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投資と投機の違いとは?自分に合った投資スタイルを見極めよう

By Oh!Ya編集部

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投資と投機の違いとは?自分に合った投資スタイルを見極めよう

投資と投機というのはよく似た言葉ですが、この違いを明確に説明できますでしょうか?

「投資よりも投機のほうがギャンブルっぽいもの」 「投資は良いことで、投機は悪いこと」 「投資は安全、投機は怖い」

…といった大まかなイメージをお持ちの方が多いのではないかと思います。それでは実際に投資と投機の違いとは何でしょうか?この素朴な疑問を解決するために、この記事では両者の違いだけでなく、投資に向いている人、投機に向いている人という答えも導いてみたいと思います。

目次

投資と投機の違いって何だろう?

投資と投機の違い、この分かったようで分からないテーマについて、まずは多くの人がお持ちのイメージも含めて両者の違いについて概念を解説したいと思います。

投資と投機は似た言葉ですが・・

投資と投機はそれぞれ、頭に「投」という字がつくので、よく似た言葉です。しかもどちらもお金を運用する時に使われる言葉なので、両者は意味も似ていると思いがちですが、実際に使われている場面を見ると、似て非なる言葉であることが分かります。

不動産投資は「不動産投機」とは言いませんし、FXによく登場する投機筋という言葉を「投資筋」とは言いません。つまり、投資と投機という2つの言葉は明確に使い分けられています。

よく似た言葉ではあるものの、全然違う使われ方をしているということを、まずは認識した上で次に進みましょう。

投資=安全、投機=危険?

投資と投機という言葉を比較する時に、何となく漠然としたイメージですが、「投資=安全」であって、「投機=危険」という認識を持っている人は多いのではないでしょうか。なぜそう感じるのかというと、それぞれの言葉の使われ方に理由があります。

それを象徴しているのが、FXによく登場する投機筋という言葉です。投機筋は特にその売買対象である通貨を必要としているわけではなく、単に売買によって利益を追求しているだけの勢力です。

しかも莫大な資金力を背景に相場に影響を与え、自分たちが仕掛けた相場の方向性に他の投資家も乗っかってくると、その価格差で莫大な利益を上げます。これはもちろん投資家の資産を増やすためにこうした動きをしているわけですが、私たち日本人はこうした行為にどこかネガティブな印象を持ちがちです。そこで投機筋という言葉にも、「とにかく相場で金儲けだけを考えている勢力」というニュアンスが含まれることになります。

しかし、少し考えてみてください。FXの個人投資家は自らの資産を増やすために外貨を売買しますが、その中にその外貨を必要としている人はどれだけいるでしょうか?そうです、資金の規模に大小はあっても、FXの個人投資家も立派な投機筋ということになるわけです。

ここでは、投機という行為にどこか遠い世界の出来事であるという印象を払拭し、実は私たちも投機に関わっていることを認識していただければと思います。

投資の定義

それでは、投資と投機の違いについてさらに理解を深めていただくために、投資という言葉の定義をここで明確にしておきたいと思います。

投資とは、「資本を投じる」という意味の熟語です。何らかの事業や運用のために資金を投じ、そのリターンを狙います。ここには株やFXといった投資商品だけではなく、新しい事業を始める会社や人への投資といった広い意味合いも含まれます。

資本を投じる(=お金を投じる)という意味では投機と似ていますが、長期的な視野でその資本が成長し、それをリターンとして得ることと同時に事業や運用が成長していくことも狙っているところに投資の本質があります。

外資系のヘッジファンドが一時期、「ハゲタカファンド」と呼ばれたことがありました。なぜこのように呼ばれていたのかというと、倒産しかかっている日本企業などを買収したものの、それを再生するよりは解体して利益を上げようとする行動も含まれていたからです。これはきわめて投機的で、投資というニュアンスからは外れるものです。そのため、多くの日本人は批判的な意味合いも込めてハゲタカと呼んだのです。しかしハゲタカであっても何でも、ヘッジファンドが究極的に目指しているのは投資家から預かっているお金をいかにして増やすかという方法論です。決して悪意だけでやっているわけではないので、投機的ではありますが悪いことをしているわけではないことを付け加えておきます。

投機の定義

それでは投資の次には、投機という言葉の定義です。資本を投じることを投資と呼ぶのに対して、投機というのは機会つまりチャンスに対してお金を投じるという意味の言葉です。

投資も投機も目指すのはリターンですが、投資よりも投機は短期的な利益であって、その投機の結果がどうなるかまでは考慮されていません。先ほどハゲタカファンドについて触れましたが、ハゲタカファンドと呼ばれたヘッジファンドは絶対的利益を追求するために、時には敵対的TOBを仕掛けるなど企業の発展とは真逆の行動を取ることもあります。その結果、老舗企業が解体されるといった事態になることもありますが、結果として儲かれば良いというのが投機の発想です。

これぞまさに機会への投資であり、投資対象への思い入れよりも「この機会をいかしてお金を増やす」ことが最大の目的となっています。

これだとやはり悪いことをしているようなニュアンスになりますが、再びFXに例えてみましょう。日本人投資家の中にはトルコリラや南アフリカランドといった新興国の高金利通貨を好む人が多くいます。こうした通貨を持つとスワップをたくさんもらえるのでそれが目的ですが、この投資家たちがトルコや南アフリカの繁栄を願っているかというと、そこへの関心はないと思います。つまりこれも投機的な考え方であり、個人投資家の多くが知らない間に投機をしていることの典型例です。

投機はギャンブルと言われるが本当か

投機に対して批判的な意見を持つ人の中には、「投機はギャンブルである」と言う人がいます。筆者は、これはさすがに言い過ぎだと思っています。ギャンブルというと競馬やカジノなどと同じということになりますが、投機は値上がりか値下がりという2分の1から利益を目指すので、どうしてもギャンブルに例えるのであれば、丁半ばくちが一番近い存在でしょうか。

しかし、丁半ばくちは完全なる運の世界です。どんなに研究をしても次のサイコロが丁と出るか半と出るかは時の運です。

それに対して、投機はその対象となる金融資産に対する入念な研究と分析を行い、それに対して資金を投じます。確率だけを見ると2分の1かも知れませんが、実際にはもっと高い確率で成功を収めています。これをギャンブルと同一視するのは無理があるので、やはり投機は短期的な利益を狙う投資の一種であるというのが正しい認識でしょう。

投資のメリット&デメリットと主な方法論

ここでは、投資のメリットとデメリット、そしてどんな方法論で取り組むと投資をしたことになるのかについて解説をしたいと思います。

投資の極意は「育てる」こと

大前提として、投資にはお金儲けだけでなく投資対象を「育てる」という大きな目的があります。株式投資に例えると、出資者である株主はその企業の成長を願うからこそ、その株を購入して出資者になります。これが投機的な売買だと、その企業のことはどうでもいいという発想でしかなく、値上がりもしくは値下がりという価格差を利用してお金を儲けようとするだけです。

しかし、投資の本質は育てることです。企業が業績を伸ばし、新しい技術や商品を開発し、大きな利益を上げることで配当が増え、株価も上昇することを願って株を持ちます。ここにも投資と投機の大きな違いがあることがお分かりいただけると思います。

投資のメリット

投資には、主に以下のようなメリットがあります。

①長期的視野で資産を育てることができる

短期的な価格変動に一喜一憂することなく、長期的な視野で資産を育てることに適しています。投資には複利という概念があって、元本に運用益が発生すると次はその運用益も再投資することで加速度的に資産を増やしていくことができます。投資のメリットはまさに、この複利を味方につけることができる点にあるでしょう。

②大損をする可能性が低い

時間とそれに伴う複利を味方につけることができるため、投資では大損をする可能性が低くなります。その分大儲けの可能性も低くなりますが、より安全に、かつ長期的に資産を増やすことには投資が適しています。

③社会的な信用を得やすい

投資に回している資産は長期保有することでその人の社会的信用を形成します。不動産投資はその典型で、アパートやマンションを保有して家賃収入を長期的に得ている人は社会的信用が高く、いわゆる資産家と見なされます。

投資のデメリット

次に、投資のデメリットについても見てみましょう。おおむねメリットの裏返しです。

①短期的に大儲けはできない

短期的に価格上昇による大儲けを狙ったりすることに、投資は不向きです。そもそも最初から長期的な視野で計画を立てているものなので、本質的にそういうものではありません。

②投資といえども損をする可能性はある

投機と比べると投資は時間や福利という味方がついているのでリスクが軽減されていますが、リスクがゼロになるわけではありません。長期的に保有している不動産や株などが下落して損をする可能性はありますので、元本保証ではないところは投機と変わりません。

主要な金融商品で「投資」をする方法論

ここでいう投資を実践するには、どんな方法論が考えられるでしょうか。以下に挙げた金融商品はいずれも投資に適したものです。ここには株やFXも含まれていますが、あくまでも短期売買を繰り返して利益を目指すのではなく、長期的に保有して配当やスワップなどを狙う投資方針の場合に、投資と呼べるものとなります。

  1. 投資信託
  2. 不動産投資
  3. 株、FX
  4. 定期預金、個人向け国債
  5. 金(金ETF含む)

また、定期預金や個人向け国債、さらに金投資などについては安全資産であることが念頭にあります。昨今では米中貿易戦争などの影響で世界経済の先行き不透明感が増しており、こうした安全資産へのマネー移動が顕著になっており、資産保全という意味においてもこうした安全資産で資産の一部を持っておくことは投資としても有効だと考えられます。

投機のメリット&デメリットと主な方法論

ここでは、投機についてもメリットとデメリットを解説していきます。投資との違いを意識しながら読み進めていただくと、より違いが分かりやすいと思います。

投機の極意は、いかに大儲けするか

投機に与えられた最大の目的は、以下に短期間で大きな利益を上げるかです。そのためには手段を問わないという物騒な前置きがついているのも、投機の特徴です。そんな何ふり構わない手法が通用するのかどうかは、株やFX、仮想通貨などの世界で投機筋が莫大な利益を上げていることが証明しています。

決して感心できない手法も含まれてはいますが、お金を儲けることが正義であるならば、投機も正義のひとつです。

投機のメリット

個人投資家が投機をすることによって得られるメリットは、以下の通りです。

①うまくいけば一発大儲け

何といっても短期的に大儲けできることは、投機の魅力です。

②お金を儲けることに徹することができる

投資対象に何らかの思い入れを抱いたり、感情を持つことはないので、あくまでもお金を儲ける、お金を増やすことに専念できるのは、投機のメリットです。

③リスクを管理しやすい

投機はリスクが高いと思われがちですが、実はその逆です。短期的な利益を目指して投資行動を取るため、実は価格変動リスクを長期的に取ることはなく、むしろリスク管理に優れているという意外なメリットがあります。これはFXで考えると分かりやすいと思いますが、FXではポジションを建てるのと同時に損切り注文も入れます。相場観が間違っていたらスパッと損切りをするため、長期的にポジションを持ち続けてズルズルと含み損が増えるといったこともありません。これは投機だからこそできる冷静なリスク管理で、投資対象と心中する気はないという投資家心理を実践できます。

投機のデメリット

メリットの次に、投機のデメリットも挙げてみましょう。ここで挙げたデメリットは、多くの方がすでにお持ちのイメージに近いのではないかと思います。

①一瞬で大損をする可能性がある

短期的な利益を狙うということは、短期的な損失のリスクと隣り合わせです。レバレッジを効かせて大きな取引をすることも多々ありますが、それゆえに大損をするリスクも増大します。あっと言う間に大金を失ってしまったという声が聞かれるのは、もっぱら株やFXなどでの投機的行動からです。

②短期的な値動きで一喜一憂させられる

価格変動による利益を狙うことが大半なので、ちょっとした価格の動きに一喜一憂させられるのは、投機の宿命です。

③基本的にハイリスク

レバレッジを効かせて大金を投じ、価格差を利用してスパッと儲けるのが投機の本質です。こういった投資行動は当然ながらハイリスクなので、初心者にはあまりおすすめできません。しかし、メリットのところで触れたように損切りを徹底してリスク管理をしておけば、このデメリットは克服できます。

投機に向いている金融商品と方法論

投機に向いている金融商品を挙げてみると、以下の3つになります。いずれも短期的な利益を狙うのに適したものばかりで、デイトレードやスキャルピングといった短期売買の手法がよく用いられています。

  1. 株、FX
  2. 仮想通貨
  3. CFD取引

これらの投機的な商品はいずれもマネーゲームによってお金を増やすので、チャート分析や自動売買ツールの活用など、短期売買に向けた理論武装やツールの準備も怠らないでください。

投資に取り組むべきなのは、こんな人

投資のメリットとデメリットを知っていただいた上で、ここでは投資に向いている人の人物像を想定してみました。以下の項目に1つでも多く該当する方は、投資向きであると判断できます。

未来、将来のお金を確保したい

今日の儲け、明日の儲けという短期的なお金ではなく、子供の教育資金や老後資金など、未来のお金を確保したいという目的の方は、間違いなく投資向きです。そういったお金は投機で稼ぐのではなくリスクを抑えながら着実に増やしていくべきだからです。

しかも投資には時間と複利という味方がついているので、コツコツと積み立てながら投資によって将来のお金を増やしていきましょう。事実、投資信託を使ってNISAやつみたてNISA、iDeCoなどを活用して長期的な投資によって資産を増やしている人もたくさんいます。

リスクをできるだけ抑えたい

将来に向けてお金を確保したいということは、そのお金が必要になった時に予定通りお金がなければ困るという意味でもあります。だからこそ「確保」しておきたいという目的があるはずです。

投機だとお金が増えるかどうかの確率が常に変動してしまうため、リスクを抑えてお金を増やしたいのであれば投資を選ぶべきです。もちろんそれでもリスクがなくなるわけではありませんが、投機のように全額を失ってしまうような危険は少なくともないので、失敗できないお金は投機ではなく投資に回してください。

今ある資金は少ないので積み立てていきたい

投機はあくまでも、今あるお金でするものです。しかし投資は今はお金がなくても積み立てながら運用し、コツコツとお金を増やしていく手法です。毎月給料から3万円ずつ積み立てながらそれで投資信託を購入するといったことは、まさにメリットをいかせる方法論と言えるでしょう。

性格的に小心者、臆病者だと思う

あまり大きくお金が増えなくてもいいので、リスクをできるだけ抑えながら運用をしたいという方は多いと思います。だからといって元本保証の定期預金や個人向け国債などではほとんどお金が増えないので、せめて数パーセント程度は毎年増えるような投資をしたいというのが本音ではないでしょうか。

正確的に小心者、臆病者だと自認している方は、上記のような要望をお持ちだと思います。そんな方が投機の世界で売った買ったを繰り返すのは精神的に負担が大きいと思いますので(特に損をした時に立ち直れなくなります)、時間をかけてコツコツと資産を増やす投資が適していると思います。

失敗できないお金である

先ほど、将来必要になるお金を確保したい方は投資向きだと述べました。つまりこうしたお金は「失敗できないお金」であり、そのお金が必要になった時に「投機で失敗してスッテンテン」では立ち行かなくなります。失敗できないお金は投機向きではないので、リスクを適切に管理しながら投資によって増やす方向性を検討しましょう。

投機に取り組むべきなのは、こんな人

投資に向いている人の次は、投機に向いている人、お金についてです。以下の項目に1つでも多く当てはまる方は、投機によって本格的な資産増を目指してみましょう。

とにかく大儲けしたい

投機が持つ最大の特徴であり、メリットは短期的な利益の追求です。しかもレバレッジや信用取引など、利益を大きくするためのあらゆる仕組みを活用するため、短期的な大儲けが起きる可能性があるのは投機です。

とにかく大儲けをしたい、短期的な儲けを繰り返して資産をどんどん増やしたいという考えの方は、投機に取り組むべきです。

お金を動かす時間が十分ある

投資は基本的にあまりお金を動かすことがなく、定期的な管理やメンテナンス程度で十分ですが、投機は違います。株やFXなどでは常に売買画面に張り付いて短期売買を繰り返すことになるので、お金を動かすことに使える十分な時間が必要です。言い換えると、投機では自分の生活を投資活動に合わせることができるかどうかが重要です。

株であれば朝一番の寄り付き、FXであれば夕方の欧州時間スタート、深夜の米国市場スタートなど、節目となる時間帯があります。こうした時間帯に売買画面に張り付いていられる人は、投機的な儲けを狙うチャンスが多くなります。こうした時間的な部分で生活を合わせることができるのも、ひとつの条件になるでしょう。

手元にまとまった資金がある

これからお金を貯めていくのではなく、すでにある程度の資金があるという方は、その時点で投機に参戦できる可能性があります。信用取引やレバレッジを活用すると少額でも大きな取引が可能になりますが、資金的余裕がなければちょっとした反対方向への値動きで強制的なロスカットとなる恐れがあります。

少なくとも50万円、理想は100万円以上という資金があり、それが余剰資金であるのであれば、投機に参戦して大きく利益を上げるチャンスがあると考えられます。

お金儲けのためならリスクも取らなければと思っている

私たち日本人は国民性として投棄に対して否定的な考えの人が多いのですが、その理由としてリスクを取ることへの恐怖があります。お金を増やそうと思っているのに、逆に損をしてしまった時のことを考えると怖くて到底始められないという人は、投機には不向きです。

しかし、今では価値観が多様化しており、お金を増やしたいのであれば少々のリスクを取るべきであるという、どこか欧米的な考え方の人も多くなっています。こういった考え方の人は、投機向きです。リスクを取ることに冷静に向き合えるため、感情に流されることなく投機的な売買ができるでしょう。

全額を失っても「仕方ない」と思えるお金である

投機に使っても良いのは、あくまでも余剰資金です。余剰資金とは、もし全額を失ったとしても「まぁ仕方ない」と思えるお金のことです。失敗できないお金で投機をするのは極めてリスクが高いので絶対にやめるべきです。なぜなら、全額を失ったとしても仕方ないと思えるお金でないと、どうしても守りの姿勢が強くなってしまい、結局投機にはならないからです。

全額を失うリスクはあるが、お金が2倍にも3倍にもなっていく可能性があるという思考を持てる人が、投機で成功できる人です。

マネーゲームを娯楽として楽しんでみたい

すでに触れたことですが、個人投資家にとっての投機はマネーゲームです。マネーゲームには勝者と敗者がいて、リアルタイムに勝者と敗者が生まれ続けています。投機に向いているのは、このマネーゲームで勝った負けたを楽しめる人です。

筆者は長らくFXをやっていますが、FXでは完全にマネーゲームに徹して経済の動きを直に感じることを楽しむようにしています。その一方で資産形成にFXを活用しようとは思っておらず、REITなど手堅い方法で資産運用をしています。このような使い分けはとても重要で、FXで負けることはあっても「仕方ない」と思うようにしています。そう思える資金だけに限って運用して、逆に儲かった時もお金を出さずそのまま売買に使っています。

マネーゲームでは自分自身が勝者と敗者の両方を経験します。それぞれの結果を受けて、原因を検証し、投資の腕を磨くことができればトータルでは儲かっている・・・こうした思考を持てる人は投機で成功できるのではないかと思います。

これって投資?投機?その違いの境界線とは

最後に、よくある投資行動についてそれが投資なのか?投機なのか?という判定をして境界線を探ってみましょう。知らない間に投資だと思っていたことが投機であったり、その逆だったりするかも知れません。

不動産を購入したら値上がりしたので売却した

家賃収入を目的に不動産投資を始めようと思い、不動産を購入したらそれが思わぬ値上がりをしたので、これはラッキーとばかりに売却し、売却益を得たらこれは投資と投機のどちらでしょうか。

最初から値上がり目的で不動産を購入し、思惑通りに値上がりしたため短期所有で売り抜けたのであれば、それは投機です。しかしこの場合は家賃収入が当初の目的だったので、投資のつもりで始めたら思わぬ利益が転がり込んできたと考えるべきでしょう。

先行き不透明感があるので金を買ったら値上がりした

すでにご存じの方も多いと思いますが、金相場がとても好調です。世界経済に不安定要素が増してくると安全資産である金の人気が高まるのは古来変わらない傾向なのですが、その流れに沿って金を買った人の中には、値上がりによる含み益を抱えている人も多いのではないでしょうか。

長期的な資産形成のために買ったが、せっかく値上がりしたのでここは利益確定をしておこう・・・この動きも先ほどの不動産と同じで、投資だと思って始めたことが結果的に投機的になったパターンです。これに味を占めて短期売買を繰り返すようになったら投機的ですが、それは投資家心理次第です。

積み立てている投資信託が好調なので売って利益を確定した

数年間にわたってコツコツと投資信託を積み立ててきたら、株価好調によって含み益が出ているので、せっかくということで売却して利益を確定したという場合はどうでしょうか。これはもう、説明の必要はありませんね。

先ほどまで挙げてきた事例よりもさらに投資寄りのスタートで、せっかくなので利益を確定しておこうということで、売却についてもあまり投機的ではないと思います。

しかし、筆者の心配はその後です。おそらくこの投資信託は将来のお金を確保するために始めた投資だったはずなので、一旦利益を確定して次をどうするかが難しくなります。安い時に買った投資信託はもう手放してしまっていますし、こういった利益確定をする時には、次に乗り換える運用先を決めてからのほうが無難でしょう。

国際情勢を見ると仮想通貨良さそうなので買ってみた

昨今の国際情勢を見て、どうも中国や香港からのマネーが仮想通貨に流れているようなので、ここで一丁、仮想通貨を買ってみるかと思ってビットコインを購入。その後思惑通り値上がりしたものの、まだ上がるという思惑で持ち続けている人は、投機的でしょうか。

ここでポイントとなるのは、仮想通貨だから何でも投機的ではないということです。この人は国際情勢を見て仮想通貨に将来性を感じたのですから、短期に売り抜けようという思いはあまりなかったはずです。仮想通貨=投機ではなく、今どきは資産形成、資産保全のために仮想通貨を買う人がいるということも、時代の流れとして知っておくべきだと思います。

まとめ

投資と投機の違いという、どこか分かったようで分かりにくいテーマについて論じてきました。読み始める前に何らかのイメージをお持ちだった方は、そのイメージ通りだったでしょうか、もしくは意外だったでしょうか?投資と投機の違いを理解することは、ご自身のお金への考え方や投資姿勢にも影響することなので、このきっかけに一度ご自身のスタイルを確認してみてください。