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注目の10社を紹介!ソーシャルレンディングの仕組みと会社選びのコツ4選

注目の10社を紹介!ソーシャルレンディングの仕組みと会社選びのコツ4選

「ソーシャルレンディングを始めたいけれど、どの会社を利用したら良いのだろう?」 「ソーシャルレンディングをする会社を選ぶコツが知りたい!」

ソーシャルレンディングを利用して投資を始める場合、何より大切なのが会社選びです。あなたに適した会社を選ぶことで、ソーシャルレンディングは手間をかけずにコツコツと資産を増やしていくことに繋がります。

一方で会社選びを誤るとあなたが間接的に融資をした企業が倒産し、分配金の支払いが消滅することはおろか、元手が返金されない恐れもあるのです。このようにソーシャルレンディングにおいては、融資をするあなたと融資を必要としている会社を繋ぐ役割を持つ「仲介会社」選びが非常に重要です。

目次

ソーシャルレンディングで仲介会社選びが重要な理由

会社選びの重要性

おすすめの仲介会社10選を紹介する前に、なぜソーシャルレンディングにおいて仲介会社選びが重要であるかをおさらいしましょう。会社選びの重要性を理解しておくことで、リスクのある融資を避けることができます。

ソーシャルレンディングの仕組み

はじめに以下の図を利用して、ソーシャルレンディングの仕組みを今一度確認してみましょう。

ソーシャルレンディング仕組み

このようにソーシャルレンディングにおいては、以下の5つのステップがあります。

  1. 資金を必要としている企業が仲介会社に融資の申込み
  2. 投資家が仲介会社に資金を投資
  3. 仲介会社が複数の投資家から集めた資金を企業に貸付け
  4. 企業は仲介会社に契約に従って返済
  5. 仲介会社は投資家に投資額に応じた分配金の支払い

このように仲介会社が、融資を必要としている企業と投資家の間に入ることによって大規模な資金を集めることができる投資モデルがソーシャルレンディングなのです。そのため企業としては金融会社から借入れや新株発行に頼らずに一定の資金を集めることができます。

投資家としては、将来有望な企業を自ら探す手間を省いて投資をすることができます。

ソーシャルレンディングの特徴

このようなソーシャルレンディングには以下の特徴があります。

  • インカムゲイン型で利益を得る投資
  • 投資家に手間がない
  • 融資先の企業の選定は仲介会社が行う
  • 投資家が状況をコントロールしにくい

それぞれに特徴について詳しくみていきましょう。

インカムゲイン型

投資で利益を得る方法には大きく分けて以下の2つがあります。

  • インカムゲイン型
  • キャピタルゲイン型

インカムゲイン型とは「金融商品を保有し続けて、利息のような定期的に発生するものから利益を得る」タイプです。それに対してキャピタルゲイン型は「金融商品の購入価格と売却価格の差額から利益を得る」タイプです。

一般的にインカムゲイン型は長期にわたって少額ながらも安定した利益を得ることができます。一方でキャピタルゲイン型はハイリスクですが短期で大きな利益を得る可能性を秘めています。

ソーシャルレンディングは投資額に応じた分配金が仲介会社より支払われるものなので、インカムゲイン型に該当します。

投資家に手間がない

ソーシャルレンディングにおいて、投資家であるあなたが行うべきは選定した仲介会社に資金を提供することのみです。もちろん仲介会社の選定は慎重に行わなければなりません。

しかし選定後は資金を提供するだけで、定期的に分配金を得ることができます。このようにソーシャルレンディングは、投資家にとって非常に手間のかからない投資手法なのです。そのためサラリーマンと兼業しているような忙しい投資家に向いている側面を持ちます。

またメインでは株式のデイトレードを行い、分散投資の一環として手間のかからない投資手法を求めている投資家にも一定のニーズがあります。

融資先の企業の選定は仲介会社が行う

先ほどの図でみたとおり、融資を必要としている企業は仲介会社に対して融資の申込みを行い、仲介会社が融資をするに足る企業か否かを審査します。そのため投資家は「仲介会社の選定」という間接的な形でしか実際に資金が投入される企業を選ぶことができません。

ここの一定のリスクが存在します。もちろん仲介会社であっても貸倒れのリスクは避けたいと考えるため、融資をするか否かの審査は厳しく行われます。しかし仲介会社に審査上のミスがあると、それはそのまま投資家にリスクとなって降りかかる恐れがあるのです。

こういった「資金を投入する主体」と「資金投入先を選別する主体」が異なるリスクについてはソーシャルレンディングのみならず、ファンドや不動産投資信託のような投資形態にも存在します。その反面、知識を持たない投資家の代わりにプロが資金投入先を選んでくれるというメリットもあります。

投資家が状況をコントロールしにくい

ここまで見てきたように、ソーシャルレンディングにおいては投資家が状況をコントロールしにくいという側面があります。一方でそれが投資家の手間を減らすことに繋がっているのも事実です。

投資家が実際に行うことができるのは「仲介会社の選定」のみであり、その重要性の高さが理解できるでしょう。このようにソーシャルレンディングにおいて、仲介会社選びは絶対に疎かにしてはいけないポイントです。

どのような仲介会社を選ぶか、この一点が利益の全てを決めるといって過言ではないのです。

融資先がどんなところかをチェック

ここまでソーシャルレンディングの仕組みから、投資家にとっては仲介会社選びが何より重要であることを解説してきました。実際に仲介会社を選定する段階では、融資先の企業をチェックしていくことになります。

上の図でみたとおり、融資先が倒産した場合は貸付金を回収できない仲介会社にも損失が発生するためです。そしてその損失が最終的に投資家にもネガティブな影響をもたらします。

ソーシャルレンディングにおいては仲介会社選びが重要であり、仲介会社を選ぶ際は融資先の企業がどんなものかチェックすることが絶対に必要なのです。

具体的にどのようなポイントに従って融資先の企業を選択すべきかは記事後半の「ソーシャルレンディングを行う際の注意点」で詳しく解説していきます。

おすすめのソーシャルレンディング会社10選

おすすめ会社10選

ソーシャルレンディングの仕組みと仲介会社選びの重要性がわかったところで、おすすめの仲介会社10社を紹介します。ここで紹介する会社はいずれも高い実績を持つものなので、ソーシャルレンディング初心者は初めての投資先をここから選ぶと良いでしょう。

クラウドバンク

クラウドバンクはソーシャルレンディング業界初の証券会社です。その特徴は投資先企業の種類が豊富にある点です。例えば、以下のようなファンドがあり、投資家は自分の投資計画や価値観に基づいて投資を行うことができます。

  • 国内中小企業
  • 海外ローン債権
  • 国内不動産
  • 再生可能エネルギー

また2018年12月時点で以下のような実績を誇っています。

  • 平均利回り:6.79%
  • 回収率:100%
  • 融資先の貸倒れ率:0%
  • 応募総額:400億円突破

さらに元本を保全するために以下の取組がなされています。

  • 厳格な財務分析による審査
  • 原則として融資の際に担保を確保
  • 原則として融資の際に代表者保証を確保

証券会社ということで、金融商品取引法によって自己資本規制比率や事業範囲に厳しい規制があるため、資金的な体力があり、他の事業による財務状態悪化のリスクが低いところが大きな魅力です。

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディングは名前からわかるとおり、証券事業を中心的に営むSBIグループの100%子会社です。

こちらも様々なファンドを用意しており、投資家の価値観に基づいた資産運用がしやすくなっています。公表されている各数値は以下のとおりです。

  • 予定年間利回り:3.2%~10.0%
  • 融資残高:約300億円(2018年12月時点)

毎月分配があり、最低1万円から始めることのできるソーシャルレンディングとなっています。

クラウドクレジット

クラウドクレジットは新興国の小口債権を中心にファンドを組んでいるソーシャルレンディング仲介会社です。一般的に海外投資は国内投資よりもハイリスクハイリターンの側面を持っています。

そのため個人で海外投資をすることには大きな不安があるという人にお勧めなのがクラウドクレジットなのです。公表されている各数値は以下のとおりです。

  • 期待年利回り:2.5%~13.0%
  • 累計出資金額:約152億円
  • 運用開始済みファンド数:493
  • 償還時元本割れ件数:11

海外特化型ソーシャルレンディングであるため、利回りには高い数値が期待できそうです。その反面、元本割れのリスクも当然に存在します。

オーナーズブック

オーナーズブックは不動産特化型のソーシャルレンディング仲介会社です。不動産特化型であるため、融資の際に不動産を担保として提供させることができる点はリスクの軽減に繋がるでしょう。

また担保として提供を受ける不動産は全て東京エリアのものとなっており、万が一の際に現金化が迅速にできるものです。

以下は公開されている数値です。

  • 実績利回り:4.5%~14.6%
  • 元本毀損実績:0円
  • 累積投資実行額:約81億円

運営主体がロードスターキャピタル株式会社という総合不動産会社であるため、不動産投資に関する知識が豊富な点が大きな魅力です。それが元本毀損実績0円に繋がっているのでしょう。

また投資案件について、物件の詳細な情報が公開されている点も投資家としては安心であり、また投資先を自ら選択するに近しい体験をすることができます。

クラウドリース

クラウドリースは店舗ビジネスを中心としたソーシャルレンディング仲介会社です。店舗型ビジネスとは、街に実店舗を出して、そこに客を呼び込むことによって売上を獲得するものです。飲食やファッション系の店舗はあなたも街でよく目にするはずです。

クラウドリースの大きな特徴は融資のみならず、多くの中小企業およびベンチャー企業を支援してきたノウハウを用いて経営支援まで行っている点です。

以下は公開されている数値です。

  • 貸付金額:156億円
  • ローンデフォルト発生金額:0円
  • 運用利回り5.0%~8.0%

あなたが投資をする際は、仲介会社の行う経営支援について情報を得るように努めると良いでしょう。しかし多くの店舗型ビジネスに共通する集客ノウハウがあるのも事実なため、経営支援が大きな効果を発揮した場合は利益に繋がるでしょう。

アップルバンク

アップルバンクは不動産事業を中心にファンドを組んでいますが、特徴的なのが「給料前払いシステム事業」というビジネスモデルを推している点です。このビジネスモデルは労働人口減少による事業リスクを低減することに繋がるかもしれません。

また不動産事業を中心としてファンドを組んでいるため、担保の安心度の高さも魅力的です。

公表されている各数値は以下のとおりです。

  • 貸付金額:約24億円
  • ローンデフォルト発生金額:0件

労働人口減少による問題はこれからの企業にとって大変に大きなものです。そういった点に先回りする形で対策をうっているソーシャルレンディング仲介会社となっています。

LCレンディング

LCレンディングも不動産投資特化したファンドを組んでいます。実質的な運営主体はJASDAQに上場しているLCホールディングス株式会社となります。

またLCレンディングの大きな特徴として、「保証付きファンド」があります。これは融資先の企業が貸倒れとなった際であっても元本と利息が保証される仕組みです。

そのため保証付きファンドを選択することで、安心して投資をすることができます。公表されている各数値は以下のとおりです。

  • 運用利回り:5.0%~10.0%
  • 貸付金額:約249億円
  • ローンデフォルト発生金額:0円

初心者が少額から不動産投資を始めるのに向いたソーシャルレンディング仲介会社となっています。

SAMURAI(旧スマートエクイティ)

SAMURAIは証券会社であるSAMURAI証券株式会社が運営するソーシャルレンディングです。不動産事業のファンドもあれば、「大阪デザイナーズ民泊ファンド」のような個性的なものもあります。

証券会社が運営主体であるため、仲介会社における資金的な体力とリスクの低さが特徴です。定期的に投資家向けのセミナーも開催されており、これからソーシャルレンディングを始めたいと考えている人は得るものが多いでしょう。

アメリカンファインディング

アメリカンファンディングはその名のとおりアメリカの投資案件に特化したソーシャルレンディング仲介会社です。原則として、案件の担保にアメリカ国内の不動産投資を利用している点が大きな特徴です。

公表されている各数値は以下のとおりです。

  • 貸付金額:約24億円
  • ローンデフォルト発生金額:0円

新興国特化型はハイリスクハイリターンですが、アメリカ特化型は少なからず安定している印象があります。また融資額を担保となる不動産評価額の70%程度に抑えることで、万が一の際の元本回収率を高める工夫も行われています。

ジェイ・レンディング

ジェイ・レンディングはJASDAQに上場しているJALCOホールディングス株式会社の子会社である株式会社ジャルコが運営しています。大きな特徴は投資額が50万円からと比較的高く設定されている点です。

ファンド1件あたりの募集金額も1億円以上が多く、高く設定されています。このように大規模案件に投資できるのがジェイ・レンディングです。

公表されている各数値は以下のとおりです。

  • 想定年利回り:3.0%~8.0%

未だ案件は少ないですが、今後の成長が期待できるソーシャルレンディングとなっています。

様々な投資方法とソーシャルレンディングの比較

投資手法比較

ここまでいかがだったでしょうか。あなたに合うソーシャルレンディングを行う仲介会社を見つけることはできましたか?

ここからは他の投資手法と比較することで、ソーシャルレンディングにさらに踏み込んでいきます。

インカムゲインとキャピタルゲイン型

ソーシャルレンディングがインカムゲイン型で利益を得ていく投資手法であることは前述しましたが、ここではメジャーな手法を分類してみましょう。以下の表を見てください。

インカムゲインとキャピタルゲインの比較

上記の表は代表的な8つの投資手法をインカムゲインとキャピタルゲインに分けたものです。1点注意して欲しいのは、インカムゲインに分類された投資手法であっても金融商品の売買ができる以上はキャピタルゲインを得る機会があるということです。

また反対も然りです。そのため上記の表は各投資手法について一般的に考えられる利益の享受形態から分類したというだけです。

その上でみてみると、ソーシャルレンディングは投資信託・不動産投資信託・社債といった投資と似た特徴を持つことになります。一方で保有していることによる分配金などが発生しないFXはソーシャルレンディングの対極にある手法ということができます。

株式投資とソーシャルレンディング

先ほどの表では株式投資をキャピタルゲイン型に分類しましたが、株式はインカムゲイン型で運用することも可能です。なぜならば株式は保有しているだけで一定期間ごとに配当金を得ることができるためです。

しかし株式の配当金利回りは2%程度が平均となっています。そのためインカムゲイン型の運用を考えるのであれば、株式投資よりもソーシャルレンディングがおすすめです。

不動産投資とソーシャルレンディング

後述する信託を使わない不動産投資もインカムゲイン型です。それこ高度経済成長期には不動産の価格が右肩上がりであったため、キャピタルゲイン型の運用も可能でしたが、国内における不動産価格が横ばいとなっている現代においては、インカムゲイン型の運用が主となります。

ただし不動産投資の大きな特徴はあなたの手元に資産として現物の不動産を得ることができるという点です。ソーシャルレンディングでは運用期間を過ぎると元本および利息が手元に戻りますが、不動産投資の所有者となることができません。

そのため不動産投資は、現物を担保として利用することでレバレッジをかけて投資規模を拡大していくことができます。一方で、不動産の管理業務にコストがかかります。

不動産投資信託とソーシャルレンディング

不動産投資信託はソーシャルレンディングと似ています。そもそもソーシャルレンディング自体が信託であるためです。

信託とは「自己の定めた範囲で、自己の資産の運用を他者に任せる」ことを指します。つまりソーシャルレンディングも信託なのです。

双方の違いは、投資を実行する対象が不動産事業に固定されているか否かです。つまり不動産事業特化型のソーシャルレンディングは不動産投資信託と非常に似ているのです。

ソーシャルレンディングのメリット

メリット

ここではソーシャルレンディングのメリットをみていきます。メリットを知ることで、ソーシャルレンディングがあなたに合った手法か否かを見極めることができます。

少額から始められる

ソーシャルレンディングの多くは1万円から投資を始めることができます。そのため投資初心者にとってハードルが低い投資なのです。また資産規模が小さい投資家が分散投資をするための選択肢としても優れています。

中には50万円からでなければ投資ができないものもありますが、それはごく一部です。

手間がかからない

前述したとおりソーシャルレンディングにおいては、投資家にはほとんど手間が発生しません。融資飽きの選定から貸付金の回収まですべてを仲介会社が行ってくれるためです。

つまりソーシャルレンディングはサラリーマンとして働きながら行う投資に向いているのです。さらに仲介会社によって募集している投資案件が様々なであるため、一面においては、自分なりの考えをもって投資をしていくことも可能です。

投資の知識がそれほど必要ない

こちらのメリットも仲介会社が全ての業務を肩代わりしてくれることに由来しています。そもそもソーシャルレンディングにおいてあなたが損をするということは、仲介会社も損をしているということなので、あなたと仲介会社の間に抵触が起こることは原則としてありません。

そのため知識を持たない投資初心者であっても始めやすいところに大きなメリットがあります。ソーシャルレンディングを通して投資の仕組みや利益を得るコツを学んでいくのも良いでしょう。

分散投資ができる

ソーシャルレンディングにおける案件は複数の融資先によって構成されています。つまり少額で複数の投資先に分散投資ができる点も大きなメリットです。

分散投資は、投資で資産を守るための基本中の基本です。しかし信託のシステムを介さずに分散投資を行うためには原則として一定の資産規模が求められます。これがソーシャルレンディングであれば、資産規模の小さな初心者であっても分散投資の効果を得ることができるのです。

ソーシャルレンディングのデメリット

デメリット

ソーシャルレンディングのメリットを見てきましたが、ここからはデメリットを解説します。すべての投資にはリスクが存在します。そして、リスクをコントロールすることが投資を成功させるコツです。

そのためにもソーシャルレンディングにどのようなリスクが存在するか知りましょう。

貸倒れのリスク

ソーシャルレンディングにおける最大のリスクが融資先企業が倒産し、仲介会社が企業に貸付けた金額が貸倒れになるものです。仲介会社が貸付金を回収できなくなるため、あなたの元に分配金が入らないのはもちろん最悪の場合は元本割れを起こします。

仲介会社の中には利息および元本の保証を行うところもありますが、それはごく一部であり、また回収できずに仲介会社も共倒れとなった場合、保証をすることもできなくなります。

このような貸倒れのリスクはソーシャルレンディングが構造的に抱える大きなデメリットです。そのため融資先の企業の財務状況を確認する必要性は高いでしょう。ただし融資飽きの情報が詳細に後悔されていない場合もあるため、注意が必要です。

仲介会社が倒産するリスク

融資先の企業が倒産せずとも、仲介会社が倒産する恐れがあります。現に仲介会社の中には案件に記載した事項に虚偽のものがあるとして行政処分を受けたものもあります。

このように例え融資先が倒産せずとも仲介会社が倒産するというデメリットが存在します。ソーシャルレンディングという投資手法自体が認知されるようになって日が浅いため、業界全体に対する規制が不十分であるのも理由の一つです。

やはりあなたによる仲介会社選びが非常に重要となってくるのです。

途中売却ができない

ソーシャルレンディングで投資した資金は原則として途中で返還を受けることはできません。運用期間終了までは定期的に利息を受け取り、最後に元本の返済を受けるのです。そのため流動性の高い株式や外貨のように臨機応変に資金化していくことは難しくなっています。

つまり、より利益を得られる投資手段を見つけたとしても、すぐにそちらに資金投入することが難しいのです。また、不測の事態によりまとまった資金が必要となった際にも素早く対応することはできません。

ソーシャルレンディングをする際は、最低限の現金は手元に残しておいてください。

仲介会社のミスによるリスク

仲介会社のミスとは「貸倒れとなる融資先を見抜くことができなかった」というものです。それはあなたのリスクともなります。前述したとおり、ソーシャルレンディングにおいて、あなたが融資先を厳密に調査することは難しくなっています。

案件の構成は仲介会社が行うため、仲介会社の調査不足はそのままあなたの損失に繋がるというわけです。一方で投資家はほとんど手間をかけなくて良いというメリットがあるため構造的に仕方のない部分です。

あなたにできることは仲介会社選びをいかに慎重に厳しく行うかだけなのです。

ソーシャルレンディングを行う際の注意点

注意点

ここまでソーシャルレンディングにおいて、いかに仲介会社選びが重要かが理解できたはずです。ここではソーシャルレンディングにおける注意点を解説します。その中で仲介会社選びにかかわるものも挙げるため、しっかりとチェックしてください。

仲介会社を選ぶ際のポイント

仲介会社は具体的に以下のポイントをチェックする形でみていきます。

  • 株主構成
  • 実績、資産の規模
  • 案件数
  • 営業マンの対応
  • 過去における行政処分の有無

以下それぞれについて説明します。

株主構成

仲介会社の中には株主構成を公表しているところがあります。そこに他の企業が株主として載っている場合、他の企業が投資をするに足る会社だと判断したと考えることができます。

また事業における重要な判断について株主の賛同を必要とするため、会社のかじ取りにおけるリスクが発生しにくいという点も見極めることができます。

ただし株主構成を公開していない仲介会社も多いため、チェックできたらチェックする程度で考えておきましょう。

実績、資産の規模

仲介会社はホームページ上で実績を公開していることが多いです。例えば、以下のような数値はよく載せられています。

  • 利回り
  • 貸付規模
  • 貸倒れ金額
  • 登録者数

また仲介会社の資本金額も安定性をはかるための一つのものさしとなり得ます。金融商品取引法において一種業者と認められている証券会社は資本金額が5,000万円以上必要であるため、資金的な体力に優れていることが多いです。

案件数

仲介会社が資金を募集している案件数も参考にあんります。案件数が多いということは、それだ大きな規模で投資を計画している会社であり、またあなたの求める案件を見つけやすい会社ということができるためです。

それこそ実績のある仲介会社は募集している案件の数も多い傾向があります。仲介会社を選ぶ際の一つの目安としてチェックしてみてください。

営業マンの対応

ソーシャルレンディングについて営業マンから勧誘を受ける場合は、しっかりとリスクについて説明しているか否かを確認する必要があります。前述したとおり、すべての投資活動にはリスクが存在します。

それにもかかわらず、あたかもリスクがないかのように話を勧める営業マンには注意が必要でしょう。強引な勧誘で強引に資金集めを実現させようとしている恐れがあります。

過去における行政処分の有無

先ほど軽く触れましたが、仲介会社の中には過去に行政処分を受けたことのある会社があります。そういった過去における処分の内容もしっかりとチェックしていく必要があります。

中には貸付金を自社の営業資金として使っていた会社も存在します。危険性の高い仲介会社を避けることは、ソーシャルレンディングの際、投資家であるあなたにできる最も効果的なリスク回避手段です。

融資先を選ぶ先のポイント

次に融資先を選ぶポイントを解説します。ただし、どこまで融資先についての情報を公開するかは、仲介会社によって異なります。中には案件のみを作成し、個別的な融資先企業についての情報がほとんどないものも存在します。

そのため融資先の情報については一定程度集めることができれば良いといった気持ちで臨むようにしましょう。そういった意味では、あなたが選んだ仲介会社を一定程度は信頼する必要があります。以下は公開されている場合によくチェックしてほしい項目です。

  • 事業内容
  • 会社規模
  • 代取の経歴

一方で以下の要素は仲介会社が投資を募集する際に公開されています。

  • 案件の目的
  • 利回り
  • 運用期間
  • 担保と保証

中でも運用期間と担保の有無についてはしっかりと確認しましょう。運用期間からはあなたの投資した元本が手元に戻るタイミングを知ることができます。また担保があれば、それだけ融資先企業にネガティブな事態が発生しても資金を回収しやすくなります。

特に安定した価値を持つ不動産は担保として効果的です。情報が公開されている場合は、担保の内容もしっかりと確認してみてください。

利回りと案件の目的については、あなたの投資計画と合うものを選択しましょう。仲介会社によって案件は様々なので、あなたが興味をそそられるものを探してみてください。

余剰資金で行うのが鉄則

ここまで仲介会社と融資先会社を選ぶ方法についてみていきました。信託という形態をとる以上、ソーシャルレンディングにおいて、あなたが融資先まで完全に決めることは難しくなっています。

また運用期間が予め設定されていることから、投資した元本を臨機応変に現金化することはできません。このような制約があるため、ソーシャルレンディングは余剰資金で行うのが鉄則となります。

そもそも投資自体が生活に必要な最低限の資金を使ってするものではありませんが、中でもソーシャルレンディングは金融商品としての流動性の低さから更に慎重に余剰資金のみで行う必要があります。

これから投資を始めるという場合は、投資に使うことのできる余剰資金の10%~20%程度でソーシャルレンディングを始めることをおすすめします。その中でソーシャルレンディングの特徴やメリットを体感していってください。

分散投資によるリスクヘッジ

先ほども軽く触れましたが、投資をする際はリスク回避のための分散投資が必須となります。そのため余剰資金の全てをソーシャルレンディングに回すことは避けた方が賢明です。特に一つの仲介会社に全ての余剰資金を投入すると、その会社が倒産した時点で全ての余剰資金を失う恐れがあります。

一方で、余剰資金の15%をソーシャルレンディングに回し、残りの85%を株式投資、不動産投資信託、国債と振り分けておけば、一つの事象で全ての余剰資金を失うことはありません。くれぐれも一か所に資産を集中させることは避けてください。

ソーシャルレンディングの始め方

始め方

最後にソーシャルレンディングの始め方を解説します。とはいえ、方法自体はごく簡単です。流れとしては、仲介会社で口座を開設し、そこに入金し、それを用いて案件に投資していくこととなります。

必要書類

はじめに口座を開設する際に必要となる書類をチェックしましょう。厳密には仲介会社により求める書類は異なりますが、以下の3つはほとんどの場合に必要となります。

  • 本人確認書類
  • 銀行口座情報
  • マイナンバー

口座を開設する際は上記3つを必ず用意しておきましょう。それ以外の書類については、口座を開設する仲介会社に直接確認するのが確実です。

仲介会社で口座開設

書類を用意したらインターネットを通して口座開設の申込みを行います。各仲介会社が登録フォームを設けているため、それに従って入力しましょう。

その後、必要書類を提出し、審査が行われます。審査基準は仲介会社ごとに異なるため一概に言うことはできませんが、概ね以下の基準をクリアする必要があるでしょう。

  • 年収200万円以上
  • 資産50万円以上
  • 反社会的勢力でないこと

年収および資産については上記の数字を下回るからといって、必ず審査に落ちるものではありません。そのため一つの仲介会社では審査に通らずとも、他の会社で通ることもあります。

口座への入金

審査をパスすると、あなたの講座が開設されます。次はそこに入金しましょう。多くのソーシャルレンディングは1万円から始めることはできるため、必ずしも大きな資金を入れておく必要はありません。

あなたの投資計画との兼ね合いで必要な資金を入れてください。ただし、魅力的な案件はすぐに募集金額に達することもあるため、そういったものを見つけた際にすぐに投資できるだけの余裕があると望ましいです。

口座への入金が完了したら、いつでもソーシャルレンディングに投資をする準備が整ったこととなります。会社が紹介している案件をつぶさにチェックし、適切なものに投資してみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はおすすめ10社を紹介しつつ、ソーシャルレンディング全般に関する解説を行いました。ソーシャルレンディングがどのような投資手法であるか、イメージができたでしょうか。

以下は今回の記事のポイントです。

  • ソーシャルレンディングでは仲介会社選びが何よりも重要
  • 仲介会社は実績、資本金、案件数、過去に受けた処分などから選ぶ
  • ソーシャルレンディングは手間がなく、少額から始めることができる
  • 一方で仲介会社および融資先企業の倒産のリスクがある
  • また投資家が直接融資先企業を選択することはできない
  • ソーシャルレンディングは流動性が低いため余剰資金で行う

ソーシャルレンディングは確かに投資家が資金を融資する対象を直接選ぶことはできません。しかし、それゆえに投資家がほとんど手間をかけることなく投資できる環境が構築されています。

仕組み、メリットおよびデメリットを正確に把握することができれば、ソーシャルレンディングは投資初心者の強い味方であり、投資家の分散投資手法として大きな効果を発揮するはずです。

あなたも自分の投資計画に従って、余剰資金からソーシャルレンディングを始めてみましょう。仲介会社選びに迷った際は、この記事で紹介した10つの仲介会社のホームページをチェックしてみてください。

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