東京スター銀行で不動産投資ローンを借りるには?手順や金利を徹底解説
By Oh!Ya編集部
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この記事では、東京スター銀行で不動産投資ローンをお考えの方向けの情報をまとめています。
問い合わせから契約の流れ、金利や融資期間の特徴などを、2019年7月現在の情報を元に掲載しています。
目次
1.東京スター銀行で借り入れるときの流れ
まず1つ目の知っておくべきことは、東京スター銀行で不動産投資ローンを借り入れるときの流れである以下です。
- 問い合わせ
- 担当者より連絡
- 申込に関する案内
- 申し込み
- ローン審査
- ローンの本契約
問い合わせ~担当者からの連絡
問い合わせとは、ローンの相談に関する問い合わせです。問い合わせは電話でもインターネットでも可能です。
また、インターネットから手続きする際は、チャットで東京スター銀行の担当者に相談したり質問したりすることできます。問い合わせが終われば、担当者から連絡がくるので相談する日程調整をします。
仮に、審査の土台に乗らなければ仮審査はできないので、問い合わせはローン審査の可否も兼ねているようです。
申込み関連~ローン審査
申込みの案内とは、事前審査にはどのような書類が必要か?などの案内です。それらを用意してローン審査がスタートとなります。
東京スター銀行は、原則として申し込書類提出から1週間以内に結果を連絡するとしていますが、状況によって時間がかかる場合はあります。
契約
審査に通過すれば、融資日などの詳細を東京スター銀行と調整します。そして、関係者(保証人などが要る場合は保証人も)全員で東京スター銀行に来店して、ローン契約の手続をするという流れです。
持ち物などの詳しい情報は、東京スター銀行の担当者から改めて連絡が来ます。
2.金利や金利種類について
東京スター銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき2つ目は、金利に関する以下についてです。
- 金利種類
- 種類ごとの金利と返済額の差
金利種類
東京スター銀行の不動産投資ローンで利用できる金利種類は以下の4通りです。
- 変動金利
- 3年固定
- 5年固定
- 10年固定
3年・5年・10年固定金利は、一定期間固定金利といわれます。以下より、変動金利と一定期間固定金利の概要を簡単に解説するので、借入時の判断基準にしてみてください。
変動金利の特徴
変動金利の特徴は以下の通りです。
- 基本的に固定金利よりも低金利
- 半年に1回金利を見直し
- 5年ごとに金利を反映して返済額を見直す
このように、変動金利は金利が変動することによって、返済額が変動するリスクがあります。しかし、基本的には固定金利よりも低金利なので、金利が一定であれば総返済額も少額になります。
固定金利の特徴
3年・5年・10年固定金利とは、決められた期間は金利が固定されており、その期間が終われば変動で組むか再度固定で組むかを決めることができるローンです。
たとえば、10年固定であれば10年間は固定金利が適用され、それ以降は変動金利にしても良いですし、今度は5年固定を組んでも良いです。
金利が固定されている期間は返済額が変動するリスクはないですが、基本的に変動金利よりは金利が高くなります。
種類ごとの金利と返済額の差
東京スター銀行が提供している、変動と固定の金利は以下の通りです。
- 変動金利:0.85%~8.35%
- 固定金利:1.20%~8.80%
金利の幅がある理由
前項のように、変動金利・固定金利といっても金利の幅があります。これは、借入者のプロフィールなどによって金利が異なるからです。
一般的には信用力の高い人ほど低金利で借入しやすい点は認識しておきましょう。
返済額の違い
たとえば、借入金額3,000万円、借入期間20年でローンを組んだとき、金利による返済額の違いは以下の通りです。
金利 | 総返済額 | 月々返済額 |
---|---|---|
0.85% | 32,632,686円 | 135,970円 |
1.20% | 33,758,672円 | 140,661円 |
2% | 36,423,456円 | 151,765円 |
3% | 39,930,888円 | 166,379円 |
5% | 47,516,725円 | 197,986円 |
このように、金利が1%違うだけでも、総返済額で350万円以上、月々返済額で約1.5万円もの差になります。
3.融資期間と融資額について
東京スター銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき3つ目は、融資に関する以下の点です。
- 融資期間と融資額
- 期間と金額による返済額の違い
融資期間と融資額
東京スター銀行で不動産投資ローンを組むときの融資期間と融資額は以下の通りです。
- ご融資期間:1年以上20年以内(1年単位)
- ご融資金額:100万円以上1億円以内(10万円単位)
ただし、上記はあくまで原則であり、借入希望者の年収や不動産の担保評価などによって変わる場合があります。
期間と金額による返済額の違い
上述したように、金利差による返済額の違いも大きいものでしたが、融資期間による返済額の違いも大きな差があります。
以下のように、借入期間3,000万円、金利2%でローンを組んだとき、借入期間による返済額の差は以下の通りです。
返済期間 | 総返済額 | 月々返済額 |
---|---|---|
20年 | 36,423,456円 | 151,765円 |
18年 | 35,747,905円 | 165,500円 |
15年 | 34,749,375円 | 193,052円 |
10年 | 33,124,784円 | 276,040円 |
当然ながら、返済期間が短い方が総返済額は低く、返済期間が長い方が月々返済額は低いです。そのため、毎月のキャッシュフローを計算しながら、もっとも適した返済期間を検討しましょう。
4.返済方法や利用条件に関すること
東京スター銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき4つ目は、返済方法や利用条件に関する以下のことです。
- 返済方法
- 利用条件
- 資金使途
返済方法
返済方法は元利均等返済になります。元利均等返済とは、「元本+利息」のバランスを調整し、毎月一定額の支払いにする返済方法であり、最も一般的な返済方法です。
また、6ヵ月ごとのボーナス返済も利用することができます。
利用条件
東京スター銀行の不動産投資ローンを利用できる方は以下の通りです。
- 日本国籍の方or外国籍で永住権を持っている方
- 年収200万円以上の方。
- 申込時年齢が満20歳以上69歳以下の方
- 上記の年齢かつ完済時の年齢が84歳以下の方
資金使途
東京スター銀行の不動産投資ローンは、正確には「スター不動産担保ローン」という商品です。その名の通り、不動産を担保に入れてローンを組む商品になります。
そのため、審査に承認してローンを組むことができれば、融資金の用途は制限されておらず、基本的にどのような目的に利用しても良いです。
不動産投資として利用する場合は、購入物件を担保に入れて融資を受けるので、いわゆる「アパートローン」や「不動産投資ローン」と基本的な仕組みは同じになります。
5.諸費用や手数料について
東京スター銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき5つ目は、諸費用や手数料に関する以下の点です。
- 借り入れる際の諸費用
- 繰り上げ返済の可否と手数料
借り入れる際の諸費用
東京スター銀行の不動産投資ローンを借り入れる際の諸費用は以下の通りです。
- 事務手数料:融資金額×2%(税別)
- 登記関係費用
- 印紙税
登記関係費用は不動産の評価額、および借入額によって変動します。また、印紙税も借入額によって変わります。
繰り上げ返済の可否と手数料
東京スター銀行の不動産投資ローンを組むと、繰り上げ返済が可能です。繰り上げ返済とは、「5年後に300万円を返済する」のように、借入期間中に元本の一部を返済することです。
繰り上げ返済することによって、返済期間の短縮か返済額の減額を選ぶことができます。
東京スター銀行の不動産投資ローンは、インターネットからなら繰り上げ返済の手数料は無料になります。
6.その他の要素
東京スター銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき6つ目は、その他の要素である以下の点です。
- 団体信用生命保険
- 保証人の必要可否
- 問い合わせ対応について
団体信用生命保険
東京スター銀行の不動産投資ローンは、団体信用生命保険(団信)に加入するか否かを選ぶことができます。
ただし、加入条件は満55歳まで(完済時75歳まで)であり、団信に加入するなら金利は0.3%上がる点は注意しましょう。
保証人の必要可否
保証人は原則必要ありません。ただ、共有物件を担保にしてローンを組む場合には、その物件の共有者は連帯保証人になる必要があります。
また、年収などを加味した上で、借入者1人では借入が難しい場合には、連帯保証人を設定することは可能です。
問い合わせ対応について
東京スター銀行でローンに関する問い合わせは以下になります。
- 電話での問い合わせ:平日9:00~21:00、土・日・祝9:00~17:00
- チャットでの問い合わせ:平日9:00~21:00、土・日・祝9:00~17:00
- メールでの問い合わせ:受け付けは24時間
7.東京スター銀行の不動産担保ローンの強み
東京スター銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき7つ目は、東京スター銀行の不動産投資ローンの強みである以下です。
- 資金用途が自由
- 担保物件は本人以外でもOK
- 繰り上げ返済手数料が無料
資金用途が自由
東京スター銀行の不動産投資ローンは、上述したように厳密には「不動産担保ローン」です。そのため、もちろん不動産投資にも利用することができますが、そのほかの用途にも利用可能な点は強みといえます。
たとえば、不動産投資をしているときに発生する、以下のように費用にも対応できます。
- 室内の補修・リフォーム費用
- 外観の修繕費用
- 清掃費用
これらの費用は基本的に手持ち資金から捻出します。しかし、東京スター銀行の不動産担保ローンを利用し実績をつくっておくことで、再度ローンを組んで支出を賄うことが可能な場合もあるでしょう。
担保物件は本人以外でもOK
このローンは不動産を担保に入れることで借入をします。ただ、担保に入れる物件は自分が所有している物件以外でも問題ありません。
そのため、たとえば購入予定の投資用物件だけでは担保評価が足りずに借入できない場合などに、親の所有している土地も担保に入れる…などの対応が可能ということです。
繰り上げ返済手数料が無料
通常、金融機関側は繰り上げ返済を嫌がります。というのも、金融機関は貸し出すときの金利が収益になるので、繰り上げ返済されると収益が減ってしまうからです。
そのため、金融機関の中には「繰り上げ返済金額×2%」など、高い手数料を設定している場合もあるのです。一方、東京スター銀行なら繰り上げ返済手数料が無料なので、その点は強みといえるでしょう。
8. 東京スター銀行を利用した人の口コミ
東京スター銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき8つ目は、東京スター銀行を利用した人の口コミの内容です。
良い口コミだけでなく悪い口コミをチェックすることによって、東京スター銀行の評判を見ていきましょう。
総評からいうと、良い口コミも悪い口コミも「対応」や「審査スピード」に関する項目が多かったです。担当者と密に連絡が取れているかどうかで、良い・悪いが変わってくるように見受けられます。
(良い)年収が低いのに借入できた
今回4社 総額370万円の申請をしました。
東証一部上場企業に12年勤務していますが、年収は310万円程しかなく、正直難しいのでは、と不安でした。しかし、本審査も通り融資して頂けることになりました。
金利が低いのと、しっかりと返済できることを目的とした融資ということで納得して借入できました。
オペレーターの方も、とても感じの良い対応で親身に話を聞いて下さり、大変安心して手続きが出来ました。
(良い)対応が親切で最適なプランを提案してくれた
対応は誠実で親切で、丁寧な受け答えで安心感を感じました。また、借入額が低いと金利が高くなってしまい、諸費用が十数万円発生すること。そして、借入までに1ヶ月ぐらいかかってしまうこと。
このようなネガティブな情報を申込書の返送前にきっちり話してくれたので、安心感はあります。
(良い)不備なくスムーズだった
申込関連書類も不明点は少ない。速達で書類もすぐに届きましたし、スピード面でも不満はありませんでした。
電話のヒアリングで私が経営者であることを確認しているため、申込書にはマーカーで「どの資料を用意すれば良いのか?」「何を書いてほしいのか?」が細かく書いてありました。
(悪い)対応に時間がかかりすぎ
最悪ですね。時間かかりすぎるし、途中報告もなし。挙げ句に駄目とか、あり得ない。ほかの銀行でお願いしてみたら、30分で仮審査は通過し、3日後には口座に振り込んで頂けました。
(悪い)連絡が遅い上に断られた
年収600万、不動産所有。審査通って書類提出後に一切連絡無しで数か月後電話したら「当方の判断で今回は見送ります」って…生まれて初めて断られました。
口座の開設が目的であり、今後取引しなさそうな相手には融資はしません。CICにて信用調査書添付し抗議します。
9.東京スター銀行の概要
東京スター銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき9こ目は、東京スター銀行の概要である以下です。
- 会社概要
- 歴史
会社概要
東京スター銀行の会社概要は以下の通りです。
- 東証1部上場(設立2001年)
- 本社所在地:東京都港区赤坂二丁目
- 純利益:約80億円(連結)
- 預金残高:1兆7,133億円
- 貸し出し残高:1兆6,704億円
- 長期優先債務格付け:A-
- 従業員数:1,728人
- 拠点数:31本支店、5主張所、店舗外ATM915か所
規模的には中堅銀行の位置といえます。
歴史
東京スター銀行は1999年6月に経営破綻した、地方銀行である東京相和銀行の営業を譲り受ける形で創業しました。実際に免許を取得して設立したのは、前項の通り2001年です。
取り組みとしては、日本初の24時間稼働ATMやテレホンバンキングなどを実施しており、今ではほかの銀行でも同じような取り組みをしています。
現在は、台湾大手の中国信託商業銀行がほぼ全ての株式を取得しているという状態です。歴史は比較的浅いですが、前身があるので短期間で中堅銀行といわれる規模になっています。
10.不動産投資ローンと住宅ローンの違い
東京スター銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき10こ目は、不動産投資ローンと住宅ローンの違いである以下を知っておくことです。
- 金利は借入者で異なる
- 提携か金融機関提携か
- 審査項目の違い
というのも、金融機関を選ぶときには金融機関同士を比較するのではなく、そもそも不動産投資ローンとはどのようなローンかを知っておく必要があるからです。
特に、住宅ローンとの違いを知っておくことで、金融機関選びや交渉方法などが分かってきます。
金利は借入者で異なる
住宅ローン金利は、基本的に借入者によって金利は変わりません。地方銀行やノンバンクなど、個別に対応するところもありますが、多くの金融機関ではホームページ上で金利を公開しています。
しかし、東京スター銀行もそうですが、不動産投資ローンの場合は金利の幅が広いです。これは借入者によって金利が異なるということなので、低い金利を勝ち取るために粘り強く交渉する必要があります。
提携か金融機関提携か
不動産投資ローンを組む場合、不動産会社が提携している金融機関でローンを組むパターンと、非提携でローン(金融機関ローン)を組む場合があります。
中古不動産を購入するときは金融機関ローンを組むケースが多く、不動産会社主導でアパート経営などをする場合は提携ローンが多いです。
特に、金融機関ローンの場合は自分で金融機関を探し、交渉する必要があります。そのため、提携ローンよりも時間と手間がかかる点は認識しておきましょう。
審査項目の違い
住宅ローンと不動産投資ローンで共通している審査項目は以下の通りです。
- 借入者の年収や勤務先の規模
- 借入者の年齢や雇用形態
- 借入者の信用情報(過去の延滞歴など)
- 物件の担保価値
一方、不動産投資ローンは上記に加えて「物件の収益性」が重要になってきます。
金融機関ローンの場合は、想定家賃やレントロール(家賃表)などの資料も必要であり、収益性をアピールする必要がある点は認識しておきましょう。
まとめ
東京スター銀行の概要を知ったところで、ほかの金融機関とも比較してみましょう。そうすれば、さらに東京スター銀行の特徴が分かってくるはずです。
冒頭でいったように、金融機関選びは不動産投資において重要になるので、物件選びと同じくらい慎重に行いましょう。
ただし、物件を購入できるかどうかの瀬渡際であれば、スピード感も重要である点は忘れてはいけません。