【実際儲かる?】投資信託で得られる利益の目安
By Oh!Ya編集部
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投資信託を始めてみようかとお考えの方にとって、その目的はもちろん「投資信託から得られる利益」です。しかし、投資信託からどうやって利益が上がって、その利益をどうやって手にすることができるのかといったことを考えると、意外に即答できないという方が多いのではないでしょうか。
もちろん、すでに投資信託を始めている方であれば、投資信託でどれくらいの利益が上がって、それをどうやって手にするのかということを感覚的に理解されていると思います。しかし、これから投資信託を始めようかとお考えの方にとっては未知の世界です。
そこで、この記事では投資信託で利益が上がる仕組みと、利益と裏返しの存在であるリスクについても解説していきたいと思います。なぜなら投資信託は元本保証ではなく、リスクの度合いによっては元本割れを起こすこともあるからです。しかし、本来であれば投資の大敵であるリスクを可能な限り抑えてくれるのが投資信託なので、なぜリスクが抑えられているのかという点についても解説しておきたいと思います。
この記事を読み終わる頃には、投資信託の利益の仕組みがしっかりと理解できていて、その一方のリスクについても十分な理解が得られていることと思います。その万全の状態で投資信託に臨んでいただきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
投資信託で利益を上げたいとお考えの方へ
投資信託の利益について、まずは前提となる知識を身につけていただきましょう。投資信託の利益はどれくらい得られるのか?そして利益はどこから出ているのか?といった素朴な疑問へのお答えです。
投資信託の利益ってどれくらい?
投資信託はプロに運用を任せることができる投資商品なので、プロが運用するだけに利益も相当上がるのでは、と思うかも知れません。記事の冒頭から夢のないお話になってしまいますが、投資信託はそもそも大儲けを狙うためのものではありません。どちらかというとリスクヘッジに重きが置かれているので、資産が短期間に何倍にもなる、といったことはありません。
年利ベースで5%、多くても10%までというのが標準的な相場だと思います。もっともこれは利益が出ている場合の話で、投資信託といえども利益が出ないこともあります。うまく利益が出れば5%、10%もあれば出来すぎ、という感覚を持っていてちょうど良いのではないかと思います。
投資信託の利益はどうやって得られる?
次に、投資信託の利益はどういう形で発生して、どうやって手にすることができるのかという疑問にもお答えしましょう。投資信託の多くは証券会社の口座から購入することになると思いますが、そこから購入した投資信託で分配金が発生した際には、証券会社の口座に現金で入金されます。
ここで支払われた利益については、現金で受け取るか再投資するかを選ぶことができます。再投資に回すと複利効果が得られるため、資産が加速度的に増えていきます。利益を最大化するには大変有効な方法なので、投資信託で長期的に資産を増やしていきたい方にはおすすめです。
ただいま触れたのは投資信託を持っていることで支払われる利益で、こうした利益のことはインカムゲインと呼ばれています。もう一方の、投資信託の価格変動によって差額利益が出る場合もあります。その利益のことはキャピタルゲインと呼ばれますが、キャピタルゲインが発生した場合はその投資信託を売却するまで利益は確定しません。売却した時に売却益となって口座の残高が増えるという形で利益を受け取ることになります。
利益の裏にはどんなリスクがある?
投資信託は元本保証ではありません。しかもインカムゲインとキャピタルゲインという2つの利益パターンがあるということは、その一方でリスクも当然あります。詳しくは後述しますが、投資信託での運用がうまくいかず分配金が出ないこともありますし、価格の下落によってキャピタルロス(キャピタルゲインの反対)が発生することも十分あり得ます。
利益の裏に、リスクあり。投資信託を始める際には絶対に押さえておかなくてはならない重要なことなので、次々章の解説もしっかりお読みいただきますようお願いします。
結局のところ投資信託はアリなの?
投資信託で稼ぐことができる利益感と、その裏にあるリスク。これらを総合して、結局投資信託はアリなのか?という疑問はこれから投資を始めたいとお考えの方には切実だと思います。
詳しくは次章以降の解説をご覧いただきたいと思いますが、大きく儲けたいという方に投資信託はあまり適していないと思います。それはすでに述べたように、投資信託自体がリスク分散をすることで資産の安全性を高めることを目的とした投資商品だからです。アクティブファンドといって攻撃的に運用をする銘柄もありますが、それとてたくさんの運用対象を織り交ぜることでリスク分散を図りながら運用しています。
大切な資産を守りながら、超低金利時代においてそれよりは有利な利回りで運用したいという方にこそ、投資信託は最適です。
投資信託で利益が上がる仕組み
ここでは、投資信託の利益構造について詳しく解説します。2つある利益パターンと、その利益がどうやって発生しているのかという仕組みを理解することから始めましょう。
投資信託の利益は2種類
投資信託の利益にはインカムゲインとキャピタルゲインがある、とすでに述べました。この2種類は投資信託だけでなく、投資商品と呼ばれるほとんどの資産に共通しています。株やFX、仮想通貨、不動産、債券・・・これらのすべてにインカムゲインとキャピタルゲインがあります。
この両者のうち、投資信託はもっぱらインカムゲインを狙うものであるという認識を持っておいたほうが良いと思います。キャピタルゲインを狙いたいのであれば、株やFX、仮想通貨のほうが値動きが大きいため、利益を大きくすることができます(その代わり損失リスクも大きくなります)。
投資信託の価格が変動する仕組み
投資信託は日々、基準価額と呼ばれる価格が変動しています。基準価額はその投資信託が運用している資産の価格変動によって決まりますが、上場されているREITやETFといった投資信託については、市場の需給バランスによって価格が決まります。
両者の価格決定プロセスは微妙に異なりますが、最終的には同じことです。なぜなら、その投資信託が運用している資産が値上がりするような局面では、その投資信託にも人気が集まるため、やはり値上がり圧力がかかるからです。株と同じように人気が集まれば価格上昇、人気が薄くなれば価格下落という単純な理解で問題ないと思います。
投資信託から分配金が出る仕組み
投資信託の分配金は、運用益から支払われます。投資家は運用のプロであるファンドマネージャーに任せ、ファンドマネージャーは投資家から集めたお金で資金を運用します。そこで発生した利益から運用の手数料(信託報酬といいます)を差し引いたものを、投資家に分配します。
分配金は出資額に応じて決まるため、多く出資している人には多くの分配金が支払われます。自分で運用をすると相場とにらめっこをする必要がありますが、投資信託だとプロに任せっぱなしで分配金が出るのですから、投資のことがあまり分からないという人や多忙な人からの人気が高いのも理解できます。
投資信託から得られる利益の相場
投資信託には、どんな資産で運用をするかによって分類があります。株や債券、不動産といったようにさまざまな金融資産を対象に運用をしており、それぞれの性格上利益も上がり方も異なります。
不動産に特化して運用しているREITであれば年利4%前後(J-REITの平均利回り実績)、株で運用する投資信託の中で平均株価と連動するように運用されているインデックスファンドで2~5%程度といったところが目安になります。
これらの年利は分配金の利回りなので、投資信託自体の値上がりによる利益については考慮していません。投資信託の値上がりがあってそれを売却して利益確定をすれば、さらに高い利益を見込むことができます。
利益の裏にある投資信託のリスクも押さえておこう
メリットの裏にリスクがあるのは、投資の世界の常です。投資信託はリスクを抑えた投資商品ではありますが、リスクがないわけではありません。投資を始める際に必須の知識なので、ここでは投資信託のリスクについて解説します。
投資信託は元本保証ではない
言うまでもありませんが、投資信託は元本保証ではありません。現在、日本国内で買うことができる投資商品の中で元本保証なのは銀行の定期預金だけです。それ以外はすべてが元本保証ではなく、投資元本が目減りしてしまうリスクがあるとお考えください。
そう言ってしまうと危なっかしいものだとお感じになるかも知れませんが、これまでの運用実績で元本割れを起こしたことがないものや、高い確率で利益を上げ続けている投資商品は存在するので、「元本保証ではない=リスク商品」と思ってしまうことはありません。
投資信託ももちろん、元本割れを起こさないようにプロが運用している投資商品です。中には運用成績が思わしくない銘柄もありますが、そういったダメ銘柄を買ってしまわないようにする投資術を伝授していきますので、ご安心ください。
分配金が必ず出るとは限らない
分配金はあくまでも、運用をした結果によって支払われるものです。プロであっても100%はないのですから、運用益が発生しなければ分配金が出ないこともあります。
後述しますが、分配金を出すために投資元本を切り崩しているという本末転倒な投資信託もあります。「タコ足ファンド」とも呼ばれ、筆者は買ってはいけない投資信託の筆頭格に挙げています。これについては次章で後述しますので、くれぐれも買ってしまわないように解説をしっかりとお読みください。
投資信託が廃止になる可能性がある
稀ではありますが、投資信託が不人気になったために廃止になることがあります。廃止になったからといって投資しているお金がゼロになってしまうわけではありませんが、不利な価格の時に精算されてしまう可能性はあります。そもそも不人気で廃止になるのですから、値上がりして終了ということは期待できないでしょう。
また、証券取引所に上場されている投資信託であるJ-REITやETFについても、状況によっては上場廃止になることがあります。そうなると流動性の高さという魅力が失われるため、やはり価格下落の要因となってしまうでしょう。
株を持っていると企業の倒産によって紙切れになってしまうリスクがあります。投資信託の場合は紙切れになってしまうことはありませんが、不利な状況になってしまうことは間違いないので、リスクのひとつとして認識しておくべきでしょう。
リスクを管理しながら利益を確保する投資信託との付き合い方
投資信託はリスクをコントロールしやすい投資商品です。そのメリットをいかしながら利益をしっかり確保するために、正しい投資信託との付き合い方を伝授したいと思います。
分散投資でリスクを分散する
あるひとつの投資の環境が悪くなったとしても、他のものにも投資をしていればリスクは限定されます。その考え方で、異なる投資商品に分散しておくことを分散投資といいます。投資のリスク管理では基本中の基本ですが、投資信託はすでに分散投資をしているものを購入するため、リスク分散効果に優れているというメリットがあります。
投資家の工夫によって、それよりもさらにリスクを分散させることができます。バランス型といって異なる金融資産で分散運用をしている投資信託を持っておくのもひとつの方法ですし、自分で異なるタイプの投資信託を複数持っておくという方法もあります。
また、インデックス型といって株価指数や平均株価といった「平均値」と連動するように運用されている投資信託であれば、その市場全体に投資をしているのと同じ分散効果が得られます。このような工夫をすることにより、投資信託の安全度をさらに高くすることができます。
ドルコスト平均法で時系列のリスク分散
投資のリスク管理術のひとつとして、「ドルコスト平均法」という手法があります。同じ投資商品を購入する際、一度に全額を投資せず敢えて何度かに分けて投資をする方法です。価格変動リスクがある投資をする際に、この方法を使えば時系列で変動する価格を平均化できるため、長い時間をかけて投資を小分けするほどリスク軽減メリットが大きくなります。
株やFXではよく用いられている方法ですが、価格変動があるのは投資信託でも同じなので、この方法は有効です。決められた周期で自動的に買い付けるように注文を出しておくと、積み立てと同じ方法で少しずつ投資を積み上げていくことができます。
分配金利回りだけで投資信託選びをしない
分配金は投資信託で得られる重要な利益のひとつですが、分配金利回りだけに注目をして投資信託を選ぶと、高い確率でダメファンドをつかんでしまいます。なぜなら、先に少し触れた「タコ足ファンド」を買ってしまう可能性があるからです。
タコ足ファンドとは、投資家から集めたお金を使って分配金を支払っている投資信託のことです。毎月分配型の投資信託でよく見られるタイプですが、どんなに高い運用成績を誇る投資信託であっても、毎月分配金を出していけるほどお金があるわけではありません。しかし日本人投資家の間で毎月分配金タイプは人気が高く、その人気に応える形で設定されている銘柄はたくさんあります。しかし、分配するお金がないというわけで、投資元本から分配金を出します。
こうした分配金は特別分配金と呼ばれ、投資家にとっては単に投資をしたお金が少しずつ戻ってきているだけなので、全く儲かっていません。その証拠に特別分配金を出すことで純資産残高が減ってしまい、投資信託の基準価額も低くなっています。少しずつお金が戻ってくるにつれて、その分基準価額が下がってキャピタルロスが発生しているので、投資をした意味がなくなってしまいます。
筆者はタコ足ファンドへの投資はおすすめしていません。投資したお金が少しずつ戻ってくるだけなら損はしていないという考えもあるかも知れませんが、実際には信託報酬の分だけ投資家は損をしています。
分配金利回りランキングを見ると、上位にはタコ足ファンドがずらりと並びます。分配金利回りだけで投資信託を選ぶと、こうした「全く儲からない投資信託」から銘柄選びをすることになってしまうので、くれぐれもご注意ください。
基準価額の設定来変動をチェックする
投資信託の基準価額は毎日変動しているので、過去の実績から大幅な下落がなさそうな銘柄を選ぶのが無難です。過去の値動きは、証券会社のツールや無料の情報サイトなどで簡単に見ることができます。
こちらは、SBI証券のチャートツールです。口座を持っていなくても見ることができるので、おすすめです。
こちらは「ひふみプラス」というとても人気の高い株式運用型の投資信託です。「全期間」というところをクリックすると、この投資信託が設定されて1万円からスタートして、その後どうなっているのかが分かります。見ての通りとても運用成績の良い投資信託なので、一時期は資産額が4倍以上になっています。その後少々成績が悪くなっていますが、これから買うのであれば良い時期が来ているとも言えます。
この要領で、購入を検討している投資信託の全期間チャートを見て運用成績の全体像をつかむようにしてください。
短期的売買はしない
基準価額の変動を利用して短期売買を繰り返せば利益を上げられる・・・というのは決して間違いではありませんが、投資信託向きの投資スタイルではないと思います。基準価額は1日に1回しか変動しませんし、売買するたびに手数料を払うのもバカになりません。
短期売買でキャピタルゲインを狙うのであれば、株やFXのほうがはるかに魅力的だと思います。ただ、投資信託をお考えの方は基本的にあまり投資に時間を割きたくないという方だと思いますので、そういった投資方針の方にはそもそも短期売買は向いていないと思います。
定期的に純資産残高をチェックする
投資信託の人気を表す重要な指標が、純資産残高です。先ほどの「ひふみプラス」でご紹介したチャートには、下に「純資産総額」が表示されています。人気の高い投資信託なので、2018年頃から一気に純資産が増えています。このように純資産が増えている銘柄は基本的に安心して良いと思いますが、逆に減り続けている銘柄については投資信託の基準価額が下がりやすくなるだけでなく、廃止になる可能性もあるので、そういった動きが見られる場合は早めに売ってしまって逃げの一手に徹しましょう。
投資信託の利益を最大化するノウハウ
ここでは、投資信託の利益をいかにして最大化するかについてを論じてみたいと思います。投資信託の特性を理解することで導き出されるノウハウです。
分配型の投資信託はすべて再投資する
投資信託で得られた分配金は使ってしまうことなく、そのまま再投資に回しましょう。再投資をすることでその分も追加された運用になるため、次回は投資元本が大きくなった状態で分配金が発生します。これを繰り返していくごとに加速度的に資産が増えていくので、投資信託のメリットを最大化することができます。
その違いを、チャートで見てみましょう。こちらは「明治安田J-REIT戦略ファンド」という不動産投資信託です。青い線は基準価額の推移を示ししており、赤い線は分配金を再投資した場合の実質的な基準価額を示しています。
これを見ると、再投資をした場合の優位性が一目瞭然です。分配金のある投資信託全般でこの法則が成り立つので、再投資の威力をぜひ資産増に役立ててください。
インデックス型、ETFは値上がり時に売却を検討する
平均株価など株価指数と連動するように運用されているインデックス型の投資信託は、平均株価上昇に伴って基準価額も上昇します。それによってキャピタルゲインが発生している場合は、売却を検討するのもひとつの戦略です。
というのも、インデックス型投資信託(ETFも含む)は分配金というよりも株式市場全体の成長を資産増につなげるという投資なので、基準価額が上昇している時は利益を確定するチャンスだからです。
株やFXと違って投資信託は買いからしかエントリーができないため、保有している投資信託で一定のキャピタルゲインが発生している場合は利益を確定させるのが有効なのです。
基準価額が上昇した場合は一部売りが基本
先ほど基準価額が上昇してキャピタルゲインが発生している時は売りもひとつの戦略だと述べましたが、ここで全部を売ってしまわないのが投資の中上級者です。保有している投資信託の一部を売って利益を確定し、残りはそのまま保有して様子を見るようにしておくと、さらなる値上がり益へのチャンスと分配金の収入源が残ります。
有利な条件で購入している金融資産は、たとえ値上がりしても全部を売ってしまわないのが投資の「通」です。
条件によってはNISAやiDeCoも検討してみる
投資信託の銘柄によっては「NISA」や「つみたてNISA」、または「iDeCo」の対象になっているものがあります。これらはすべて投資の利益にかかる約20%の税金が非課税になるという優遇制度なので、利益を最大化するのに大いに役立ちます。
NISAは年間120万円まで、つみたてNISAは年間40万円までが非課税枠で、対象になっている投資信託への投資をお考えなのであれば、ぜひとも活用したいところです。
金融庁のサイトに対象商品の一覧が掲載されているので、投資をお考えの銘柄がこの中にないかチェックしてみてください。
もうひとつのiDeCoは、老後資金という目的に特化した税金の優遇制度です。老後まで使わないお金を投資信託で運用したいという場合は、こちらのiDeCoのほうが有利になることが多いと思います。iDeCoの対象銘柄については、以下のサイトをご覧ください。
各証券会社がiDeCoの対象銘柄を特設ページで紹介しているので、お使いの証券会社で調べてみてください。その中に投資をお考えの銘柄があり、老後資金の運用目的なのであれば、iDeCoを活用するのが断然オトクです。
超初心者が投資信託で利益を上げるまでのフロー
最後に、投資信託で利益を上げるまでの流れを「全くゼロの状態」から解説します。
証券会社で口座を開設
すでに証券会社の口座をお持ちの方は不要ですが、お持ちでない場合は証券会社で口座を開設しましょう。投資信託は銀行や郵便局でも購入可能ですが、売買の手軽さや情報の豊富さ、また銘柄選びのツールの充実度などを考えると証券会社が断然有利です。
おすすめは「楽天証券」「SBI証券」「マネックス証券」といったネット証券ですが、どの証券会社でも投資信託を購入できることに違いはないので、好みで選んで問題ありません。
買い付ける投資信託を選ぶ
口座開設申し込みをしたら、数日程度で口座開設のお知らせとログイン情報などが届きます。これが届いたら、次に買い付けたい投資信託の銘柄を選びます。この記事で解説したように実績があってしっかりと利益を上げられる投資信託を選びましょう。
買い付ける方法を選ぶ
投資信託の買い付けには、2つの方法があります。1つはスポット買い付けで、一度きりの取引です。もう1つは積立型の買い付けで、この記事で解説したドルコスト平均法を採用したい場合や毎月少しずつ投資していきたい方のための買い付け方法です。投資方針に応じて、このどちらかを選んでください。
値上がり益を確保できるように指値注文を入れておく
分配金のある投資信託であれば、あとはひたすら分配金が入るのを待つだけですが、投資信託自体の基準価額が上昇してキャピタルゲインが発生している時は利益を確定できるチャンスでもあります。そのチャンスを逃してしまうことがないよう、「この価格なら売っても良い」という価格で指値の売り注文を入れておきましょう。これを設定しておくことで、放置したままで分配金が入り続け、さらに値上がりした時には値上がり益を確定させることができます。
基本的に放置で良いのが投資信託のメリットですが、定期的に価格状況などを見て設定を随時変更しておきましょう。さらに高くなりそうなのであれば指値の売り注文をさらに高くしても良いですし、逆に純資産残高が減っているようであれば売りに回ることも検討するべきです。
分配金を再投資する
分配金が入っても使ってしまうことなく再投資するべきというのは、この記事で強く推奨している投資方針です。自動的に再投資ができる機能があるので、これを設定して分配金もすべて投資に回すようにしておきましょう。これをすることによって福利効果が得られ、投資信託の利益を最大化することができます。
まとめ
投資信託を始めようかとお考えの方にとって、その利益についての情報は最大の関心事です。儲からないのであれば始める意味がありませんし、逆に損失を出してしまっては本末転倒です。その視点に立って投資信託の利益に関する情報を順に網羅してきました。
あとは、この内容を実践するだけです。特にリスク管理は重要なので、リスク管理術を身につけた方は、ぜひ投資信託の海に泳ぎだしてみてください。