初心者におすすめの投資信託とは
投資信託を始めたいけど、銘柄選びに不安を感じているという方も多いのではないでしょうか。
このページでは、投資信託に初挑戦する初心者の方におすすめの銘柄をご紹介するとともに、押さえておきたい基本的な知識について解説していきます。
初心者におすすめの投資信託銘柄5選
まずは初心者の方におすすめの投資信託銘柄5つをご紹介。それぞれの特徴を解説します。
ニッセイ日経225インデックスファンド
ニッセイ日経225インデックスファンドは、2004年に運用を開始し、運用期間はすでに14年以上。最初は確定拠出年金専用のファンドでしたが、2009年からその他の投資商品の取り扱いもスタートしました。
ニッセイ日経225インデックスマザーファンドを通じて、国内の証券取引所上場株式に投資を行います。組み入れ上位の銘柄には、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、ファナック、東京エレクトロンなどがあります。
運用管理費用は0.27%と、同じインデックスファンドの中でも低く、さらに買付手数料は無料。楽天証券、SBI証券、マネックス証券、SMBC日興証券などで購入できます。
eMAXISSlim国内株式(日経平均)
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、日経平均株価(日経225)に投資を行うインデックスファンドです。
特徴は、信託報酬が年0.159%(税別)と最も低い点。さらに純資産総額が増額するごとに割引されるため、長く保有し続けることでコストの削減が期待できます。
運用にかかる費用をなるべく抑えたいという方におすすめです。
楽天証券、SBI証券、マネックス証券、松井証券、岡三オンライン証券、GMOクリック証券、カブドットコム証券などで購入できます。
iFree 日経225インデックス
大和投資信託が運用している購入時手数料0円のインデックスファンドシリーズ「iFree」のひとつ。2016年9月8日に設定された、比較的新しい国内株式インデックスファンドです。
信託報酬は2017年10月に引き下げられ、2018年12月現在は年0.17%となりました。これは、同じく日経平均株価(日経225)に投資を行うインデックスファンドの中でも低い水準です。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、GMOクリック証券、カブドットコム証券、スルガ銀行、静岡銀行などで購入できます。
SMT 日経225インデックス・オープン
三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用するインデックスファンド「SMTシリーズ」のひとつです。国内の株式市場への分散投資を目的としています。
信託報酬は0.37%と、比較的高めですが、ネット証券であれば購入手数料が無料。さらに、各ネット証券で行われているポイント還元サービスを受けることもできます。
SBI証券のほか、SMBC日興証券、楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券などで購入できます。
インデックスファンド225
日興アセットマネジメントが運用している国内株式インデックスファンド。30年以上前から運用されており、長期保有しているという方も多いようです。
信託報酬は、0.52%(税抜)とやや高め。購入は100円から可能ですが、年に1度分配金が支払われるため、積立投資にはあまり向いていません。
SBI証券、SMBC信託銀行、カブドットコム証券、三菱UFJ信託銀行、東京スター銀行などで購入できます。
初心者には日経225連動型がおすすめ
証券会社に口座を開設して、まずやらなければいけないのが銘柄の選択。しかし初心者の方は、何をどう選んで良いのかわからないという方も多いでしょう。
そんな投資信託初心者の方におすすめなのが、日経平均225連動型の投資信託。その名前の通り、日経平均株価に連動した運用成果を目指す投資信託のことです。
最大のメリットは分散投資ができるということ。日本を代表する225社の平均株価に連動しているということは、いわば225銘柄の投資信託を購入しているのと同じと考えられます。
つまり、その中のひとつの銘柄が倒産に追い込まれてしまったとしても、平均株価にはさほど影響はありません。銘柄を絞って投資を行うよりも、リスクが低く、分散投資と同じ効果が得られるというわけです。
また、投資信託の中でも販売手数料や信託報酬が低いのも特徴。購入する際だけでなく、保有している間のコストも抑えられるので、長期で持っていても負担が少なくて済みます。
日本経済と連動して動いているため、毎日のニュースなどで情報を簡単に手に入るというメリットもあります。
このように日経平均225連動型の投資信託は、リスクが少なく始めやすいため、初心者の方にも自信を持っておすすめできます。
投資信託の購入窓口について知っておきたいこと
投資信託を購入する前に知っておきたい、販売会社について詳しく解説していきます。
販売会社の種類
投資信託の販売会社は、主に4つの種類に分けられます。その種類によって、特徴や得意とすることが異なるため、違いをしっかり理解しておきましょう。
銀行・郵便局・保険会社
私たちの生活の中で最も馴染みがあるのが銀行や郵便局、保険会社などの窓口。都市部はもちろん、地方の中小都市や町村部などにもあるとても身近な存在です。
他の販売会社と比べると、投資信託の専門性は低くなりますが、最近では研修などにも力を入れており、個人の相談にもしっかり対応できる体制が整えられています。
信頼性が高く、相談に行きやすいというメリットがある一方で、購入時の手数料が高い、証券会社と比べると購入できる投資信託の種類が限られているというデメリットもあります。
店舗型証券会社
都市部なら大きなターミナル駅、地方なら県庁所在地の周辺など、人の集まる中心部にあることが多く、投資信託専門の窓口が用意されています。
大手の証券会社の場合、グループ内に運用会社を持っている場合もあります。そのため、投資信託の扱いはおてのもの。経験や知識が豊富なので、初心者の方でも安心して相談できるでしょう。
しかし、店舗での対面相談にはコストがかかります。その分手数料が高くなるため注意が必要です。また中には、購入時手数料の高い投資信託ばかりを勧める会社もあるようです。
ネット型証券会社
いつでもどこでも取引ができるネット型の証券会社です。
パソコンやスマホがあれば24時間取引することができるだけでなく、購入時手数料が安いところが1番のメリット。手数料が無料の「ノーロード」の投資信託も揃っており、利用した回数に応じて手数料が割引になる場合もあるようです。
投資信託の商品数は会社によって様々ですが、多いところでは大手証券会社に負けないくらい豊富に取り揃えている会社もあります。
ただし、他の販売会社と違い、無料相談には応じてもらえないことがほとんど。全くの初心者で、自分で調べるのは苦手という方には少しハードルが高いかもしれません。
運用会社
投資信託の運用を担う会社が、同時に販売も行っているというケース。多くはネット販売となります。
1番のメリットは、販売会社を通さないため購入時手数料が安いということ。また、投資信託を保有している間払い続けなければいけない信託報酬も、販売会社の取り分がないことで安く済みます。
しかし、口座を開設しても購入できるのはその運用会社の投資信託のみです。ご自身が投資したい商品があるかどうかを事前に確認しておく必要があります。
おすすめの販売会社
投資信託を販売している会社の中から、おすすめの5社とその特徴を解説します。
SBI証券
画像引用元:SBI証券|株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA
主要なネット証券の中で、口座数の多さが圧倒的に多く、たくさんの個人投資家がメインの口座として利用しています。
投資信託を始めるなら、まず始めに持っておきたい証券口座と言えるでしょう。
投資信託の料金設定は比較的安く、ノーロード(販売手数料無料)の取り扱い本数は2018年3月時点で1200本を超えています。この数字は、ネット証券の中で最多です。
また、100円からの投信積立が可能。まとまった金額がない方、少ない資金で始めたい方にぴったりですね。積立の設定は変更できるので、後に増やすこともできます。
さらにSBI証券の投資信託には「投信マイレージサービス」というサービスがあります。これは、対象投資信託の月間平均保有額の0.03〜2%のポイントをもらえるという内容。貯まったポイントは、Tポイントや家電などと交換することができます。
楽天証券
画像引用元:楽天証券 |ネット証券(株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA)
SBI証券と並んで投資信託の取り扱い数が多く、金融機関の中で圧倒的に人気の高いネット証券です。
日経新聞の記事を実質無料で読むことができるため、無料で口座開設をするだけで、大きなメリットがあると言えるでしょう。
2018年9月時点では、楽天証券で購入できる投資信託は約2600件。その中で、約半分の1300件ほどが販売手数料無料の投資信託です。
初心者の方におすすめのポイントは、「投信スーパーサーチ」という検索サービス。目的にあった投資信託を素早く探すことができます。
また、投資信託の保有残高10万円ごとに4ポイントを付与。さらに投信積立では、手数料の1%がポイント還元されます。投資信託によって貯まったポイントは、楽天市場で使うことができます。
マネックス証券
画像引用元:マネックス証券 | ネット証券(株・アメリカ株・投資信託)
マネックス証券は、1999年に設立したネット証券。1000銘柄以上の投資信託を取り扱っており、ノーロードの銘柄も多く保有しています。
最低投資金額は100円からなので、初心者の方でも安心。「ゼロ投信つみたて」というサービスもあり、投資信託の積立の際にかかる買付手数料がキャッシュバックされる仕組みになっています。
また、投資信託の購入や保有で「マネックスポイント」を貯めることで、マイルやTポイントなどとの交換することができます。
カブドットコム証券
画像引用元:株のことならネット証券会社【カブドットコム】
1999年に創業したネット専業の証券会社。2007年に三菱UFJフィナンシャルのグループ会社となりました。
投資初心者の方におすすめなのが、カブドットコムが提供している「FUND ME」というアプリ。
投資スタイルに合った投資信託を診断してくれるだけでなく、資産配分の計算も自動で行ってくれるため、簡単に資産運用をスタートできます。
またカブドットコム証券でも、投資信託の月間平均保有額に応じてポイントを付与。月間平均保有額100万ごとに1ポイントをもらうことができます。
SMBC日興証券
画像引用元:SMBC日興証券
三井住友フィナンシャルグループに属している証券会社。
投資信託では、大手証券会社の情報力を駆使して専門スタッフが相談に乗ってくれる総合コースと、パソコンやスマートフォンを使って自分のペースで取引ができるダイレクトコースがあります。
ダイレクトコースに比べると総合コースは手数料が高くなりますが、自分で判断するのは不安、相談に乗ってもらいたいという方は総合コースを選ぶのがおすすめです。
また、過去のセミナーの様子を動画で視聴できるなど、サービスが充実している点も評価されているポイントです。
銘柄選びの5つのチェックポイント
銘柄を選ぶ際に知っておきたい5つのポイントについて解説していきます。
運用方針
投資信託の運用方法には、インデックス運用・アクティブ運用という2つの方法があります。
インデックス運用
日経平均やTOPIXなどのインデックスをベンチマークにして、値動きに連動するように運用を行う投資方法をインデックス運用と言います。
インデックスファンドは、長期で安定した投資をするために1本は持っておくと良いと言われる、スタンダードな投資方法。仕組みがシンプルでわかりやすく、初心者からベテランの方まで幅広い層に人気があります。
中でも日経平均連動型のインデックスファンドなら、銘柄選びに悩む必要はなく、日経平均を算出している225社に分散投資をしているのと同じ効果があります。
また、手数料などのコストも安いというメリットも。
アクティブファンドの運用管理費は年1%超えるものが多いのに対して、インデックスファンドの大部分の運用管理費は年1%以下。さらに購入時手数料が無料となる場合もあります。
アクティブ運用
そもそも投資信託は長期運用向きの投資商品ですが、その中でもより大きな利益を追求するアクティブ運用。つまり、日経平均やTOPIXなどのベンチマークを上回る成績を目指して運用を行います。
上手くいくかどうかは、全てファンドマネージャーの腕次第。目標を上回ることもあれば、下回ることもあるため、インデックスファンドに比べるとリスクのある運用方法です。
また調査や分析にも時間と手間がかかるため、インデックスファンドよりも運用管理費用は高い傾向にあります。
どちらがいいのか
2つの運用方法には、どちらもメリットとデメリットがあります。一概にどちらが優れているとは言えませんが、初心者の方におすすめなのは、わかりやすくリスクの低いインデックス運用です。
アクティブ運用の場合、良いファンドを選ぶことができるかどうかが大きな鍵となってきます。しかし初心者の方がそれをきちんと見極めるのは、とても難しいことでしょう。
また、コストの面でもインデックス運用に軍配が上がります。
もちろん高いコストをかけてもそれ以上のリターンを出しているファンドはありますが、着実に安定した利益を求めるのであれば、まずはインデックス運用からスタートしてみることをおすすめします。
手数料
数ある投資商品の中でも、手数料が高いと言われている投資信託。購入するタイミングだけでなく、売却する際、さらに投資信託を保有している間はずっと手数料を支払わなければいけません。
販売手数料
購入時手数料は、投資信託を販売している販売会社に支払う費用。「基準価額の何%」という形で販売会社や購入する投資信託ごとに決められています。
例えば買付代金が60万円、購入時手数料が3%だとします。購入時手数料は18,000円となり、それに消費税を足した金額を買付代金に上乗せして販売会社に支払います。
対面型の販売会社は運用の相談にも乗ってもらえる分、販売手数料が割高な傾向にあります。
そのため、同じ商品を買うならネット型の販売会社がおすすめ。自分で調べなければいけないという手間はありますが、その分販売手数料を削減することができます。
信託報酬(運用管理費用)
投資信託を保有している間は、解約・売却する日まで毎日、信託報酬という手数料を支払わなければいけません。
支払う金額は、投資信託ごとに決められています。「年に何%」という形で決められており、その数字を365日で割った日割り計算で、自動的に差し引かれるという仕組みです。
この信託報酬は、販売会社・運用会社・管理会社にそれぞれ分配されますが、最も受け取る額が多いのは実際に運用を行う運用会社です。
信託財産留保額(解約手数料)
投資信託を解約する際に投資家が支払わなければいけない費用のこと。徴収しているかどうかは投資信託ごとに異なりますが、「解約手数料」や「換金手数料」など別の名目で徴収されている場合もあります。
支払う金額は、「基準価額に対して何%」と決められており、解約代金から差し引かれます。
これは投資信託を保有し続ける他の投資家に支払う、いわば迷惑料のようなもの。解約した投資家に代金を支払うためには、投資信託の中の資産を売却しなければいけません。
しかしそのための手数料を、他の投資家が負担するのは不公平になってしまうため、その分の費用を残して解約するというわけです。
残した費用は、販売会社や運用会社が受け取るのではなく、各種手数料の支払いに使われます。
投資期間
投資信託は長期保有することで大きな利益を得られる投資商品だと言われています。
そのため、信託期間が10年、15年と決められている投資信託は避けた方が良いでしょう。
ただし信託期間が無期限の場合でも、永遠に運用を続けていくことができるというわけではありません。中には、解約が相次いだことで純資産額が激減し、運用が継続できなくなってしまうという場合もあります。
長期的な運用をするためには、継続的に資産流入のある投資信託を選ぶことが重要です。
分配の種類
投資信託の分配金の受け取り方法には、毎月投資型と際投資型と呼ばれる2つの種類があります。
毎月分配型
原則として、毎月決済が行われ分配金が支払われる方法です。投資家は、現金で分配金を受け取ることができます。
投資信託を保有しているだけで毎月決まった日に現金が支払われるため、「投資の利益をきちんと受け取っている」という感覚を得ることができます。
しかし、さらに利益を増やす「複利の効果」を活用できないというデメリットがあります。複利の効果とは、簡単に言うと、利益が雪だるま式に増えていく効果のこと。
毎月分配型は、生み出した利益を毎月現金で支払ってしまうため、この効果を得ることができません。
さらに、利益がない月や損失が出ている月には、投資信託の元本から分配金が支払われることがあります。
再投資型
年に1〜2回の決算期に支払われた分配金で、さらに同じ投資信託を追加購入する方法を再投資型と言います。
分配金で新たに買い付けを行うことで、複利の効果を利用して、利益を最大限に増やしていくことができます。
例えば、元本が200万円で年利が10%だった場合。年に1度利益分の20万円を受け取っていると、元本の200万円は、5年後には300万円になっていると想定できます。
しかし、10年間再投資を行い運用を続けていれば、元本は毎年年利の10%分ずつ増え続けるため、最初に投資した200万円が、5年後には320万円ほどになります。
これが雪だるま式に利益が増えていく「複利の効果」です。
また運用成績が悪い月があったとしても、元本を切り崩さずに済むというメリットもあります。
売買時に損しないコツ
投資は失敗が怖い、とお考えの方も多いのではないでしょうか。しかしちょっとしたコツでその失敗を未然に防ぐことができます。ここでは、資産運用の売買の際に損をしないためのコツをご紹介します。
自分の頭で考える
新聞やニュース、インターネットなど、投資の情報源となるものは様々。中には投資に詳しい家族や友人から情報を仕入れているという方もいるでしょう。
特にインターネットの情報は、スピードが速く、いつでもどこでも入手できるという点ではメリットが多い情報源です。
しかし、中には情報元がはっきりしていない信頼できない情報や、嘘の情報が流れている場合もあります。
入ってきた情報を全て鵜呑みにすると、それが失敗の原因に。得た情報について自ら調査し、投資の目的に合っているのかどうかを自分自身で見極めルことが必要です。
分散投資をする
投資で損をしないためには、分散投資をしてリスクを軽減することが大切です。
例えば、中国経済の調子が良いという時流に乗り、中国に投資をする投資信託ばかりを購入したとします。しかしその後、中国の景気が悪化したり、経営破綻が続いてしまった場合、大きな損失を被ることに。
他の投資商品と比べると、投資信託は自動的に分散投資をしていることにはなりますが、ジャンルやタイプの異なる商品を持ち、さらに分散させておくと良いでしょう。
積立投資を選ぶ
投資初心者の方には投資信託の積立がおすすめです。
投資で失敗を避けるためには、分散投資が大切。
投資する銘柄を分散させると良いということはご説明しましたが、それに加えて「投資するタイミング」も分散させることも非常に重要です。
時間の分散とは、1度に多額の投資を行うのではなく、回数を分けて少しずつ投資を行うこと。つまり毎月コツコツ行う積立投資は分散投資の方法のひとつというわけです。
積立投資は、失敗のリスクを極力減らして着実にお金を増やしていきたい方はもちろん、まとまった資金がないという方にもおすすめの方法です。
長期で持つ
投資信託は、ほとんどの場合が1年以上の長期投資で結果を出すことを目指して設計されています。
そのため、購入した投資信託に含まれる株式の価格が、何らかの理由で一時的に低迷してしまったとしても、年単位の長期目線で見ると、収支はプラスになっているということもあります。
短期投資で利益を目指していると、多少の値下がりで不安になってしまうことが多いでしょう。
しかしそのタイミングで無意味な売買をしてしまうと、その分購入時手数料や税金などの売買コストがかかってしまい、結果的に損をすることに。最初から長期で待つ心算でいれば、値動きに一喜一憂しなくて済みます。
その際重要なのは、最初の投資先選びを慎重に行うこと。
長期投資の場合は、ここで失敗してしまうと、基準価額が下がったまま解約できず、長い間値上がり益が得られないという心配があるので注意が必要です。
売り時を見極める
資産運用全般に言えることですが、解約のタイミングは慎重に行わなければいけません。
投資信託の場合、1番の売り時は基準価額が最も高い時。株価指数が大きく上昇した日や、長期金利が下がった日は基準価額が上がる見込みがあり、解約するのにベストなタイミングと言えます。
また、基準価額が低迷している時も、そのまま持ち続けることで損失は大きくなっていきます。
しかし見切りをつけるタイミングはとても難しいため、様子を見ながら少しずつ解約するというのもひとつの手です。
情報収集を徹底する
投資信託は、難しい運用を任せることができるという投資商品ですが、より大きな利益を出すためには、動向をチェックしておかなければいけません。
移動中などの少しの時間で情報を得ることができるインターネットは、投資信託をスタートする方にとって、とても重要な情報源です。
しかし、「自分の頭で考える」の項目でも少しお話ししましたが、ネット上には嘘の情報も出回っているため注意が必要です。
そのため、サイトを閲覧する際には、そのサイトの運営元をしっかり確認するようにしましょう。
ただ闇雲に情報を得るのではなく、信頼できる相手から、本当に役に立つ知識を集めるということが大切です。
投資信託初心者におすすめの本
投資信託に興味をお持ちの方に、まず読んでみて欲しい5冊の本をご紹介します。全くの初心者の方には少し難しい投資信託の内容を、わかりやすくまとめているものを厳選してみました。
一番やさしい投資信託の教科書
画像引用元:Amazon:一番やさしい投資信託の教科書
株初心者アドバイザーの竹内弘樹氏の監修した1冊。竹内氏は資産運用をサポートするライフパートナーズ株式会社の代表で、関連する著書も多数出版しています。
また、運営しているwebサイト「やさしい株のはじめ方」は、特に株初心者の方からの評価が高く、現在のアクセス数は述べ1000万人を超えているそうです。
本書の内容は、投資信託に必要な知識や陥ってしまいがちな失敗の対処法など。イラスト付きでわかりやすく解説されているので、「何から始めたら良いか全くわからない」という方にもおすすめです。
いちばんやさしい投資信託スタートBook
画像引用元:Amazon:いちばんやさしい投資信託スタートBook
角川SSCコミュニケーションズが発行していた投資情報誌「マネープラス」の編集部によって出版されたムック本です。
本書では、投資信託に関する解説だけでなく、専門家のインタビューなども交えて成功の秘訣や、失敗しないための方法が詳しく解説されています。
また、投資信託で資産運用を行っている一般の方の体験談も掲載されており、実際どれくらいの利益があるのかがわかりやすくまとめられています。
2006年に発行された本なので、少し情報が古くなってしまっている部分もありますが、投資信託とは何か、まずはざっくり概要を知りたいという方にぴったりの1冊です。
図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
画像引用元:Amazon:図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
経済評論家の山崎元氏と作家の大橋弘祐氏による共著。
ベストセラーとなった「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」の最新版で、シリーズ累計30万部を突破しています。
本書の特徴は、著者2人の会話形式で進められていく点。専門用語はほとんど使われていないため、投資初心者の方でも読みやすい内容となっています。
レビューでは、「とても分かりやすかったので、子供達にも読ませたい」という声があがっていました。
一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門
画像引用元:Amazon:一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門
出版社や新聞社などを経て独立し、現在はファイナンシャル・ジャーナリストとして活躍する竹川美奈子氏の著書。
本書以外にも、『投資信託にだまされるな!』『年利15%でふやす資産運用術』など、資産運用に関する書籍を多数執筆しています。
タイトルからもわかる通り、本書には投資信託に関する基礎知識がまとめられています。
正しい商品を選ぶ方法や、投資信託の活用法など、知っておきたい情報が満載。イラスト図解でわかりやすいところもポイントです。
はじめての人のための3000円投資生活
画像引用元:Amazon:はじめての人のための3000円投資生活
家計再生コンサルタントの横山光昭氏の著書です。
横山氏は、家事再生と貯金力アップをサポートする株式会社マイエフピーの代表。ファイナンシャルプランナーとして、資産運用で悩む方を手助けしています。
本書で書かれているのは、毎月3000円から始められる投資方法について。この横山式カンタン投資法で、4000人もの人が投資に成功しているそうです。
投資信託とは何か、他の資産運用と比べてどんなメリットがあるのか詳しく理解できる内容となっています。