売って、最終的に予想通りの方向に値が動けば、最初の取引との差益が利益となります。

先物取引もFXと同じように元金の何倍もの金額で取引できるため、ハイリスク・ハイリターン。こちらも、資産運用をはじめたばかりの人にはあまり向かない投資と言えます。

太陽光発電投資

メリットデメリット
手間なく継続的に収入が得られる。将来性が不透明。

※横スクロールできます。

太陽光発電投資は、遠隔地にある太陽光発電所の一画を購入し、そこで得た電力を電力会社に売却することで収益を得る資産運用です。

再生可能エネルギーの普及を促すため、国は固定価格買い取り制度というものを設けました。これは、制度開始年である2012年から20年間は、再生可能エネルギーを固定価格で買い取るという制度です。

最初に運用が開始された太陽光発電ほど高い単価が設定されており、今から新しく始めても、当初ほどの旨味はありません。

ただ、中古市場が活況を呈しており、いい物件を見つけることができれば割のいい投資になります。少なくとも制度が終わる2032年までは、ほぼ手放しで継続収入を得ることができるでしょう。

生命保険

メリットデメリット
預金より高い利率で積み立てできるし、万が一の時の保障にもなる。リターンが小さい。

※横スクロールできます。

生命保険で資産運用、というのは意外に思えるかもしれません。生命保険の中には積み立てタイプの商品があり、上手に活用すれば積み立て貯金よりも高い利率で運用することができます。

もし、これまで保険について特に見直しをしていないようであれば、そうした投資タイプの保険への切り替えも含めて、一度プロに相談されてみるというのも手です。

本当に必要な保険のみにお金を掛けつつ、同時に効率的な積み立てが実現できるかもしれません。

予算別に見るおすすめの資産運用

ビジネスマン

続いて、投資額別におすすめの資産運用方法を見ていきましょう。

10万円

10万円でできる主な資産運用

  • 債券
  • 株式投資
  • 投資信託
  • ETF
  • REIT

10万円でできる資産運用には、上記のようなものが挙げられます。

投資というのは、元手になる投資額が大きければ大きいほど、得られる利益が大きくなり、またリスクが小さくなっていく傾向があります。

そういった意味では、10万円の投資額は決して十分とは言えません。将来的に大きな金額を得たいと考えているなら、リスク覚悟で高リターンが見込める株式に全額投資されることをおすすめします。

年に120万円までの投資であれば、利益に掛かる税金(20%)が免除されるNISAという制度があります。このNISAを活用して、10万円以内で取引量が多く、また知名度の高い株式を中心に売買されるとよいでしょう。

ちなみに、急騰狙いで安い株式に投資するのはやめておいた方が無難です。安いには安いなりの理由がありますし、仮に急落した場合、魅力のない株には買い手がつきません。

一定の需要があるいくつかの銘柄をピックアップし、細かい値動きを追いかけて小さい差益を積み重ねていくのが、少ない元手を大きくするコツです。

50万円

50万円でできる主な資産運用

  • 債券
  • 株式投資
  • 投資信託
  • ETF
  • REIT

50万円でできる資産運用も、10万円の場合と大きな違いはありません。

ただ、50万円あれば、分散投資という選択肢が増えます。

たとえば10万円は自身で株式投資を行い、20万円を投資信託、残りの20万円をREITに回す、というような形です。リスクとリターンのバランスを考えつつ、最終的な年利が目標金額を達成するよう検討されてみてください。

100万円

100万円でできる主な資産運用

  • 債券
  • 株式投資
  • 投資信託
  • ETF
  • REIT

100万円の場合も、おおよそ証券市場の投資商材への投資が妥当な選択肢となります。

投資額が100万円を超えてくると、選べる選択肢のバリエーションが増えます。リスク覚悟で大きなリターンを狙うなら、7割を株式投資に回してNISA口座で積極的に株式売買を行い、残りの3割は国債や投資信託に分散。

また、堅実に資産を増やすなら、頻繁な株式の売買は控え、投資信託やREITなどを中心に投資商材を組み合わせるといった具合です。

500万円

500万円でできる主な資産運用

  • 債券
  • 株式投資
  • 投資信託
  • ETF
  • REIT
  • ワンルームマンション投資

500万円を超えると、証券以外にワンルームマンション投資が選択肢に入ってきます。もちろん、貯蓄が少ないとローンの審査も厳しくなりますが、500万円貯蓄できているという事実は、十分信用に値します。

低金利時代の昨今、全額をローンで賄ってしまえば、手元に残ったお金で金利以上の収益を得ることは難しくありません。ちょっとわかりづらいですが、審査に通れば実質的に、「投資用不動産」と「500万円の元手」、「返済すべきローン」、という3つの資産が手に入ることになります。

ローンは負の資産ですが、月々の返済額を不動産の運用益が上回るように設定すれば、負担はありません。返済が終われば家賃収入の大部分は自分のものになりますし、その間にローンで浮いた500万円で運用を行えば、それまでよりもずっと合理的に資産を増やすことができるわけです。

もちろん、ローンは借金です。資金計画は慎重に立てる必要があります。動くお金も大きいですから、不動産投資を検討する場合は事前に専門家に相談されることをおすすめします。

5,000万円以上

5,000万円以上でできる主な資産運用

  • 債券
  • 株式投資
  • 投資信託
  • ETF
  • REIT
  • ワンルームマンション投資
  • 一棟投資
  • 海外不動産投資

5,000万円以上となると、複数の不動産や、規模の大きな不動産、海外不動産などが選択肢に入ってきます。

国内であれば、一棟マンションや都心の有力な商業ビル。国外であれば、世界的に見ても急成長の東南アジアや、国民が増え続けているアメリカの不動産が有力な投資先となるでしょう。

ただ、国外の投資先は、頼れる会社が少ない上、現地の情報が不透明なことが少なくありません。得られるリターンは大きいですが、依頼先を慎重に選ばないと後悔する可能性があります。

よほど信頼できる会社でない限り、国内の不動産に的を絞られることをおすすめします。

もちろん、幅広い株式に投資をする、というのも手です。たとえば配当金が3%以上の株式を5,000万円以上持っていれば、年に150万円以上の不労所得が手に入る計算になります。

株価が上昇したタイミングで売却するのもいいですし、優待サービスがある株式を選ぶのもよいでしょう。

自身が資産運用に掛けられる手間や時間を考慮しつつ、最適な選択肢を検討されてみてください。

失敗のリスクを軽減するには

道しるべ

資産運用に失敗は付きものです。未来を予測して行動する以上、当たり外れがあるのは覚悟しなければなりません。ただ、知識を得ることで、そうした失敗のリスクを軽減することができます。

押さえておきたいポイントを以下に紹介します。

長期スパンで考える

資産運用においてもっとも大切なことは、時間を味方につけることです。

投資に不慣れなときは、利益=利回りと考えてしまいがちです。しかし利回りだけ大きくても、それが長く得られるとは限りません。

たとえ利回りが目立って高くなくても、長期にわたって安定的に収益を得ることが大切なのです。極端な話、たとえ利回りが半分であろうとも、倍の期間運用すれば、得られるリターンは同じです。

利回りが高いに越したことはありませんが、単純に利回りが高いだけの投資商品には、必ずといって良いほど裏があります。優先度で言えば、利回りよりも安定的に運用できるかどうか、という点に目を向けるべきです。

また、投資には複利効果という考え方があります。これは、最初は小さい金額でも、得た利益を再び投資に回すことで、倍々ゲームのように収益を膨らんでいくことを指した言葉です。

1年、2年での差は微々たるものですが、それが10年、20年と積み重なると、歴然たる違いが出てきます。安定的に長期間運用できれば、複利効果の恩恵を存分に受けることができるわけです。

資産運用を検討する際は、まず長期的に安定収入を得られる仕組みを作ることに注力されてみてください。

分散投資する

分散投資は資産運用の基本です。ある金融商品の価値が下がったときには、ほぼ確実に別の金融商品の価値が上がっています。

金融商品の価値が下がる、というのは、投資家にその商品が換金された(持っているより現金にした方が得だと判断された)ことを意味します。

換金されたお金は、高い確率で別の金融商品に移動し、その金融商品の価値を上げます。このとき、価値の下がった金融商品と価値の上がった金融商品を両方持っていれば、損をするリスクを軽減することができます。

よくある例えですが、卵は1つのカゴに入れておくより、複数のカゴに分散しておいた方が安心できます。資産も同じで、1か所に集中させるより、適度に分散しておいた方が安全なのです。

損切りを迷わない

損切りとは、主に証券取引で使われる言葉で、手持ちの金融商品が値下がりしたときに、それ以上損失を拡大させないために現金に換えることを言います。

下がり調子の銘柄を持ち続けるより、損失が軽いうちに手放して、上り調子の銘柄を購入した方が利益は大きくなります。当たり前のことに思えるかもしれませんが、いざ自分の身に降りかかると、「あと少し持っていればきっと…」と思ってしまうのが人情です。

もちろん、長く保持していればいずれ上昇するタイミングはやってくるでしょう。しかし、そのタイミングを待っている間に、さらに魅力的な投資商材が出てこないとも限りません。

また、その上昇幅が期待したものよりずっと小さい可能性があります。

賛否両論ありますが、事前に徹底した調査を行い、「将来的に絶対に値上がりする!」と確信を持って購入した投資商材でない限り、損失が出たら早めに手放すことが大切です。

資産運用に詳しくなる

数ある資産運用方法の中には、放置しているだけでお金を生んでくれるものもあります。

ただほとんどの場合、利益を出すにはある程度の知識が求められます。万能な投資商材というものは存在しませんから、それぞれの性格をよく理解して、バランスよく分散投資していくことが大切です。

投資商材の性格を理解するには、以下の3つのポイントに目を向けるのが早道です。

  • 安全性…元手以下になるリスクがどの程度あるか。
  • 収益性…利回りはいくらか。
  • 流動性…現金が欲しい時にすぐに現金化できるか。

資産運用について勉強するときは、投資商材ごとにこれら3つのポイントを吟味してみてください。その上で、安全性・収益性・流動性のバランスがちょうどよくなるように、複数の投資商材を組み合わせてみるとよいでしょう。

たくさんあるように見えても、それらは金融という一つの枠に収まっている概念です。ある投資商材に詳しくなれば、必然的にその周辺の知識も身に付きます。

遠くの目標を見据えつつ、小さな努力をコツコツ積み重ねていけば、10年後にはきっと専門家にも劣らない知見が得られているはずです。

プロの相談相手を見つける

困ったときに頼れる相談相手を見つけておくことも、資産運用の大切なポイントです。

資産運用自体のアドバイザーに留まらず、フィナンシャルプランナーや生命保険の相談窓口、税理士など、金融のプロフェッショナルと言ってもさまざまです。

こういったプロフェッショナルたちから多角的に情報収集を行えば、より高い精度で資産運用を行うことができます。

近年は、無料で相談を請け負ってくれるサービスも増えていますから、まずはそうしたサービスを利用するのもいいでしょう。

情報化が進み、投資に関する情報も爆発的に増加しました。独学ですべてを賄おうとせず、他人の知識も上手に活用して、効率的に資産運用を実践されてみてください。

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