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必修!クラウドファンディングに潜む6つのリスク

By Oh!Ya編集部

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必修!クラウドファンディングに潜む6つのリスク

ウェブを活用し、これまでにない形で個人投資家からの効率的な資金調達を可能にしたクラウンドファンディング。

ベンチャー企業やアーティスト、研究者など、先進的な試みを検討する人々を支援する目的で、多額の金銭がやり取りされています。

一攫千金を狙う人や、プロジェクトの理念に共感し、寄付に似た感覚で支援をする人など、参加する投資家の動機はさまざま。ただ注意したいのが、クラウドファンディングにつきまとうリスクです。

このページでは、クラウドファンディングに資金を投入する前に押さえておきたいリスクについて、基本的な知識を解説してみたいと思います。

押さえておきたいクラウドファンディングのリスク

リスクの文字

クラウドファンディングは、資金を提供する人(投資家)と、資金を必要とする何らかの事業を行いたい人の間で、金銭や商品・サービスを交換するのが主眼です。

投資する側と投資される側によってリスクが違いますので、まずはそれぞれに分けて、考えられるリスクを紹介します。

投資される側のリスク

まずは、投資される側のリスクです。

管理の手間

資金提供を受ける場合、何の見返りも用意しないというケースはほとんどありません。

共感できる理念などを掲げていたり、社会的によほど意義のある事業であればお金は集まるかもしれませんが、多くの場合、資金を提供する側は資金提供に対する対価を求めています。

したがって投資される側は、お金を集めるために、何らかのインセンティブを用意するのが一般的です。

こうなると、本来は商品・サービス開発に注力したいタイミングであるにも関わらず、都度都度資金提供をしてくれた人の情報を管理する手間が発生します。

そうした手間に煩わされたくない場合は、最小限の手間で管理できる仕組みを考えるか、クラウドファンディングとは別の資金調達方法を考える必要があります。

心理的負担

何らかのサービスや商品の開発を行う際は、明確なゴールを決めることがほとんどでしょう。しかしそれは、多くの場合内輪で調整できるものです。

クラウドファンディングでは、外部の投資家にそのゴールを示す必要があり、しかもそのゴールを達成することにコミットしなければなりません。

内輪だけの開発に比べて、心理的負担が増加します。

そうした負担をエネルギーに変えられる組織であれば問題ないかもしれませんが、クリエイター気質の人はプレッシャーによって想像力が阻害されないとも限りません。

心理的負担については軽く考えず、真剣に検討しておくことをおすすめします。

アイディアの盗用

クラウドファンディングは、不特定多数の人々にアイディアを共有し、そのビジョンに賛同する人に資金提供を募る、というのが主な仕組みです。

そのため、自身がせっかく知恵を絞って考えたアイディアが、悪意のある第三者に盗用されてしまう可能性も。

もし商品やサービスに核となる革新的なアイディアが含まれており、それを失うことで競争力がなくなってしまうようなら、なるべく本質は開示しない工夫をしたり、権利関係を保護した上で公開されることをおすすめします。

投資する側のリスク

続いて、投資する側のリスクについて見ていきましょう。

元本割れ

これは投資の側面を持つどのような商材にも言えることですが、投資したお金が目減りしたり、そもそも返ってこないリスクがある、ということは把握しておきましょう。

クラウドファンディングの場合、金銭ではなく商品やサービスが見返りとなっているケースも少なくありませんが、後述するようにそうしたケースでも、ただ投資金を失ってしまうということは考えられます。

上場している株式のように、社会的信用の裏付けがありませんから、一層慎重に投資対象の情報を収集し、損をしない投資判断を下していくことが大切です。

持ち逃げ

クラウドファンディングというサービス形態が持ち上がった当初は、派手な商品やサービスをぶち上げて資金を集め、そのまま持ち逃げしてしまう、という行為も見られました。

市場が確立し、仕組みも整ってきましたので、当初に比べてそうしたリスクは小さくなっていますが、それでも持ち逃げに近い形で出資したプロジェクトが立ち消えになってしまう可能性はゼロではありません。

プロジェクトを立ち上げた際は本気でも、技術的課題や社会的な縛りを克服できないうちに焦りが募り、結果逃げ出してしまうというケースも見られます。

ある程度は希望的観測も必要ですが、少なくない資金を支援するわけですから、投資する事業が現実的かどうかという点は、厳しく精査したいところです。

低流動性

どのようなタイプのクラウドファンディングを行うかによっても異なりますが、多くの場合、流動性リスクが付きまとうという点も、知っておきたいポイントです。

流動性というのは、現金化のしやすさのこと。たとえば売りたいと思った時にすぐに売れる商品であれば流動性が高く、なかなか売れない(現金化できない)商品であれば流動性が低い、というように表現します。

経済市況が悪化した場合などは、投資家は投資商材の価格が下落しきる前に現金化し、市況の影響を受けづらい商品を買い直したり、市場が落ち着いて回復基調になったら買い戻す、というような行動を取ります。

投資商品は現金を得ることがゴールですから、利益が出ている時も損失が出ている時も、現金化しやすい(流動性が高い)というのは大きなメリットになるわけです。

クラウドファンディングは、この流動性という点に難があります。一度プロジェクトに投入したお金は、そのプロジェクトが何らかの着地を見せるまで、基本的に返ってきません。

好きなタイミングで現金化できないというリスクは、押さえておくと良いでしょう。

リスク回避のために知っておきたいトラブル事例

ビックリマーク

米軍では、兵士の危機意識を高めるために、戦争による負傷者の画像や動画を見せるそうです。

統計によれば、こうした過程を経た兵士とそうでない兵士の間で、有意に負傷者の数が違っていたのだとか。

リスクについて単純に解説されるより、具体的な事例と併せて説明された方がより実践的な場面で役に立つ、というわけです。

ここでは参考情報として、クラウドファンディングのトラブル事例をまとめてみました。ぜひ参考に目を通してみてください。

炎上による中断

CAMPFIREというクラウドファンディングサービスのトラブル事例です。

2015年に、日本のある女子大生が、発展途上国を周遊するための資金調達を募りました。

しかし資金使途の中に「カメラ代」等が含まれていたため、プロジェクトの核にある理念が疑われ、ネットで炎上。SNSアカウントまでが特定され、その投稿内容にまで批判が及ぶことに。

目標金額は達成していたものの、プロジェクトは頓挫し、CAMPFIREのページも削除されてしまいました。

能力不足によるプロジェクトの失敗

クラウドファンディングサービスの代表格とも言えるキックスターターで起きた事例です。

そのプロジェクトは、2Dアクションゲームを製作する、というものでした。3000人の投資家から900万円を集め、無事プロジェクトはスタートしたのですが、想定以上に開発に時間が掛かってしまい、調達した分を含めて資金はゼロに。

プロジェクトを継続することができなくなり、起案者は中断を発表したのですが、怒れる支援者が声を上げ、大きな騒動に発展しました。

起案者はサイト上でお金を騙し取るつもりはなかったこと、支援してもらったお金は返金することを約束しましたが、お金を全てプロジェクトにつぎ込んでしまっているため、完済には相当の年月が掛かることが見込まれています。

起案者が音信不通に

2012年に、同じくキックスターターで起きたトラブル事例です。

ユニークなデザインのトランプを作る、というプロジェクトが持ち上がりました。投資家から好評を博し、そのプロジェクトは目標金額である170万円の倍近い金額を得てスタート。800人近い支援者が、年末に発送される商品を心待ちにしていました。

しかし途中から起案者と連絡がつかなくなり、年を跨いでも音信不通のまま。

出資者からの訴えを受けて、当該州の裁判所は起案者に調達した資金の返金と罰金、合計600万円にも及ぶ請求を行ったと言います。

資金使途が起案時と異なる

調達した資金の使い道が、提示されたプロジェクトと違う、というのも比較的よく見られるトラブルです。

クラウドファンディングの一種であるソーシャルレンディングサービスを手がけるみんなのクレジットは、個人から集めた資金を不動産やベンチャー企業へ投資し、得た資金を分配することを謳っていました。

しかしやがて、グループ企業に貸し付けたり、個人口座へ移したり、出資者の期待とはかけ離れた運用実態が明らかに。

そのグループ企業は自転車操業で、フィードバックされる収益もなく、結果的におよそ30億円の行方が分からなくなってしまいました。

みんなのクレジットは2017年に行政処分を受けましたが、まだまだ投資家の怒りは収まっていません。

番外・もしトラブルに巻き込まれてしまったら

トラブルを受け、クラウドファンディングのサービスを提供する側も、プロジェクトの質を高めたり、返金を保証するための保険を用意するといった形で対応を取っていますが、まだまだ万全ではありません。

もしトラブルに巻き込まれてしまった場合の対応方法についても知っておきましょう。

まず最初に行いたいのは、やはり運営への問い合わせです。よほど知名度の低いクラウドファンディングサービスでない限り、トラブルに対応するためのノウハウが確立されていますから、自身の巻き込まれたものがその範囲に収まるものかどうかを、まず確認されることをおすすめします。

法的措置には相応のコストが掛かりますから、できるだけその前段階で解決しておきたいところです。まず運営に相談し、それでも望む解決策が得られない場合に限り、弁護士に相談されると良いでしょう。

出資される側の立場でトラブルになってしまった場合は、投資家に対し、最大限誠意のある対応をすることが大切です。

プロジェクトが頓挫した場合、ほとんどの投資家にとって、その原因よりもプロジェクトが頓挫したという事実の方が重いものです。

事情説明が言い訳とならないよう、まずはきちんと謝罪した上で、事態の収拾を図られることをおすすめします。

一番避けなければならないのは、逃げたり、嘘をついてしまうことです。著名人の対応を見ていれば一目瞭然ですが、堂々と誠意ある対応をした方が、間違いなくトラブルは収束しやすいはずです。

また、自身の力ではどうしても解決できない場合は、ネットトラブルに特化した対策業者に依頼をする、という手もあります。

評判の高いクラウドファンディングサービス5選

雲が表示されてるスマートフォン

参考までに、評判の高いクラウドファンディングサービスを5つピックアップして紹介します。

CAMPFIRE

キャンプファイア公式サイトキャプチャ

画像引用元:クラウドファンディング - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

CAMPFIREは、2011年に設立された日本発のクラウドファンディングサービスです。

「資金集めを民主化し、世界中の誰しもが声をあげられる世の中をつくる。」というミッションを掲げており、クラウドファンディングサービスのプラットフォーム運営をはじめ、評価型与信モデル融資やコミュニティウォレットといったサービスを、多数提供しています。

同社のクラウドファンディングプラットフォームは、特に音楽や写真、映画などの創作物に関するプロジェクトが多い点が特徴。手数料はプロジェクトが成立した場合にのみ徴収される仕組みとなっており、目標額に到達しなかった場合は全額が出資者に返金されることとなります。

国内最大規模のクラウドファンディングサービスであり、2018年3月の時点では、およそ1万1,000に及ぶプロジェクトが掲載されており、45万人が出資をしているというデータが出ています。

Readyfor

レディフォー公式サイトキャプチャ

画像引用元:クラウドファンディング - Readyfor(レディーフォー)

Readyforは、2011年3月にスタートした、日本初のクラウドファンディングサービスです。

「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」をビジョンとして掲げており、通常のクラウドファンディングサービスに加え、寄付型クラウドファンディングの「READYFOR Charity」、国際協力活動支援プログラム「VOYAGE PROGRAM」、「みやぎ食と農のクラウドファンディング支援事業」といった資金調達に関連するユニークなプロジェクトを続々と打ち出しています。

政策投資銀行主催の「情勢ビジネスコンペティション」で「未来へチャレンジ賞」を受賞しているほか、サービス産業生産性協議会主催の「日本サービス大賞」で「優秀賞(SPRING賞)」を受賞するなど、第三者機関からもその事業の価値や先進性が高く評価されています。

Makuake

Makuake公式サイトキャプチャ

画像引用元:クラウドファンディング - Makuake(マクアケ):サイバーエージェントグループ

Makuakeは、2013年5月に設立された株式会社マクアケの運営するクラウドファンディングサイトです。主要株主はAmebaブログでお馴染みの株式会社サイバーエージェントで、2017年10月に社名変更する前は、サイバーエージェント・クラウドファンディングという名称でした。

同社は「世界をつなぎ、アタラシイをつくる」というビジョンを掲げ、資金調達、ひいては何か新しいことをはじめる場合に求められるあらゆる要素をマッチングするサービスを目指して、日々研究・開発を行っていると言います。

国内産のクラウドファンディングの中では後発ですが、飲食店、プロダクト、映画制作といった分野でトップの資金調達額を叩き出しており、現在急成長中の要注目サービスと言えます。

オーナーズブック

オーナーズブック公式サイトキャプチャ

画像引用元:少額からでもクラウドファンディングで不動産投資 OwnersBook

オーナーズブックは、ロードスターキャピタル株式会社が運営する投資型のクラウドファンディングサービスです。

通常のクラウドファンディングは、プロジェクトオーナーが任意にプロジェクトを立ち上げて出資金を募りますが、オーナーズブックでは、クラウドファンディングで集めたお金で不動産を運用し、その収益をフィードバックする、という仕組みを取っています。

不動産投資信託(Jリート)と仕組みが似ていますが、手数料体系がはっきりしている点と、投資先の物件を投資家が把握できる、という点が大きな違い。

1万円からの少額から不動産投資ができるとして、今じわじわと注目を高めているサービスの1つです。

maneo

maneo公式ページ

画像引用元:ソーシャルレンディング | maneo(マネオ) | あなたの投資が中小企業をサポート!!

maneoは、maneoマーケット株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスの1つです。

ソーシャルレンディングサービスとは、クラウドファンディングの仕組みを使い、資金調達に悩む中小企業と、投資先を探している個人投資家の橋渡しを行うサービス。金融機関からお金を借りることができない中小企業が投資先となりますので、大きなリターンが見込める反面、相応のリスクが付きまとうというのがデメリットです。

maneoは国内で初めての、そして最大のソーシャルレンディングサービスですが、現在行政処分を受けており、集団訴訟が提起されるなど、トラブルの真っ只中。その動向が業界全体の今後に影響を与えかねないため、いい意味でも悪い意味でも注目を集めています。

失敗を避けるための注意点

重要と書かれた紙

続いて、クラウドファンディングでの失敗を避けるために知っておきたいポイントを見ていきましょう。

クラウドファンディングの仕組みを知る

まず押さえておきたいのが、クラウドファンディングの仕組みです。

ひと口にクラウドファンディングといってもいくつか種類があり、必要とされる手続きや、投資家にフィードバックされる支援金の対価も異なります。

厳密なルールがあるわけではありませんが、大まかには以下のような種類に分けられますので、これからクラウドファンディングを考えている人はぜひ参考にしてみてください。

種類

クラウドファンディングは、大きく寄付型、購入型、融資型、投資型の4つに分けられます。

寄付型クラウドファンディング

寄付型のクラウドファンディングは、文字通り寄付を募るためのもの。資金提供者には特に見返りはなく、仮にあったとしてもささやかなものです。

たとえば被災地支援や、社会的弱者を救済する名目のものが多く、ビジネス目的、投資目的での利用はほとんど見られません。

購入型クラウドファンディング

購入型クラウドファンディングは、出資金の見返りに、プロジェクトの成果物となるサービスや商品が受け取れるタイプ。

現金がもらえるわけではありませんが、多くの場合、独自性が高く、先進的・革新的なアイディアの実現を目の当たりにすることができます。

特にクリエイティブな分野で活用される形式と言えます。

融資型クラウドファンディング

融資型クラウドファンディングは、個人から集めた資金で事業を運営し、得られた収益をフィードバックする、というタイプです。最近は、ソーシャルレンディングとも呼ばれます。

スタートアップや中小企業などが、金融機関から十分な額の支援を受けられない場合に検討することが多いでしょう。

投資型クラウドファンディング

投資型のクラウドファンディングは、企業が資金調達のために投資家に未公開株を売却する、というタイプ。

証券市場で売買できる株式は、一定規模以上に成長した企業のものに限られますが、投資型クラウドファンディングを利用すれば、将来的に爆発的な成長を見せるかもしれない成長企業を、自身の目で発見、資金提供することができます。

プロジェクトのタイプ

クラウドファンディングは、どういう目的でお金を集めるのか、という種類の他に、プロジェクトのタイプでも分類できます。

具体的には、希望額に満たなかった場合に、集めた資金をどうするのか、という点で、大きく2つの種類に分けられます。

All or Nothing

All or Nothingは、目標額に達した場合は全て受け取れるものの、1円でも足りなければ全て返金されてしまう、というタイプのプロジェクト。

プロジェクトの起案者としては1円でも資金調達したいところですが、リスクが最小限に抑えられるため、投資する側のハードルが低い、という特徴があります。

All In

All Inは、目標額に達していなくても、期限までに調達できた資金をすべて手にできるタイプのプロジェクト。たとえ満額集まらなくても、プロジェクトを遂行できる見込みがある場合に推奨される方式です。

知識のないもの、情報の少ないものには投資しない

クラウドファンディングに限った話ではありませんが、投資を行う場合はその商材についてある程度の知識を持っておくことが大切です。

たとえば、市場価値はもちろん、どういった仕組みで収益を得るものなのか、買い手はどのくらいいて、将来的にも需要が見込めるのか、といったポイントは、最低でも踏まえておきたいところです。

投資を検討する際は、その投資商材に付けられている価格の妥当性と、収益構造、具体的な出口(現金や商品、サービス)、という3点を把握することを意識して、情報収集されることをおすすめします。

可能な限り情報収拾を行う

クラウドファンディングのサービス上で得られる情報は限られています。

資金調達の目的にもよりますが、ウェブ上に情報が1つもないプロジェクト、というのは稀でしょう。寄付型のように見返りを求めないクラウドファンディングであれば別ですが、見返りを期待する類のものであるなら、可能な限り様々な切り口で情報収集されることをおすすめします。

プロジェクトの概要はもちろん、起案者に関する情報についても、信用に足るものかどうかを入念に検討しましょう。

最悪のケースを想定して資金を投入する

投資的な側面を持つクラウドファンディングの場合、一攫千金を狙ってまとまった金額を投資したくなるかもしれません。

しかし、投資において一攫千金を狙うのは、あまり褒められたものではありません。クラウドファンディングのように、信用の裏付けに乏しい投資対象に資金提供する場合はなおさらです。

どのような投資商材にも言えることですが、資金を投入する際は、常に最悪のケースを考えて資産を配分することが大切です。

改めて押さえたい古き良き投資商材のメリット・デメリット

カラフルなグラフ

IT化が進んだことで、これまでになかった形の投資商材が続々と登場しています。

しかしそうした投資商材は、取引の仕組みはもちろん、法整備が十分に進んでいないこともあって、資産運用の軸に据えるにはリスクが大きすぎます。

投資の基本はいつの時代も分散投資。オーソドックスな金融商材についても抜かりなくチェックして、効率的な資産運用を行なっていきたいところです。

以下に、投資初心者が押さえておきたい、古き良き投資商材の情報をまとめてみました。今後の投資活動の参考に、ぜひチェックされてみてください。

債券投資

債券とは、国や地方公共団体、企業などが発行する証券を言います。

所有している期間に応じて一定の利息を受け取ることができます。

満期になれば元本を受け取ることができる、比較的低リスクの投資商材であるため、ポートフォリオを下支えするために活用する投資家も少なくありません。

債券も、株式などの証券と同じように、証券市場で売買することとなります。購入後、満期になるのを待たずに売却することもできますが、その際に購入した価格よりも下がっている場合、元本割れしてしまう可能性も。

利子による確実な収益が見込めたり、満期になれば確実に売却できたり、投資商材の中では低リスクな部類に含まれるものですが、雰囲気で取引していると損をしてしまいかねないため、注意が必要です。

金投資

金は、世界共通の安全資産です。

株式や通貨などは、その発行母体である会社や国の経済基盤が揺らぐと価値が大幅に下がります。最悪の場合、紙くず同然になってしまうことも考えられます。

しかし金は、古今東西、価値の象徴として人類に愛されてきました。この普遍性こそが、金ならではの魅力と言えるのです。

金の価格は、暴騰することもなければ急騰することもありません。そのため、投資に詳しくない人から見たら、どういった旨味があるのかよくわからないかもしれません。

金は、言わば守りの投資商材です。例えば証券市場で何らかの金融不安が持ち上がった場合、価値の急落を恐れて証券は現金に換えられます。これがさらに下落を呼び、手が付けられない混乱へと陥っていくこともあります。

金は、こういったパニックが持ち上がった際、資産を保全しておくために購入される傾向が。一攫千金を狙うことは難しいですが、損をしないという戦略上、非常に魅力的な武器となるわけです。

株式投資

株式投資は、証券市場に上場している株式を売買して、その差益や配当で利益を得るという投資です。

取引できるのは平日の9時〜11時半。12時半〜3時までとなっており、日中会社勤めなどをしている方には少々難しい投資、と思えるかもしれません。

しかしやり方次第では、将来的な資産形成の一助となる可能性も。

確かに時間単位、日単位で取引をするのは難しいかもしれませんが、株式投資では、値段を指定した自動売買もできます。

1日2日の価格変動に惑わされず、本当に価値のある企業の株を購入して、何年、何十年と持ち続けたら、大幅な利益を手にできるかもしれません。

相応の知識や元手は必要ですが、大金を貯金で眠らせておくより、よほど将来のためになるはずです。

不動産投資

数千万円の元手がないと難しい、という印象がありますが、最近は3〜500万円ほどの貯蓄があれば、住宅購入費を全額金融機関からの融資で賄って、不動産投資を始められる可能性があります。

不動産投資のメリットは、レバレッジを効かせられるという点。たとえば1%の利回りの商品があったとして、それを100万円の元手で運用する場合と1000万円の元手で運用する場合とでは、利益が10倍も変わります。

通常、投資のために正攻法で元手を10倍にすることは難しいですが、不動産という担保があれば、金融機関の力を借りて元手を10倍に増やすことが可能。

また、住宅購入費を融資で賄って、手元で残った資金をローンの金利以上のパフォーマンスで運用できれば、最終的な手取りをさらに増やすことができます。

相応の勉強は不可欠ですが、資産運用によって将来的な資産形成をしようと考えているなら、不動産投資は心強い味方となってくれるはずです。

海外不動産投資

数千万円以上の資産を持っている場合に検討したいのが、海外不動産投資です。

特に発展途上国である東南アジアについては、よくチェックしておきたいところ。各国で不動産事情は違いますが、人間の本質というのはどこの国でも大きく変わりません。

日本の不動産市場の歴史を学習した上で発展途上国に目を向ければ、その先行きがどうなるか、比較的予想しやすいはずです。

少なくとも、世界中どの国もまだ経験したことのない超高齢化社会に突入していく日本よりは、分析の難易度は低いでしょう。

もちろん距離の壁や言葉の壁が立ちはだかるため、決して容易ではありませんが、信頼できるパートナーを見つけることができれば、高い確率で旨味の多い投資となるはずです。

まとめ

クラウドファンディングのリスクは、プロジェクトの起案者、支援者、どちらにも付きまといます。

リスクを確実に避ける方法、というのは残念ながら存在しませんが、大切なのは共有する(あるいはされる)情報の量を意識することです。

投資される側は、可能な限りプロジェクトを魅力的なものに見せようとしますし、投資する側は、自身の嗜好に適う投資先を探そうとします。ここで齟齬が発生すると、後々のトラブルに発展する可能性が高まります。

お互いがお互いに、プロジェクトの等身大の姿を把握することを意識すれば、リスクを最小限に抑えることができるはずです。

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