住信SBI銀行で不動産投資ローンを借りる!知っておくべき10項目
不動産投資について色々と学んでいる方の中には、不動産投資において「好条件で金融機関からの融資を受けること」が重要だと気づいている人もいると思います。
この記事では、不動産投資ローンの中でも住信SBIネット銀行にフォーカスを当て、ローン概要や住信SBIネット銀行の強み、口コミなどを解説していきます。
この記事で、住信SBIネット銀行の不動産投資ローンの概要を知った上で、ほかの金融機関と比較しましょう。それによって、自分に合った金融機関を探せるはずです。
目次
1.住信SBIネット銀行で借り入れるときの流れ
住信SBIネット銀行で投資用不動産を取得するときは、不動産担保ローンという名称のローンを利用します。
要は、不動産を担保に入れて融資を受けるので、基本的な仕組みは不動産投資ローンと同じです。そのため、本記事では「不動産投資ローン」という名称で解説していきます。
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき1つ目は、ローンを借りるときの流れである以下の点です。
- 仮審査の申込み
- 仮審査の結果報告
- 正式審査の申込み
- 正式審査の結果報告
- 金銭消費貸借契約
- 融資実行
それぞれのフェーズを解説する前に審査にかかる期間をいっておくと、仮審査から融資実行まで3週間~1か月程度の日数がかかり、申込み状況などによっては1か月以上かかります。
この期間は、ほかの金融機関と比べても比較的早いといえるでしょう。
仮審査の申込み~結果報告
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを借りるときは、WEB上から仮審査をします。仮審査のページで個人情報や借入物件の情報などを入力して申し込むという流れです。
そして、仮審査の結果は即日~3営業日前後で住信SBIネット銀行から登録したメールアドレス宛に連絡がきます。
正式審査の申込み
仮審査に承諾した旨のメールを受信したら、次は正式審査に移ります。正式審査の場合には、以下の書類が必要になります。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 収入証明書(源泉徴収票など)
- 担保関係書類
担保関係書類は個々で異なるので、仮審査に承諾した後で個別に連絡が来ます。
また、住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを受ける場合は代表口座が必要になるので、開設していない場合はこのタイミングで口座開設手続きが必要です。
正式審査の結果報告
住信SBIネット銀行の不動産投資ローンの正式審査では以下を行います。
- 勤務先へ電話連絡をして在席確認
- 借り入れの意志確認
- 担保物件の現地調査のお願い
これらは案件によって異なりますが、上記を経た後に正式審査の結果連絡が来ます。
金銭消費貸借契約~融資実行
正式審査に承諾した後は、借入者と住信SBIネット銀行および保証会社との間で金銭消費貸借契約(ローンの本契約)を結びます。
保証会社とは、借入者が滞納したり返済不能になったりしたとき、代わりに弁済してくれる会社です。
住信SBIネット銀行の不動産投資ローンの場合は、三井住友トラスト・ローン&ファイナンス株式会社が保証会社になります。
金銭消費貸借契約は、住信SBIネット銀行から契約書類の一式が郵送されてきます。その契約書類に記入・捺印をして返送し、不備がなければ契約は完了するという流れです。
そして、物件の引渡し日に合わせて融資実行となります。
2.金利や金利種類について
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき2つ目は、金利や金利種類に関することです。
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを借りるときは、変動金利のみとなります。とはいえ、不動産投資ローンを検討している方は、住信SBIネット銀行以外にも複数の金融機関を検討しているでしょう。
そのため、金利や金利種類について以下を知っておく必要があります。
- 金利には3種類ある
- 金利種類による違いは?
- 種類ごとの金利と返済額の差
金利には3種類ある
一般的には金利は以下3種類あります。
- 変動金利
- 固定金利選択型
- 全期間固定金利型
変動金利とは定期的に金利が変わるタイプです。
固定金利選択型とは、3年固定や5年固定など、一定期間は固定金利が適用され、その後は変動金利に切り替えるか、もう一度固定金利選択型を選ぶタイプです。
全期間固定金利とは、借入期間中ずっと金利が固定されるタイプです。
金利種類による違いは?
上述した、変動金利・固定金利選択型・全期間固定金利型の違いは以下の通りです。
項目 | 変動金利 | 固定金利選択型 | 全期間固定金利型 |
---|---|---|---|
金利 | 最も低い | 中間 | 最も高い |
返済額の変動 | 変動あり | プランによる | 変動なし |
金利の切り替え | 可能 | 可能 | 基本不可能 |
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを借りるときは、特にこの「金利種類の違い」を知っておきましょう。
というのも、住信SBIネット銀行の不動産投資ローンは変動金利のみなので、仮に固定金利選択型・全期間固定金利が良ければ、ほかの金融機関を検討する必要があるからです。
金利
項目 | 変動金利 | 固定金利選択型 | 全期間固定金利型 |
---|---|---|---|
金利 | 最も低い | 中間 | 最も高い |
基本的に、変動金利・固定金利選択型・全期間固定金利の順番で低い金利です。
また、固定金利選択型は固定期間が短い方が金利は低いので、「3年固定<5年固定<10年固定」などのイメージです。
ただ、そもそも変動金利は短期プライムレート、固定金利は10年国債を基準しています。つまり、変動金利と固定金利では、金利の基準が異なるということです。
そのため、たとえば「変動 VS 3年固定」の金利を比較すると、時期によっては3年固定の方が低金利のこともあります。
返済額の変動
項目 | 変動金利 | 固定金利選択型 | 全期間固定金利型 |
---|---|---|---|
返済額の変動 | 変動あり | プランによる | 変動なし |
変動金利は半年に1回金利を見直し、5年ごとに返済額へ反映させます。つまり、5年ごとに返済額が変動する可能性があり、それは住信SBIネット銀行の不動産投資ローンも例外ではありません。
固定金利選択型は、たとえば5年固定を選び5年経過後に変動金利を選択すれば、その後は返済額が変動する可能性はあります。
全期間固定金利は、世の中の金利がいくら変わっても、借入期間中ずっと金利は固定されているので返済額も変わりません。
金利の切り替え
項目 | 変動金利 | 固定金利選択型 | 全期間固定金利型 |
---|---|---|---|
金利の切り替え | 可能 | 可能 | 基本不可能 |
変動金利は基本的に金利切り替え可能な金融機関が多いです。ただし、住信SBIネット銀行の不動産投資ローンの場合は、ほかのプランがないので切り替えはできません。
固定金利選択型は期間満了時に切り替えが可能で、全期間固定金利は基本的に切り替えできません。
このように、金利種類ごとに特徴の違いがあるので、この点を加味してどの金利種類が良いかを検討しましょう。
検討の結果、固定金利が良いのであれば、住信SBIネット銀行の不動産投資ローンは変動金利しかないので、ほかの金融機関を探すことになります。
種類ごとの金利と返済額の差
住信SBIネット銀行の不動産投資ローンの変動金利は、年2.95%~8.9%になります。
仮に、借入期間30年、借入金額3,000万円、元利均等返済の場合は、金利による返済額の差は以下の通りです。
金利 | 総返済額 | 月々返済額 |
---|---|---|
2.95% | 45,242,373円 | 125,673円 |
4% | 51,560,700円 | 143,224円 |
6% | 64,751,048円 | 179,865円 |
8.95% | 86,510,465円 | 240,308円 |
一般的に、不動産投資ローンの金利は1%前後~3%前後程度です。そのため、住信SBIネット銀行の不動産投資ローン金利は高めといえるでしょう。
金利は借入者によって異なるので、高金利になるようであれば返済額の比較をきちんと行い、慎重に検討することをおすすめします。
3.融資期間と融資額について
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを借りるときに知っておくべき3つ目は、融資期間と融資額についての以下に関することです。
- 融資期間と融資額
- 期間と金額による返済額の違い
融資期間と融資額
住信SBIネット銀行の不動産投資ローンの借入期間は1年以上~25年以内(1ヵ月単位)で、融資金額は300万円~1億円までとなっています。
期間と金額による返済額の違い
融資期間と融資額の中で、特に融資期間については重要です。金利差による返済額は上述した通りですが、返済期間による返済額の差は以下の通りです。
返済期間 | 総返済額 | 月々返済額 |
---|---|---|
20年 | 36,423,456円 | 151,765円 |
18年 | 35,747,905円 | 165,500円 |
15年 | 34,749,375円 | 193,052円 |
10年 | 33,124,784円 | 276,040円 |
上記は、借入期間3,000万円、金利2.5%、元利均等返済のときのシミュレーションです。このように、返済期間が長いと総返済額が上がりますが、月々返済額が下がります。
逆に、返済期間が短いと総返済額は下がりますが、月々返済額は上がるという仕組みです。
特に、月々返済額は毎月のキャッシュフローを検討する上で重要なので、返済期間による返済額の違いは頭に入れておきましょう。
また、返済期間も金利と同様、自由に選べるわけではなく借入者によって決まります。
4.返済方法や利用条件に関すること
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを組むときに知っておくべき4つ目は、返済方法や利用条件に関する以下のことです。
- 返済方法
- 利用可能者
- 資金用途
返済方法
住信SBIネット銀行の不動産投資ローンの返済方法は、毎月元利均等返済です。元利均等返済とは、「ローン元金+利息」を毎月の返済額が一定になるように調整する返済方法になります。
本来であれば元金は少しずつ減っていくので、最初は返済額が高く徐々に返済額が下がっていくことになり、この返済方法を元金均等返済といいます。
ただ、不動産投資ローンにおいて元金均等返済だとキャッシュフローが悪くなるので、採用している金融機関は少ないでしょう。
利用可能者
住信SBIネット銀行の不動産投資ローンを利用できるのは、以下全てを満たす方になります。
- 申込時の年齢が満20歳以上である
- 完済時の年齢が満75歳以下である
- 原則として安定した収入があること
- 保証会社の保証が受けられること
上記の条件は、不動産投資ローンの借入利用者の条件としては、一般的な条件といえるでしょう。
資金用途
住信SBIネット銀行の不動産投資ローンの場合、融資を受けたお金は自由に使えます。つまり、資金用途は「投資用不動産の購入」に限定されていないというわけです。
というのも、住信SBIネット銀行の不動産投資ローンは、上述したように厳密にいうと不動産担保ローンだからです。
不動産担保ローンは不動産を担保に入れるローンなので、不動産購入を目的としていません。だからこそ、上述したように金利が比較的高くなってしまいやすいのです。
5.諸費用や手数料について
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを組むときに知っておくべき5つ目は、以下の諸費用や手数料に関することです。
- 借り入れる際の諸費用
- 繰り上げ返済の可否と手数料
借り入れる際の諸費用
住信SBIネット銀行の不動産投資ローンを借り入れるときは、以下の諸費用がかかります。
- 保証委託事務手数料:借入金額×1.2%(税抜き)
- 融資事務取扱手数料:借入金額×0.8%(税抜き)
- 印紙代:借入金額による
- 登記関係費用:不動産の評価額による
仮に、借入金額が3,000万円の場合は、手数料だけで60万円(税抜き)かかるということです。この金額は、ほかの不動産投資ローンと比較しても標準的な金額といえるでしょう。
繰り上げ返済の可否と手数料
繰り上げ返済には以下2種類あり、住信SBIネット銀行の不動産投資ローンはどちらの繰り上げ返済も可能です。
- 一部繰り上げ返済
- 全部繰り上げ返済
一部繰り上げ返済とは、「5年後に元金を300万円返済する」など、借入期間中に元金の一部をまとめて返済することです。全部繰り上げ返済とは、残債の全てを一括返済することです。
ただし、繰り上げ返済手数料は繰り上げ返済額の3.086%(税込み)が手数料としてかかります。つまり、300万円を繰り上げ返済額した場合には、9万2,580円の手数料がかかるということです。
6.その他の概要
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを組むときに知っておくべき6つ目は、その他の概要に関する以下のことです。
- 団体信用生命保険
- 担保と保証人について
団体信用生命保険
住信SBIネット銀行の不動産担保ローンは、団体信用生命保険(団信)の加入はありません。団信については以下を知っておきましょう。
団信とは、借入者が亡くなったり、高度障害になったりしたときに、その時点の残債が補填される生命保険です。つまり、借入者に何かあったとき、借金が返済されるというわけです。
団信加入を必須としている金融機関もありますが、住信SBIネット銀行の不動産投資ローンは団信の仕組み自体ありません。
以下より団信に加入しないメリット・デメリットを解説していきます。
団信に加入しないメリット
団信に加入しないメリットは以下の点です。
- 金利の上乗せや手数料がない
- 「健康状態によっては借入不可」ということがない
団信に加入すると、基本的には「金利が0.3%上乗せ」や別途手数料がかかります。
団信必加入の場合は自動的にそのようなことになりますが、団信加入がない場合は金利の上乗せも別途費用もかかりません。
また、団信は生命保険なので、健康状態によっては加入できません。つまり、団信に必加入の場合は、健康状態によっては借入自体ができない可能性があります。
住信SBIネット銀行の不動産投資ローンは団信に加入することはないので、このようなことがない点もメリットといえるでしょう。
団信に加入しないデメリット
一方、団信に加入しないデメリットは以下の点です。
- 保障が欲しいなら別途生命保険に加入する
- 年齢によっては団信の方がお得
仮に、団信のような保障が欲しいのであれば、民間の生命保険会社で別途生命保険に加入する必要があります。
また、民間の生命保険会社の場合には、年齢などによって支払う保険料が異なります。一方、団信の場合は、たとえば金利上乗せの場合でも基本的には一律です。
つまり、民間の生命保険会社で加入すると団信料が高いけど、団信だと安い…という場合があります。その点は、団信に加入できないデメリットといえるでしょう。
担保と保証人について
住信SBIネット銀行の不動産投資ローンは、担保不動産に保証会社を抵当権者とする抵当権を設定します。投資用不動産購入時に利用する場合は、購入する不動産に担保設定するということです。
また、保証人は原則として不要です。というのも、保証会社が保証人の代わりをするからです。
7.住信SBIネット銀行の不動産担保ローンの強み
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを組むときに知っておくべき7つ目は、住信SBIネット銀行の不動産投資ローンの強みである「ネットで完結する手軽さ」を知っておくことです。
上述したように、住信SBIネット銀行は事前審査も本審査もWeb上で完結します。一方、ほかの金融機関の場合は、金融機関の店舗に出向くことが多いです。
しかも、金融機関が営業している平日の日中のアポになることが多いので、会社員の方は時間の調整が大変です。
その点、金銭消費貸借契約ですら郵送で対応できるので、住信SBIネット銀行の不動産投資ローンは手間がかからず手軽なローンといえるでしょう。
8. 住信SBIネット銀行を利用した人の口コミ
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを組むときに知っておくべき8つ目は、住信SBIネット銀行を利用した人の口コミを把握しておくことです。
口コミの評判をまとめると、やはり住信SBIネット銀行の強みである「手続きが楽」という声が多かったです。
一方、悪い口コミは金利が高い点と、ネットで完結するからこそ「対面が良い」という声が見られました。
(良い口コミ)手続きが手軽だった
ネット銀行だけに申し込みが手軽ですし、審査も他行より甘いように感じました。返済計画がちゃんとしていれば融資してくれるという印象です。
(良い口コミ)わざわざ店舗に行かなくても良い
普通の銀行であれば、手続きのために平日に店舗に行くこともある。ただ、住信SBIネット銀行の場合は、ネットから申し込みできるので助かった。
(良い口コミ)ネットでサクサク
インターネットで簡単に利用できました。他社の借入をおまとめしたいと考え、以前から利用をしていた住信SBIネット銀行の不動産担保ローンを申し込んでみました。
申込から契約まですべてインターネットと電話、郵送で行うことができ、手続きも思ったより簡単でした。いままでの借入よりもはるかに低い金利で契約でき、返済額を大幅に減らすことができました。
(悪い口コミ)金利が少々高い
フリーローンとして考えれば金利は高くない。ただ、不動産投資で考えるとほかの銀行に比べて少々金利が高いイメージがある。
(悪い口コミ)ネットだからこそ…
ネットで完結するので、対面で相談する機会がない。ネットにあまり慣れていない私たちのような世代は、どこかで銀行担当者と対面する機会が欲しかった。
9.住信SBIネット銀行の概要
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを組むときに知っておくべき9つ目は、住信SBIネット銀行に関する以下の概要です。
- 会社概要
- 住信SBIネット銀行の歴史や特徴
会社概要
住信SBIネット銀行の概要は以下の通りです。
- 設立:1986年
- 経常収益額:681億円
- 預金残高:7兆8,564億円
- 総資産:5兆5,596億円
ほかの銀行と総資産額を比較すると、全国で30位前後のランキングです。メガバンクをはじめとした大手銀行は桁が違うので比較できませんが、大手地銀である滋賀銀行と肩を並べるほどの規模になります。
住信SBIネット銀行の歴史や特徴
住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスを出資会社とするインターネット専業の銀行です。
従来の店舗型の銀行とは一線を画し、ネット専業である点が最大の特徴といえるでしょう。ネット専業だからこそ、色々な手続きがWEB上で完結するという手軽さがあります。
また、住信SBIネット銀行はクレジットカードを展開していたり、証券会社を持っていたりします。
それらは口座をつくっておけば振替可能なので、ほかのサービスとの横展開のしやすさも住信SBIネット銀行の特徴といえるでしょう。
10.住信SBIネット銀行で借入をする注意点
住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを組むときに知っておくべき10こ目は、住信SBIネット銀行で借入する際の注意点である以下です。
- 提携と非提携ローンの違いを知る
- 金利交渉はさほどできない
- 住宅ローンとの違いを知る
提携と非提携ローンの違いを知る
不動産投資でローンを組むときには、提携ローンと非提携ローンがあります。住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを組む場合、この2つの違いを知っておく必要があります。
提携ローンとは、不動産会社が提携しているローンなので、言うなれば「不動産会社が斡旋するローン」です。一方、非提携ローンは不動産会社が斡旋してくれないので、自分で金融機関を探してきます。
提携ローンとは?
提携ローンは、不動産投資会社などに依頼して、アパートやマンションの新築物件を運用するときに利用するのが一般的です。
たとえば、不動産投資会社であるA社主導でアパート経営をするとします。その場合、A社が提携している金融機関でローン審査をして借入を確定させるという流れです。
提携ローンであれば、自分で金融機関を探す必要がないので楽ですが、利用できる金融機関が限られます。
非提携ローンとは?
一方、非提携ローンは中古不動産を購入するときに利用されます。中古不動産の購入は仲介会社を経由しますが、その仲介会社が提携ローンを斡旋することは少ないです。
そのため、自力で金融機関のローン(非提携ローン)を探す必要があるので、少々手間がかかります。ただし、提携ローンと違って、金融機関は自分で選ぶことが可能です。
また、金融機関を自分で探すので、各金融機関と粘り強く交渉することで、金利や借入期間の面で有利な条件を引き出せるかもしれません。
金利交渉はさほどできない
なぜ、住信SBIネット銀行で不動産投資ローンを組む場合、この2つの違いを知っておく必要があるかというと、住信SBIネット銀行の場合は金利交渉がしにくいからです。
というのも、住信SBIネット銀行の場合は対面での交渉ができないため、金利などの交渉をしにくく、ある程度機械的に決まっていきます。
そのため、非提携ローンの強みである「交渉できる」というメリットは薄れますので、その点は認識しておきましょう。
住宅ローンとの違いを知る
また、住宅ローンと不動産投資ローンでは審査項目が異なります。借入者の年収・年齢・勤務先・雇用形態・信用情報(滞納歴など)や、不動産の担保価値を審査する点は共通しています。
しかし、不動産投資ローンの場合は、不動産の収益性も重視するので、収益性の高い物件でないと融資は承認になりません。
そのため、たとえば「地方の築古アパート」などは高利回りの物件もありますが、収益性が低ければ融資は下りにくいので、その点は頭に入れておきましょう。
まとめ
このように、住信SBIネット銀行の不動産投資ローンは、ネット銀行ならではの手軽さがあります。
一方、住信SBIネット銀行の場合は不動産担保ローンになるので、比較的金利が高くなる点、そして対面での接客が基本的にない点はデメリットとして挙げられるでしょう。
大事なのは上述した点を認識し、ほかの金融機関と比較することです。それによって、自分に合った金融機関でローンを組むことができ、結果的に不動産投資の成功につながっていきます。