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【投資の格言10選】成功・失敗を分けるポイントとは?

By Oh!Ya編集部

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【投資の格言10選】成功・失敗を分けるポイントとは?

膨大な情報に触れられるネットは便利である反面、テクニックが多すぎるため軸がブレてしまう投資家も多数います。当然ながら、情報を発信しているのは1人ではないため、断片的に取り入れるほど成功法則としては機能しづらいのです。

こうして、多くのノウハウで「がんじがらめの状態」になっているなら、シンプルな短文に教訓が詰まっている「投資の格言」に触れることをおすすめします。

今回は、初心者からベテランまで全ての投資家に通じる、投資の格言を10種類ご紹介します。

先人の言葉から投資への姿勢を学ぶ意味とは?

投資にもちいられる格言は、その多くが古くから伝わる教訓です。

これらを「古臭い考え方だ」と一蹴するのは簡単ですが、時代は変わっても成功哲学はころころと変わりません。10年前にいた投資家も、20年前にいた投資家も、私たちと同じような心境を抱えながら相場に向かっていたはずです。

それだけの年月を超えて、なお投資家たちのあいだで語られる格言は、より本質的な教訓として残ってきたものだと考えられます。長々とした文章で語られるテクニックではなく、より端的に学びを得られる格言に触れて、投資に成功のエッセンスを取り入れてみてください。

これだけは覚えておきたい!投資の格言10選

勉強 長い歴史のなかで、投資にまつわる格言は無数に生まれてきました。しかし、その全てに目を通して格言コレクターになり、投資を実践する時間を削っていては本末転倒です。

この項では、比較して選び抜いた「素晴らしい格言10選」をまとめました。

麦わら帽子は冬に買え

一般的に、麦わら帽子は夏に利用するものとして認知されており、通気性の良い被り物をわざわざ冬に買うことはありません。しかし、冬のあいだに格安で買い込めば、夏場に定価で販売するだけで利益が出ますよね?

投資においても「特定の分野が見向きされない時期」を狙って資金を投じて、注目を浴び始めたときに売却する手法が正攻法だといえます。

日常的に身を置く本職に関連するニュース、打ち込んでいる趣味の業界トレンドにアンテナを張り、いち早く「将来性のある事業」をキャッチする姿勢が大切です。

命金には手をつけるな

この格言における「命金」は、生活に必要なお金のことです。つまり、生活費を投資に充てるべきではなく、運用に余剰資金をもちいる「リスク管理能力」が重要だと示しています。

生活費に手を付けがちな場面は複数ありますが、その代表例が以下の2つ。

  • 景気が上昇基調になり、投資するほど利益が膨らんでいる
  • 景気が下落基調になり、膨らんだ損失を取り返す機会を探っている

これらの場面は状況的に正反対であるものの、どちらも「生活費を投じてでも利益回収をしたい」という心理作用が働きます。

特に後者は、相場が下げ止まったと勘違いして追加投資を行い、さらに値下げが続いてしまうケースも多々。ネットやニュースで取り上げられる、典型的な失敗パターンに陥っているといえます。

上昇相場では慢心に注意し、下落相場では残った資金を守ることに注力するのが理想的です。

遠くのものは避けよ

多数の金融商品をネットで扱えるようになった昨今、幅広い分野へ簡単に投資できます。しかし、何にでも投資できるからといって、あえて仕事や日常に関係のない事業にアプローチする必要はありませんよね?

「遠くのものは避けよ」という言葉は、身近にある馴染み深いものへ目を向けず、知識の少ない分野に投資すべきではないと説いた格言です。

投資先は、身の回りにある「この商品・サービスは素晴らしい」と感じる事業を選ぶことが基本。株式投資も不動産投資も、投資家自身が事業内容に疑問を抱くようでは、肝心なシーンで判断を見誤ってしまいます。

  • 株式投資:この事業は投資当初は素晴らしかったが、いまは時代遅れだと思う
  • 不動産投資:このエリアは住居として魅力的だったが、いまは不便さが目立つ

身近なものでなければ、上記のような「ネガティブな変化」への感度が高まりません。そのため、投資価値がマイナスに転じつつあっても、素早く手放せずにズルズルと損失を招くのです。

他人を頼るべからず、自力を頼むべし

失敗 自身で勉強することなく、他人の意見をもとに投資を続ける限り、安定して利益をあげることはできません。なぜなら、大金が動く投資の世界においては、個人・法人を問わず全ての参入者が利害関係にあるからです。

不動産投資でいえば、以下のような三者による利害関係が成り立ちます。

  • 不動産の売り手:より高く売却して利益を得たい
  • 不動産仲介業者:多くの案件を制約させて手数料を得たい
  • 不動産の買い手:より安く購入して出費を抑えたい

たとえば、不動産を高額で売却したい売り手のなかには、利益率の計算を操作して「高利回り物件」だと勘違いさせるケースも少なくありません。

これを見破るためには、提示された情報と周辺相場を比較して「利益率の不自然さ」に気付く必要があります。もしも、このとき各データの意味を理解できなければ、情報操作による違和感を知らないまま購入してしまうはずです。

また、不動産仲介業者も「売買成立時の手数料」を主な利益としているため、専門家目線で収益性が低いと判断できる不動産でも、優良物件として販売される事例は多くあります。

世間を騒がせた「かぼちゃの馬車事件」などは、そういった投資が抱えるグレーな領域の一部。株式投資ならインサイダー取引、ベンチャー投資なら投資詐欺があり、陰では「騙し合い」が横行しているのです。

そのため投資の世界では「他人を頼るべからず、自力を頼むべし」と言い聞かせて、他人の意見を鵜呑みにせず「自身で勉強しつつ考えて行動する」という姿勢が求められます。

売るべし、買うべし、休むべし

常に何かを売買しなければ落ち着かない現象を、株式投資やFXでは「ポジポジ病」といいます。これこそ、まさに「売るべし、買うべし、休むべし」を無視した行動。

  • 確証バイアス:都合の良く自身の判断を正当化する
  • プロスペクト理論:損失に対して合理的に判断できない
  • リスク認知バイアス:リスク意識を持つべき事柄に危機感を覚えない

投資において人間の判断力が鈍くなることは、上記の心理作用により証明されています。強靭なメンタルの持ち主でない限り、相場に向かう時間が長引くほど冷静さは失われていくもの。

一度相場から距離を置いて、余裕のある状態で市場全体を見たとき、初めて直前までの投資が正しかったのか判断できるのです。

もうはまだなり、まだはもうなり

「もう買っても良いだろう」と思うときには、いったん立ち止まって「まだ値下げするのではないだろうか」と考えるべき。

一方で、「まだ反発することはないだろう」と思うときには、「もう底値かも知れない」と再考すべきだという、判断の念押しを勧める格言です。

当然ながら、市場動向は自身が思うように変動するわけではありません。そのため、いま下した判断は「主観的な思い込み」かも知れず、当てにならない推論である可能性が高いのです。

売却した瞬間に反発したり、購入した直後に暴落したりすることは、投資家にとって日常茶飯事。「もうはまだなり、まだはもうなり」は、このような「予想と結果の不一致」の改善策を立てる1つのきっかけになります。

二度に買うべし、二度に売るべし

「二度に買うべし、二度に売るべし」は、初めに少額を投じて予想通りに値動きしたなら、2度目に大きく売買注文を出すべきだと説いた格言です。

投資で最も恐れる事態は「購入直後の暴落」。まして、一度に多額の買い注文を出したあとに暴落すれば、目も当てられません。

先ほどの「もうはまだなり、まだはもうなり」と併せて、慎重に判断しつつ最初の一手は小さくスタートすること。これが投資の世界で生き残り、コツコツと利益を重ねる正攻法です。

売り買いは腹八分

チャート 投資先がグングンと値上がりしているとき、より高値で売りたいと思いますよね?反対も同様で、激しく上下する相場を見れば、できる限り安値で買おうと試みがちです。

「売り買いは腹八分」という言葉は、このような最高値・最安値を狙う投資家心理を律する格言。上下ギリギリを見定めようとしても上手くはいかず、そこそこの価格で注文しておくくらいがベストだという意味合いです。

  • 頭と尻尾はくれてやれ
  • 天井売らず、底買わず
  • 利食い千人力

書籍でよく見るこれらの格言も、同じ用途で使われます。類似する教訓があまりに多いことからも、ほどほどの利益で確定することが望ましいと分かります。

辛抱する木に金がなる

世の中に起こる多くの物事は、目標が達成されるまでに一定の時間を要します。

これは投資も同じこと。相場価格は一方向に進み続けるわけではなく、細かく上下しながら変動します。ときに、危機感を覚える局面に遭遇しますが、それを乗り越えず一足飛びにゴールすることはありえないのです。

これまでに紹介した格言も、「再考を重ねて慎重に行動せよ」という意味合いの言葉が多かったのですが、「辛抱する木に金がなる」は特に長期目線で相場を見据える大切さを説いています。

仕事や人生と同じように、投資も計画性が重要だと胸に刻みましょう。

人の行く裏に道あり、花の山

数ある格言のなかで特に有名なこの言葉は、投資の世界で抜きん出た成果を出したいなら、人とは違う行動を取るべきだという意味を持ちます。

協調性が求められる現代社会では、こういった考えに至る機会は多くありません。だからこそ、言動が人並みである限り「人並み以上にはなれない」といった、風刺的な言葉でもあります。

みんなが良いというから良いと判断するわけではなく、自身の考えに基づいて行動を起こす、「他人を頼るべからず、自力を頼むべし」にも通ずる言葉です。

手放しに「多勢と真逆の行動を取るべし」とはいえませんが、一度先入観をリセットするために覚えておきたい格言だといえます。

格言から分かる成功の鉄則

チェック 多くの格言は成功哲学を教えてくれるものの、一見すると意図が分かりづらい抽象的なメッセージもあります。

そこで、紹介した格言を大きく3つのカテゴリに分類。それぞれに秘められた意図を、具体的な内容に変換しました。

1.売買は慎重すぎるくらいが理想的

解説した格言の大半は、相場には焦らず臨むべきだと説いています。

「売るべし、買うべし、休むべし」の項目で解説したように、人間の脳みそは冷静さを欠きやすいため、利益獲得を急いでも失敗に終わる可能性が高いからです。

1.投資先を慎重に判断し、さらに売買するタイミングもよく吟味する 2.リスクの許容範囲を確認し、生活に影響しない余剰資金を運用する 3.相場の天井や底は狙わず、ほどほどのラインで注文を確定する

これらの手順を守れば、慎重に売買できているといえます。

2.人の意見に乗っかっていても成功しない

「麦わら帽子は冬に買え」や「人の行く裏に道あり、花の山」といった格言は、周囲に流されず投資することの大切さを語っています。

さまざまな思惑が横行する投資の世界で、他人にいわれるまま行動するのは命取りです。有益だと思われる情報を手に入れたとしても、必ず自身の判断で信憑性・再現性を突き止めてみましょう。

「他人を頼るべからず、自力を頼むべし」の言葉を忘れず、全ての行動に自信の意見が反映されている状態が理想的です。

3.理解が及ばない分野には手を出さない

直接的な関わりのない分野は、日常に馴染みのある領域と比べて情報感度が低くなりやすいです。そのため理想的な投資先は、仕事・趣味に関連するアンテナを張りやすい分野だといえます。

そうすれば、製薬・バイオテクノロジーや海外事業など、投資初心者が失敗しがちな投資案件を未然に避けられます。

まとめ

分析 情報過多な時代だからこそ、今回解説したような「本質的な教訓」の重要性が分かるというもの。小手先のテクニックは単体で機能しないため、まずは普遍的な成功哲学を学ぶことが欠かせません。

そして、どれも似たような教訓だと感じるのは、全ての格言が根底で繋がっているからです。つまり、磨き抜かれたノウハウ同士は決して矛盾することなく、似たような理論に行きつくのだと考えられます。

失敗が続くときは今回挙げた格言を思い出し、一歩身を引いて「何が良くないのか」について冷静に考えてみてください。