【成功例9選】融資・ファンド・株式それぞれのクラウドファンディングで成功する鉄則
By Oh!Ya編集部
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最近、新しい投資の形として「クラウドファンディング」が注目されており、今では世の中に定着しつつあります。「投資をしたい」と思って色々調べていき、クラウドファンディングにたどり着いた人もいるでしょう。
しかし、クラウドファンディングはほかの投資とは異なる点が多いので、本当に資産は増えていくのか?と思う人も多いです。そこで今回は、クラウドファンディングの中でも「投資型クラウドファンディング」に注目して解説していきます。
今回紹介する9つのサイトは、どれも投資型クラウドファンディングのサイトとしてはメジャーなサイトです。そのサイトから誕生した成功例もたくさんあるでしょう。この記事を読めば、投資型クラウドファンディングの概要、そして具体的に投資するサイトの特徴をつかむことができます。
目次
クラウドファンディングについて
まず投資型クラウドファンディングの成功例を紹介する前に、そもそもクラウドファンディングとは何か?について以下の点を解説していきます。
- クラウドファンディングの概要と種類
- クラウドファンディングの仕組み
- 投資型は「融資型」「ファンド型」「株式型」の3種類
クラウドファンディングの概要と種類
クラウドファンディングとは、クラウド(群衆)とファンディング(資金調達)を合わせた造語であり、新しい資金調達方法です。具体的には、ネット上で不特定多数から資金調達をします。
また、クラウドファンディングには大きく分けて以下3種類あります。
- 寄付型クラウドファンディング
- 購入型クラウドファンディング
- 投資型クラウドファンディング
寄付型と購入型のクラウドファンディングは、「投資」が主の目的でないケースが多いです。ただし、今回は「投資」が主題ですので、その目的に沿ったクラウドファンディングである「投資型クラウドファンディング」をピックアップしていきます。
クラウドファンディングの仕組み
まずは、クラウドファンディング自体の仕組みを簡単に解説します。これは、前項の寄付型・購入型・投資型クラウドファンディングのいずれも概ね同じです。投資家(支援者)の立場から、クラウドファンディングでリターンを得る流れは以下の通りです。
- クラウドファンディングサイトでプロジェクトをチェック
- プロジェクトページで内容や詳細の確認
- 募集期間内にクラウドファンディングサイト上で投資(支援)
- 募集期間終了後は進捗を随時確認
- リターンを確認
要は、自分の興味のあるプロジェクトを選び、そのプロジェクトに投資(支援)するという流れが、クラウドファンディングの基本的な流れになります。その支援先からのリターンが投資家の収益となります。
投資型は「融資型」「ファンド型」「株式型」の3種類
投資型クラウドファンディングは、厳密にはさらに以下3種類に分類されます。
- 融資型クラウドファンディング
- ファンド型クラウドファンディング
- 株式投資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディング
融資型クラウドファンディングは「ソーシャルレンディング」ともいわれます。融資型クラウドファンディングは、お金を借りたい企業とお金を貸したい投資家をマッチングします。
投資家はソーシャレンディング事業者を通じて企業にお金を貸すので、その企業から利息を上乗せして返金(分配金)してもらうことで収益を上げます。
たとえば、「利回り8% 運用期間12か月」の案件に、200万円投資したとします。その場合、12か月間で16万円(200万円×8%)の分配金をもらうことができ、分配金をもらうタイミングは案件ごとに違います。
ファンド型クラウドファンディング
ファンド型クラウドファンディングとは、特定の事業に投資をして、前項の融資ではなく分配金をもらうことで収益を上げます。融資型の収益(リターン)も分配金という言い方をしますが、融資型の場合はあくまで「元本+利息」です。
一方、ファンド型クラウドファンディングの場合は、投資した事業の売上に基づく分配金なので、事業の利益が投資家に還元されるというイメージです。
株式投資型クラウドファンディング
株式型クラウドファンディングとは、未上場の株に投資するようなイメージです。従来、未上場企業への投資は、ベンチャーキャピタルや知人を通して行うものでしたが、株式投資型クラウドファンディングでそれも様変わりしました。
株式投資型クラウドファンディングのリターンは、未上場企業の株を取得することです。そのため、上述した融資型の「元本+利息」やファンド型の分配金(利益の還元)とは異なります。
未上場企業の株は、将来的にIPOやM&Aなどのときに大きなリターンを得るチャンスがあります。そのため、上述した融資型やファンド型よりは、リターンが不確定といえるでしょう。
融資型クラウドファンディングの成功例を生み出したサイト
ここまででクラウドファンディングの仕組み、および投資型クラウドファンディングである、融資型・ファンド型・株式投資型クラウドファンディングの違いが分かったと思います。
ここからはそんな投資型クラウドファンディングで成功例を生み出したサイトの紹介です。まずは、融資型クラウドファンディングである以下のサイトを紹介します。
- オーナーズブック
- タテルファンディング
- Zopa
- Lending Club
サイト1:オーナーズブック
オーナーズブックは不動産に特化した融資型クラウドファンディングで、以下のような特徴があります。
- 実質利回4.5%~14.6%
- 元本毀損実績0円
- 累計投資金額 約81.7億円
オーナーズブックの運営会社はマザーズに上場しているロードスターキャピタル株式会社で、2012年4月に総合不動産会社として開業いたしました。投資家が出資した資金を基に、ロードスターキャピタルが物件の取得・運営を行います。
不動産事業に特化しているので、現物不動産投資に近いです。自分1人ではなく多くの投資家から資金を集めるので、1人1人が負うリスクは軽減されます。累計投資金額が81億円以上で、その中で元本割れしていないということは、成功例が多数あるということです。
サイト2:タテルファンデング
タテルファンデング(tateru-funding)も、前項のオーナーズブックと同じく不動産事業に特化しています。事業者は2006年に設立した、東証一部上場のタテルファンデングで、概要は以下となります。
- 累計募集金額:約38億円
- 分配金総額:約4,150万円
- 会員登録数:8.2万人
上記の累計募集金額と分配金総額を単純に割り戻すと、分配金利回り平均は10.92%と非常に高い数値になっています。この点からも、タテルファンデングでの成功例は多数あると予想されます。
タテルファンディングクラウドファンディング以外にも、タテルファンデングが個人投資家にアパート経営のコンサルティングなども行っています。また、首都圏だけでなく、東北、関西、九州など幅広い地域の案件があるのが特徴です。
サイト3 :Zopa
Zopaは2005年にイギリスで誕生した融資型クラウドファンディングです。Zopaは前項までと異なり、主に個人と個人につなぐという点が特徴です。たとえば、住宅ローンや自動車ローン、結婚式の費用などをZopaを通じて、個人に融資するイメージになります。
サイト4:Lending Club
Lending Clubは2007年にアメリカ・サンフランシスコからスタートした企業で、2014年にニューヨーク証券取引所に上場しました。上場時の時価総額は一時1兆円を超えるほど注目されました。
Lending Club は430億ドルの募集金額、利用者250万人を誇るほどの規模です。前項と同じく、住宅ローンや車のローンなどを、Lending Clubを通じて融資可能です。平均的な顧客評価が満点に近いことからも、成功例が多数あるのでしょう。
ファンド型クラウドファンディングの成功例を生み出したサイト
次に、事業に対して投資するファンド型クラウドファンディングである以下を紹介します。
- セキュリテ
- KAIKA(開花)
サイト5:セキュリテ
セキュリテは2009年に誕生したファンド投資型クラウドファンディングです。セキュリテの特徴は、以下のようにユニークな案件も含め、実に多種多様な案件があることです。
- 純米酒 諏訪泉再生支援ファンド
- 富樫縫製 サポートスーツファンド
- 阿蘇地獄温泉 すずめの湯復興ファンド
- 日本のビーチサンダルファンド
また、基本的には投資家のリターンは分配金ですが、セキュリテの場合はそのファンドのモノやサービスを受け取れる案件もあります。たとえば、「純米酒 諏訪泉再生支援ファンド」であれば、純米酒を特典として受け取ることが可能です。
このように、前項までと毛色が異なりますが、自分の好きな製品、応援したいものに出資できるのがセキュリテの特徴といえるでしょう。
サイト6:KAIKA(開花)
KAIKAは日本初の産学金官伝(産(企業)・学(大学)・金(金融)・官(行政)・伝(メディア)が連携したファンド投資型クラウドファンディングサイトです。KAIKAは山口ソーシャルファイナンス株式会社によって運用されており、この会社は山口県内の21社の共同出資によって設立されました。
KAIKAは少々特殊で、山口や福岡、広島など西日本の案件が中心です。たとえば、地域のスポーツチームや動物病院、温泉旅館などに投資ができるので、まさに「地域に根ざした事業」へ投資することができます。
KAIKAの案件は、前項のセキュリテのように商品やサービスの場合もありますし、分配金の場合もあります。
株式投資型クラウドファンディングの成功例を生み出したサイトを生み出したサイト
つづいて、株式投資型のクラウドファンディングである以下を紹介します。
- FUNDINNO
- GoAngel
- エメラダ・エクイティ
サイト7:FUNDINNO
FUNDINNOは日本初の株式投資型クラウドファンディングであり、2017年に誕生したサービスです。 は国内取引量No1 であり、わずか1年半で累計成約額は16億円以上に達しています。
FUNDINNOを通じてベンチャー企業に投資することができ、その企業がIPOしたときやM&Aで買収されたときに大きな利益を見込めます。また、投資家同士の交流もできますし、自分の応援したい企業へ投資して事業をウォッチできる点もメリットといえます。
FUNDINNOにはたとえば以下のような、まさにベンチャーらしいといえる案件があります。
- 資産運用を快適に!資産形成プラットフォーム「TOBILIFE(トビライフ)」
- クルマの未来を変える!「VOCE-NAVI(ヴォーチェナビ)」
- 移動を無料に!未来の移動体験配車サービス「nommoc(ノモック)」
サイト8:GoAngel
GoAngelはベンチャーキャピタル株式会社が運営する株式投資型クラウドファンディングです。名前の由来にもなった「ご縁」というコンセプトのもとに展開しており、特徴は不特定多数の投資家を対象とせずに、特定の第三者を対象とする資金調達も可能という点です。
GoAngel は前項のFUNDINNOと比べると、ベンチャー企業だけでなく通常の企業が多いです。たとえば、飲食を展開している企だったり、出版関係の企業だったりです。そのため、事業形態や内容も分かりやすいといえるでしょう。
サイト9:エメラダ・エクイティ
エメラダ・エクイティも前項までと同じ投資型クラウドファンディングです。前項までと違う点は、すでにVC(ベンチャーキャピタル)やエンジェル投資家が投資をしているという企業を厳選しているという点です。つまり、プロの投資家の目利きにかなっている案件がラインナップされています。
いわゆる、プロの投資家に「相乗り」して投資することができるので、中々将来性が分かりにくいベンチャー企業を選別するには便利といえます。
投資型クラウドファンディングの注意点
このように、投資型クラウドファンディングといっても色々な種類があります。投資として一番分かりやすいのは、オーナーズブックやタテルファンデングのように、融資型クラウドファンディングでしょう。特に、不動産事業に特化しているとなると、現物不動産投資と似ている部分が多いです。
ただし、現物不動産投資と違う点はレバレッジ効果がないという点です。この点は、投資型クラウドファンディングで資産をつくりにくいという注意点につながります。
レバレッジ効果とは?
レバレッジ効果とは、小さい資金で大きな資産を取得することです。分かりやすく言うと、不動産投資であれば融資を利用して、自己資金の何倍もの資産を手に入れることができます。この「融資」がレバレッジ効果を生み出し、レバレッジ効果が大きな収益を生み出します。
レバレッジ効果による収益の違い
仮に、利回りが10%の案件に、500万円の投資をします。この場合レバレッジ効果を8倍効かせることができれば、4,000万円の投資ができるということです。レバレッジ効果がないときと収入を比べると以下のような違いがあります。
- レバレッジ効果なし:500万円×10%=50万円
- レバレッジ効果あり:4,000万円×10%=400万円
融資を受ける不動産投資は、融資先への返済もありますし、不動産の運営費用もあります。そのため、上記の収入がまるまる利益になるわけではありません。しかし、事実としてレバレッジ効果によってこれほどに収入の差があります。
資産を作るかコツコツ増やすか
今後、月に数万円~10万円以上の収入を得らえる資産をつくりたいのであれば、レバレッジ効果のある投資でないと実現は厳しいでしょう。その意味では、資産を作りたいと思っている人は現物の不動産投資が向いているでしょう。
一方、融資を受けたり運用に関するコストを支払いたくない…資産を守りながら少しずつ増やしたいという人は投資型クラウドファンディングで分散投資をおすすめします。ただし、月々数万円~10万円以上の収益を得られる資産をつくるのは難しいでしょう。
まとめ
投資型クラウドファンディングで投資をするなら、融資型クラウドファンディングが良いでしょう。ファンド型クラウドファンディングはリターンがモノやサービスのケースが多く、株式投資型クラウドファンディングはハイリスクだからです。
その上で、自分は資産をつくりたいのか守りたいのかを判断し、クラウドファンディングが良いのか不動産投資をはじめとする、ほかの投資が良いのかを検討してみましょう。