不動産投資を勉強する前の3つの準備とおすすめの勉強法5選
By Oh!Ya編集部
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不動産投資を始めようと思っていても、何から手を付けて良いか分からない…という人もいるでしょう。確かに、不動産投資は学ぶべきことが多いのは事実です。しかし、どの投資でも「勉強」は重要であり、効率よく勉強することで投資に成功する確率は上がります。
そこで、この記事では不動産投資の勉強について解説します。この記事を読めば、不動産投資の勉強をする前にしておくべき準備と、実際の勉強方法を理解することができるでしょう。
その前に、不動産投資を始める前には、情報取集も重要です。Oh!Yaの一括資料請求なら、手軽かつ効率的に不動産投資の情報が集められます。
準備1:不動産投資の目的を明確にする
まずは、不動産投資の目的を明確にすることから始めましょう。というのも、不動産投資の目的を明確にしないと、自分が得たい収益額が決まらず、投資する不動産種類も決まらないからです。
不動産の勉強をするときは、区分マンション投資をするのかアパート経営をするのかで勉強方法は変わってきます。そのため、その点を明らかにするために不動産投資の目的を明確にする必要があります。
目的が明確になれば収益額が明確になる
不動産投資の目的とは、例えば以下のようなことです。
- 多少なりとも生活の足しにしたい
- 年金に加える収入にしたい
- 副業として事業規模の投資をしたい
上記の目的も、さらに人によって収益額が異なります。仮に「年金代わりにしたい」と思っている人も、月数万円程度の収益で良いのか、月10万円以上の収益が欲しいのかは異なります。そのため、不動産投資をする目的を明確にして、それに応じた収益額をイメージしておきましょう。
収益額が明確になれば不動産種類が明確になる
収益額が明確になれば、不動産種類が明確になります。一概にはいえませんが、ローンを借り入れる前提で、手元に残るお金は「返済後利回り2.5%~3%」になります。
例えば、返済後利回り2.5%として、1,500万円の区分マンション投資をするなら「1,500万円×2.5%=年間37.5万円(月々3万円強)」です。つまり、月々数万円の収益が目標であれば、この規模の投資で問題ありません。
一方、月々10万円以上の収益を得たいのであれば、5,000万円以上の資産が必要になるので、アパート経営の規模になるでしょう。もしくは、区分マンションを複数戸所有するという方法もあります。いずれにしろ、収益額が明確になれば所有する資産や不動産種類が明確になります。
不動産種類が明確になれば勉強内容が明確になる
前項までで、所有する不動産種類と予算が分かったと思います。そうなれば、後はその不動産投資に沿って勉強するだけです。勉強方法は後述しますが、例えば区分マンションとアパート投資では勉強する範囲が異なります。
区分マンションの場合に一室の管理ですが、マンション経営の場合は一棟管理になるので、共用部の管理についても学ぶ必要があるからです。いずれにしろ、自分が所有すべき不動産種類が分かれば、勉強方法は明確になるので、効率の良い勉強ができます。
準備2:将来の収支計算をする
前項までで、不動産種類と予算が明確になりました。しかし、予算についてはさらに深掘りする必要があります。というのも、現状の収支ではなく将来の収支も加味して考える必要があるため、自分一人の力では難しいからです。
将来の収支計算とは?
将来の収支計算とは、以下のようなライフスタイルの変化を加味することです。
- 結婚や出産
- 子供の養育費(進学を含む)
- 親の介護に関する費用
- 今後の年収の伸び
- 退職金や年金の予定額
例えば、子供をいつから私立に入れるのか?によって支出は大きく異なりますし、子供を何人欲しいのか?によっても支出は異なります。それらは予想で良いので、事前に想定しておくことで将来の収支を計算できます。
おすすめはFPの無料相談会への参加
前項の収支計算を自力で行うのは難しいので、おすすめはFPの無料相談会です。「FP 無料相談会」で検索すると、日本FP協会や生命保険会社・不動産会社などが主催している相談会があります。それらに参加して前項の収支計算をしてもらうと、より明確な計算ができるでしょう。
予算が分かれば物件が絞られてくる
前項までのような流れで再度予算を組みます。この時点で、もしかしたらアパート経営を想定していたものの区分マンションに変更しよう…のような人も出てくるかもしれません。
いずれにしろ、不動産投資の目的・収益額の目標・予算が分かってくれば、物件が絞られてきます。つまり、前項までの一連の作業は、所有する物件を絞りこむのにも重要な作業になります。
準備3:不動産投資を行う計画を練る
前項までで投資する物件がザックリと分かってきます。最後の準備として、具体的な計画を練りましょう。
計画を練れば現実的になる
具体的な計画とは、いつから勉強を始め、いつ不動産会社とコンタクトを取り、どの時期から不動産投資を開始するか?という計画です。というのも、勉強はキリがない作業であり、やろうと思えば何年間でも勉強し続けることができるからです。
つまり、具体的な計画を練ることで不動産投資の現実味が増し、「勉強しただけで結局投資はしない」という状況を避けることができます。
不動産投資を行う流れを知る
具体的な計画を練るためには、不動産投資を行う以下の流れを知っておきましょう。参考までに大体の目安時間も記載します。
- 不動産投資の勉強スタート(長くて半年)
- 不動産会社にコンタクトを取る(勉強と並行しながら)
- 具体的に物件を絞りこんでいく(1~3か月)
- 物件の内見をして収益計算をする(1か月前後)
- 申込&契約
- 引渡し(決済)
このように、不動産投資の勉強は長くても半年程度で良いです。後述しますが、この半年の中には不動産会社が主催するセミナーや相談会なども含まれるので、勉強しながら不動産会社とコンタクトを取るようなイメージです。
いずれにしろ、遅くても勉強を始めてから、1年以内には物件を所有すると思っておきましょう。勉強をしながら、「1~2か月で良い」と判断すれば、勉強期間はそのくらいでも構いません。
不動産投資の勉強法おすすめ5選
前項までで不動産投資の勉強をする準備は終わりました。次に、具体的に不動産投資のおすすめ勉強方法である以下を解説していきます。
1.ネットでの情報収集
2.書籍での情報収集
3.ブログや動画での情報収集
4.実際に物件検索をしてみる
5.セミナーや個別相談会への参加
1.ネットでの情報収集
まずはネットでの情報収集です。例えば「不動産投資 ポイント」や「アパート経営 メリット」などで検索してみましょう。初めのうちは「不動産投資」や「アパート経営」などの、広い範囲の言葉で検索すると良いです。
初めは広く浅く学ぶのがコツ
広い言葉で検索すると、ヒットするネット記事は広く浅い内容で書かれていることが多いので、初心者でも分かりやすい内容になっています。その記事を読んで「収益について知りたい」「リスクについて知りたい」「経費について知りたい」と思えば、そのキーワードを改めて検索します。
ネットには数多くの記事があり玉石混交なので、とにかく多くの記事を読むことがポイントです。その中で不動産投資の知識を広く浅く付けていきましょう。
お気に入りのサイトを見つける
ネット記事を読んでいくと、「この記事は読みやすくて勉強になる」というような記事があると思います。そのようなときは、該当するサイトをブックマークしておきましょう。そのサイト内で興味ある記事を読み進めていけば、自分と相性の合う記事なので効率よく勉強できます。
2.書籍での情報集数
ネット記事で広く浅く知識を付けたら、次に書籍での情報収集です。書籍での情報収集のポイントは以下になります。
- なるべくピンポイントで学べる書籍を選ぶ
- 口コミなどで評価を調べる
- 目次を見てから選ぶ
書籍はネット記事よりも狭く深く学ぶイメージです。そのため、ネット記事よりもピンポイントで学べる書籍を選びます。そして、その書籍は口コミやアマゾンの評価などを参考にしつつ、目次をみてから購入しましょう。以下より、おすすめの書籍を何冊か紹介します。
『サラリーマンの僕がやっている稼げる「新築アパート」実践投資法 』
この書籍の内容は以下の通りです。
- アパート経営にフォーカスした書籍
- 建物内外装など一棟経営ならではのポイント
- 新築で一棟を建築するメリット
- 中古との比較
- サラリーマンがアパート経営するポイント
このように、アパート経営に特化しており、さらに新築アパートのことを深掘りしています。そのため、アパート経営をしようと検討している会社員で、かつ新築と中古を迷っている方などにおすすめする書籍です。
『NOをYESに変える「不動産投資」最強融資術』
この書籍の内容は以下の通りです。
- 年収400万円の会社員が金利0.6%の融資を受けられたコツ
- 担当者に「完璧」と言われた融資のための資料
- 初めて銀行に訪問するときには何をするのか?準備は?
- 担当者と話す内容や融資に通りやすい時期
このように、融資に特化した内容になっています。著者が家賃収入1億円超のメガ大家であり、日本最大の不動産投資サイト「楽街」のコラムニストでもある方です。ここまで融資に特化した書籍も珍しく、融資についての本音を聞きたいと思っている人向けの書籍です。
3.ブログや動画での情報収集
次に、ブログや動画での情報収集です。これも書籍と同じく、ネット記事で広く浅く学んだ後に行うことをおすすめします。ブログや動画で情報収集する際のポイントは以下です。
- その人の経歴やプロフィールを確認する
- 自分が行いたい投資に特化しているかを確認する
- 相性が悪いと思ったら次を探す
例えば、色々動画を見た後にプロフィールを見たら、実際に投資をしたことがなく不動産投資会社の経営者だった…のようなこともあり得ます。
そのような人のブログや動画は営業マンの話を聞くのと変わらないので、セミナーや個別相談会で話を聞くのが理想です。そのため、ブログや動画では実際に投資経験が豊富な人が良いでしょう。
不動産投資 問わず語り
このブログは以下のような内容です。
- 40代のサラリーマン大家のブログ
- 一棟物件を主に不動産投資を展開
- 合計100室を超える不動産のオーナー
- 特にアパート経営のノウハウを公開
こちらはアパート経営に特化したブログであり、例えば「収支シミュレーション」や「ローン」など、テーマごとにカテゴライズされているので読みやすいです。一棟アパート経営をしてみたい人におすすめします。
やっぱり区分所有で行こう!
このブログは以下のような内容です。
- ワンルームマンションなどで資産運用している方が著者
- 2007年からワンルームマンション投資を始める
- 10年間でどのように資産を拡大したかをブログで記載
- 区分所有に特化して収益を上げるという内容
この著者の方は、10年間で脱サラできるレベルまで資産を拡大させました。そのため、会社員で不動産投資をしたい人や、ワンルームマンション投資で成功したい人などにおすすめのブログです。
もふもふ不動産
この動画は以下のような内容です。
- チャンネル登録数1.1万人超
- 総視聴数85万超
- サラリーマン不動産投資家の茂風氏が運営
- 2014年から始めて純資産1億円を達成
この動画では、例えば「人口が減っているのに不動産投資は大丈夫か?」「リフォームを安くするコツは?」「詐欺の投資の見分け方」など、実にピンポイントで学ぶことができます。動画は一度興味あるタイトルを視聴してみましょう。それで相性が合うかどうかが分かります。
4.実際に物件検索をしてみる
前項までの勉強である程度知識が付いてきたら、実際に物件を検索してみましょう。「不動産投資 物件」などで検索すれば、色々な収益用物件がヒットするはずです。
収益物件を掲載しているサイトやアプリには色々な種類があり、収益シミュレーションができるサイトもありますし、色々な条件で検索もできます。実際に物件を見ることで、相場の利回りなどもザックリ理解できるので、不動産会社に相談に行く下準備として確認しておきましょう。
5.セミナーや個別相談会への参加
最後にセミナーや個別相談会への参加です。セミナーも書籍などと同様、「融資」や「マンション経営」など、テーマに特化したセミナーがあります。そのため、自分が投資したい不動産種類などに合わせて、ピンポイントでセミナーを選ぶことが可能です。
セミナーや個別相談会でいよいよプロの話を聞くことができます。前項までの勉強で下調べをして、疑問に思ったことなどをぶつけてみましょう。また、プロと話をすることで、よりリアルに不動産投資がイメージできる点もメリットといえます。
不動産投資におすすめの資格は?
最後に、不動産投資の勉強に関連して、不動産投資におすすめの資格を紹介します。もちろん、資格取得は必須ではありませんが、「目指すべきものがあった方が勉強しやすい」という人は参考にしてみてください。
以下がおすすめの資格です。
項目 | FP | 賃貸不動産経営管理士 | 不動産実務検定 |
---|---|---|---|
難易度 | 3級★★ 2級★★★ | ★ | ★ |
勉強時間 | 3級:約3ヵ月 2級:約5ヵ月 | 1~2か月 | 講習のみ |
おすすめ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
※横スクロールできます。
ただ、どんな資格を取るよりも、実際に不動産投資を始めてみる方が学べることが多いので、資格取得に固執する必要はありません。
FP
FPとは、個人の目標達成に向けたライフプランの立案を行うために、金融・税金・不動産・ローン・保険・年金など、お金に関する幅広い知識を学べる資格です。具体的には、以下の項目が試験範囲になります。
- 社会保険や年金
- 保険制度全般(生命保険や損害保険など)
- 投資信託や株式投資
- 税金(所得税や住民税)の仕組み
- 不動産の取引や証券化について
- 相続や贈与の仕組み
このように、非常に幅広い「お金」のことを学ぶことができます。FPについて学んでおけば、上述した「FP相談会」でも話もすんなりと理解できますし、不動産投資をしているときに自らライフプランを修正することも可能です。
賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士とは、主に賃貸物件の管理に関する知識を学べる資格です。具体的には、以下のようなことを学びます。
- 賃貸管理の役割
- 借主の募集方法
- 賃貸借契約について
- 管理実務について
- 建物・設備の知識
- 税金や保険について
このように、不動産を取得して運営するときに役立つ知識を付けられます。賃貸不動産経営管理士の資格を勉強することで、不動産運営がよりリアルにイメージできるでしょう。
不動産実務検定
不動産実務検定とは、講習のみで取得可能な資格です。具体的には以下を学べます。
- 賃貸市場について
- 不動産関連法規(区分所有法や宅建業法)
- 税務について
- 不動産投資ローンについて
- 管理実務ノウハウ(家賃査定など)
この資格は、例えば2級の資格であれば12時間の講習と、講習後の認定試験で取得できます。上記のように賃貸経営の「実務」に即している点が特徴です。
まとめ
このように、不動産投資の勉強を始める前に、まずは「不動産投資の目的」を明確にしましょう。そうすることで、目標とする収益額を分かり、投資すべき不動産の種類が分かってきます。
それを踏まえた上で、ネット記事・書籍・ブログ・動画で学び、物件検索をしてみて、セミナーや個別相談会に参加するという流れです。いずれの方法にしろ、短期間で集中して学んだ方が効率が良いので、今すぐにでも勉強をスタートさせてみましょう。
最後に、不動産投資を始める前には、情報収集を徹底しましょう。たった1分の申し込みで複数社の比較ができるOh!Yaの一括資料請求を是非活用しましょう。