投資信託の攻略本15選!高評価レビュー厳選集
これから投資信託を始めたいけど、「何をどうすればいいのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか? 投資と言えば、株式投資やFX、仮想通貨など「ミドルリスク・ハイリスク」なものが一般的です。ところが、投資信託は「ローリスク」かつ安定した投資ができることから、投資信託に関する書籍が多く出版されています。
投資信託は預貯金などとは性質が異なり、運用の仕方次第では元本割れの可能性も。しっかりと正しい知識を書籍から学び、投資信託の「買い方」や「運用の仕方」を身につけてから始めることが失敗しないためのコツです。
投資信託を始める前に、どんな書籍から読んでいけば良いのでしょうか? ここでは、投資信託の基礎知識がしっかりと学べる「初心者のための本」や、税制優遇があるNISA(ニーサ)・iDeCo(イデコ)の入門書などをご紹介します。
目次
投資信託の初心者向けの本
投資信託についての情報はインターネットでも多く取り扱われています。投資信託のメディアサイトや、実際に投資信託を運用している方が書いたブログなど、膨大な情報で溢れかえっているのが現状です。
確かにインターネットを利用すれば、手軽に無料で情報が得られます。しかし、中には情報の「根拠」が乏しく、投資信託について詳しく書かれていても、その内容が正しくないこともあるのです。 ブロードバンドの普及やスマートフォンの急速な進化によって、今日ではインターネット上の情報がどんどん膨れ上がっています。しかし、場合によってはその情報は「誰によって書かれたものなのか」わからないことも。
投資信託の「正確な知識」を得るためには、「誰が書いたのか」ということがわかる書籍が最も適しています。また、著者の経歴などもわかるので、情報の出所がつかみやすいのも安心できる要素ですね。
まずは、これから投資信託を始めようとしている初心者の方に最適な本をご紹介します。
「まだ間に合う 老後資金4000万円をつくる! お金の貯め方・増やし方」
著者:川部 紀子さん
老後の資金を作るためにはどうすればいいか、という資産形成の仕方が書かれています。 「年金は本当にあてにできるのか」、「老後をのんびり楽しく暮らすためには、どのくらい資産を作っておけば良いのか」、などは誰もが気になるところですよね。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)やNISA(ニーサ・少額投資非課税制度)についても解説されています。著者はFP上級資格と社会保険労務士の資格を保有されているので、安心して読める書籍です。
「節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本」
著者:朝日新聞出版
お金についての基礎知識から始まり、年金や税金、仮想通貨にいたるまでわかりやすく解説されています。 お金を稼ぐ力や、貯めるコツ、増やすコツ、税金を納めるコツなど、お金に関する基礎的なことを網羅しています。イラストやインフォグラフィックが要所に使用され、誰が読んでもイメージしやすい作りになっています。
「私の財産告白」
著者:本多清六さん
貧しい農家暮らしから東大教授になり、独自の資産形成テクニックで巨万の富を築いた本多清六さんの著書。 「月給4分の1天引き貯金」によって地道に資金を蓄え、それを元手にして手堅い投資を行ってさらに資産を増やしていきました。「人生即努力、努力即幸福」をモットーにした人生哲学の要素が強いのも名著と言われているゆえんです。
本多清六さんがどういった考えで貯蓄をして財産を増やしていったのか、語り口調の体験談が本書にはたっぷりと記されています。投資に興味が無い方でもおすすめできる名著です。
お金についての基礎知識を身につけよう
投資信託は、「投資」という言葉がついている通り、基本的に元本保証がありません。損失が出てしまうと投資した資金がマイナスになってしまう可能性もあるのです。
日本の義務教育では、「お金の運用」に関することを教えてくれません。大人になってから自分で勉強をしていくしかないのです。投資信託を始める前に、「お金の運用」についての基礎知識を学んでおけば今後の資産形成をしていく中で大きな糧になります。
たとえば小学校や中学校では、国語や算数などを学ぶことで言葉や計算の基礎知識が身につきますよね。国語や算数の基礎知識があれば、いろんな応用ができるようになり、高校や大学へ進み大人になって社会に出てからもずっと役立てられるのです。
投資の世界も同様に、お金についての基礎知識があれば応用が利くようになり、一生役立つ知識となって残ります。
投資信託の入門書
これから投資信託を始める方向けの入門書です。投資信託の専門用語がわからなくても理解しやすい内容になっています。
「改訂版 一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門」
著者:竹川 美奈子さん
「そもそも投資信託は何なのか」から始まり、投資信託の始め方などが丁寧に解説されている初心者のための入門書。
投資信託の仕組みや運用方法、インデックスファンドについても具体的に書かれています。また、2014年から始まった「NISA(ニーサ)」や2018年スタートの「つみたてNISA」、「iDeCo(イデコ)」なども網羅。 イラストつきで理解しやすいところもおすすめポイントです。
「いちばんカンタン! 投資信託の超入門書」
著者:湯之前 敦さん
こちらも投資信託初心者向けの入門書。「投資信託やファンドはよく耳にするけど、なんだかよくわからない!」という方に向けて、順を追って解説されています。
「投資信託は複雑そう」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。そんな方でも、基礎が凝縮された本書を読めば、「投資信託の根本はシンプルなんだ」ということがわかります。 こちらもiDeCoについての解説あり。わかりやすい図解入りです。
インデックス投資についての基本書
投資信託のインデックスファンドについて書かれた基本書です。インデックスファンドは投資信託をする際の運用スタイルの一つ。分散投資と低コストを基本とした運用方法です。
「お金は寝かせて増やしなさい」
著者:水瀬ケンイチさん
インデックスファンドの基本が書かれた本書は、インデックス投資の入口から出口戦略までを一貫して解説。個人投資家へ向けた内容で、これから投資信託を始める方にはぴったりです。
インデックス投資の長期的な戦略や寝かせて資産を増やす方法、おすすめの金融機関、口座開設まで個人投資家目線で解説。 また、「NISA」と「つみたてNISA」はどちらが良いのか、やiDeCoについても詳しく書かれています。
「ほったらかし投資術」
著者:山崎 元さん・水瀬ケンイチさん
ローコストで負けないインデックス運用を目指した投資術本。ネット証券やNISAの口座開設、リスクを減らすための方法などについて書かれています。 より具体的なインデックスファンドのメリット・デメリットや、インデックス運用に掛かる手数料、負けないための心構えなどについても解説。
インデックスファンドとは?
インデックスファンドは、市場全体の動きと連動させて投資を行う手法です。投資目標とするベンチマーク(日本であれば東証株価指数など)と同じ動きになるよう購入する株数を調整して利益を狙っていきます。 世界中の株や債券が投資対象になるので、分散投資としての効果が高く、安定した運用が可能です。
積立投資をもっと知りたい人向けの本
投資信託は掛金を積み立てて将来の資産を作っていくことができます。積立投資について知りたい方におすすめの書籍がこちらです。
「積立投資のすべて (現代の錬金術師シリーズ) 」
著者:星野 泰平さん
投資は株式などを短期で売買して差益を稼ぐというイメージが強いですが、投資信託は長期的な積み立てを行うことで安定した資産を築いていくことができます。 本書では、確定拠出年金など積立投資のメリットとデメリットをしっかり理解したうえで、適切な対処法や利用法ができるよう解説されています。
「コミックでわかる 20代から1500万円!積み立て投資でお金をふやす」
著者:田中 唯さん 編集:西原 朗さん
積立投資について漫画でわかりやすく解説。20代OLを主人公として、「投資」と「投機」の違いや、「投資の仕組み」などが初心者向けに書かれています。
NISA(ニーサ)について知りたい人向けの本
「ニーサって聞いたことはあるけどまだよく知らない」、という方はぜひ読んでほしい入門書をご紹介します。
「税金がタダになる、おトクな 「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門」
著者:竹川 美奈子さん
2018年から始まったばかりの「つみたてNISA」と「一般NISA」についての入門書。 本書を読めば、「そもそもNISAはどういうもの?」「どうやって始めたらいいの?」という疑問が解決できます。
「NISAの制度について」や「金融機関の選び方のポイント」なども解説されており、本書だけでNISAについての基礎知識が得られます。
「つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!」
著者:頼藤 太希さん・高山 一恵さん
こちらも「つみたてNISA」についての解説本。預貯金にお金を貯めこんでいくよりも、NISAで積み立てていくことで老後の資産形成ができる、ということについて書かれています。 NISAの運用の仕方などが図版入りで具体的に解説されており、著者おすすめのNISA商品ガイドや年齢別のポートフォリオなども網羅しています。
そもそもNISA(ニーサ)ってなに?
NISAは少額投資非課税制度のことで、投資信託で得た利益が非課税になる制度です。年間で120万円までの利益は非課税となり、所得税や住民税の対象になりません。 NISA口座を利用することで大きな節税効果が期待できます。
iDeCo(イデコ)・個人型確定拠出型年金についての本
iDeCoは私的年金が作れることで注目されています。個人型確定拠出年金の制度をうまく活用することで、老後の資産形成に役立てることが可能です。
「一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門」
著者:竹川 美奈子さん
退職金が無い方でも、iDeCoを使えば、自分で退職金の代わりとして掛金を積み立てていくことができます。 iDeCoの仕組みや買い方、受け取り方まで初心者向けにわかりやすく書かれた入門書。iDeCoのことが知りたければ、この本にiDeCoのすべてが詰まっています。
「5,000円から始める確定拠出年金」
著者:瀧川茂一さん・小山信康さん
元本保証+非課税という資産形成に強い「確定拠出年金」についての解説本。5,000円から気軽に始められる方法や運用の仕方について書かれています。
「図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書」
著者:大江 加代さん・大江 英樹さん
iDeCoについてまったく知らない、そもそも聞いたことがなかった、という方にも安心できる入門書。iDeCoの仕組みや税金面でのメリット、手数料などのコストについて解説されています。
iDeCo(イデコ)とは?
iDeCoは個人型確定拠出年金のこと。自分で毎月一定の掛金を積み立てていき、老後にまとめて受け取れる私的年金の制度です。 iDeCoは会社員や公務員に限定されず、誰でも始められるようになりました。少額から積み立てられ、定期預金・保険・投資信託といった金融商品を自由に選んで運用できます。
積み立てた資産は、60歳以降に年金や一時金としてまとめて受け取ることが可能です。また、「公的年金等控除」や「退職所得控除」などの対象になるため、税金面でもかなり優遇されています。
株についての基本を学ぶ本
投資信託は株式や債券、不動産などに投資をして運用していく仕組みです。株式投資信託の場合は、株での運用がメインとなるため、まずは株についての基礎知識を持っておきましょう。
「世界一やさしい 株の教科書 1年生」
著者:ジョン・シュウギョウさん
失敗しないための株式投資について書かれた初心者向けの教科書です。株式投資で利益を得るためのポイントを押さえるコツや、取引のしかた、銘柄選びのコツなどを解説。 株についてまったく知識がなくても投資の基礎と仕組みが理解できるような構成になっています。
もっと深く投資信託を知りたい・勝ちたい人向けの本
投資信託をまだ始めていない方や、いま運用しているけどもっと知識を深めたい、という方におすすめの投資本です。
「投資信託 勝ちたいならこの7本!なぜ“儲からない投資"をするのですか?」
著者:頼藤太希さん
投資信託について、二択式で勝つためのノウハウを解説。「株式」と「投資信託」どっちが得?など、すべて二択でどちらがメリットがあるのかについて書かれています。 投資をする際に、どっちにしたらいいか判断に迷ったときには本書が有益な判断材料となるでしょう。 投資信託の商品選びの基本についての二択や、銘柄選びの二択など、メリットとデメリットが明確になる構成になっています。
まとめ
投資信託と言っても、その中身は多種多様です。株や債券・不動産に投資するものや、iDeCoを利用した私的年金として積み立てられるものなど、多岐にわたります。 特にNISAとiDeCoは非課税になるなど税制優遇のメリットがあるので、書籍から正確な知識を取り入れておくことで資産形成がより有利に進められるでしょう。
今回は目的別におすすめの書籍をご紹介してきました。インターネットの情報だけで完結するのではなく、しっかりと情報の裏取り(根拠の確保)をしておくことが大切です。 正しい知識を身につけて、安定した投資信託の運用を行っていきましょう。