投資入門におすすめ!楽天ポイント投資の始め方~注意点まで解説
By Oh!Ya編集部
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投資を始めてみたいけれど、まとまった現金を用意するのは難しい。
この悩み、楽天サービスの利用者であれば解決することをご存知でしょうか?
楽天証券は、手持ちの楽天スーパーポイントを投資に充てられる「ポイント投資」を2017年にスタートさせました。これを利用すれば、生活費から投資資金を捻出せずに投資を始めることが可能です。
今回は、楽天ポイント投資の始め方から注意点、効率的なポイントの貯め方までご説明します。
楽天ポイント投資とは?
楽天ポイント投資は、ネットショッピングサイト楽天市場などのサービス利用時に付与される「楽天スーパーポイント」を、投資信託の購入に充てられるサービスです。
現金を使わず1ポイント=1円として扱って投資ができることから、「生活費を削って投資資金に充てる」という負担の大きな行為をしなくても、気軽に資産運用を行える魅力を持っています。
ネットを利用する多くの人は楽天・Amazonのどちらかを利用しているため、ネットショッピングの利用割合をAmazonから楽天に寄せるだけで、誰でも無理なく投資資金を増やせる手軽さも優秀。
普段通りの生活を送りつつ投資用の余力を生み出せるというのは、一見インパクトに欠けるものの効果絶大です。「塵も積もれば山となる」ということわざの通り、10年、20年後には大きな結果となってユーザーにプラスをもたらしてくれるでしょう。
楽天スーパーポイントとは一般的に認知される「楽天ポイント」のこと
楽天スーパーポイントは楽天が発行・管理をするポイントで、一般的に「楽天ポイント」と呼ばれています。
公式サイトには楽天スーパーポイントと表記されている一方、ネット記事や会話では楽天ポイントと呼ばれることも多く戸惑いやすいですが、基本的には同じものを指す言葉です。
なお、楽天スーパーポイントは買い物などで入手できる通常ポイントと、キャンペーンにより獲得できる期間限定ポイントが存在します。このうち、期間限定ポイントは、楽天ポイント投資に使用できないため注意しましょう。
ポイント投資の対象となる投資信託とは?
楽天ポイント投資の対象となる投資信託は、少額かつ低リスクで運用できる金融商品です。「運用の専門家に資産を預けて、国内外の株式・債券へ投資をしてもらう」といった構造になっており、わずかな運用経費を負担するだけで手間をかけずに投資ができます。
「楽天ポイント投資」と「楽天ポイント運用」の違いは?
楽天ポイント投資に似たサービスとして、楽天ポイント運用というサービスがあります。
これは、楽天スーパーポイントを使って資産運用を疑似体験できるというもの。実際の投資信託のように基準価額が日々変動し、運用するポイントが値上がり・値下がりしていきます。
楽天ポイント投資とは異なり、運用で増えたポイントはあくまでポイントのままで、現金として引き出すことはできません。そのため、資産運用を目的とするのであれば、楽天ポイント運用ではなく楽天ポイント投資をおすすめします。
なお、ここで得た楽天スーパーポイントも楽天ポイント投資に充てられるため、楽天ポイント投資を試すような感覚で利用することも可能です。いきなり楽天ポイント投資を始めることにも不安があるなら、こちらから利用する選択を検討しても良いでしょう。
楽天ポイントの効率的な貯め方
普段の買い物でも楽天スーパーポイントは貯まりますが、毎月数万ポイントを貯められるケースは稀。すでに余程のヘビーユーザーでない限り、資産運用に充てるには物足りない程度のポイントしかないはずです。
しかし、いまはヘビーユーザーでなくても、ほんの少し工夫をするだけで効率的にポイントを貯められます。この項では、楽天スーパーポイントを効率的に集める方法をご説明します。
日々の支払いに楽天カードを利用する
楽天スーパーポイントを貯めるのであれば、大前提として楽天が発行するクレジットカード「楽天カード」を利用しましょう。楽天カードを使って決済をすれば、決済額の1%を楽天スーパーポイントとして受け取れます。
還元率1%は、メジャーなクレジットカードと比較しても決して劣っておらず、むしろ汎用性の高い楽天スーパーポイントが付与されるため優秀な部類です。特定のカードにこだわりがなければ、生活費の支払いから娯楽費の決済まで、全て楽天カードで支払って問題ないでしょう。
また、楽天カードを利用して楽天市場で買い物をすれば、後述する「SPU」という制度により容易に還元率を高められるため、本格的に楽天ポイント投資を始めるなら必須です。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)を活用する
ポイントを効率的に貯めるためには、楽天カードを利用するほかにSPU(スーパーポイントアッププログラム)の利用が欠かせません。SPUは楽天スーパーポイントの付与率を高める制度で、楽天市場で買い物をした際のポイント付与が最大16倍になるというもの。
サービス名 | ポイントアップ倍率 |
---|---|
楽天カード | +2倍 |
楽天プレミアムカード・楽天ゴールドカード | +2倍 |
楽天カードの引き落としを楽天銀行に設定 | +1倍 |
「楽天の保険」の料金を楽天カードで決済 | +0.5倍 |
楽天でんきに加入・利用する | +0.5倍 |
楽天市場アプリを利用して買い物 | +0.5倍 |
楽天証券で月1回500円以上のポイント投資を実践 | +1倍 |
格安SIM「楽天モバイル」を契約・利用する | +2倍 |
楽天TV(NBA・パ・リーグSpecial)に加入・契約更新する | +1倍 |
楽天ブランドアベニュー | +1倍 |
楽天ブックス | +0.5倍 |
楽天Kobo | +0.5倍 |
楽天トラベル | +1倍 |
楽天ビューティー | +1倍 |
現在、携帯電話の契約先が三大キャリアなのであれば、楽天モバイルに切り替えることでポイントアップだけでなく固定費削減も期待できます。これだけでポイントアップ倍率が+2倍になるため、多少面倒であっても労力に対する効果は絶大です。
旅行・宿泊予約サービスの楽天トラベルは、必ずしも他社より安いとは限らず比較検討が必要ですが、複数サイトの巡回が手間であれば楽天トラベルに絞るのも良いでしょう。
ほかにも、電子書籍サービスや電力会社の利用によりポイントアップが期待できるので、積極的に利用することをおすすめします。ただし、無理のない範囲を超えて利用することは、かえって散財の原因になる点にのみ注意が必要です。
※上記は、2019年7月時点の情報です。SPUは内容が頻繁に変更されるため注意してください。
どのような投資信託を購入すれば良いの?
楽天ポイント投資で運用できる投資信託は複数あり、投資初心者はどれにポイントを投じれば良いか迷いがちです。こういった状況では、定番の投資信託を選ぶのが無難だといえます。
そこで、この項では投資家から指示されている、人気の投資信託を3つピックアップしていきます。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国ETFとして有名な「VTI」に投資ができる、アメリカを対象にした投資信託の決定版です。
経済が低迷している日本とは異なり、アメリカの経済は常に右肩上がり。数々の投資家が「迷ったらVTIを購入しておけ」といったことからも、VTIを間接的に運用できるこのファンドを選ぶことの堅実さが分かります。
- 信託報酬:年率0.1296%(税抜0.12%)
- 投資先:1位-アメリカ(98.3%)2位-短期金融資産、その他(1.7%)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
アメリカ株を中心に、日本以外の先進国を対象に投資をする投資信託です。
あらゆる投資信託のなかで、維持コストの最安値を争うファンドの1つであること。および安定した運用成績を残していることから、数あるファンドのなかでも絶大な人気を誇っています。
- 信託報酬:年率0.107892%(税抜0.0999%)
- 投資先:1位-アメリカ(68.2%)2位-イギリス(6.5%)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
先ほど紹介した「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」と、低コスト化を競うファンドの1つ。
運用期間は短く信頼を蓄積しつつある段階ですが、維持コストの引き下げに熱心で運用成績も優れていることから、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」にて第1位を獲得しました。
低コストインデックスファンドの最適解との声も多く、今後の動向が期待されています。
- 信託報酬:年率0.107892%(税抜 年率0.0999%)以内
- 投資先(通貨別構成):1位-アメリカドル(68.4%)2位-ユーロ(11.9%)
投資信託を選ぶときに大切なポイント
投資信託を選ぶとき、初心者であっても必ず確認して欲しいポイントがあります。
少なくとも、以下の2点は確認しておきましょう。上記のうち維持コストとなる信託報酬は、保有している投資信託に課せられる運用経費のことです。
- 維持コスト(信託報酬)が低い水準にある
- 安定的に成長するエリアへ投資している
今回ピックアップした3つの投資信託は、それぞれ信託報酬が年0.1%台となっており業界のなかでも特に低い水準です。また、どの投資信託も、投資先のベースをアメリカにしています。
投資先として日本国内や発展途上国を設定している投資信託が、決して投資対象としてダメなわけではありません。しかし、それらと比べてアメリカは堅調に経済発展を続けており、政治や商業も安定しています。
上記以外の投資信託を選ぶのであれば、この基準を参考にして選定することをおすすめします。
楽天ポイント投資をするときの注意点
楽天スーパーポイントを利用して、無理なく資産運用を始められる楽天ポイント投資も、いくつかのデメリットを持っています。
楽天ポイント投資を始めたからといって、確実に大きな利益をもたらすわけではないと知って運用しましょう。
値下がりする可能性がある
楽天ポイント投資は「投資信託を購入する」という特性上、投資によりポイント(元本)を減らしてしまう可能性があります。全ての金融商品に共通するように、必ず値上がりするわけではないことを覚えておいてください。
楽天ポイント投資より低リスクな資産運用は、銀行預金や「【2019年最新版】資産運用のキホン!10種類の運用方法を徹底解説」で紹介している国債・社債など選択肢はわずか。
さらに、これらは低リスクである分、リターンも投資信託より低く資産運用としての物足りなさは否めません。収益が出たとしても非常に少額で資産の増加を実感しづらいため、「お金を増やしたい」と思うならリスクを覚悟して投資信託を選ぶことをおすすめします。
本格的な資産運用には不向き
楽天ポイント投資を本格的に取り組めば、銀行預金や国債よりも大きな投資効果が期待できます。しかし、楽天スーパーポイントだけで投資をするため、大きな資産運用にはなりづらく結果として利益の規模は小さくなりがち。
やはり、楽天ポイント投資は「資産運用の練習」として取り組み、投資の仕組みを理解したあとは現金を投じるのが資産拡大への近道です。
まとめ
人生100年時代といわれつつも、公的年金の受給額に不安が残る昨今、どうにか自力で将来に向けた蓄えを用意しなければなりません。
しかし、社会人になったばかりの単身者、養育費にお金がかかる子育て世帯は、生活費から投資に回せる現金が限られています。こういった状況であれば、今回ご紹介した楽天ポイント投資は負担のない資産運用の方法として活躍するでしょう。
また、楽天スーパーポイントを貯めるため、普段利用しているサービスを整理することは「無駄な固定費の削減」に繋がることもメリットです。実際に、携帯料金・電気料金・旅行プランを見直すことで、場合によっては投資効果を超える節約になるケースもあります。
金銭管理に力を入れようと考えているのであれば、ぜひ楽天ポイント投資の利用を検討してみてください。