FXはなぜ危険?FXに向いている人と向いていない人を徹底解説
By Oh!Ya編集部
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先日、金融庁が出典した報告書に「老後は2,000万円足りない」という旨の記載があり話題になりました。この報道を受けて、老後のために資金を蓄えておかなければ…と思った人も少なくないでしょう。
ただ、投資経験がない状態だと、どの投資が自分に向いているか分かりません。そこで今回は、「FX」にフォーカスを当て、FXの仕組みやメリット・デメリットを解説していきます。
この記事を読むことで、自分にFXが向いているかどうかが分かり、仮に向いていない人はどの投資をすれば良いか?も合わせて解説します。
FXの仕組み
そもそも、FXとは「Foreign Exchange」の略称であり、簡単にいうと「外国の通貨を米ドルやユーロ、円などの通貨を交換して、収益を上げる投資」です。
ただし、それ以外の方法で収益をあげることもできるので、まずはFXの仕組みである以下を知っておきましょう。
- FXで収益を上げる方法
- FXの売買方法
- 通貨の種類
FXで収益を上げる方法
FXで収益を上げる方法は以下2通りあります。
- 売買差益を狙う
- スワップポイントで稼ぐ
「売買差益を狙う」という方法が一般的ですが、スワップポイントで稼ぐという方法もあります。
売買差益を狙う
売買差益を狙うとは、通貨安・通貨高を狙った取引であり、たとえば以下のような流れで収益を上げます。
- 1ドル100円のときに1万ドル取得(100万円分)
- 3か月後に1ドル105円になる
- 取得した1万ドルで円を買い戻して105万円を取得(+5万円)
このように、円高のときにドルを取得し、円安のときに円を買い戻すことで利益を上げることができます。厳密に言うと手数料がかかりますが、売買差益によって上記のような収益を得るのがFXの基本です。
スワップポイントで稼ぐ
FXで収益をあげる2つ目の方法は、スワップポイントを利用して稼ぐことです。スワップポイントとは金利差のことであり、金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を取得すれば、その金利差がスワップポイントになります。
たとえば、金利2%の豪ドルを金利0.1%の日本円で取得(金利差2.4%)するとします。仮に1豪ドルが100円であり、1万通貨(100万円分)取得した場合に1日でもらえるスワップポイントは以下です。
- 100円(1豪ドル)×2.4%÷365日×1万通貨=約65.7円
仮に、毎日65.7円を受け取れば、1年で23,999円です。つまり、100万円投下して年間23,999円の収益なので、利回りは約2.4%になります。
FXの売買方法
FXで売買する流れは以下になります。
- FX会社に口座開設を申込み
- 書類送付をして審査を受け
- 口座開設が完了すれば入金
- 入金したお金で通貨種類や金額を選ぶ売買スタート
このように、まずはFX会社に口座をつくるところからはじめます。その後の流れは株を売買するときと同じで、口座に日本円を入金して通貨の売買をスタートさせるという流れです。
通貨の種類
上述した例では、アメリカドルと日本円、豪ドルと日本円でしたが、通貨の種類はたくさんあります。ただし、FX会社によって取り扱い通貨種類が異なるので、FX会社を選ぶときは事前にチェックしておきましょう。
たとえば、GMOクリック証券の場合、取引できる通貨の種類・組み合わせは以下の通りです。
円 | 円以外 |
---|---|
ユーロ/円 | ユーロ/米ドル |
ポンド/円 | ポンド/米ドル |
豪ドル/円 | 豪ドル/米ドル |
NZドル/円 | NZドル/米ドル |
スイスフラン/円 | ユーロ/ポンド |
トルコリラ/円 | ユーロ/豪ドル |
南アフリカランド/円 | ポンド/豪ドル |
メキシコペソ/円 | ユーロ/スイスフラン |
カナダドル/円 | ポンド/スイスフラン |
- | 米ドル/スイスフラン |
このように、全ての通貨を取り扱っているわけではありませんし、組み合わせもあらかじめ決まっています。
FX投資のメリット
前項でFX取引の概要が分かったと思います。次に、FX投資のメリットである以下の点を解説していきます。
- レバレッジ効果が最大25倍
- どんなときでも利益が出せる
- イニシャルゲインも狙える
- 24時間取引可能
- 注文方法が豊富
レバレッジ効果が最大25倍
FXの最も大きなメリットは、レバレッジ効果が25倍もあるという点です。レバレッジ効果については以下を知っておきましょう。
- レバレッジ効果とは?
- ほかの投資との比較
簡単にいうと、レバレッジが高いほど、少ない資金でも収益を上げやすいです。
レバレッジ効果とは?
レバレッジ効果とは「てこの原理」のことであり、投資の世界では小さい資金で大きな資産を取得するということです。
レバレッジ効果が高いと収益が大きくなりやすいのですが、その理由は投資から得る収益が「保有資産額×利回り」で計算されるからです。
つまり、レバレッジ効果が高いということは保有資産額が高いということであり、利回り通りに運用できれば収益も高くなります。
ほかの投資との比較
たとえば、株式投資には「信用取引」といわれる手法があります。信用取引とは、証券会社にお金を借りて取引する手法なので、自己資金の3倍程度レバレッジ効果があります。
しかし、仮に500万円を投資して利回り5%で運用した場合に、レバレッジ効果3倍と25倍の収益額の差は以下のように非常に大きいです。
- 500万円×レバレッジ3倍×利回り5%=年間75万円
- 500万円×レバレッジ25倍×利回り5%=年間625万円
FXで実際の取引事例
たとえば、500万円の自己資金があれば、レバレッジを25倍にして1億2500万円まで取引できます。仮に、この資金で日本円とアメリカドルを以下の流れで取引したとしましょう。
- 6月25日:1ドル107円のときに1億2500万円(1,168,224ドル)取得
- 7月5日:1ドル109円(円安)になったので買い戻して約1億2733万円(+233万円)取得
上記のように、わずかの期間で233万円もの利益を上げています。これは、レバレッジ効果が25倍もあるからであり、仮にレバレッジ効果がなければ約9.3万円程度の利益です。
このように、レバレッジ効果の高さにより、大きな収益を上げるチャンスがある点がFXの大きなメリットでしょう。
どんなときでも利益が出せる
FX投資の2つ目のメリットは、どんなときでも利益が出せるという点です。この点については、以下を知っておきましょう。
- 売りからでも買いからでも取引可能
- ほかの投資は自由にできない
売りからでも買いからでも取引可能
FX取引は売りでも買いでも取引可能です。つまり、通貨高になろうが通貨安になろうが関係ないというわけです。上述した例は「買い」からであり、円安のときに利益をあげました。
しかし、以下のように売りから入れば円高時にも利益をあげられます。
- 6月25日:1ドル109円のときに1億2500万円(1,146,788ドル)で売り
- 7月5日:1ドル107円(円高)になったので約1億2270万円で(差230万円)買い戻す
上記の取引であれば、差額である約230万円の利益が出ます。
ほかの投資は自由にできない
FXのように、「売り」から取引できる投資は多くありません。たとえば、ファンドにお金を預ける投資信託は、基本的に売りから注文することはできません。
また、不動産投資などの現物投資も「売り」から入り、不動産を「買い戻す」ことはできません。株式投資は同じような手法として「空売り」がありますが、全銘柄できるわけではないのです。
イニシャルゲインも狙える
FX投資の3つ目のメリットは、イニシャルゲインも狙えるという点です。イニシャルゲインとは「定期的な収益」のことであり、その反対に「一時的な収益」という意味のキャピタルゲインがあります。
FX投資でいうイニシャルゲインはスワップポイントのことであり、キャピタルゲインは通貨の売買益のことです。
つまり、自分の得たい収益の種類によって、スワップポイントをメインに置くか、売買益をメインに置くか決めることができます。
24時間取引可能
FX投資の4つ目のメリットは、平日なら24時間取引可能ということです。たとえば、株式投資やREITなどの取引は、市場が空いている平日の9時~15時までの取引になります。
一方、FXは平日なら原則24時間取引可能です。ただ、FXは外国通貨の取引なので時差が関係していきます。
そのため、厳密にいうと取引時間は月曜の午前7時前後~土曜の午前7時前後(アメリカがサマータイムときは6時前後)なので、個別にFX会社に確認しましょう。
とはいえ、平日24時間取引できるという点は、たとえば会社員が仕事終わりに取引する…なども可能なので、FXのメリットといえるでしょう。
注文方法が豊富
FX投資の5つ目のメリットは以下のように注文方法が豊富な点です。
- 成行注文:値段を指定せずに現レートで売買
- 指値注文:値段を指定して売買
- 逆指値注文:例「100円を下回ったら売り」という注文
- トレンド追従型の逆指値注文:例「今99円だけど100円以上になったら買い」という注文
- IFD注文:2つの注文を同時に出せる
- OCO注文:2つ注文を出して1つ成約したら1つはキャンセル
- IFDO注文:上記2つを組み合わせた注文
上記は現時点で全て覚える必要はありません。
ただ、たとえば会社員の方は平日の日中に取引するのは難しいので、逆指値注文をしておくことで暴落時のリスクヘッジをする…などが可能な点は覚えておきましょう。
FX投資のデメリット
前項がFX投資のメリットでしたが、一方で以下のようにデメリットもあります。
- 強制ロスカットのリスクが高い
- 外的要因が多い(特に新興国の通貨)
強制ロスカットのリスクが高い
強制ロスカットリスクについては、以下の点を知っておきましょう。
- ロスカットとは?
- 証拠金とは?
- 証拠金維持率とは?
- 強制ロスカットさせる事例
上述したように、レバレッジ25倍だからこそ「わずかの期間で233万円稼げる」のような事例がありました。逆にいうと、「わずかの期間で233万円損失になる」ともいえます。
それには、この強制ロスカットのリスクも上乗せされるので、仕組みをしっかりと理解しておきましょう。
ロスカットとは?
そもそもロスカットとは、FX会社が取引ルールに基づいて強制的に決済(売買)することです。
このロスカットルールはFX会社によって異なりますが、「証拠金維持率50%~100%以下」のような条件が多いです。
証拠金とは?
証拠金とは担保のようなもので、基本的にFXはレバレッジ25倍なので元本の4%(100÷レバレッジ25)に設定しています。
つまり、1,000万円分の取引をするときは40万円(1,000万円×4%)の証拠金があれば取引可能ということです。
証拠金維持率とは?
証拠金維持率とは、「時価評価総額÷必要証拠金×100」で計算される利率になります。
たとえば、1,000万円分の取引をするときに口座に100万円があれば、「時価評価総額100万円÷証拠金40万円×100=250%」が証拠金維持率です。
この数値が100%を下回れば…つまり時価評価総額が40万円を下回れば強制的にロスカットされるので損失が発生します。言い換えると60万円の損失になればロスカットされます。
強制ロスカットさせる事例
では、前項の事例を基に、実際に1,000万円の取引をして80万円の損失が出る事例をみていきましょう。
たとえば、1ドル100円のときに証拠金40万円でレバレッジ25倍の取引をすると、1,000万円分(10万通貨)取得できます。
このときに60万円の損失が出るときは、6円の円安・円高になったときです。レバレッジが高いほどロスカットリスクも高くなるため、大きな損失につながることもあります。
外的要因が多い
また、FX投資は以下のような外部要因に影響されやすい点もデメリットです。
- システムリスク
- 金利変動リスク
- 流動性リスク
システムリスク
FX取引は電子取引になるので、通信機器や回線の障害などによっては取引がしにくくなることがあります。
特に、レバレッジが大きい取引の場合は、決済が少しでも遅れると損益に大きな影響を及ぼすので注意しましょう。
金利変動リスク
上述のように、通貨間の金利差によってスワップポイントを得ることができます。しかし、通貨の金利差は各国の政策金利によって決まるので、一定ではなく変動していきます。
特に、新興国通貨は政策金利を含め、国内の金融政策が変わりやすかったり、国の情勢が不安定だったりするのでリスクが高いといえます。
流動性リスク
流動性とは「決済のしやすさ」のことであり、流動性はその通貨を取引している投資家の数に影響されます。また、FXは世界中で取引しているので、同じ通貨だとしても以下のように流動性に変動があります。
- 主要国での祝日(その国では取引できない)
- 週初めのオープン時期(参加者が少ない)
- 各国で起こる天災地変
- クーデターや紛争など
上記以外に、前項と同じように新興国通貨はリスクが高いので、主要国の通貨よりも流動性が低いです。流動性が低いと、売りたいときに売れない…買いたいときに買えない…というリスクがあります。
FXに向いている人は?
前項まででFX投資のメリット・デメリットが分かったと思います。その上で、FXに向いている人は以下のような人といえるでしょう。
- ハイリスク・ハイリターンを狙う人
- 機械的に売買ができる人
- 余裕資金で投資をする人
ハイリスク・ハイリターンを狙う人
まずは、ハイリスク・ハイリターンを狙う人です。というのも、やはりレバレッジ25倍はほかの投資には中々ないレバレッジ効果なので、大きな収益になる可能性があります。
100万円の資金があれば2,500万円の取引ができるので、5%収益を上げると125万円です。つまり、実質利回りは125%(125万円÷100万円)という驚異的な数値になります。
しかし、100万円で125万円の収益を短期間で上げることができるということは、その逆もあり得るということです。そのため、このハイリスク・ハイリターンを許容できる人こそ、FXに向いている人といえます。
機械的に売買ができる人
次に、機械的に売買ができる人です。言い換えると、感情に流されやすく、機械的に売買できない人はFX取引をしない方が良いでしょう。
というのも、上述したようにFX取引は一歩間違えると大きな損失につながりますので、いかに損失を拡大させないか…つまりロスカットを機械的にできるかどうか?が重要です。
しかし、人間の心理として「損をしているのに決済する(損切り)」のは抵抗があるため、その辺りを自分のルールに則り、機械的に売買できる人でないと収益を上げるのは難しいでしょう。
余裕資金で投資をする人
前項の「機械的に売買する」ためには、ある程度余裕資金を投下する必要があります。たとえば、貯金が100万円で、その100万円を全額投下すれば、心理的に「負けられない」という思いが強くなるでしょう。
そうなると、ロスカットするという判断ができず、含み損のまま売買できない…という状態になりかねません。このような状態だと手持ち資金がなくなってしまうので、日常生活にも影響が出ます。
だからこそ、機械的に取引できるよう、余裕資金を投下した方が良く、それができなければFX投資はおすすめできません。
FXに向いていない人におすすめの投資
ここまででFX投資の概要やメリット・デメリットを解説してきました。この記事を読み、「FXはリスクが大きいな…」と思っている方に向けて、おすすめの投資である以下を解説します。
- リスクを抑えた投資信託
- 長期の株式投資
- 安定している不動産投資
上記は、総じてリスクが低い投資になります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った投資を探してみましょう。
リスクを抑えた投資信託
まずは、「リスクを抑えた投資信託」について以下を知っておきましょう。
- 投資信託の仕組み
- 低リスクの投資信託を選択
- iDeCoのメリット
投資信託の仕組み
投資信託とは、簡単にいうと「自分の資金をファンドに預け運用してもらう」ことです。たとえば、Aという投資信託を100万円分取得すると、ファンドAがその100万円を運用してくれます。
ファンドAは、国内株式や債券、外国株式など、色々な投資商品を取得し資金を増やします。そして、運用に成功すれば、投資家は「分配金」という形で収益を得るという仕組みです。
また、その投資信託自体も時価で売却(解約)することもできます。つまり、投資信託の時価が上昇していれば、売却益を得ることもできるというわけです。
低リスクの投資信託を選択
投資信託といっても、以下のように色々な運用方針があります。
- 国内の大型株式や債券中心(ローリスク)
- 国内の小型国株や先進国の株式中心(ミドルリスク)
- 新興国の株式中心(ハイリスク)
このように、投資信託(ファンド)によって運用方針があり、その方針によってリスクとリターンが異なります。
利回りも1%台から10%前後まで幅広いので、言い換えると自分でリスクを選択できるということです。FXのハイリスクを避けたいのであれば、できるだけローリスクの商品を選びましょう。
iDeCoのメリット
投資信託を取得する方法としてiDeCoがあります。iDeCoを通じて投資信託を取得すると、以下のメリットがあります。
- 掛け金を所得控除できる(節税につながる)
- 収益に課税されない(収益が大きくなる)
- 受け取り時も控除額が大きい(節税につながる)
要は、税制優遇が大きいということです。ただし、iDeCoは私的年金制度といって年金に上乗せする制度なり、原則60歳からの受取になるので、その点は認識しておきましょう。
長期の株式投資
次におすすめする長期の株式投資について、以下を知っておきましょう。
- 長期の株式投資の仕組み
- 長期の株式投資のメリット
長期の株式投資の仕組み
長期の株式投資とは、株式の売却益ではなく配当益をメインに投資です。配当益とは、企業が自社の利益を株主に還元することであり、企業の業績(利益額など)や方針によって配当益は異なります。
たとえば、長期の株式投資の代表格であるJTは、2019年予想で年間154円の配当益です。そして、2019年7月29日の株価は2,433円なので、利回りに換算すると6.3%になります。
ただ、不動産証券化協会によると、東証一部の平均配当利回りは2%ほどなので、長期の株式投資は低リスクですが利回りが高いとはいえません。
長期の株式投資のメリット
長期の株式投資のメリットは以下の点です。
- 安定している(変動が小さい銘柄)
- 手間がかからない(基本は放置する)
- 流動性が高い(時価なら即時決済)
まずは、配当利回りが高い大企業の株を選べば、比較的変動が小さく安定しています。また、長期の株式投資は基本的に放置していれば良いので手間がかかりません。
さらに、株式取引は平日の日中、かつ時価であれば即時決済できるので、現金化が早いという点もメリットといえるでしょう。
安定している不動産投資
さいごに、不動産投資について以下を知っておきましょう。
- 収入源が安定している
- 支出も予想しやすい
- レバレッジ効果が高い
収入源が安定している
不動産投資は、区分(一室)マンションやアパート一棟など、不動産を購入し、その不動産の賃借人から得る賃料がメインの収益です。そして、メインの収益である「賃料」は比較的安定しています。
たとえば、「FX取引をして3か月で資産ゼロになる」ということはあり得ますが、不動産投資はそのようなことはほぼあり得ないでしょう。
それは、家賃収入という安定した収入源であり、かつ不動産という「価値がゼロになりにくい資産」を保有しているからです。
支出も予想しやすい
また、不動産投資は支出も以下のように決まっています。
- ローン返済額
- 固定資産税、都市計画税
- 退去時の原状回復費用
- 管理委託手数料
- 火災保険料や地震保険料
- 管理費、修繕積立金(区分所有)
- 共用部の修繕費用(一棟投資)
- 税理士への報酬(確定申告を依頼する場合)
- その他経費(物件運営のための交通費など)
支出額までは分からない項目もありますが、どのような費用がいくらかかるか?はおおよそ分かるので、収支計算しやすい点もメリットといえるでしょう。
レバレッジ効果が高い
不動産投資もFX投資ほどではないですが、レバレッジ効果が高いです。というのも、ローンを組んで物件を購入できるので、自己資金の10倍ほどの資産を保有することも可能だからです。
さらに、不動産投資はFX投資と異なり、強制的なロスカットはありません。そもそも、上述したように現物資産である不動産は、価値が急落するリスクが小さいのです。
つまり、レバレッジ効果が高くてもリスクが小さい点が、不動産投資のメリットになります。
まとめ
このように、FX投資はレバレッジ25倍という点が最も大きな特徴であり、それ故にハイリスク・ハイリターンの商品といわれます。
そのため、大きなリスクを選択できる人に向いている投資であり、大きなリスクを避けたい人は投資信託や長期の株式投資、あるいは不動産投資が良いでしょう。
いずれにしろ、それぞれの特徴を把握し、自分に合った投資方法を選択することが重要です。