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クラウドファンディングとは?10分で理解して安全に投資を始める方法

By Oh!Ya編集部

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クラウドファンディングとは?10分で理解して安全に投資を始める方法

最近、「クラウドファンディング」という言葉を見聞きすることが以前にも増して多くなっているとお感じの方は多いと思います。何度も見聞きしているうちに「クラウドファンディングとは何か?」という疑問を抱くようになった方も多いのではないでしょうか。

クラウドファンディングとは「クラウド=群衆」から「ファンディング=お金を集める」という意味の言葉なので、直訳すると「群衆からお金を集める仕組み」という感じになります。しかし、これだけでは「それで?」となりますよね。

そこで、この記事ではクラウドファンディングとは何かという基本から、目的別に分かれている種類別の解説、そして後半では投資家の方々にとってのクラウドファンディングとは何かという疑問にお答えしていきたいと思います。

新しい投資の形として注目されているのは間違いのないところなので、この記事でクラウドファンディングの世界をのぞいてみましょう。

目次

クラウドファンディングとは?儲かるの?という疑問にお答え

クラウドファンディングとは何か?を考える時、同時に多くの方々の頭の中には「クラウドファンディングは儲かるのか?」という疑問が生まれていることと思います。まずは、この「儲かるのか」という疑問についてお答えします。

クラウドファンディングは新しい金融の形

クラウド=群衆からファンディング=お金を集めるという意味の、クラウドファンディング。群衆からお金を集めると、なぜ新しい投資商品になるのでしょうか。

資本主義経済の根本的な仕組みには、事業をする人とお金を出す人という2つの当事者がいます。個人商店など自分の資金で商売をしている人は、この2つの当事者を1人で兼ねている形になりますが、株式会社など他人の資本を使って事業をしている仕組みの場合は、この2者が別々の人になります。

株式会社の場合は株式を買うことでその会社に出資をして、会社は株を持っている出資者(株主)に対して配当という形で利益を分配します。

クラウドファンディングはこれと同じ仕組みを、会社とは別の次元で行っています。ネット上で事業を始めたい人が資金を募り、そこに出資を希望する人からお金が集まります。そのお金を使って事業をした結果、利益が出たらそれを出資者に分配します。株式会社とほとんど同じ仕組みですが、それをネット上の個人間で実現できるのがクラウドファンディングなのです。

出資者、事業者のそれぞれにメリット

クラウドファンディングの世界では、事業者のことを起案者といいます。そして出資者のことを支援者といいます。呼び方が異なるだけで株式会社のように資金を集めて事業をするという基本的な形は同じです。

ではなぜクラウドファンディングが存在しているのかというと、従来の株式会社などの形では資金を集めにくい規模であったり事業であったり、目的であったりする場合であってもお金を持っている個人に直接訴えかけることによって資金を募ることができるからです。

起案者にとってはローコストで資金を調達できるメリットが、支援者にとっては起案者の目的を応援する気持ちや利益の還元を前提とした投資など、何らかの形で満足できる可能性にお金を出すことができるというメリットがあります。

クラウドファンディングは儲かるのか?という素朴な疑問について

さて、ここで本題です。不特定多数の人からお金を集めて事業を始めることができるクラウドファンディングですが、投資家の方々にとってはこうした事業者に対してお金を出すことで「本当に儲かるのか」という素朴な疑問がおありだと思います。

この記事では、主にこの重要な部分について解説していきます。クラウドファンディングに投資をお考えの方は、これをお読みになってから投資判断をされることをおすすめします。

今さら聞けない、クラウドファンディングとは?

すでに簡単に解説しましたが、ここではクラウドファンディングという仕組みについて詳しく解説したいと思います。

そもそも、クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは、クラウド=群衆からファンディング=お金を集めることであると解説しました。これだけだと従来からある金融システムと同じなのですが、銀行のように不動産を持っていないとお金を貸さないということがなく、起案者のアイディアにオリジナリティや事業としての勝算があれば不特定多数の人からお金を集めることができるのが、クラウドファンディングの大きな魅力です。

従来の金融システムでは光が当たりにくかったベンチャービジネスもクラウドファンディングから実際に誕生しており、これからもユニークなビジネスモデルがクラウドファンディングの仕組みを利用して登場してくるかも知れません。

クラウドファンディングの仕組みと考え方

クラウドファンディングを運営するには、必ずそれ起案者と支援者をマッチングするための場所が必要です。基本的にクラウドファンディングはネット上のサイトでマッチングが行われており、日本国内にもクラウドファンディングを仲介するサイトが続々と誕生しています。

詳しくは後述しますが、クラウドファンディングだからといってすべてが投資案件というわけではありません。中には社会貢献度の高い活動をしたい人が資金を募り、それに賛同した人がお金を出すという寄付型と呼ばれるクラウドファンディングもあります。

こうした活動で募金をするとなると、従来であれば街頭に立って募金活動をしたりする必要がありましたが、それを今ではクラウドファンディングの仕組みを活用することでネット上で効率よく行うことができるため、このメリットはとても大きいと思います。

なぜクラウドファンディングがここまで拡大しているのか

不特定多数の人が会ったこともないような人にお金を出すというのは、昔では考えにくかったことです。しかし、今は違います。個人間で余ったスペースやものを共有するというシェアリングエコノミーが急成長しており、クラウドファンディングのその中で「お金を共有する」という考えで成長を続けています。

極端な話をすると、クラウドファンディングがもっと成長をして大型案件などでの資金調達が可能になるようだと、既存の銀行を中心とした金融システムは不要になるという可能性すら秘めています。

国もクラウドファンディングを後押ししている

既存の金融システムを凌駕してしまう可能性すら秘めているクラウドファンディングですが、そうなると国としてはあまり面白く感じていないのかというと、そんなことはありません。

2014年5月に改正された金融商品取引法にはクラウドファンディングの仕組みを利用した投資スキームが明確に定義され、新しい投資手法として認知されました。国としても経済活性化に資するという判断なのでしょう、法改正をして後押しをしている状況です。

クラウドファンディングの死角とは?

ここまでの解説をお読みになると、もはやクラウドファンディングには死角なしと映るかも知れませんが、もちろんそんなことはありません。光の裏に影があるように、クラウドファンディングにもデメリットやリスクがあります。

それを考慮せずに高利回りだからという理由だけでクラウドファンディングに投資をするのは極めて危険なので、この記事ではリスク面についてもしっかり解説していきます。

クラウドファンディングの4つの種類とは?

クラウドファンディングには目的別に4つの種類があります。ここではその4つの種類について特徴を解説します。

寄付型クラウドファンディング

寄付型のクラウドファンディングとは、従来からある寄付の仕組みをネット上のクラウドファンディングに置き換えたものです。日本国内でよく見られるのは、被災地への支援や伝統的な建築物を保存するための運動など、社会貢献度の高い活動への寄付などです。

寄付なので原則としてお金を出したことに対する見返りはありません。しかし、活動団体によっては活動報告の形で写真やレポートが届いたり、お礼の手紙が届いたりする場合もあります。

投資型(株式型)クラウドファンディング

投資型クラウドファンディングとは、いわゆる株式会社の仕組みをそのままクラウドファンディングに落とし込んだ仕組みです。資金を集める起案者は企業で、支援者はそこにお金を出すことで出資者となります。

株式会社なのであれば株式を売って資金調達をすれば良いのではないか?と思われるかも知れませんが、この投資型クラウドファンディングを利用するのは非上場会社です。証券取引所で株を売ることができないため、クラウドファンディングを利用して株を買ってもらうというわけです。

株式の売買がクラウドファンディングで行われている以外は通常の株式投資とほとんど同じ仕組みなので、投資家はクラウドファンディングを通じて未公開株を所有して配当収益を受け取ることができます。

もし、その会社が上場をしたら未公開株が高値に跳ね上がる可能性があります。投資型クラウドファンディングを始める人の多くは配当よりもそちらをお目当てにしていることが多く、未公開株へのバリュー投資として大きく注目を集めているのです。

貸付型(融資型)クラウドファンディング

貸付型クラウドファンディングとは、クラウドファンディングを使ってお金を借りたい人と貸したい人をつなぐ仕組みのことです。融資型クラウドファンディングと呼ばれることもありますが、最近ではソーシャルレンディングという呼び方が一般的になっています。

株式を発行して買ってもらう仕組みを利用するには株式会社でなければなりませんし、銀行から融資を受けようとしても不動産担保がないとなかなか融資が受けられないなど、有望なビジネスモデルを持っているのに資金調達ができない人は山のようにいます。

ソーシャルレンディングは、こうした人たちに光が当たる仕組みとして大いに注目を集めています。募集されている案件の利回りは全体的に高く、投資家にとっては新たな投資先の開拓にもつながります。

購入型クラウドファンディング

購入型クラウドファンディングとは、新商品やブランドなどを立ち上げる際によく利用されている仕組みです。新しく商品開発をしたりブランドを立ち上げる際に必要な資金をクラウドファンディングで募り、その資金を使って商品開発などを行います。

出資をした人に対しては金銭的なリターンではなく、そこで開発された新商品やブランドなどの商品を送るのが一般的です。実質上はお金を出してまだ見ぬ商品を購入していることになるため、購入型クラウドファンディングと呼ばれています。

投資家にとって重要なのは「投資型」「貸付型」

4つあるクラウドファンディングの中で、やはり投資家にとって興味があるのは投資型と貸付型でしょう。いずれも金銭による見返りがあるため利回りが良ければ投資案件として検討することができます。

投資型は株式が見返りになるため、その株式が上場された時の利益を狙うという中長期的な投資となりますが、ソーシャルレンディングはお金を満期になるまで貸し付ける形になるため、とても手軽です。

投資家にとって気になるこの2つのクラウドファンディングについて、次章以降で詳しく解説していきます。

投資家にとって重要な投資型クラウドファンディングとは?

投資型、もしくは株式型と呼ばれるクラウドファンディングについて解説します。投資案件として考える際には、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり理解しておく必要があります。

投資型クラウドファンディングの仕組み

投資型クラウドファンディングは、それを専門的に行っているサイトでマッチングが行われます。投資家はこれらのサイトにアクセスをして、たくさん並んでいる投資案件の中から有望そうだと思うものにお金を出す仕組みになっています。

見返りは、その企業が発行している株式です。株式会社として経営をした上で得られた収益は配当として支払われますし、その株式が上場された場合には高値になる可能性を秘めています。

投資型クラウドファンディングのメリット

投資型クラウドファンディングのメリットは、主に3つあります。

1つ目のメリットは、何といっても非上場会社の未公開株を手に入れることができることです。非上場会社は同族経営であったり株の持ち合いなどで魅力的な株式であっても一般の市場に出回ることがなく、それを欲しいと思っても投資家が簡単に買うことはできませんでした。しかし、クラウドファンディングを通じて投資を募っている会社であれば、この仕組みを利用して株式を手に入れることができます。

2つ目のメリットは、エンジェル税制です。スタートアップ企業やユニークな商材を持っている未成長企業などに出資をすることをエンジェル投資といいますが、投資型クラウドファンディング案件の多くはこうしたエンジェル投資を募っています。エンジェル投資をすると優遇税制が適用されることがあるため、節税という意味合いで投資をするメリットがあります。

3つ目のメリットは、エンジェル投資そのもののメリットです。若い有能な事業家が面白いビジネスモデルを世に送り出そうとしているのを、応援したいという気持ちを最も直接的に形にできるのが、投資型クラウドファンディングというわけです。環境問題に取り組むベンチャー企業などがクラウドファンディングを利用している事例は多く、環境問題への意識が高い投資家からお金を集める有効な手段となっています。

投資型クラウドファンディングのデメリット(リスク)

メリットの次は、投資型クラウドファンディングのデメリットも見てみましょう。デメリットもしくはリスクと考えられる点は、主に3つあります。

1つ目のデメリットは、出口が無いことです。クラウドファンディングを活用すれば未公開株を手に入れることはできますが、それを今度は売りたいと思ったとしても上場していないので売る場所がありません。自社株買いがあればそれに応じて売ることができるかも知れませんが、クラウドファンディングで資金調達をしている企業なので、それを逆に買い戻すという可能性は低いでしょう。

その他にIPOといって新規上場をした時に売る方法もありますが、その会社がいつ上場するのかを決めるのは投資家ではなく、経営者です。そこまで持ち続けていれば高値で売れるかも知れないので、その可能性に期待しながら持ち続けられる人でないと投資すべきではないでしょう。

2つ目のデメリットは、先ほどのIPOについてです。新規上場で保有している株式が高値になるのは嬉しいことですが、2018年時点でまだその実績がありません。実際にクラウドファンディングで買った未公開株がどうなるかという実例がないため、メリットがどれだけあるのかが未知数なのです。

3つ目のデメリットは、金額の制限があることです。一般投資家がクラウドファンディングで投資できるのは1社あたり年間50万円までなので、株式投資の感覚で投資をしたいとお考えの方には、少々物足りないかも知れません。

投資型クラウドファンディングに投資をする方法

投資型クラウドファンディングへの投資をお考えの方は、それらの案件を扱っている専門のサイトを見つけることから始めます。次項で具体的なサイト名をご紹介しますが、それ以外にも投資型クラウドファンディングを扱っているサイトはあります。

こうしたサイトで募集案件を探し、魅力を感じた案件に応募をして入金をすることでクラウドファンディングに参加することができます。

投資型クラウドファンディングの主要サービスご紹介

注目度の高い分野だけに、投資型クラウドファンディングを取り扱うプラットフォームサイトは増えていますが、ここではすでに実績がある程度あるサイトに絞ってご紹介したいと思います。以下の2社はすでに多くの実績があり、募集案件も多いので、より具体的に投資を検討できるのではないかと思います。

ファンディーノ

エラメダ・エクイティ

投資家にとって重要な貸付型クラウドファンディングとは?

投資家にとって気になるもうひとつのクラウドファンディング、貸付型についても解説したいと思います。こちらは投資型(株式型)よりも手軽なためすでに始めている人も多いですが、その際にはデメリットのチェックもお忘れなく。

拡大し続ける貸付型クラウドファンディング

貸付型クラウドファンディングはソーシャルレンディングとも呼ばれ、急成長を続けています。企業もこうした動きに反応しており、ソーシャルレンディングで資金調達をしたほうが手っ取り早いと考える意識も広がってきています。

クラウドファンディング自体がそうであるように、ソーシャルレンディングもアメリか生まれの仕組みです。本場アメリカでは日本をはるかに上回る規模の資金調達が実際に行われており、新しい金融システムのひとつとして認知されています。おそらく日本でもソーシャルレンディングはまだまだ進化、拡大していくものと思われます。

貸付型クラウドファンディングのメリット

貸付型クラウドファンディングメリットとは、どんなものでしょうか。投資家目線でソーシャルレンディングのメリットを3つに整理してみました。

1つ目のメリットは、総じて利回りが高いことです。低くて7%くらいからの案件が大半なので、超低金利時代の定期預金しかやってこなかった人にとっては天文学的な利回りです。おそらくこのメリットがなければ、ソーシャルレンディングがここまで成長することはなかったでしょう。

2つ目のメリットは、投資商品でありながら価格変動がないことです。上場株式や投資信託などは価格が毎日変動するため、配当利回りだけでなく価格変動のことを意識する必要があります。しかし、ソーシャルレンディングは市場流通しているわけではないので、価格変動がありません。基本的に投資をしたら満期まで放置なので利回りだけで投資計画を立てることができます。

3つ目のメリットは、先ほど述べたように放置でOKであることです。投資経験が浅い人や忙しい人は刻一刻と変化する価格を意識するのが難しいため、どうしても相場に張り付いている人と比べると不利になってしまいます。しかし、ソーシャルレンディングは投資をしたら放置なので、こういった人たちが不利になることがありません。

貸付型クラウドファンディングのデメリット(リスク)

貸付型クラウドファンディングのデメリットとは、どんなものでしょうか。ソーシャルレンディングが持つ本質的なリスクが深く関わっており、とても重要なことなので、投資をお考えの方は必ず押さえておいてください。

1つ目のデメリットとは、貸し倒れのリスクがあることです。投資案件のすべてがビジネスを成功させるとは限らず、期待通りの収益を上げられずに終わってしまうこともあります。最悪の場合は貸し倒れといってお金が戻ってこない可能性もありますし、そうでなくても返済遅延といって約束の時期よりも償還が遅れる可能性もあります。

2つ目のデメリットとして押さえておきたいのは、換金性が低い点です。上場株式や投資信託などであれば現金化したいと思ったら売るだけでOKですが、ソーシャルレンディングはそうはいきません。満期まで現金化することはできないので、途中でお金が必要になりそうな人は投資するべきではありません。

3つ目のデメリットとは、メリットの裏返しになっているものです。価格変動がないので初心者であっても利回りだけで投資判断ができるメリットがあると述べましたが、それは裏を返すと値上がり益は期待できないということです。約束されている利回り以上のリターンはないので、「大きく儲けたい」という方には物足りなさがあると思います。

貸付型クラウドファンディングに投資する方法

貸付型クラウドファンディングに投資をするには、ソーシャルレンディングを取り扱っているマッチングサイトに口座を開設する必要があります。次項でいくつかのサイトをご紹介しますので、それらのサイトをご覧になって口座を開設するかどうかを判断していただければと思います。

というのも、ソーシャルレンディングはそれぞれの業者に口座を作らないと投資ができないため、気に入った案件があるかどうかを最初に判断する必要があるからです。

口座を開設して入金し、気に入った案件があればそれに応募します。すでに満額に達している場合は応募できませんが、まだ満額に到達しておらず募集中の案件であれば応募成立となります。

貸付型クラウドファンディングの主要サービスご紹介

すでに多くの実績を有している貸付型クラウドファンディングのサイトをいくつかご紹介します。ただし、すでに多くの実績を有しているとは言っても元本保証ではなく、貸し倒れのリスクがあることはどこも同じなので、それを留意した上で投資判断をしてください。

LCレンディング

オーナーズブック

LENDEX

クラウドバンク

クラウドリアルティ

さくらソーシャルレンディング

スマートレンド

クラウドクレジット

近年指摘されている貸付型クラウドファンディングの不祥事について

最後に貸付型クラウドファンディングへの投資をお考えの方に知っておいていただきたい、一部の業者よる不祥事をお伝えして注意喚起をしておきたいと思います。

「みんなのクレジット」というソーシャルレンディング業者はすでに募集停止となっているのでこれから投資をして損害を被ることはありませんが、同社は集めていた資金を不正に流用し、しかも数十億円もの資金が償還不能になるという、まるで投資詐欺のような事案となりました。同社に資金を預けていた投資家の多くは集団訴訟を起こしていますが、全額を取り戻すことはおそらく不可能でしょう。

もうひとつ、「MANEO」というソーシャルレンディング業者での投資案件でも問題が起きています。こちらは詐欺まがいの事案というより、事業の失敗による大規模遅延という本質的なリスクが現実になってしまった事案です。同社が集めている資金のうち6%以上が遅延になるという規模の大きさゆえに、ソーシャルレンディング全体の信用にも関わる事態に発展しています。

こうした事案は一部の業者や案件で生じているものであり、ソーシャルレンディング全体が怪しいものであったり、ビジネスとして成立しないというものではありません。しかし、こうしたことが現実に起こりうるということをよくご理解の上、投資判断をするようにしてください。

まとめ

クラウドファンディングとは何か?という基本から4つの種類、そして投資家にとって関わりの深い「投資型」と「貸付型」の詳しい解説をしてきました。投資案件としては魅力的な存在ですが、そこにはリスクもあるということをご理解いただけたと思います。

最後には特に知っておいていただきたい事案を交えて注意喚起もしてきましたが、ほとんどの案件では7%以上の高利回りで投資家に償還されています。クラウドファンディングのメリットを資産形成に役立てるには、メリットとデメリットへの正しい理解から始まるのです。

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