厳選家計簿アプリ4選!想像以上の実力で「本来の目的」を達成しよう
家計簿のアプリをお探しの方にとって、その目的は何でしょうか。「家計管理のスマート化」というのが直接的な目的だと思いますが、その先にある最終的な目的は、「家計(特に支出)の適切な管理」ではないでしょうか。
何となく無駄遣いが多い気がするので、家計簿をアプリ化することで「見える化」することで無駄遣いをなくせば、その分のお金が残るのではないかという仮説が成り立ちます。
そこでこの記事ではおすすめの家計簿アプリのご紹介と、家計簿アプリを活用して本来の目的を達成するためのノウハウをご紹介したいと思います。
定番&人気家計簿アプリ4選
「どんな家計簿アプリがあるのか、まずは知りたい」という方のために、主要な家計簿アプリのご紹介をしたいと思います。以下の家計簿アプリは人気が高いためユーザーも多く、安心してお使いいただけるものばかりです。
Zaim
最初にご紹介する「Zaim」は、数ある家計簿アプリの中でもド定番と目されているアプリです。この「Zaim」が網羅している機能を他の家計簿アプリも踏襲しているとも言われているので、初心者の方で何を選べば良いのか分からないという方は、まずはこちらを使ってみるのが良いのではないでしょうか。
マネーフォワード
家計簿アプリが持つメリットのひとつに、金融機関との連携機能があります。これがあることで家計管理が一元化されるわけですが、自分が口座を持っている金融機関と連携をしていなければこの便利な機能を使うことができません。
この「マネーフォワード」は、データ連携できる金融機関が最も多く、「Zaim」と比べても見落としのしない機能を持っているため、連携させたい金融機関がこちらにしかない場合は一択となるでしょう。ただし、この機能は無料版だと連携数に制限があるため、無料版だと一番の強みが発揮されない可能性もあります。
Dr.Wallet
アプリの触れ込みが「Excelより簡単」というだけあって、シンプルな操作性とこれまで使ってきたビジネス系ソフトなどの操作感を踏襲している家計簿アプリです。面白いのは、レシートをスキャンするとオペレーターが手入力で情報を反映するため、自動入力よりも正確性が高いことです。この機能は名刺アプリで有名な「Eight」とよく似ています。
LINE家計簿
上記の3大家計簿アプリと比べると若干機能面では見劣りしますが、日常的にLINEを連絡手段として使っている方にとっては身近な家計簿アプリです。
家計簿の管理にお悩みですか?
家計簿の管理は三日坊主になる人が多く、せっかく家計簿をつけてお金の管理をしようと思っても頓挫してしまう人が多くいます。おそらくその理由は家計簿をつけるという作業がとても煩雑であり、なかなか習慣として定着しないからだと思います。このお悩みを、家計簿アプリで解決できないものでしょうか?
家計簿の管理が大変で何とかしたいと思っている
家計簿をつけて家計を適切に管理することには、とても大きな意義があります。無駄遣いを洗い出すことができるため貯金の習慣にもつながりますし、逆に必要なところにはしっかりとお金をかけるためにも家計簿をつけておくことが効果的です。
しかし、家計簿をつけるのは決して楽な作業ではありません。経理事務の経験があるような人であればお手の物かもしれませんが、そうでない人にとっての家計簿とは面倒な存在でしかありません。
家計簿をつけなければ、と思いつつも面倒でなかなか続かないというのが、多くの方々に横たわる課題ではないでしょうか。
家計簿をつける習慣がないので、そろそろ始めたいと思っている
もとから家計簿をつける習慣がなかった人にとって、家計簿はとても厄介な存在だと思います。たくさんの数字が出てくるだけで億劫に感じることもあるでしょうし、正確につけなければと思うほど面倒にも感じられることでしょう。
しかし、家計を預かる立場の方にとって、家計簿は「いつかやらなければならない」存在でもあります。そろそろ家計簿をちゃんとつけようと思えば思うほど、楽に効率良く家計簿を管理できる方法はないものかと思いますよね。
家計簿を管理できるアプリというのがあれば便利そう
そこでご提案したいのが、家計簿アプリです。今どきはスマホアプリで何でもできる時代ですが、家計簿もご多分にもれずスマホアプリで管理することができます。スマホならいつでも持ち歩いているデバイスですし、これなら思い立った時に家計簿管理が出来そうだという期待も膨らみます。
すでにいくつかの家計簿アプリをご紹介しましたが、これらのアプリを使うと「厄介だけれど避けて通れない」という存在だった家計簿が、「こんなに簡単ならもっと早く始めておけば良かった」という存在になるかもしれません。
家計簿アプリがあればこれまでになかったことができそう
家計簿アプリの優れているところは、これまで厄介で面倒だと感じていた家計簿の入力を自動化できることですが、家計簿アプリを導入するメリットはそれだけではありません。
各アプリが機能向上を競っているため、家計簿アプリは今も進化を続けています。後述しますが、レシート情報などを入力することで家計簿アプリが支出の傾向を分析して、貯金を残せるようにする家計のあり方を提案してくれるといった機能もあります。
こうした機能は家計簿アプリならではのもので、単に家計簿をつける作業がアプリに置き換わっただけでなく、アプリだからこそできることがどんどん増えているのです。
しかし、どんな家計簿アプリが良いのか分からない
この記事では定番になっている3大アプリを中心に家計簿アプリをご紹介しましたが、最終的に利用するのはどれか1つです。その1つを選ぶのが難しいというのはよく聞かれることで、それは機能が向上すればするほど悩ましい問題となるでしょう。
この記事では家計簿アプリの選び方についても解説しますので、その内容もぜひ参考にしてください。
こんなに便利な、家計簿アプリの世界
家計簿アプリがどうやら良いらしい、ということまではお伝えできたかと思います。では実際に、家計簿アプリにはどんな機能があって、どんな課題を解決してくれるのでしょうか。家計簿アプリを導入する代表的なメリットをご紹介します。
レシートを読み込める
おそらく家計簿アプリを導入する最大のメリットが、レシートの自動入力でしょう。スーパーやコンビニエンスストアをはじめ、私たちの日常生活は代金を支払った時に受け取るレシートや領収書で溢れかえっています。従来の家計簿であればそれを集めておいて、時間がある時にまとめて書き込んでいくという作業が必要でした。
しかし、家計簿アプリはスマホに内蔵されているカメラでレシートや領収書を撮影してデータを取り込むだけ自動入力され、それがアプリ内に反映されます。
この機能はとても便利で、この機能があるからこそ家計簿の習慣を続けることができるという人も多くいます。
銀行口座やクレジットカードとの連携
家計の管理には必ず銀行など金融機関との関わりがあります。管理しているお金を預けておく場所として銀行口座を利用しますし、クレジットカードなどを利用したらその引き落としにも銀行口座を使います。
このように口座でのお金の出し入れも家計簿につけていく必要がありますが、家計簿アプリであれば金融機関の口座と連携させることができるため、アプリを開くだけで銀行口座の状況も一目瞭然です。今後その口座でどんなお金の出し入れがあるのかも知ることができるため、家計管理の一元化が進みます。
スマホだけでなくパソコンとも連動できる
家計簿アプリは基本的にスマホ向けに提供されているアプリですが、同じ管理画面をパソコンと共有することもできます。これにより、複数の人出家計の管理をすることも可能になるため、情報の共有化も一発で完了します。
医療費控除や給付などの受けるべき制度が提案される
医療費控除などをはじめ、さまざまな属性によって受けられる給付金、補助金などの制度がありますが、これらをすべて正確に把握するのは困難です。困難であるがゆえに、貰えるものを貰い損ねるといったことも起きかねません。
家計簿アプリでは、家計が置かれている状況に応じて、その世帯が受けられる控除や給付などを提案してくれる機能があるので、知らなかった、うっかりしていたという理由で貰い損ねるリスクを低減してくれます。これも非常に意味のある機能だと思います。
支出を分析して節約アドバイスを受けられる
先ほど少し触れましたが、家計簿アプリにはアドバイス機能があります。家計を管理している中でアプリ自体が家計の状況を把握し、「こうした方がよりお金の使い方のバランスが良くなるのでは?」といったようにアドバイスをしてくれます。
以前はあまり精度が高くなかったという評価が多かったのですが、最近ではこの部分の進化が目覚ましく、本当に家計簿アプリの提案通りにしていたら家計の状況がとても良くなったという声も聞かれます。家計簿アプリを導入するのであれば、ぜひ利用したいところです。
生活の予算設定によって支出残高を管理できる
前項のアドバイス機能と関わりのある部分ですが、家計簿アプリにはさまざまな設定機能があって、「今月はこの予算内に生活費を収めたい」という設定をしておくと、家計簿アプリが支出残高を逐一管理して、あとどれくらいまで使えるか、一日あたりどれだけ予算が残っているかといった具合にリマインダーとしての役割を果たしてくれます。
パスコードによるロック機能
家計簿に記録されている情報というのは、個人情報のかたまりです。紙ベースでつける家計簿だと、その家計簿を見られてしまう可能性は大いにありますが、家計簿アプリにはパスコードによるロック機能があるので、その機能を設定しておけば誰かに勝手に覗き見されるリスクを軽減できます。
これは意外に重要な機能なので、無用なトラブルを避けるためにも家計簿アプリを導入したらぜひ設定しておきましょう。
自分に合った家計簿アプリ選びのポイント
ここでは4種類の家計簿アプリをご紹介していますが、実際にはもっとたくさんの家計簿アプリがあります。その中からどれを選べば良いのか分からなくなってしまったら、以下のポイントを参考にしてください。
前提として無料であること
家計簿を管理する目的は、少しでもお金を残すことだと思います。そのための家計簿アプリにお金を使ってしまっては本末転倒なので、家計簿アプリは無料であることが望ましいでしょう。
この記事でご紹介している家計簿アプリは原則として無料ですが、それぞれの拡張的な機能を使うためには有料版にする必要があります。これもコストパフォーマンスで判断するべきことなので、有料であってもその機能を使う値打ちがあると思われる場合は、何が何でも無料版にこだわるという必要はないかと思います。
操作性が良く毎日使ってもストレスがないこと
手入力で記録していく紙ベースの家計簿が続かない最大の理由は、作業を面倒に感じるからです。家計簿アプリであってもそれは同じで、毎日使っていてもストレスがなく、利用時間も短時間で済むことが望ましいでしょう。
これは好みの問題もあるので、いくつかダウンロードして使ってみて、画面の雰囲気や操作性などで気に入ったものを選ぶのもひとつの方法だと思います。
何らかの動機づけがあること
面倒に感じてしまいがちな家計簿管理の作業を少しでも楽しくするために、家計簿アプリにもさまざまな工夫があります。家計の節約をゲーム感覚でチャレンジできる機能を使って、「目標達成まであと少し!」といったようなメッセージが出ると、何もないよりはモチベーションが向上すると思います。こうした機能を重視して家計簿アプリを選ぶのも面白いのではないでしょうか。
データ共有機能があること
家計を複数の人で管理する必要がある場合は、もはや紙ベースの家計簿では不可能な領域です。家計簿アプリには共有機能を持っているものがあるので、これらのアプリを選ぶとパートナーや家族間など、同じ家計簿情報を共有したい人とリアルタイムに共有をすることができます。
家計簿という名称になっているので家計にしか使えないイメージがありますが、例えばサークルや自治会などの会計を家計簿アプリで管理すると、複数のメンバーで情報を共有できるようになるため、効率と透明性の向上に役立ちます。
金融機関とのデータ連携があること
キャッシュレス化が進行している昨今、代金の支払いや決済をクレジットカードやデビットカード、さらには電子マネーなどに置き換えている方も多いと思います。そういった現金以外の決済手段が多い方は、金融機関とのデータ連携が重要な意味を持ちます。
その場合は、金融機関との連携機能を持った家計簿アプリ、さらには提携金融機関が豊富なアプリが望ましいでしょう。
家計簿アプリを活用して「本来の目的」を達成する方法
冒頭でも述べましたが、家計簿アプリを導入する最終的な目的は、家計の「見える化」を進めることによって無駄を洗い出し、貯金に回すお金を残すことだと思います。その「本来の目的」を達成するために、家計簿アプリをしっかり活用するノウハウを伝授します。
家計簿アプリ導入の目的に立ち返ろう
無駄な支出を洗い出し、支出の最適化をするというのが、家計簿アプリを導入する潜在的かつ最終的な目的です。その目的のために家計簿にチャレンジしたものの、面倒でやめてしまったという人にとって、家計簿アプリはその課題を解決してくれる便利な存在です。
この便利な存在である家計簿アプリに最大限に活躍してもらうには、家計に関する全情報をアプリに把握させる必要があります。レシートがたまってしまって入力しないまま放置していてはアプリを導入した意味がないので、まずはアプリに活躍させるということを意識してください。
家計簿アプリ活用の「本来の目的」とは資産形成である
家計の中に潜んでいる無駄遣いや見直しが必要な固定費などを洗い出し、浮いたお金を貯金に回すという取り組みは、資産形成の第一歩です。資産形成というと多額の預金や不動産の購入などを想像されるかもしれませんが、どんなに巨額な財産であっても最初は少額から始まっているのです。
家計簿アプリを導入して無駄を洗い出そうとお考えの時点ですでに資産形成ははじまっているという意識をもつと、さらにやる気が出てきませんでしょうか?
家計簿アプリでお金を「見える化」する意義
AIがどんどん普及して世の中のあらゆるものがAIによって分析されている時代です。ここまでAIがもてはやされる理由は、ビッグデータの解析という得意技を持っているからです。日々記録され続けている膨大なデータを人間が分析するのはもはや不可能ですが、それをAIが分析し、そのままでは特に意味のないデータの羅列から傾向や今後の見通しを分析します。
膨大なデータの中に潜んでいる傾向を「見える化」する作業により、新商品やサービスのマーケティングや災害の防止などに役立てられています。
家計という膨大なデータも、分析を進めることでさまざまなことが「見える化」されます。代表的なものは無駄遣いですが、それ以外にも家計が目指す目標に向けてやるべきこと、足りないことなどが「見える化」されるため、ライフスタイルの改善にも役立ちます。
家計簿アプリの節約アドバイスを聞き入れてみよう
膨大なお金の出入りというデータから、アドバイス機能を持っているアプリはアドバイスを発します。所詮アプリが言っている独り言のようなものだと一蹴してしまわず、このアドバイスに耳を傾けて聞き入れてみてください。
やってみてもうまくいかなかったとしても、それほど大きなリスクではありません。むしろ家計簿アプリのアドバイス機能は精度がどんどん向上しているので、想像している以上に効果を実感できるかもしれません。
家計簿アプリの活用はPDCAサイクルである
家計簿アプリが発したアドバイスを聞き入れて、実践してみたところ、うまくいったところ、そうではなかったところなど、また新たな課題が見えてくると思います。それを次にいかして少しずつ家計の管理をブラッシュアップしていけば、やがてとてもバランスの良い家計管理が確立します。
ビジネスの世界ではこのように試行錯誤を繰り返して改善をしていくことを、PDCAサイクルといいます。Plan(計画)のP、Do(実行)のD、Check(検証)のC、そしてAction(行動)のAを並べた言葉で、家計にもこのPDCAサイクルを導入することで理想的な形が作り出すことができます。
そのために最も役立つツールが、家計簿アプリであるというわけです。
まとめ
家計簿をつける作業が面倒なので、それを解決できるアプリはないかな・・・という願望にお応えできるようなアプリのご紹介から、家計簿アプリを導入することで得られるメリットなどについて解説してきました。単に家計簿をつける作業をアプリに置き換えられるという程度にお考えだった方にとっては、意外にも優れた代物だと感じられたのではないでしょうか。どのアプリも無料で始めることができるので、早速今日からやってみましょう!