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太陽光発電投資の魅力とは?収益力が安定した環境ビジネスで高利回りを目指そう

By Oh!Ya編集部

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太陽光発電投資の魅力とは?収益力が安定した環境ビジネスで高利回りを目指そう

地球環境保護に貢献しながら、投資家としての利益もしっかり獲得できるというのが、太陽光発電投資の魅力です。しかし太陽光発電投資については、良い話ばかりではなくリスクを感じさせるような話を見聞きすることもあります。

実際のところ、太陽光発電投資は地球環境保護に貢献ができて、儲けが出る投資なのでしょうか。その真実を、メリットとリスクの解説から紐解いていきたいと思います。

具体的に太陽光発電投資を始める方法と、記事の末尾では土地や資金がなくても始められるファンドを通じた太陽光発電投資の方法も解説します。

目次

注目の環境ビジネス、太陽光発電投資

地球環境保護と投資収益の確保という2つの目的を実現できることから注目度が高くなっている、太陽光発電投資。太陽光発電投資とはどんな投資で、どうやって収益が生み出されているのか、その基本を解説します。

太陽光発電投資とは何か

郊外の山間部や休耕地などを見ていると、太陽光パネルが敷き詰められた施設を見ることが多くなったと思いませんか?以前は家庭用太陽光発電が補助金という追い風を受けながら一気に普及したため、戸建住宅の屋根に太陽光パネルが取り付けられている風景が全国各地で見られるようになりました。

その次にやって来たのは、郊外にある太陽光発電所の増加です。こうした太陽光発電所が増加したことには、投資面でのメリットがあることから多くの投資家が参入したという経緯が関係しています。地球環境に優しいというだけだと環境意識の高い人にしか普及しないと思いますが、投資としてのメリットがあるとなると、投資収益を期待する人が一気に参入し、現在のような風景が広がることとなりました。

こうした太陽光発電所で行われているのが、太陽光発電投資です。

太陽光発電投資で収益が出る仕組み

太陽光発電の収入源は、売電収入です。太陽光パネルで生み出された電力を電力会社が買い取り、それが投資家に振り込まれることで収入となります。家庭用の太陽光発電であれば余剰電力といって自家消費をしたあとで余った電力のみが売電の対象になるのですが、太陽光発電投資の場合は全量を売電に回すことが前提になります。

太陽光発電所を設置し、売電収入によって得られる収益のトータルが設置費用を上回った時に、以降の売電収入がすべて収益となります。

なぜ太陽光発電投資が注目されているのか

設備投資をしてそこから利益が生み出されるだけであれば、太陽光発電投資以外にも同様のビジネスモデルはたくさんあります。ではなぜ、太陽光発電投資がここまで注目されているのでしょうか。その理由は、2つ考えられます。

①固定額買取制度(FIT)による収益の安定

太陽光発電で生み出された電力には、固定額で20年間にわたる買い取りを保証する制度があります。またの名をFIT(フィード・イン・タリフ)とも呼ばれ、太陽光発電普及の大きな原動力となっています。家庭用太陽光発電にも類似の制度があるのですが、そちらは買い取り期間が10年であるのに対し、投資向けの産業用太陽光発電では買い取り期間が倍の20年になります。

20年にわたって約束された金額で買い取ってもらえることが確定しているため、太陽光発電の設備投資の段階でかなり精密に収支をシミュレーションすることができるわけです。

アパマン経営などではここまで正確に収益を予測することは難しいので、固定額買取制度が太陽光発電投資の大きなメリットになっていることは間違いありません。

②環境ビジネスである先進性

太陽光発電が数ある再生可能エネルギーの中でも本命視されていることは、すでにご存じだと思います。風力発電や地熱発電なども再生可能エネルギーとして有望ではありますが、技術的な進歩や手軽さなどを考えると、太陽光発電は今後も環境ビジネスの中心的な存在であり続けるでしょう。

投資で利益を狙いながら地球環境保護に貢献できるというのは、太陽光発電投資特有のユニークなメリットです。

太陽光発電投資は死角のないバラ色投資なのか

固定額買取制度があるから失敗することはないという文言を見ることもありますが、メリットが多いからといってバラ色一色というわけではありません。もちろん失敗例もありますし、太陽光発電ならではのリスクや死角もあります。

その点についてはリスクとして解説していきますので、太陽光発電投資をお考えの方はリスクについても十分理解をしてください。

2020年から始めた場合、「今さら感」は無いか?

2020年現在、すでに太陽光発電にあまり目新しさはありません。すでに「卒FIT」という言葉も登場しており、家庭用に取り付けられた太陽光発電システムの固定額買い取りが満了する時期を迎え始めています。

すでにゴールに到達した事例もあるような太陽光発電で、今から投資を始めて「今さら感はないのか?」という疑問をお持ちの方もおられると思います。

その心配はないと思って良いと思いますが、なぜ今からでも有望なのかということについては次章のメリットと絡めて解説していきます。

太陽光発電投資のメリット

太陽光発電投資には、実に多くのメリットがあります。ここではそのメリットを解説していきます。

自然の無料エネルギーを現金化できる

事業には必ず仕入れやコストがあるものですが、太陽光発電投資の面白いところはエネルギーの仕入れコストがタダであることです。もちろん太陽光発電所を設置もしくは購入するための費用は必要ですが、ひとたび発電が始まると以後は太陽光という莫大なエネルギーをタダで仕入れ続けることができます。

そのため既存の太陽光発電所では利回りが10%を優に超えるような案件もゴロゴロと存在しており、投資家から見ても有望な投資先に映るのです。

電力販売事業なので空室リスクがない

アパートやマンション、テナントビル、駐車場、トランクルームなどなど、不動産を活用した投資にはさまざまな選択肢がありますが、こうした選択肢と太陽光発電投資には、決定的な違いがひとつあります。

それは、電力を生み出して販売する事業なので、空室リスクがないという点です。電力を使わない社会は考えられないので常に需要が存在し、その需要に応えることで事業が成り立つのですから、販売先に困ることはないでしょう。

融資を受けやすく資産不要

20年間の固定額買取制度を背景に、太陽光発電投資には金融機関からの融資が付きやすいというメリットがあります。やはり20年間にわたって収益の見通しが立っているということは金融機関にとっても事業の有望性を認識しやすく、リスクが低いビジネスであるとして審査には有利に働きます。

融資を活用しやすいということは、土地など既存の資産がない人であってもフルローンで始められる可能性が高いということです。

不正融資問題でアパマン投資では融資が付きにくくなっていますが、その点において太陽光発電投資は多くの人に門戸が開かれている点も見逃せないメリットです。

環境保護に貢献したいという気持ちを実現できる

地球環境保護に対する意識が、以前と比べ物にならないほど高くなっています。欧米では工場などで使用する電力が何によって発電されたものかを問われるようになってきており、今後ますます電力の質への意識は高まっていくでしょう。

そんな時代背景において、太陽光発電は発電時に二酸化炭素が発生することはありませんし、いわゆる化石燃料を燃やすことによる有毒物質が発生することもありません。

こうした再生可能エネルギーへのシフトは地球全体の課題ですが、太陽光発電投資はその課題に直接取り組むことができるため、「環境保護に貢献したい」という気持ちを形にすることができます。

太陽光発電設備の価格が下落している

技術革新や普及によって、太陽光発電の関連設備は価格が下落し続けています。かつては家庭用であっても1000万円クラスの投資が必要だったものが、今では同じ規模の太陽光発電を導入しても数百万円程度です。

投資目的で太陽光発電所を設置する場合は規模も大きくなるため、設備価格が下落するメリットはより大きくなります。

ただし、これは次章で解説しますが、太陽光発電の設備価格が下落している一方で、固定額買取制度による買取価格も年々下落しています。設備投資の費用が下落しているのだから買取価格も下落させても良いという考えによるものなので仕方ありませんが、こうした事情のため設備価格の下落メリットは買取価格の下落と相殺されると考えたほうが良いでしょう。

太陽光発電投資のリスク

次に、太陽光発電投資のデメリットやリスクについても解説します。自然が相手のビジネスだけに特有のリスクもある点が特徴的です。

日照量によって収益が影響を受ける

太陽光発電は、パネルに光が当たることによって光のエネルギーを電力に変換することで発電する仕組みになっています。その光源はもちろん太陽光ということになりますが、天候不良が続いて肝心の太陽光があまり当たらなくなると、発電量も減ります。

太陽光発電投資の利回りに地域差があるのは、それぞれの地域によって日照量が異なるからです。例えば、北海道など豪雪地帯は冬になるとパネルを雪が覆ってしまうため、冬季の発電量が大幅に低下するという地域特性もあります。

天候不良が一時的なことであれば大きな問題はないと思いますが、昨今は異常気象が頻発しており、それが長期化すると利回りに影響を及ぼす可能性があります。

自然災害でダメージを受ける可能性

太陽光発電所には大量の太陽光パネルが敷き詰められているので、このパネルが自然災害などによってダメージを受けるリスクがあります。パネルは板状なので強風に弱く、台風で吹き飛ばされてしまったり、向きが変わってしまって太陽光を十分に受けられなくなるといったことが現実に起きています

また、山の斜面に設置している場合は地震や大雨による土砂災害でパネルもろとも流されてしまったり、逆に土砂が流れてくることによってパネル表面がふさがれてしまうことも考えられます。

自然を相手にして自然からの恩恵をお金にするビジネスですが、時にはその自然がダメージの原因になる可能性あるということです。

手抜き工事による早期老朽化

太陽光発電所は建物を建てるわけではないので大掛かりな工事は不要ですが、地盤が安定していることはとても重要です。なぜなら、太陽光パネルが正しい向きに設置されていないと発電量が大きく影響を受けるからです。

造成工事は土木の分野ですが、土木工事というのは見えない部分を作る工事という側面があるため、完成した太陽光発電所の下がどうなっているのかは分かりにくいのが実情です。手抜き工事が後になって発覚し、早期の老朽化や最悪の場合は地盤の変形によって発電所として機能しなくなる恐れもあります。

中古発電所を購入する場合はある程度の実績があるので分かりやすいかも知れませんが、新規に発電所を建設する場合は造成段階からの工事内容にも関心を持つようにしましょう。

固定買取制度の今後は決して明るくない

2009年以前は24円だった買取単価が、その後一度36円にまで上昇したものの、以後は24円、21円、18円(2018年)と下落を続けています。そもそも太陽光発電の普及を進めるために導入された補助金に近い制度なので、普及が進むにつれて買取価格は下落しています。

今後もこの傾向は続くとみられており、太陽光発電投資の収入源がその魅力を失っていくのは避けられそうにありません。

家庭用太陽光発電では48円から26円まで下落をしてほぼ半減となっているため、今後この傾向が続くとなると投資段階の費用をいかに抑えるか、ランニングコストをいかに抑えるかがよりシビアな課題になっていくことでしょう。

意外にメンテナンス費用がかかる

太陽光パネルを設置したら後は放置でOKというイメージのある太陽光発電ですが、実はそうではありません。家庭用の太陽光パネルであれば自宅屋根についているため、落ち葉などが付着していたらすぐに掃除ができますが、太陽光発電所の多くは遠隔地にあります。

普段はほぼ無人なので野生動物が住み着いたり、巣を作ることもあります。雑草や木が生い茂ることによって太陽光を遮ると発電量が低下するため、定期的に監視とメンテナンスをする必要があります。

O&Mサービスといって、こうした太陽光発電所の管理を任せることができるサービスがあります。とても便利なサービスですがそのためのコストが必要になるので、これも利回りを押し下げる要因になります。

太陽光発電投資の適性と投資を始める主な方法

ここでは、太陽光発電投資を始めるべき人とそうではない人の適性チェックと、実際に太陽光発電投資を始める方法を解説します。

太陽光発電投資に向いているのは、こんな人

太陽光発電投資を始めることでメリットが得られると思われる人は、以下のような人です。

①他の用途がない土地を所有している

太陽光発電に必要なことは、安定的な日照量です。逆に言えばそれさえあれば他のものはあまり必要ないので、過疎地やへき地などに多くの発電所が設置されています。こうした発電所は、他の土地活用法がなかなか見出せなかったということも考えられます。

他の用途がないような土地を所有していて、日当たりが良い場所なのであれば、太陽光発電投資の有望性は十分あります。

②その土地が結構広い

太陽光発電所を見ていると、どれも広い敷地を使ってパネルを敷き詰めている様子が見て取れます。パネルの面積が広いほど発電量が増えるため、発電所を作るのであれば広ければ広いほどコストパフォーマンスは良くなります。

活用したいとお考えの土地が広いことは重要で、へき地であっても広さと十分な日照量があれば、そこを発電所の候補地とすることができます。

③他の投資に魅力を感じられない

不動産を活用した投資は他にもありますが、アパマン経営など入居者という相手があるようなものは煩わしいと感じる人も少なくありません。うまくやれば利回りは高くなるかも知れませんが、あまり面倒なことはしたくない、そこまでして不動産を活用した投資をしようと思わない人は、太陽光発電投資向けと言えます。

④環境問題への意識が高い

単にお金が儲かれば良いということではなく、社会に貢献できることやそれと同様の価値があるような投資をしたいと思う方にとって、環境ビジネスの一種である太陽光発電投資は、その思いをかなえることができます。環境問題への意識が高いというのは、太陽光発電投資を始めて続けていく上で大きなモチベーションとなるでしょう。

⑤事業所、工場などを所有している

何か事業をしていて、そのための事業所や工場などがあるという方は、その敷地のスペースを太陽光発電所として活用できるため、既存の資産を活用しやすい立場にあります。

もちろん売電が常道ではありますが、昨今では電力会社が出力制御といって電力の買い取りに応じないかもしれないという可能性があるため、その場合であっても自家消費で十分太陽光発電のメリットをいかせます。

太陽光発電投資をするべきではないのは、こんな人

次に、太陽光発電投資に不向きな人の人物像についても挙げてみました。

①自己資金が少ない人

太陽光発電所の建設もしくは購入には、相応の費用が必要になります。融資を活用しやすい投資であるとはいえ、自己資金が大いに越したことはありません。そのほうが審査に通りやすいですし、返済負担が少ないほうがキャッシュフローが大きくなるからです。

逆に自己資金が少ないと太陽光発電投資の規模に制約が出てしまったり、経営上の資金ショートリスクが高くなってしまうことになります。さすがに貯金が100万円にも満たないという場合は、いくら融資が使えるといっても太陽光発電投資に参入するにはリスクが高すぎると思います。

②長期的な視野で投資ができない人

太陽光発電投資は、少なくとも売電価格が保証されている20年間はそのメリットをいかすべきです。そのため短期的な視野ではなく、中長期的な視野で取り組むことになります。

アパマン経営であれば5年程度の所有で売却するといった短期的な投資スタンスもありますが、太陽光発電投資の場合はあまりキャピタルを狙っていく性格のものではないため、長期的な視野での投資を考えていない人には不向きだと思います。

③利回りさえ良ければ環境ビジネスにこだわりがない

儲かるのであれば、別に環境ビジネスでなくても良いという人にとって、太陽光発電投資でなければならない理由はありません。短期的に利益を上げられる投資は他にもありますし、「環境に貢献しながら長い目で取り組む」という価値観にあまり共感できないのであれば、太陽光発電でなくても良いと思います。

太陽光発電投資を始める方法① 自己所有の土地に発電所を建設する

すでに太陽光発電所に適している土地をお持ちの方は、その土地に太陽光発電所を建設するという方法をとることができます。もちろん専門的な作業なので太陽光発電所開発の専門業者に依頼することになるわけですが、成長分野でもあるので日本全国にはたくさんの専門業者があります。

こうした業者は土地活用法の一環として太陽光発電所による運用を提案しているので、まずはこうした業者に相談をすることから始まります。全国的に定評のある業者を一部ご紹介しますが、これ以外にもたくさんの専門業者があります。

太陽光発電投資を始める方法② 中古発電所を購入する

すでに稼働している太陽光発電所を、中古発電所として売買する市場があります。業界内ではセカンダリー市場と呼ばれており、「中古」という言葉の響きからちょっと古くなっている印象を受けるかも知れませんが、一度誰か別の人が運用したことがあるというだけで、むしろ稼働実績がある発電所が流通しているので、安心感があるとして人気が高まっています。

土地をお持ちではなく、ゼロの状態から太陽光発電投資を始めたいという方には、こちらの中古発電所を購入して投資に参入する方法も有効だと思います。

セカンダリー市場の担い手として中古発電所を取り扱っている有名な業者を一部ご紹介します。「こんな感じで発電所が流通している」というイメージを掴んでみてください。

太陽光発電所のメンテナンス業者を選定する

太陽光発電所を所有していると、メンテナンスが必要になります。その理由についてはすでに解説した通りで、無人の太陽光発電所にはさまざまな要因で太陽光パネルの発電能力を削いでしまう可能性があるからです。

太陽光発電所のメンテナンスはO&Mサービスと呼ばれています。O&Mというのはオペレーションとメンテナンスという意味で、こうしたサービスを依頼する管理の全般を代行してくれます。安定的な発電能力を維持するためにも、こうした業者を積極的に活用しましょう。

このO&Mサービスについても、全国各地に膨大な数の業者があります。長く付き合っていくことになる点を踏まえて、価格だけでなくサービス内容や実績もしっかり精査したいものです。

土地がなくても太陽光発電投資ができる「インフラファンド」

既存の土地がない、まとまった資金を用意するのも難しい、融資の審査に通りにくいという方にとって、太陽光発電投資は縁遠いものなのでしょうか。いえ、そんなことはありません。投資信託を通じて太陽光発電投資ができる、「インフラファンド」という選択肢があります。

インフラファンドとは?

インフラファンドの「インフラ」とは、社会基盤のことです。私たちの日常生活は多くのインフラに支えられており、そのインフラには道路や港湾施設、発電施設、ダム、送電網など交通やエネルギー、通信などの各種サービスを維持するために欠かせないものばかりです。

インフラファンドは、こうした社会基盤を設置して運用するという事業に投資をする投資信託です。投資家から集めたお金でインフラ投資をして、そこから得られた利益を投資家に分配することで安定的な利益の獲得を目指しています。

何せ運用対象がインフラなので、社会から必要とされているという安定感があります。このインフラファンドとほぼ同じ仕組みで運営されているのが、J-REITと呼ばれる上場不動産投資信託です。J-REITは投資家から集めたお金で不動産を購入し、そこからの賃料収入を分配する仕組みになっていますが、不動産の場合は入居者がいなくなると収入がなくなってしまいますが、インフラファンドの場合は「客商売」ではないところに強みがあります。

インフラファンドの運用対象は太陽光発電

2019年6月時点では、東証には6つのインフラファンド銘柄が上場されていますが、この6つのすべてが太陽光発電を運用対象としています。他にもインフラと呼べる施設はたくさんあるのですが、事業化するという意味では固定額買取制度がある太陽光発電が最も有望であるという事実が、改めて示されています。

つまり、この6つのインフラファンド銘柄はいずれも投資家から集めたお金で太陽光発電所を開発し、そこで得られた売電収入を投資家に分配しているというわけです。個人や企業が設置する太陽光発電所となると規模もそれほど大きくはなりませんが、こうしたインフラファンドが手がけるような発電所はメガソーラーと呼ばれる大規模なものです。

投資家から集めた莫大な資金というスケールメリットをいかして大規模な発電所を開発し、売電をしているため、効率の良さも武器となっています。

インフラファンドを購入する方法

インフラファンドを購入するのは、実に簡単です。上場されているので証券会社に口座を開設して、そこに買い付けの注文を出すだけです。購入可能な6つの銘柄は、以下の通りです。

銘柄コードファンド名
9286エネクス・インフラ投資法人
9285東京インフラ・エネルギー投資法人
9284カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
9283日本再生可能エネルギーインフラ投資法人
9282いちごグリーンインフラ投資法人
9281タカラレーベン・インフラ投資法人

上場されているので、株と同じように銘柄コードがあります。そのため、証券会社の口座からは銘柄コードで検索することもできます。

インフラファンド投資のメリット

インフラファンド投資には、以下のようなメリットがあります。J-REITと似たメリットが多いですが、インフラファンドならではのメリットもあります。

  1. 固定額買取制度があるため収益力が安定している
  2. 総じて分配金利回りが高い
  3. 環境ビジネスに参加できる
  4. 利益超過分配がある

当然のことですが、全体的にメリットは太陽光発電投資のメリットと共通しています。分配金利回りは実績として5~7%程度が出ているので、他の投資商品と比較してもかなり有望であることがお分かりいただけると思います。

利益超過分配というのは効きなれないと思いますので、補足しておきましょう。インフラファンドはJ-REITと同じ仕組みになっているため、投資家からのお金によって増資を繰り返し、事業規模を拡大していくことでスケールメリットを強化していきます。

J-REITと同じように太陽光発電所という資産を保有するため、不動産と同じように減価償却費が発生します。これは税務上の経費削減であって現金が動いているわけではありませんが、インフラファンドではこのコストダウン分も分配に回しているため、現金によって発生している利益以上の分配金を出していることになります。これも高利回りを支えている仕組みなので、インフラファンドの魅力となっています。

インフラファンド投資のリスク

次に、インフラファンド投資のリスクも見てみましょう。

  1. 固定額買取が満了した後の収益力が不透明
  2. 買取価格の下落による収益力の低下
  3. 電力会社の出力制御
  4. 自然災害のリスク

全体的に、太陽光発電投資のリスクとほぼ同じです。20年という固定買取価格制度が満了した後はどうなるのか?年々買取価格が下落しているが、収益性を維持できるのか?といったリスクが目立ちます。

電力会社の出力制御というのは、いわば「嬉しい悲鳴」です。太陽光発電の普及拡大によって太陽が出ている昼間の電力が供給過多になり、供給された電力の全数を買い取ってもらえるとは限らないという可能性のことです。特に九州電力の管内で現実味を帯びているため、九州にメガソーラーを多く保有しているインフラファンドで指摘されているリスクです。

まとめ

太陽光という無尽蔵でタダのエネルギーから収益を上げることができる、太陽光発電投資。環境ビジネスとしてすでに確立されていることから、それを資産増に結び付けたいと考える投資家はとても多くなっています。地球環境保護に貢献しながら空室リスクのない安定的な収益を目指せるのですから、将来に向けても有望であることは間違いありません。

この記事では、間接的な投資であるインフラファンドも含めたさまざまな形での太陽光発電投資について解説してきました。まずはどれが自分に合っているかを見極めて、具体的な一歩を踏み出してみませんか?

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