脱サラで失敗しないために!手堅く稼いでセミリタイアする方法
By Oh!Ya編集部
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上司から理不尽に叱責されたときや、出勤の満員電車内で人に揉まれているとき、一度は「サラリーマンを辞めて自由に生活してみたい」と思うものです。しかし、安定収入のあるサラリーマンを辞めて、自身の腕一本で稼ぐと決意するのは簡単ではありません。
事実、脱サラを試みて失敗する事例は後を絶たず、最終的にサラリーマンに復帰するケースは多々あります。そこで、今回は脱サラで失敗することなく、退職後に手堅く稼ぎ続ける方法についてご説明します。
目次
改めて「脱サラ」の意味を確認しよう
一般的に、サラリーマン以外の方法で生計を立てられる状態を作り、サラリーマンの立場から脱することを「脱サラ」と呼びます。
ただし、理想とする脱サラの形は人それぞれ。事業を立ち上げたり、資産運用による収入を得たり、脱サラには数多くの形はあります。
よくある脱サラのパターンとしては、以下のようなものが挙げられます。
よくある脱サラのパターン |
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副業を始めた結果、思いのほか軌道にのり脱サラした |
大金を稼ぎたいと考え、思い切って事業を興して脱サラした |
労働時間を減らすため、最低限の収入源を確保して脱サラした |
資産収入を得られる体制を築き、働く必要がなくなったため脱サラした |
脱サラを目指す理由は人それぞれ
理想を目指した結果、脱サラが選択肢として挙がるのは素晴らしいことですが、あくまで脱サラは理想を叶えるための手段に過ぎません。そのため、安易に「脱サラができればゴール」と考えて、無計画なままにサラリーマンを辞めるのは禁物です。
実際に、準備不足のまま勢いで退職してしまい、失敗してサラリーマンに戻るケースも少なくありません。これはまだ良い事例で、なかには希望通りの職種に復帰できず、キャリアも中途半端だと判断されて正社員採用されない場合もあります。
脱サラを目指す理由は人それぞれで良いのですが、計画なくサラリーマンを辞めれば相応のリスクを負うことになると覚えておいてください。
安定を手放して脱サラするメリットとは?
脱サラをするということは、サラリーマンの安定を捨てて自分の腕一本で生計を立てるということ。当然、サラリーマン時代より、収入が不安定になる可能性は高いです。
それでも脱サラを実行するメリットは、以下の要件を叶えられることにあります。
脱サラのメリット |
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時間的な自由度が高くなる |
ある程度、仕事を選べる |
全て自身の判断で行える |
収入の上限がなくなる |
収入を得るための活動時間は必要ですが、基本的に時間の使い方は自身の裁量次第。上司から仕事を振られるわけではないので、サラリーマン時代よりも仕事の選り好みができます。
労働時間を増やす、もしくは労働単価を高めることで収入にも上限がなくなり、努力によって収入が青天井に上がる点は脱サラを語るうえで外せないメリットです。
夢ばかりではない!脱サラのデメリット
魅力的なメリットが並ぶ脱サラにも、いくつかデメリットはあります。なかでも代表的なものは、以下の3つです。
脱サラのデメリット |
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社会的な信用に乏しい |
実力がなければ収入はわずか |
進むべき道を教えてもらえない |
サラリーマンとの決定的な違いは、社会的信用が乏しいことです。これによりクレジットカードを作れなかったり、賃貸住宅の契約ができなかったりするため、特に脱サラして間もないころは不便を感じます。
また、稼ぐためのスキルや取引先・販路がなければ、得られる収入はわずか。最低賃金を割ってしまうケースも、決して珍しくありません。
こういった危機に陥っても、サラリーマンとは異なり頼れる上司や先輩はおらず、あらゆるピンチを自分の力で切り開いていく必要があります。これらの各デメリットを意識しないまま脱サラに踏み切ると、盛大に失敗するため注意しなければなりません。
失敗しない脱サラの秘訣は「目標」を明確にすること
誰しも、脱サラするからには失敗することなく、いち早く生活を軌道に乗せたいと思うものです。しかし、周りに脱サラ経験者がいなければ、どのようなパターンが失敗・成功するのか分かりませんよね?
この項では、失敗例と成功例それぞれのエッセンスを抜き出し、成否を分ける要素は何なのか解説していきます。
無計画に会社を辞めるのは失敗する脱サラの典型例
ここまで何度か言及したように、無計画に会社を辞めた場合は失敗するケースが多い傾向にあります。脱サラに対する願望が強すぎるため、「脱サラすること」がゴールになってしまい、退職後の生活のあてがないまま独立してしまうパターンです。
- とにかく何か新しいことを始めたい
- 退職して自由な時間が増えればアイデアが湧くだろう
上記のように、脱サラ後のビジョンの解像度が低かったり、脱サラ後に計画を立てる前提であったりすれば、失敗の可能性は跳ね上がります。前者はもちろん、よくあるパターンの1つである後者も危険です。
確かに、退職後は自由な時間が増えるためアイデア発掘の機会は増えます。しかし、無収入の状態が続くほどプレッシャーは大きくなり、やがてクリエイティブな思考をする余裕はなくなってしまうのです。
退職前に思いつかなかったビジネスアイデアを、退職後にいきなり思いつく可能性は高くないので、アイデアを閃くことに賭けるのは楽観的かつリスキーだといえます。
脱サラ成功者はじっくり時間をかけて準備している
失敗パターンとは異なり、脱サラを成功させる人の大半は、事前に「どう転んでも生活を維持できる状態」を作るため時間をかけています。ほぼ例外なく、理想先行で計画を進めることをせず、売上を最優先に考えて脱サラ後の計画を立てているのです。
脱サラ後のビジョンは、失敗パターンのように漠然としたものではなく、どのような方法でどれほどの収入を得るのか具体的にイメージできています。
どのように脱サラを目指すべき?方法は?
脱サラを経験したことのない人にとって、サラリーマンを退職して独立するまでのプロセスはイメージしづらいものです。
そこで、この項ではどのように脱サラを目指すべきなのか、具体的な方法について解説していきます。
スモールビジネスを立ち上げて規模を拡大する
脱サラを達成する王道の方法は、サラリーマンとして働きつつスモールビジネスを展開して、生活費を稼げるようになった段階で脱サラを実行するパターンです。
ひと昔前まで、いかに小規模とはいえ起業のハードルは高く感じられました。しかし、インターネットのみで始められるビジネスが増えてきたため、初期費用もランニングコストもかけずにスモールビジネスを立ち上げる難度は下がっています。
当メディアの「おすすめ副業5選!令和元年から始めたい定番サイドビジネスはコレ」では、サラリーマンに適している副業を解説しています。本記事とあわせてご参照ください。
「生活費以上の資産収入」が得られる体制を築く
スモールビジネスの立ち上げは、準備を入念に行うことで失敗の可能性を減らせます。ただし、計画を細かく練ったからといって成功は確実ではありません。
一方、資産収入による安定したキャッシュフローを確保し、その後に脱サラするパターンは確実性が高いです。売買益ではなく、資産を保有するだけで得られる「インカムゲイン」をメインにした資産運用であれば、突然収入が途絶える可能性はほぼありません。
スモールビジネスを立ち上げる場合のように、退職後に自身が労働をする必要はなく、早期リタイアという形での脱サラになります。経済的にも時間的にも完全な自由を得られるパターンであるため、脱サラにおける理想形の1つです。
投資でまとまった資産収入を作る方法3つ
資産収入を確保することで脱サラしたい場合、投資先の選定を見極める段階で失敗すれば達成が難しくなります。経済的独立を目標とするなら、短期トレードやギャンブルで資産拡大を目指すのではなく、収益にストック性のある投資先が望ましいのです。
ここで重視すべき収益のストック性とは、「投資額を積み上げるほど資産収入が増える」という性質を指します。そして、収益のストック性がある投資先のうち、サラリーマンにおすすめできる選択肢は以下の3つです。
おすすめの投資 | 概要 |
---|---|
不動産投資 | 賃貸物件を貸し出して家賃収入を得る投資 |
株式投資 | 企業に出資して配当金・株主優待を得る投資 |
海外ETF | 海外企業に分散投資をして分配金を得る投資 |
それぞれ、どのような投資なのか詳しく解説していきます。
脱サラの最短ルートは「不動産投資」
安定したキャッシュフローを得られる体制を作るとき、いち早く結果を出せるのは不動産投資です。サラリーマンは安定収入があるため、金融機関に返済能力の高さを評価されやすい立場にあります。
これを活かし、融資を引いて不動産投資を始めることで、数千万円規模の賃貸物件を購入して運用をスタートすることが可能です。たとえば、5,000万円の不動産を利回り10%で運用すれば、年間の家賃収入は500万円ほど。
利益の数割は、融資返済や不動産の管理コストに充てる必要があるものの、サラリーマンの収入に次ぐ大きな収入源になることは間違いありません。そして、一軒目の不動産投資の実績をもとに不動産を買い増していけば、いつしか家賃収入は本業の給与以上に膨らみます。
このような順序で脱サラを果たす兼業投資家は多く、ネットで脱サラ大家の事例を調べれば数多く成功エピソードが見つかります。ほかに金融機関から融資を受けられる投資はほとんどないため、サラリーマンの信用力を活かして投資をするなら不動産投資一択です。
実物資産の運用が苦手なら「株式投資」
数ある投資方法のなかで、最もスピーディーにまとまった資産収入を得られるのは不動産投資ですが、不動産は実物資産であるために管理に多少の手間が発生します。大半の業務を外注できるとはいえ、運用時の気楽さはペーパーアセットにかないません。
そこで、実物資産を保有することなく資産収入を得る方法として推奨できるのが、配当金や株主優待の獲得を目的とした株式投資です。配当利回りの優秀さ、株主優待の内容を調べる手間は発生するものの、労力が必要となるのは株式を購入するタイミングのみ。
一度購入さえすれば、株式を保有するだけで配当金・株主優待を受け取れるため、ほとんど不労所得に近い状態です。くわえて、資産収入の利回りが5%を超えるような投資先も多く、投資額が5,000万円を超えたあたりから脱サラが見え始めます。
広範囲に分散投資するなら「海外ETF」
魅力的な成長事業を抱える海外企業は多く、特定の分野では日本国内の優良企業ですら見劣りしてしまいます。こういった状況を感じており、海外の成長企業に広く投資をしたいと考えるなら海外ETFがおすすめです。
ETFは、1つの銘柄に複数の海外株式が組み込まれている、株式市場をパッケージ化したような金融商品。全世界株式を対象にしたもの、米国の優良企業にのみ投資をするものなど、バリエーションは多岐にわたります。
なお、ETFを運用する資産運用会社は複数ありますが、運用規模の大きな運用元であるほど運用コストが小さい傾向にあるため、業界トップ3と呼ばれている以下の会社から選ぶことをおすすめします。
資産運用会社 | 代表的なETF(投資対象) |
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バンガード | VT(全世界株式)、VOO(米国株式) |
ブラックロック | IVV(米国株式) |
ステート・ストリート | SPY(米国株式) |
全世界株式に投資をするなら、運用コストとなる「経費率」が最も小さいVT。世界経済を牽引している米国企業に投資をするなら、それぞれの資産運用会社が看板商品とする米国株式ETFを選ぶことで、安定したリターンを獲得できます。
ただし、これらの優良な投資先は分配利回りが1~3%程度と低く、潤沢なキャッシュフローを得るためには大きな投資額が必要です。そのため、不動産投資や国内株式の運用に比べれば脱サラまでのハードルは高くなります。
ただし、「日本に住みながら海外へ投資できる」という点で優れており、日本の将来に頼ることなく時間をかけて脱サラの準備を整えるなら、海外ETFは有力な候補です。
まとめ
自由を手に入れたいサラリーマンにとって、脱サラは魅力的なライフプランの1つです。しかし、本記事で何度も触れたように、脱サラは無計画に進めて容易に実現できるものではありません。
入念に準備をして、限りなく失敗の可能性を低くして、やっと成功するものなのです。脱サラに対するビジョン、脱サラ後に求める生活水準は人それぞれですが、どのようなパターンにおいても根幹にある考え方は変わらないため、ぜひ本記事を参考にしてください。